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大戦後の戦車」(2024/04/08 (月) 21:00:18) の最新版変更点

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#CONTENTS ---- **最近だと戦車VS戦車は発見と共に一瞬で勝負がつくと聞いたことがどうやって一瞬で、勝負をつけるんでしょう? 現代では初弾の命中精度が向上していて、たとえ初弾が外れても次弾がほぼ確実に 命中すると言われているからではないでしょうか。 地上目標を対象とするレーダーもあります。 #right(){(19:なな)} 目視のほかに電波や赤外線やレーザーを使うセンサーもありますが 友軍の斥候やヘリ、偵察機などの情報があって初めてまともな戦闘ができます。 戦車単体が戦場でできることなどタカが知れているのです。 #right(){(19:669)} **戦前のドイツ戦車が左ハンドルなのに対し、戦後の戦車が一貫して右ハンドルなのはなぜでしょう。 >また日本においても一般車両、装甲車が右ハンドルなのに戦車だけなぜ左ハンドルなのですか? そっちの方が路肩が見やすいらしいけどね。 装填手を左側に配置>車体前部の弾薬庫も左側>ドライバーは右。と言う理由もあるだろう。 #right(){(21:732)} **世界で初めて滑腔砲を搭載した戦車はなんですか? >それ以前の戦車に搭載されなかったのは、ただ単にそのアイデアが無かったからですか? 世界で初めて滑腔砲を搭載した戦車:T-62 それ以前の戦車に搭載されなかった:実用に耐えうるようになって初めて積んだ #right(){(24:871)} **戦車等で防弾硝子越しに目視で標的を狙うのからカメラなどの観測機器を通して標的を狙うようになったのはどんな戦車が登場した頃からでしょうか? TVカメラを使い出したのはレオパルト2あたりから。 #right(){(25:470)} **現代のMBTはなぜあんなに角張っているのですか? 複合材使ってると曲面が出せないのです #right(){(26:867)} **以前の戦車の主砲や今の自走砲などはマズルブレーキが付いているのに、何故現代の戦車だけは付いてないんでしょうか? マズルブレーキは反動を吸収するためのものだろ。 いろいろとデメリットもあるので戦車砲には最近使われなくなってきた。 (砲の威力の増大にしたがって周囲に巻き上げる煙、砂埃の量が増大して次弾照準に支障が出る、 装弾塔付きの砲弾に対応しきれない、など) #right(){(29:864)} **戦車ってレーダー積んでますか? 私の知っている限りでは、対戦車ミサイル相手のレーダーを積んだ ロシアの戦車が最初であり、探知距離は数キロ(ATM相手で)に過ぎませんが、 もっと色々あるのかもしれません。 さしあたり、障害物の多い、見通し距離の短い地上でレーダーを使用しても 自分の存在位置を宣伝する結果になってしまうことが多そうです。 #right(){(30:412)} **レオパルト1とかメルカバのサイドスカートの下側が~~~~ ←みたいにうねうねしてるのは、何のためなんでしょうか? 泥にはまり込んで亀の子になった時とかのスカートの破損を防ぐ。 でも所詮気休め。 マカブとかは直線だけどね。 #right(){(32:505)} **90式戦車なんぞは、第3世代戦車ですよね?各世代の差ってなんなんでしょうか? 国際条約や何かで決まっているわけではない以上、「第三世代戦車」の定義もはっきりとはしません。 ただ、「世間一般的に第三世代戦車といわれる車両の共通項」なら上げることが出来ます (むろん、これは一般論であり、第三世代戦車の定義にはなりえませんが)。 西側系では主砲口径が120㎜クラスであること、そして複合装甲を使用していること。 車長と砲手が同時に別個の目標を索敵できる、いわゆる「ハンター・キラー能力」もあることが多い。 NBC防御、全天候戦闘能力は言うまでもありません。 くりかえしますがここで私が挙げたのは「第三世代戦車に分類される車両が持っている能力の共通項」であり 第三世代戦車という概念の定義ではないということを忘れないでください。 極端な話、政治的な理由でこの条件のいくつかを無理やり無視し 「我が国は世界標準の第三世代戦車を自力開発できるまでに成長した」と主張することも可能ですので。 そうした行為は欺瞞ではなく、正当かつ合理的な宣伝というものであります。 #right(){(34:222)} **フロントエンジン車は超堤能力で劣ったりしないんですか? 高速徹甲弾にはほとんど効果がないが、 HEAT弾には空間装甲同様の効果を発揮するため (エンジンの形状は複雑だから、どうしてもスペースが生じる) かなりの効果が見込めるそうだ。 防弾効果なしどころか相当効果があるらしい。 #right(){(36:You-me)} エンジンを前に持ってくる+前面に大重量の複合装甲を施す →車体の重量バランスを取るため砲を後部に搭載する。 →重量物であるエンジンが後ろにないため、砲反動を吸収しにくい(射撃精度の低下) →それを是正すべく更なる重量化。 warbirdsの過去ログにこんな事が書いてあったような… HEATに強いのと歩兵が後部に積めるという以外にメリットないらしく、 それでメルカバのみの採用に留まっているのでしょう。 >フロントエンジン #right(){(36:256)} **第1世代戦車 第2世代戦車の特徴って何ですか? 搭載する戦車砲の違いが一番判りやすい。 第1世代戦車→90mm戦車砲 第2世代戦車→105mm戦車砲(APDS 離脱装弾筒付徹甲弾)発射 その他、第2世代ではアナログコンピューターを用いたFCSやレーザー照準機などの装備も特徴。 #right(){(37:666)} **最近の現用戦車は殆どが後輪駆動なので、履帯が外れやすく、超堤性能が劣ると聞いたのですが。実際、本当なんでしょうか? 前輪駆動の戦車はメルカバしかないぞ それに履帯が外れやすいというのは戦車一般、というかキャタピラシステムの 作業車に共通した欠陥 #right(){(42:791)} **米・中共同開発「ジャガー」(生産・装備されていない)、という戦車は性能的にはどうだったでしょうか。 >また、この戦車を開発した経緯はどのようなものでしたか。 ジャガー戦車は、中国とアメリカのキャデラックゲージ/GMECによって研究された戦車です。 T-54(59式戦車)をベースとして設計され、新設計の砲塔にサーマルジャケット付きの M68 105mmライフル砲(スティングレイ軽戦車の物)とマルコーニの火器管制装置が 装着されました。 エンジンもデトロイト・ディーゼル8V-92TAエンジンに換装されています。 1989年には試作にまでこぎつけましたが、天安門事件以降の中国への武器技術提供の中止を受けて 計画は停止されています。 …とまぁここまでは判ったのですが、性能などは推定するしかありません。 M60くらいにはなったでしょうけど、M1などの最新型にはとても及ばなかったのでは? (所詮改良型ですから。) 天安門事件までは一時対中政策がかなり緩和されており、艦船用ガスタービンやレーダーなどの 航空機技術が輸出・移転されていました。その一連の流れに乗った開発だったとは思います。 #right(){(44:名無し軍曹)} **戦車の前方機銃はなぜ無くなりましたのでしょうか? 歩兵の対戦車肉薄攻撃手段が発達して、戦車を突っ込ませても損害ばかり多くなったから。 60年代ごろからは、ショットガンみたいな戦車砲弾が考案、実用化されたので、今ではほとんど問題なし。 #right(){(46:35)} 被弾時のダメージが大きいからでしょ。 現代では一番重要な装甲にはあまり開口部を設けないようになってきてます。 操縦者用窓、今では車体天板とかに持って来てるでしょ? #right(){(46:44)} 機銃の取り付け部がウィークポイントであることは、第二次世界大戦中 から判ってたので、防御重視だけとすると少し疑問が残るよね。 ソビエトは、最初は固定式にして残してるし。 車内容積を減らして車体の軽量化も兼ねてたみたいよ。 砲塔旋回速度アップと安定装置の発達で同軸機銃が当たるようになったとか、砲塔上の機銃のリモコン化も無視できないと。 実際に廃止されたT55と前モデルのT54の違いからすると案外、真相は、NBC防御かもしれない。 付けてる場合の利点が無くなって、無くした場合の利点が増えたって感じ? #right(){(46:59)} **現用の戦車も、ちょっと走ってるうちに壊れる物なんですか? ちょっと、じゃないけど壊れます。 戦車のような超重量車両にとって足回りは鬼門です。 材質が向上してもその分過酷な機動が要求されるため、根本的には解決できてません。 #right(){(50:ゆうか ◆9a1boPv5wk)} 戦車は路上を移動する時は トランスポータ(移動用トレーラー)を使うのが、普通です。 #right(){(50:388)} 湾岸戦争に参加したM1A1、エンジン・トランスミッションが泣き所で整備・修理が追いつかず、 2年以上経った車輌はほとんどの期間をモータープールで過ごしたとか。 ヤークトティーガーの戦闘記録を英訳した米退役将校いわく、両者を比較して「戦闘では活躍 してもこと自力での戦場移動となれば話は別、歴史は繰り返す」とのことです。 #right(){(50:389)} **今でも戦車兵に難聴はつきものなのでしょうか? 今では、無線のレシーバーを耳にあててるし、これがイヤーガードにもなるんで そんな事は無いと聞いたぞ。 #right(){(52:834)} レシーバー付けてるけど、完全じゃないよ。 戦闘時等には、周囲の音を聞くためレシーバーを外すことはよくあるし、 訓練時等、常にレシーバーを付けた状態で射撃が行われるわけではない。 結構、難聴気味の人多いよ、特に年寄り(本人たちは年のせいではないと言い張る)。 #right(){(52:839)} **今時、軽戦車は役に立つのか? かつてのような意味の軽戦車はいまは存在しない。 いま軽戦車と呼ばれるのは偵察戦車など。用途に特化している。 #right(){(54:949)} 今時どころか第二次世界大戦中盤でもう役に立たなくなってる。 偵察や連絡が主任務です。 また、後方警戒にも使えるんじゃないでしょか。 実際問題として、設計上の制限事項が余りにも大きいため、 重量が問題になる橋や軟弱な土地の通行を除けば、軽戦車 は必ずしもMBTより機動性がいいと言えなくなっています。 (この点も第二次世界大戦中盤には、ソビエト辺りで見られ始めます。) 輸送しやすい分、緊急展開しやすいと言う利点は残ってます。 #right(){(55:311)} **「MBT」を直訳すると「主力戦闘戦車」になるとおもうのですが「主力」じゃなく「戦闘」しない「戦車」って存在するのですか? シェリダン。 「主力」でなく「戦闘」もしない(できない)「戦車」として有名だ #right(){(59:353)} 確かに現在は戦車=MBTといってだいたい間違いないのですが、 1920年代から60年代くらいまで、戦車といっても千差万別でした。 代表的なのは軽戦車、中戦車、重戦車のカテゴリーでしょう。 ほかにも、イギリスでは歩兵戦車、巡航戦車なんてカテゴリーもあり、 それこそ軽自動車くらいの大きさで機関銃しか積んでない戦車から 巨大な多砲塔戦車まで、実に雑多だったのです。 第2次世界大戦後、軽・中・重を統合した、多用途で汎用性の高い戦車が登場します。 それをMBTとして呼称するようになりました。 要するに、MBTはそれ以前の雑多な戦車カテゴリーに対する相対的な呼称なのです。 #right(){(59:356)} **現代戦車のキャタピラは山や森を踏破できるのでしょうか? 木の大きさや、山の地形にも因りますが、 「出来るけど、車体やキャタピラが傷むのでやりたくない」と言ったところでしょうか。 そもそも戦車が単独で行動する事は極めてまれですので、行軍に支障が有るような障害物が有れば、 工兵隊に障害物を排除して、通路を整備してもらうのが普通です。 #right(){(63:795)} 「とにかくどうしても単体で戦車を樹海走破させたい」 というなら、ドーザープレートつけて、テキトーに砲撃しながら進むという 無茶苦茶な方法もありえます。 アホみたいですが。 #right(){(63:797)} 大きい木が有る「森」のようなところは無理ですが、潅木(かんぼく)と言うか、 低い木の「林」程度なら、可能なようです。 戦車の前に、「ギザギザの刃を持った、スクレーパー的な装置」をつけて、 「潅木」を引きちぎりながら、進む方法が有るそうです。 最近CSTVで、その話題をやってたのですが、大戦当時の米軍が必要に迫られ、 現場で、考案した方法なのだそうです。 ただし、「林」の中には、何が潜んでいるかわからないので、『恐ろしい』と、 その体験された方は言ってましたから、可能であっても(現在ではやらない方法) だと、私は思います。 #right(){(63:軍事板☆六等兵)} **第二次世界大戦の頃には装備、弾薬を減らして無線機を積んだ”指揮戦車”というものがあったそうですが、今でもある車種なのでしょうか? ロシア軍ではアンテナ・通信機器を増設した指揮戦車モデルが存在し サブタイプの末尾に"K"を付けて区別しており,T-80UKなんかがそれに当たります。 T-80やT-90の様々なサブタイプには指揮戦車仕様の(サブ)サブタイプが存在します。 少なくともロシアは指揮戦車って概念を捨てた訳ではないです。 #right(){(64:194)} 第二次世界大戦の指揮戦車といえば、ドイツの物ですよね。 車内で地図を広げたりするスペースを設けるために、主砲を外していま した。 (3号K型以降、自衛のために主砲を搭載しました。 大戦中期以降は、戦車が大型化されたために、無線アンテナ以外、外見的に差異は無くなりました。) つまり、積極的に戦闘に参加する物ではなかったのです。 こういった車輌は、本来、野戦指揮車などで充分なはずですが、 ドイツは戦車を改良したものを用意しました。 おそらく、東部戦線の厳冬期や泥濘期に、まともに動ける車輌が戦車しか なかったためでは無いでしょうか。 現在、情報解析の重要度が増し、戦車戦を指揮する指揮官が高度な情報を 得る必要があるとされ、昔のドイツの指揮車輌的な物が復活しつつあります。 といっても、無線データリンクとかですね。 M1A2エイブラムスやルクレールなんかの装備を調べてみてください。 なお、上記は特別に指揮官の車輌だけ、立派な装備をするわけではありません。 全車に必要充分な装備を搭載しています。 その方が、指揮官がやられても、次の者がすぐに指揮を引き継げる訳です。 #right(){(64:341)} 現在の戦車においても指揮戦車は存在します。 指揮型では通信機能が強化され、場合によってはその他の装備が付加されています。 例えばロシアにおいては通常型のT-80Uに対し、指揮型のT-80UKが存在します。 ロシアの指揮戦車では同時に傍受できるチャンネル数が多いほか、慣性航法装置等が付加されています。 これはロシアが無線を小型出来ないから等ではなく、西側の戦車でも、型番区別してないだけで「指揮型」はあります。 #right(){(64:375)} **陸の155mm砲で仮に砲の発射速度が向上し、APFSDSで直射してもMBT撃破できるなら戦車でなくてはできない業務ってあるんでしょうか? 発射速度と砲口速度は違います。砲口速度には原理的な限界があり 口径が小さい限りMBTは撃破できません。 #right(){(67:938)} 自走砲等の防護力は戦車に比べれば限られています。徹甲弾の直射「以外」には耐えられるという「防護力」を持ち合わせるのは現状では戦車だけです。 付言すればMLRSや誘導砲弾は確かにMBTを直撃・撃破できますが、コスト・確実性から十分ではありません。 #right(){(67:940)} 一般の砲に比べた「戦車の価値」とは、その機動力です。 相手が不利になる位置に移動して攻撃できる。自分が有利になる位置に移動して守れる。 と言うような、素早い移動を伴う使い方ですね。 えっと、それなら戦車でなくともいいのでは、単純に車にミサイルでも ロケット砲でも積んで軽装甲で走り回れる物で十分では。 戦車なんて歩兵だけでしとめた例も沢山ありますが。 #right(){(67:977)} **現在の戦車って乗員のシートにショックを吸収する仕組みとかあるんでしょうか? APFSDS(弾)が凄いんじゃなくて、120ミリ戦車砲の後座衝力が大きいというのが正しいです。 後座衝力は重量と足回りが吸収しますので、中の人は大丈夫です。 シートはとくにショック吸収構造なんてありません。 #right(){(69:34)} 徹甲弾が、『戦車に着弾のした時に大きなショックが有るのか?』と言う質問でしたら、 以前外国の掲示板にも質問があり、「そう言うことは無い」との回答が有ったようです。 (砲弾発射時)のショックと(砲弾着弾時)のショックとは、論理やエネルギー的には、 ほぼ同等になるわけですが、着弾時の場合は、エネルギーの大半が装甲貫徹に費やされ、 <戦車自体の動きは、発射時よりは少ない>と、想像されます。(あくまで想像のみ。) #right(){(69:≡ 6等兵 ≡) **二次大戦の頃の戦車は5人乗りが多いそうですが、現代の戦車は何人乗りが主流なんですか? >またどの役割の人がいなくなったのでしょうか? 今は大体4人です。無線手が居なくなりなした。 日本の90式では装填手も居なくなって3人です。 #right(){(69:158)} 現在では3人または4人乗りが主流です。 まず前方機銃手が、さらに自動装填装置を装備した戦車では 装填手がいなくなってます。 #right(){(69:159)} >先にいなくなったのは前方機銃手と無線手、どちらでしょうか? 前方機銃手は無線手をかねている場合が多いです。 ただ、その位置の人間が削減されたのは、車体前方機銃が廃止 されていく流れがあったからだと思います。 #right(){(69:164)} 前方機関銃手がいなくなったのは事実である。 ただし、前方機関銃の廃止が無線手の廃止の理由となった例は無いようです。 前方機関銃手が無線手を兼ねている。 → 独ソ 戦車長が無線機を操作する。     → 米英 つまり米英は、無線手と前方機関銃手まったく無関係(前方機関銃手は、兼副操縦手) ソ連は、先に前方機関銃手がいなくなっている。 軽量化・省スペースなどのため。 前方機関銃手はいなくなっても、銃そのものはしばらく固定式で残されている。 独は戦後、米国式に改めている。 従って、前方機関銃を廃止したので、「前方機関銃手 兼 無線手」を廃止した例はない。 (ドイツがそうであると無理矢理言えなくもないけどね。) #right(){(69:188)} **第3世代戦車が120ミリ砲を撃つ時は、戦車のハッチは必ず閉めるのですか? >運転席のハッチを閉めるのはもちろんですが、戦車長がハッチから頭をのぞかせて観測しながら撃つと言うのはやらないですか? 無意味です > ハッチから見ながら撃つ #right(){(70:system)} **米戦車のM1A2はお互いにデータリンクしてるんだよね。 >そしたら、M1A2の1号車はT-72のX号車を攻撃せよ、同じく、M1A2:2号車→T-72:Y号車、M1A2:3号車→T-72:Z号車をそれぞれ攻撃せよ、って >コンピュータが自動的にそれぞれ目標設定してくれるのかな? >そうじゃないと敵の特定の戦車ばかりに砲弾が集中して無駄ダマが多くなることがあると思うんだけど。 それは戦車隊の小隊長や中隊長の仕事になる。    データリンクシステムの有無に関わらず、部隊の長が個々の戦車に射撃目標を指示 するのは、”戦車”というものが登場した当時から変わらない。  WWⅡドイツの戦車隊が強かったのは、個々の戦車に無線機が完備されていたということ が大きい。隊内無線がないと、戦闘中に手旗信号や「指揮官車に倣え!」ということに なって指示がちゃんと伝わらない。  IT技術(RMA)が進んで通信手段が進歩しても、そのあたりの基礎は変わらない。 #right(){(71:630)} **戦車ってのはなんのためにいるのでしょうか。 対歩兵用でないのは確かです ただ攻撃、防御、突進、走破において 陸戦兵器としては他に代わるものがないのも事実です #right(){(71:811)} 基本的に対戦闘車両。対歩兵は限定的 動きが遅いと言うが、最近の戦車はそうでもないよ。不整地で70キロダッシュが出きる。 あと、NBC環境下でも行動できると言う利点も有る。 #right(){(71:剣恒光@自衛隊板 ◆yl213OWCWU)} **MBTて何ですか? Main Battle Tank 主力戦闘車。これが普通にいう「戦車」だと思っていい。 #right(){(72:650)} **日米合同軍事演習で両国の主力戦車が模擬戦を行なう事は無いのですか? もしやれば互角だと思いますよ。 #right(){(74:710)} 模擬戦はヤキマに持ち込まれた際に行われたそうです。 恐らく、リアルファイトみたいな感じで行われたのでないでしょうか。 なおとある人物による発言では、結果は「ひ・み・つ」とのことです。 ドイツ統合後、東ドイツ保有のMig29と米軍のF/A18が模擬戦を行いましたが、 これも現在に至るまで結果は非公表(色々伝わってはいますが)となっています。 90式とM1の結果も秘密でしょう。 #right(){(74:763)} **昔戦車に赤外線投光機つけてませんでした?まだ装備してるんですか? 現役戦車のアップグレード計画に「パッシブ暗視装置の設置」という項目が 書いてある国は多いので、まだ現状ではパッシブでない暗視装置や暗視装置 なしの戦車も多々運用されていると思います。いわゆる一流国ではさすがに そうではないでしょうが。 #right(){(75:system)} 平成14年度の総火演に参加した74式にはしっかりと赤外線投光機がついてます。 夜間演習でも実際に赤外線投光機による照射射撃訓練をしています。 旧式だろうが何だろうが、いま74式からアレを取り上げると、夜間戦闘能力が なくなってしまいます。 ちなみに赤外線投光機は小隊長車のみのオプション装備なので、そこから混乱と 誤解が発生しているのだと思われます。 #right(){(75:594)} **現代の戦車の燃費を教えてください >昔の戦車より燃費は良くなっているのでしょうか? 馬力が3倍になってるんですから良くなりようが有りません。 >まさかリッター1キロということはあるのでしょうか。 激しく下回ります。 #right(){(78:14)} **第3世代戦車ので主砲弾を手動装填している戦車は今後自動装填に改造される予定はあるでしょうか? 自動装填は戦車の乗員数を減らすことになるので、 周辺監視や整備などの乗員負担を考えるとプラスとは限らないからかな、 自動装填に積極的な話は少ない #right(){(78:813)} **日本・中国・インド・アメリカ・ロシア・ドイツ・フランス・イギリス・南アフリカ以外で主力戦車(現役)を自国で設計・生産している国はありますか? イタリアとイスラエルが抜けてる。。 #right(){(82:409)} Czechoとか、Ukraine、Slovakia、Poland、Sweden、Yugoslavia、Romaniaとか もあるわな。 #right(){(82:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} あとブラジル(EE-T1オソリオ戦車)とか。 #right(){(82:名無し軍曹)} **西ドイツはM4シャーマンは使っていなかったのですか。 そりゃ、脅威の度合いが違いますて。 海を越えて攻めてこないと逝けない日本と直接国境を侵して攻め込んでくる 西ドイツとの違いもありますし、どちらかというと二線級装備の多かった極東 正面ではM4で十分と言う考えが働いたのかも知れません。 対して西ドイツの相手のソ連軍は最新鋭、そして最精鋭の装備ですから、55年 当時で、T54/55級のMBTが配備されていましたし。 #right(){(94:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **戦時中、戦車用のエンジンとしてガソリンエンジンを使用していた国は、戦後、何をきっかけとしてディーゼルエンジンの利用に踏み切ったのでしょうか? 軽油は安いから #right(){(98:272)} 軽油の方が燃費がよい。 被弾したとき、火災を起こしにくい。 #right(){(98:273)} 同時代の連合国戦車より、一回り強力な砲を積み、中の人が動き回るスペースを確保しようとすると、 車内容積はどうしても多く必要になる。 鉄道輸送の関係で、車幅を増やすのは限界があるし、操縦性を求めると全長ものばせない。残りは高さを増やすだけ。 無理に全高を抑えるソ連流のやり方だと、居住性が犠牲にされたり、他の能力にしわ寄せがいったりする。 #right(){(98:274)} 1.一番の理由は燃費と補給に関する考え方の変化。   戦時中は燃料を他の車輌と共通化する点が重視されたが、戦後は補給後の航続   距離が重視されたため。これは、西側の方が量的に圧倒的に不利だったので、   数量差を戦車単体の行動半径でカバーしようとしたため。   戦時中、ディーゼルの欠点として、重い/大きい/振動が大きい点が考えられて   いたが、米国は戦時中には振動の対策は済んでおり、後は、大きさと重さが問題   だった。   いざ、ガソリンエンジンと同容積のディーゼルエンジンを設計してみると、   A)低回転域のトルクが高いので、むしろ、機動性が向上する面がある。   B)熱効率が良いので、戦車に搭載した時、冷却面の問題が少なく、また、過熱     を要因とする馬力の低下が少ない。   C)運転中の温度が低いので、狭い戦車のエンジンルーム内でも、過給器が使用     できる。 (ガソリンエンジンの場合、熱がこもり過ぎるので難しい。)   と言った利点があり、戦中に問題とされていたことは単に研究不足と判明した。   以上です。 2.現在の物を見られてると、ちょっと信じ難いくらい、昔のV型エンジンの背が   高いためです。   また、特にドイツは低回転仕様のトルクフルなエンジンを好んだためです。   (他の国は、高回転仕様のいわゆるピーキーな物を好みました。)   この結果、ドイツの戦車用エンジンは、他国の戦車用ガソリンエンジンに比べ、   操縦しやすい反面、必要な馬力を得るために大型化する傾向にありました。   そんな大型エンジンをトーションバーの上に置いたので、バーの直径+遮熱の   ためのクリアランス分、背が高くなります。   さらに、前方駆動と砲塔バスケットなど、およそ、戦車の背が高くなる要素を   フルセットで揃えています。   その上で、M5軽戦車やM18ヘルキャットなどに見られる、車体高を下げる   工夫をしていないので、背が高くなって当然です。 #right(){(98:276)} 基本的に兵器というのはそれぞれの国の特徴に合致するように設計されています。 単純にAよりBのほうが強いなんて事はいえません。 F-1とパリダカのレースカーを比較するようなものです。レース上ではF-1の方が強いし、 オフロードではパリダカの車の方が強いでしょ? 同じようにメルカバとM1がどちらが強いかはその条件によりけりですので、 まともな人間であれば、単純にメルカバの方がM1より強い・弱いなんて発言はしないでしょう。 それ以前に、メルカバってMk1~Mk4まであるんだけどどれを指しているんだ?とか、 M1もM1無印~M1A2まであるなかのどれを指しているのか?とか疑問はつきません。 #right(){(98:282)} **アメリカのM1A2、イスラエルのメルカバMk.4は新しいにも関わらず、なぜ短い44口径120ミリ滑空砲を積んだのでしょうか? 長けりゃいいってもんでもないから #right(){(104:68)} レオパルド2もA6から55口径に長砲身化しております。 ライバルより強力な兵装を搭載したい。 ある砲にあわせて設計された砲塔・車体では、換装に問題が有る場合がある。 シリーズで砲を合わせて余計な手間やコストを掛けない。 などそれぞれの事情と経緯が有って、それらの選択が有る訳です。 #right(){(104:71)} **現役の戦車で、機関銃の付いていない戦車ってありますかぁ? 各国が公式に保有を明らかにしている戦車、及び、 おそらく保有しているのでは無いか?と言われている物まで含めて、 機関銃を装備していない物は無いようだよ。 #right(){(104:678)} **最近の戦車1台に、T-62とかT-55が3、4台いて、集中放火をあびせても全くダメージはないものなのでしょうか? 装甲を貫通できないまでも(背面から零距離だったりしたらヤバいかな?)、 車体にくっついているセンサーやその他の脆い部分が壊れて戦闘能力に 深刻な悪影響があるでしょう。 なにより、戦車の中の人が大変です。 #right(){(106:464)} 当たり所によってはまずいですよ。 エンジンの給排気口とか冷却機とかは完全に防弾できない。 それにキャタピラをやられたら動けなくなってしまう。 #right(){(106:469)} イラク戦争中にも側面から食われてる。 120ミリに耐えられるのは基本的に前面のみ。 #right(){(106:470)} 後方の装甲も弱いですから、歩兵戦闘車の主砲(25~35mm程度)より 大きな貫通力を持つ兵器であれば、現代のMBTを撃破(少なくとも装甲貫通)できる可能性大です。 確かイラクで70mmクラスの砲でM1A1が後方を貫通されて、 死者はないものの行動不能になった話があったと思います。 #right(){(106:system)} **軽戦車は使い物にならないのでしょうか? >シェリダンはアルミ装甲が災いした、とは聞いたのですが。 >あと、もし今実際に軽戦車を使うとすれば、どのような作戦内容になるのでしょうか。 使いものにならない、ってことはないだろう。 シェリダンはヴェトナムに投入して散々な評価を受け早々に引き揚げられちゃったけど、それは ・キャタピラの幅が狭くエンジン馬力が比較的低いので、悪路に弱かった ・電子機器が高温多湿の環境ですぐ故障する というところに”弱点”があった為らしい。 装甲が貧弱なのは仕方が無い罠。重くしたら飛行機に積めないし 空中投下もできなくなるのだから・・・。 湾岸戦争ではシェリダンは152mmの大口径主砲から撃ち出す榴弾を生かし ”突撃砲”的運用で大活躍している。 で、現在空挺軽戦車を使うとしても、運用方法はシェリダンと変わらないと思う。 「それなりの対戦車能力のある、装甲で囲った自走する直射歩兵砲」というところだろう。   ただ、携行対戦車兵器も威力は向上しているし、手に余る相手なら 航空支援を呼べばいいわけだし(制空権の無い状態で空挺降下はやらないだろうから) 手間を掛けて戦車を降下させる必要があるのか・・・と考えるとかなり疑問が。 わざわざそれ用の車種をお金かけて開発するほどの必要性は無い、だろうなぁ >空挺軽戦車 ということでXM8は没になった訳で。 ただかの”ストライカー部隊”には105mm砲装備の”重火力支援車”が配備されるので (空挺降下はできないけど)、全く不用だと考えられてる訳ではないのだろう。 #right(){(117:289-290)} ベトナムではシェリダン戦車はアルミ合金装甲がRPGの命中で燃え上がるとの噂を立てられてましたし、 軽さが禍して152mm砲を発射すると反動で車体が後退したそうです。 シェリダンに関しては高価な割には思ったより役に立たなかったとも言える。 >あと、もし今実際に軽戦車を使うとすれば、どのような作戦内容になるのでしょうか。 紛争地区に派遣される軍隊は、陣地突破よりも、ゲリラ等に対しての鎮圧、もしくは警察行動も要求されるので、 レスポンスの良い軽戦車はまだまだ活躍の予知はあるかと。 #right(){(117:301)} **1950年代、アメリカの戦車よりソ連の戦車の方が行進間射撃能力が優れていた? >二つ目の質問は五十年代の戦車ってFCSはあったのですか? FCSと言うのは火器管制システムの事で、要するに照準装置の事です。 広義で解釈するなら、○の中に+がある様な目視スコープだってFCSたりえます。 50年代の戦車だって立派なFCSを装備してるといえるでしょう。 横風、気温、湿度等の射撃データを連動させて自動修正するようなFCSはまだありませんが。 #right(){(118:233)} ソ連戦車が「行進間射撃能力に優れる」というのは、行進間射撃の命中精度が 高いと言う事ではありません。悪路を走行中でも装填が可能-自動装填機構を 採用している、という意味です。 #right(){(118:234)} 自動装填装置についてはガイシュツなので省きます。 もう一つ決定的なお話としては、アメリカが戦車の主砲の安定装置を完備したのは、 M60A1RISEからと言うことがあります。 戦中にアメリカが実用化したのは「垂直方向」のみ。 ソ連はレンドリースしてもらった戦車からそれを学び取り、実用化します。 さらにその後、ターンテーブルの導入(これもレンドリースしてもらったイギリス戦車から学習)し、 水平方向の安定装置も実用化します。 ・・・・この時点でソ連が先行してしまったのですね。 おそらく、ソ連は戦中から動きながら戦うことを好んでますから、 その戦術を発展させたのでしょう。 戦後のアメリカは、停車戦闘と高精度の射撃を重視し、 ついにはM60A2とMTB70でガンランチャー(誘導ミサイルも撃てる砲)を採用 してまして完全に行進間射撃能力の向上は軽視しています。 (この時の対戦車ミサイルは、撃ちっぱなしでは無いので、 発射してから命中するまで停車して誘導してやる必要があります。) 50年代のFCSについて 一番発達していたアメリカですと、M47でステレオ測距器と弾道計算機、主砲をリンクしています。 M47は主砲を発射すると測距器の設定がズレる、弾道計算機の応答が悪いなどの欠点があった様で、 M48ではステレオ測距器と主砲を直接機械的にリンクしています。 ただ、非常に操作が煩雑だったらしく、その結果、M60では単眼式の光像合致式の測距器が復活、 そちらの方が好まれたと言われています。 (ステレオ式も残っている。) #right(){(118:256)} **第一世代/第二世代/第三世代の戦車の例は? 第一世代 英国センチュリオン 日本61式 ソ連T-54/T-55 第二世代 独レオパルドⅠ 英国チーフテン 日本74式 米M60 ソ連TT-64/T-72 仏AMX30 第三世代 独レオパルドⅡ 英国チャレンジャー 日本90式 米M1 露無い 仏ルクレルク #right(){(118:667)}※T-80/T-90は第三世代と区分されることが多い **今でも駆逐戦車ってどっかの国で配備されていますか?もし何故駆逐戦車は無くなったのでしょうか? 駆逐戦車が廃れたのはMBTの方が効率的だから。 #right(){(119:686)} ある意味では、対戦車ミサイル搭載の装甲車が、駆逐戦車といえるかも知れないが 第二次大戦時のような、戦車並の装甲を施し、車体に直接砲をマウントした駆逐戦車は、現在は存在しない。 #right(){(119:689)} **現代戦車は超壕能力は2~3mだそうですが、これは塹壕の深さじゃなく、幅のことですよね? >登坂角約30度の戦車がどうやって垂直の壁を降りてまた登るんでしょうか? 恐ろしく勘違いしているように思えるのですが 普通の塹壕は積み上げるんじゃなくて地面を掘るんですが…。 #right(){(120:389)} **対戦車ミサイルの発達した現代では、もはや砲を装備した「駆逐戦車」には存在価値は無いのでしょうか。 駆逐戦車自体ありあわせの物だからMBTが十分あればよい #right(){(120:614)} ATMの発達もさることながら、スタビライザー装備が常識に成り、ベトロニクスが発達して 90式みたいに走行間射撃も可能に成った第三世代MBTの前には、「待ち伏せてヨシ!」 の駆逐戦車の存在価値は、まともなMBTが運用出来る陸軍なら著しく低くなったと言わざる をえないでしょう。射界が限定されてしまいますから。 戦後、駆逐戦車的車両を運用していたドイツはATM搭載車両に、スウェーデンは普通のMBT に取って代わられましたので。 #right(){(120:凄腕蒲田の三等兵。 ◆UkUFfcwWIs)} **90式戦車やM1A1みたいな複合装甲の戦車に5台程度のT-34のような超旧式戦車が一斉飽和攻撃をしかけてきたとしても耐えられるんでしょうか? 遮蔽物の無い平原で、両者ともに敵を発見してない状態から状況を開始したとしたら まず間違いなくT-34は初弾を発射する前に全滅します。 #right(){(120:757)} 一箇所に集中して命中すれば貫通できるかもしれないが基本的に不可能に近い。 中の人は衝撃で大変だと思うが正面から撃ち合う限り負けることは無いと思う。 #right(){(120:758)} 一斉飽和の定義によります。 M1A2 1両にT-38が超至近距離から200両。しかも犠牲はいとわない。 みたいな全く意味の成さない過程の上ではM1が撃破される可能性がなくはありませんが。 通常想定されるような飽和攻撃なら、かなりの台数でも耐えれます。 #right(){(120:759)} 湾岸戦争でT-72に撃たれたM1A1の乗員の話では「なんだかぶつかった ような気がした。あとから降りてみたらAPFSDSが刺さってた」そうです。 T-34のタマ程度では大変にもならないような。 ただ、正面装甲以外から食らうとそれなりに大変でしょう。実際、 イラク戦争でも60~70mm程度と想像される砲でM1A1が撃破されてます。 まあ、行動不能になっただけで、死者なしでしたが。 #right(){(120:system)} 90式戦車なら20両程度で自動装填装置が弾切れ起こす。 再装填はけっこう大変。 それでも機動力で逃げきってしまう可能性はあるが。 #right(){(120:764)} **今の戦車は走行しながら相手の戦車を攻撃できると聞いたのですが自動追尾で相手の戦車を攻撃できるのですか。 砲弾が自動追尾するわけではなく照準が自動的相手の速度、風力等を 計算して照準を合わせる。 第三世代同士の場合は場所にもよるが回避運動などは殆ど意味が無いと思われる。 命中率なんてものはその時の設定で無限にあるので回答不能。 #right(){(121:802)} >味方の車両の識別は夜戦の場合どのようにするのですか。 赤外線用の反射板を砲塔に貼り付けたりする>M1等 もちろん誤射は発生するけど #right(){(121:803)} 主要国の120mm滑腔砲(漢字に自信なしでつ)の APFSDS弾は砲口初速が1600m/s程度。 空気抵抗による減速はあまりない 交戦距離は最大で4000m 遅くとも3秒後には弾着しますね つまり、発射された砲弾を回避することはほぼ不可能です ただ、場合や状況にもよりますが、相手の自動追尾を外すために 全く無駄ではないかもしれません #right(){(121:805)} 行進間射撃可能な戦車については照準内に保持=ロックオン=発射許可=砲が指向したらFCSが自動的に発射って認識が良いかと 照準装置で連続して照準しておいて発射許可を出すと、FCSの方で判断して未来位置に向けて発射(するはずです) 標的が移動目標なら見越し射撃ですので、ある程度は回避行動の意味はあるかも(被弾位置を非致命的な位置にするくらいは) 照準装置の方も当然安定化されていますが、目視/暗視装置で照準に連続して捉えなければいけないです なので、煙幕は有効です(暗視装置対抗煙幕とかあります) どの程度の時間連続して照準に捉えれば良いのかは、公表されてません 「狙われたら煙幕撒いて掩体に突っ込め」は今も有効です 職人芸の74式の方が自動化された90式より命中率良い場合があるけど、兵器としては90式の方が優秀でしょう #right(){(121:825)} **戦車のガスタービンエンジンは液体燃料なら何でも燃料にできると聞いたのですが本当ですか。 ガスタービンが、ガソリン・レシプロ機関に比べ比較的燃料を選ばないのは事実。 実際、ケロシン以外でも天然ガス・水素・軽油等で動いているガスタービンがある。 しかしそれは個々のエンジンが幅広い燃料に対応しているという事ではない。 普通エンジンはそれぞれの燃料に最適化されており、 燃料の物性が異なれば、当然 燃料ポンプ・インジェクター・保炎器などの設計は変わってくる。 JET-A1とJP8の様な比較的似た燃料ならば、信頼性や性能の低下・排煙などに問題が出ても動くと思うが。 #right(){(124:66)} 戦車用の多燃料型のエンジンについて根本的な勘違いをしてるかと。 多燃料型と言ってもデフォで使用する燃料は他の車両と共通化します。 要するにディーゼル燃料を使用します。 次に、戦時下で手に入りやすい燃料の使用を考える訳で、 各種JP系の燃料や通常のガソリンや灯油の利用を考えます。 逆に戦場で手に入りにくい燃料の使用は考えません。 要するに、戦車用の多燃料型エンジンは個別のエンジンが 多種の燃料に対応出来る様にしています。 #right(){(124:84)} **90TKや10TKの対空攻撃能力は、車内から携帯地対空誘導弾を取り出し、戦車長が手動で発射するのが精々ですか? 対ヘリ戦では、主砲によって攻撃も行なうシミレーションも行なっています。 あとは、M2によって弾幕を張るぐらいです。 戦車内は糞狭いので、携帯対空ミサイルを積んでおけるスペースなど無いだろう、と突っ込んでおく。 そもそもキューポラが小さすぎて車内に入れるのも取り出すのも難しいだろうが。 積んでおくとしたら砲塔の外の物入れぐらいか。そもそも携帯SAMを戦車に積むって話もあまり聞いたことが無いが。  それはさておき、90TKとTK-X(10TK)は一応対ヘリ能力を持っている、とされるね。 主砲でヘリを攻撃するんだけども、高度なFCSのおかげで一応ヘリを攻撃できる能力はあるらしい。 ただ、これも「できる」程度に考えておいた方がいい。そもそも戦車の任務は対機甲であって対ヘリじゃねーしな。 それは随伴するSAM車両の仕事だ。 ちなみに戦闘機とか固定翼機の相手はさすがにできない。それはTK-Xも同じだろう。 #right{(537:505,518)} **今の時代戦車は皆MBTですが、駆逐戦車的なヤツとか歩兵戦車的なヤツがいたりして各国の戦車でバラつきがあったりしますか? 当然ある。 その前に、「MBT」という語は「主力戦車」という語であるに過ぎず、「MBT」という概念がある訳ではないので注意。 強いて言うなら現在のMBTは流れとしては過去の「中戦車」の系列に属する。 戦車個々の性格としては、 イスラエルのメルカバは防御力を非常に重視しており、90式より二回り大きい車体ながら105mm砲装備。 対ゲリラ戦寄りの性格が強く、独特の装備を持っている。反面機動力はある程度割り切っていて、そのため 資料によっては評価が低い場合も。 イギリスのチャレンジャーも防御重視型だが、そのため機動力に難ありとする声も。 90式は日本の専守防衛ドクトリンの影響が強く、陸上自衛隊の水際防御、遅滞戦術に適合した車種。 優勢な敵勢力による大規模着上陸に対抗するため機動力重視。正面装甲は強靭だがそれ以外は割り切っているという話も。 韓国のK-1戦車は米国のM-1をモデルにスケールダウンしたと言われる戦車で、山がちな朝鮮半島の地形に合わせて敢えて105mm砲を採用… した筈だが、120mm砲を搭載した発展型のK-1A1,さらに拡大型のK-2の登場が待たれており 正直どういった方向性を模索しているのか理解できない。 #right(){(350:783)} 一応言っておくけど。 >強いて言うなら現在のMBTは流れとしては過去の「中戦車」の系列に属する。 総合性能で重戦車に勝る中戦車として開発されたケース 重戦車と中戦車を兼ねる戦車として開発されたケースがある。 >イスラエルのメルカバは防御力を非常に重視しており、90式より二回り大きい車体ながら105mm砲装備。 >対ゲリラ戦寄りの性格が強く、独特の装備を持っている。反面機動力はある程度割り切っていて、そのため これも違っている。 ソ連の強力な新戦車に対抗すべく開発され、イスラエルが必要と考える機動性を与えている。 独特な装備は、オールタンクドクトリンと言う独特な運用思想の元で対戦車火器を装備した歩兵に対抗するため。 オールタンクドクトリンが改められた現在でも味方歩兵の人的被害を極限まで抑えるのに役立っている。 #right(){(350:788)} **ヨーロッパのMBTは砲塔に重機関銃を載せてないものが多い気がするんだけどどうして? 12.7mm機関銃のことを言ってるのだと思うが、国によっては2種類の機関銃を 装備体系に持っていない国もあり、欧州の旧西側各国はその2連体制を取って ない国が結構あった。 戦車用のためだけに機関銃を2種平行導入するのは無駄が多いので、そういった 国は砲塔上の対空機関銃も12.7mmは使っていない。 #right(){(557:127)} **シトーラってなんですか? TOWクラスの対戦車ミサイルは、推進剤のフレアからでる赤外線を感知して、 照準線との誤差を割り出して誘導する。 これを逆用して、敵照準器に赤外線を照射してフレアからの赤外線を 探知不能=誘導不能にするのがシトーラシステム。 #right(){(15:ミリ屋哲 ◆ZIX.r92I)} シトーラ(目隠し、カーテン)はロシアのT-84、T-90に装備された誘導弾攪乱システム。 対戦車誘導ミサイル防御用のシステムで、ミサイル誘導のために敵の照射したレーザ波を検知して、 自動的にミサイル攪乱用の赤外線照射を行い、発煙弾を発射して戦車車体を隠蔽するもの。 レーザ波検知装置は砲塔上部前面に取り付けられており、砲塔前面左右に赤外線照射装置が、 同じく左右に各6基の発煙弾発射機が装備されている。 http://combat1.sakura.ne.jp/T-84.htm **K2戦車にはレーダー妨害装置がオプションで装着できるみたいですが他の第3世代戦車にこんな装備ありますか? 戦車にチャフやフレアを載せる話は、他には聞きませんね。 ただ、発煙弾にそのような効果を期待したものはあります。例えば、自衛隊で使用の76mm発煙弾は、 赤外線を1分近く遮蔽する能力がありますし、米軍の発煙弾には、赤外線に加え金属粉によるミリ波遮蔽が可能です。 発煙弾は陸戦においてはかなり有効な防御兵器。 最近の発煙弾は可視光だけじゃなく赤外線、短波長のレーダー波をも遮断する能力があるから 対戦車ミサイルや対地ミサイルのロックを外して回避することもできる。 フレアなんかを搭載するよりは有効だろう。 #right(){(344:310,366)} **第2次世界大戦の頃は戦車の履帯の転輪が最前と最後尾の輪の間にある複数の車輪[a])が大きな物がありましたが、現在ではそれが小さい物ばかりの様ですけど、大きな物は何故廃れたのでしょうか? >また、大きな[a]のメリットとデメリットについても教えてください。 転輪が大きな戦車と言うのは、アメリカのクリスティー技師が考案した。 上側の支持転輪を無くすとコイルスプリングを長く出来るので、ストロークの大きなサスペンションが実現出来ると言うことで、 アメリカの特許を取得している。 さらに、起動輪と最後尾の転輪をチェーンで結び、最前列にステアリング機構を設けることで履帯を外して 装甲車のようにも使えるようにもなっていた。 (が、転輪はゴムタイヤのようには機能しないし、最後尾2輪しか駆動力を伝達されていないので、さほど役に立つアイデアではなかった。) 彼の開発した戦車はしょせん機関銃運搬車レベルで実用には堪えず、加えて当時のアメリカの運用思想に合わなかったので 出身国では採用されていない。 快速戦車を欲したソ連がアメリカ国内に作った偽装民間商社を通じて製造資料を購入し、発展させた。 次いで、ソ連で演習を見学したイギリスの武官が機動性の高さに感動し、農業トラクターと称して購入した。 上記の通り、実はコイルスプリングを採用した場合に限り、利点があると言うのが実状で、他の型式のサスペンションの場合、 大直径転輪は無理に採用する必要は無い。 で、ソ連は第二次世界大戦中、T34Mと言う計画車輌の開発過程で、クリスティー式はやめるつもりだったんだが、 ドイツとの激戦で戦車に不必要なマイナーチェンジはしない方針決定した結果、トーションバーを採用した後も大直径転輪は残り、 結局戦後のT62まで採用した。 (T54とT55は戦時下で開発されたT44の基本設計を引き継いでいる。T62は東西冷戦下、T64の開発が失敗した時の保険として 保守的な設計をしている。) イギリスの場合、巡航戦車に使い続け、クロムウェルやその派生車輌あたりまで採用したが、センチュリオンは コイルスプリングながらホルストマン式サスペンションと小径転輪に改めている。 これはアフリカ戦線でチャーチル戦車を運用した経験から、機動性の考え方が変わった(重要なのは登坂能力と装甲) ためでは無いかと言われている。 我が国は74式で採用したが、油気圧による車高調整との兼ね合い(転輪を減らしたいとか)とかT55の影響とか言われている。 #right(){(565:738)} **戦車兵が使うヘッドホンとマイクについて。 >ドイツ戦車兵が使っているような喉当てマイクは雑音を拾いにくい、狭い車内で邪魔になりにくいと言う長所があると聞いております。 >では、陸自が使っている、普通に口元に、ヘッドホンから伸びたマイクがある方式 >http://yamaneko-lynks.up.seesaa.net/image/0060528110.jpg >はどのような長所短所があるでしょうか。また、喉当てマイク方式にはどのような短所があるでしょうか? まず誤解がある。 喉当てマイクは雑音を拾いにくいのは確かだが、戦車内の戦闘騒音の中ではやはり使いにくく、 ドイツの戦車兵も会話は簡潔、かつ発音を明瞭にするようにして対処している。 邪魔にならないと言うのも誤りで、常に首輪つけて、それも喉からズレないように心がけながら 使わなければならない。 そもそもなのだが、戦車の中でヘルメットや保護帽を被ると言うのは、頭を守る上で非常に重要。 実際、戦車とは言わなくても、狭いところで作業とかしてみると判るよ。 ヘルメットを被れば、頭の容積は増しているんだが、ぶつけても痛くないので狭い所で動く時に 頭をぶつけないような注意しなくて良くなる分、行動の自由度は増す。 で、頭を保護するヘルメットや大きめの保護帽を被ると、咽頭マイクは干渉して使いにくい。 雑音については、どっちみち拾ってしまう。 で、咽頭マイクを採用するより、戦車長が砲手の操作をオーバーライドしたり、次の目標は 戦車長が決めておいて、現在の目標を攻撃し終わったら自動的に次の目標に砲塔が向くとか。 会話が成立していなくてもスムーズに戦闘が出来る方式が採用されている。 #right(){(576:274)} **戦車の最高速度が時速70~80㎞程度で進化が止まっているのは何故でしょうか? >防御力や攻撃力と一緒で、最高速度や加速性も高い方がより強力な戦車になると思うのですが。 簡単に言うと、君が見ているのは戦後第3世代と言われる戦車だからです。 そして、第3世代の次がどうなるかは誰も判りません。 戦車の機動性は時代によっては軽視されることもあるのですが、徐々に進化している ことも事実です。が、あなたは進化の過程の一時期を見て進化が止まっていると言っている だけなのですよ。 ちなみに良く言うところの3.5世代ですが、レーザーで距離を測定し、熱線画像で自分を 中心にした角速度を測り、敵の未来位置を予測して命中弾を与えると言うようなことを不整地 を走りながらこなしてしまうのですが。 この時、実は距離を測るレーザーなんかは意外と大したことのない品質の測定機を使ってます ので、割と測定誤差もあるんですが、現在の戦車の主砲弾は余りにも飛翔速度が速いので、誤差 などお構いなしに当たってしまいます。 この状況は仮に敵戦車が時速120kmくらいになろうと変わらないと思いますよ。 何しろ、戦車の敵には戦車より速く走れる装甲車やヘリなども居る訳ですから。 つまりですね。現時点で戦車の最高速や加速が少々高くなっても強くはならないですね。 #right(){(576:449)} **現代の戦車って主砲で空中目標を落とせますか?落とせるとしたら命中率どのくらいですか? 低空を飛行している相手、低空で一点に留まっている相手ならば落とせる可能性はある。 命中率は知らない。弾種は主砲にそのとき込めてあるのを使うと思うが HEAT-MPが望ましいと思われる。空中炸裂モードがあるかはしらないがヘリ相手には 榴弾のほうが適している。 #right(){(俺初質スレ430:860)} **米のM1エイブラムスや伊のアリエテ(?)の正面装甲になぜ傾斜がつけられているのでしょうか? >APFSDSには意味がないですよね? レオパルドIIA4までと90式は、棒状のセラミックを箱に詰めたような拘束セラミック複合装甲が使われていると言われ、 結果正面が垂直。 レオIIA5以降や自衛隊の新戦車では、(後者は推定になるが)傾斜したショト装甲がその上から追加されてる。 米英の戦車は拘束セラミック装甲を使わず、板状の装甲材(劣化ウランとか)なので最初から傾斜したデザインに できたと思われ。 #right(){(587:78)} **なんで戦闘機とかは攻撃移動などを1人で操縦してるのに戦車は未だに3~4人で操縦してるんですか? 戦闘機に比べて乗員が多いって意味だよな? 戦車は戦闘機と違ってレーダーも付けられないし、装甲しなければならないから視界を広く取れない。 したがって戦闘機のように一人で索敵と指示・操縦・攻撃をすることができないから、それぞれを分担して行う必要がある。 砲塔に付けられたペリスコープなどで周囲全部を観測できるのは車長だけで、戦闘行動中は操縦手も砲手もごく狭い範囲しか外部を見ることができない。 だから最低でも3名(車長、操縦手、砲手)が必要でエイブラムスのように手動装填式ならさらに装填手が必要になる。 ロボットアニメみたいに周囲360度を観測できて目標を自動的に指示してくれる表示システムとかあれば別だけど、まだそういうのは実現してないし。 #right(){(593:610)} **ヘルファイアやジャベリンのようなミサイルを戦車はどうやって防御するんですか? まず見つからない/撃たれないようにするのが原則 それでも撃たれた場合・・・・・フレアは無いと思うが、近代的な戦車ならレーザー検知装置はある スモークディスチャージャーを適宜使用しつつ回避を試みることになるだろう ロシアのシトーラのように、ミサイルの誘導を能動的に妨害するシステムもある 最後は装甲に頼るしかない 近年だと、トップアタックを考慮して上面を強化した戦車も登場してきた #right(){(593:628)} **現代戦車の回避機動というものはどんなもんですか? >ジグザグに走るとか、低地に隠れるとかですか? 現代の戦車の回避機動ということであれば、まず基本的には脅威が潜在するところでは 単調な等速直線運動をしないということです。先日話に出ていた艦隊の之の字運動ではありませんが、 可能であり、余裕があればストレートでない移動をする。 しかし、実際には脅威が潜在しない所などなく、終始回避機動を続けていれば履帯も傷む、 燃料も浪費する、目的地にはたどりつけない。なかなかそうはいきません。 で、敵の発射を感知してからの回避機動ということになります。これは速度を急激に変えることで 敵の狙いを外すことが基本になります。走行中であれば急停止。停止中であれば急発進。 レーザーの照準を警戒装置が感知したら、スモークを射出すると同時に急ブレーキまたはアクセルを踏んで、 脅威方向に砲を向けて対応する。場合によっては障害物や地形の陰にはいる。 そこで現代の戦車では最高速度や航続距離と同様以上に瞬発力、制動力が重視されています。  第4次中東戦争緒戦でサガー等で大きな損害を出したイスラエルは 発射ブラストを見たら急いで速度ベクトルを大きく変える事と、とにかくそっちへ向けて主砲をぶっ放す事を推奨しています。 #right(){(329:517,518)} **何故、一国が一度に運用する戦車の機種が減ったんですか? >昔は一国で多種類の戦車を保有していたのに 偵察用の軽戦車、陣地突破用の重戦車、歩兵支援用の歩兵戦車、追撃戦用の巡航戦車・・・といったように 昔の戦車は分業してたが、エンジンやサスペンションが強力になり、火力・装甲・機動性が高いレベルで バランスがとれた主力戦車は、それらの任務を全て行えるようになったから。 まあ主力戦車ができた後しばらくは、陣地突破用の重戦車(IS-3、T-10)を駆逐するための重戦車(M103、 コンカラー)が存在した時期もあったけど。 #right(){(611:819)} **戦車は自動消火器が搭載されているけど、消火器に使われているガスは致死性なため、作動した場合搭乗員は素早く戦車から脱出しなければならない、という話の信憑性 >原書房の「ソ連地上軍」に書いてあったことだが 致死性というか、酸素を含んでいないため(当然だけど)窒息するということ。 米のM1A1も同様の消火器を搭載している。いずれも戦車の外が熱くなったからといって 作動するわけではない(でないと被弾するたびに作動してしまう)。 戦車「内」火災に対応して作動する。確かエンジン火災対応のもあったと思うけど、 そっちは戦車「外」で作動するので乗員への危険はない。 米のM1A1でも「ハロン消火器が作動したら車外に脱出すること」になっていたはず。 同様のシステムは各国の戦車に搭載されており、いずれもハロンを使用していたため、 オゾンホール問題で制限がかかったときに大問題となった。 今では全部代替フロンに置き換えられたのだろうか? #right(){(322:659-660)} **APFSDSすら弾く戦車がHEATなんかに弱いってよく分かりません >戦車砲弾にHEATって有るし弁当箱のようにERA付けてるのをみるとHEATはそれなりに有効なんでしょうが、どういうことなの? 複合装甲はAPFSDSに対する防御力のRHA換算値よりもHEATに対する防御力のRHA換算値の方が大きく、HEATにも効果が大きい しかし複合装甲は重いので正面にしか装備して居ないことが多く、側面や後面に敵歩兵の携帯対戦車火器を撃ち込まれ たときのためにERAを付ける 東側MBTは複合装甲の性能が劣ったので正面にもERAを付けていたりした ちなみに最近のERAは対APFSDSにも効果がある #right(){(644:698)} **トルクコンバーターをがどう戦車の操作法に関わっているのか教えてください >昔の戦車の操縦方法は右と左のキャタピラを左なら左、右なら右のスティックを別々に動かして >前に進んだり曲がったりその場で回ったりという操作をしていたのに対し、 >現代の戦車は自動車やバイクのハンドルのような物での操作が可能になっており >これを実現したのがトルコン(トルクコンバーター?)という物だと聞きました まず、トルクコンバーターを使ったオートマチック変速機の仕組みは解るよね? 油を満たした筒の片方にエンジンからの動力がシャフトで繋がってる羽根車を 置いて廻すと、反対側に置いてある羽根車とそれに繋がってる軸にも動力は伝わる、 それを利用すればクラッチ操作の要らない変速機が可能である、というのは。 で、戦車の場合、その繋がった先の軸をギアを介して出力軸を90度曲げて横軸にして、 今度はその横軸の先にも左右に同じような流体内羽根車式の動力伝達機構を設ける。 この流体伝達機構は、回転数は一定でも羽根車の傾き(ピッチ)を変えることに よって軸の回転数をそこで変えられる。 つまり、左軸と右軸で回転数を異なるようにピッチを変えれば、左右の軸回転数が 異なって、結果回転数が遅い方に車体は曲がる。 ピッチの左右差を変える機構をハンドルと連動させれば、ハンドルを廻したり傾けたり するだけで左右に曲がれるわけ。 ものすごい乱暴な説明だがこれがトルクコンバーター式の装軌操舵機構。 #right(){(299:760)} **どうして戦車って周囲にカメラとか付けないんですか? 設計や運用面で特異な思想を持ってるのでも無い限り、現代では視界の悪い戦車 で単独で前進して不意に肉薄した歩兵に攻撃されてしまうなんてしないから。 単純に、現在の戦車で目視の外部視察装置(潜望鏡)や砲塔上部の索敵装置類で 360度見渡せないなんて設計ミスに近い。 だから周囲にカメラなんか設けないし、そもそも歩兵や歩兵戦闘車、僚車と相互 支援しながら行動する。 確かに360度見渡すことは可能ですが、視野の狭い装置で全周見ていかないといけないので、 「そこにあるものを探す」には問題ないですが、「いつどこから現れるかわからないものを直ちに見つける」には 向いていないのです。 敵の位置がある程度予測のつく戦車戦であれば、それも大問題にはなりませんが、 最近のような非対称戦争で、市街地の移動要塞として使用されるような場合、 これは大問題になります。 そこでそのような使い方に慣れているイスラエルはカメラを装置していますし、 英米仏なども周囲を常時映し出すカメラ類の装備を検討中です。 今後は周辺監視用カメラ付きの装甲車両が増えると思われます。 蛇足でつっこみです。 レオパルド2A5には操縦手用に後部カメラがついてます。 バスなどについててバックのときに使うための奴です。 #right(){(297:569-580)} **敵弾が乗員室まで入ってきたら、予備砲弾を砲塔下部に置こうが砲塔後部に置こうが、乗員と戦車は失われると言う事でしょうか? いいえ。現代の戦車砲弾には炸薬が入っていませんから、危害範囲は限られます。 実際、湾岸戦争、イラク戦争でM1A1同士、M1A1からブラッドレーへの誤射が起きていますが、 乗員の被害はさほどではありません。 可燃物が敷き詰めてあると、さすがにヤバいわけです。 >中の人は破片でバラ肉になってしまうのかと思ってました 実際には、破片は狭い指向性を持って飛散します。特に、最近の装甲では、内側のライナーなどで 破片飛散を抑制していますから、危害範囲は限られます。APFSDSの場合、貫通体が車内で跳弾となり、 危害するのが基本です。劣化ウラン弾では、飛散した微粉が自己発火して焼夷効果ももたらします。 いずれにしても高温の金属片が飛ぶので、ヤケドしたり、弾薬の発射薬が引火したりします。 装甲が柔いと、APFSDSはすんなり砲塔を貫通してエネルギーを景色の向こうに運び去るので、 たまたま射線上にいた乗員以外は無傷です(湾岸でもブラッドレーやBMPが「撃たれて無傷」)。 成形炸薬弾でも、爆風の大半は外部に飛散し、わずかな部分が小さな貫通孔を通って 内部に侵入するだけですので、焼夷効果と言うほどのものはありません。 もちろん、装甲が脆弱であれば、破孔が生じ、爆風、火炎も侵入しますが、 戦車ではそこまで装甲が破壊されることはありません。 #right(){(668:system ◆systemVXQ2)} **戦車の照準は光学などで目標を捉え続け、発射のときに瞬間的にレーザーを発射するのでしょうか? おっしゃるとおり、まず光学的に照準して砲を目標に指向した後、レーザーで測距し、その結果を砲手がOKとした場合 (障害物に反射するなどで異常値が出る可能性もあるので)、距離分の補正(落差、風による偏向など)を 加えた分、砲身を動かし(この時点で砲身が照準に追従する)、砲撃します。 その際、走行中の動揺などで砲身がぶれますから、発射ボタンを押した瞬間ではなく、ボタンを押した後、 修正が利いて本来の照準位置に戻った時点で発射されます。 「レーザーをスポッティングライフル代わり」というのは、レーザーポインターのように直線で狙うという意味ではなく、 レーザーで測距するのが、スポッティングライフルによる測距の代替だ、という意味でしょう。 #right(){(684:system ◆systemVXQ2)} **一般的な戦車ってのは誘導弾は撃たないものなの? >戦車の砲弾サイズで誘導させるのは無理ってことなのかな ソビエト(ロシア)の戦車には戦車砲から撃つミサイルがある。 対戦車用及び対ヘリコプター用。 また、かつてはアメリカも戦車砲から撃つ対戦車ミサイルを 一部の車両で使っていた。 戦車砲サイズのミサイルはコストが高くてあまり割に合わない。 それに、最近の戦車の照準装置は非常に高性能なので、標的が 地上を走るものだったら砲弾を誘導弾にしなくても十分ヒットできる。 例を上げると日本の90式戦車は時速45kmで走る3000m先の戦車に 80%以上の命中率で弾を当てられる。 #right(){(276:891)} **第3世代の戦車の照準装置にはどのような物があるの? >火器管制装置が発達した今でも戦車の主砲は対ヘリ戦闘はできないのですか? 基本は 「広視野角の潜望鏡もしくは直接双眼鏡を覗いて発見(夜間だったら赤外線暗視装置  や低光量TVカメラ)-目標を決定してレーザー測距装置で距離を計測-センサーから  気候データ(風速や気温、湿度)を火器管制装置に入力、測距データと合わせて  射撃諸値を計算-発砲」 という流れ。  高速で機動するヘリを狙って落とす、なんてことは流石に出来ないが、低空を 低速で飛行してるなら充分狙えるそうだ>ヘリコプター  砲の上下動の範囲内に捉えられるなら、 「射程距離内でホバリングしてるヘリなら、静止目標と同じです」  とのこと(富士戦車教導隊の戦車兵さん談)。 #right(){(245:218)} **現実の最新戦車はBF4とかのゲームの中の戦車より高性能って聞いたけど本当? まあゲームバランス的には現実より歩兵優位にしてあるだろうな 1km先から同軸機銃で瞬殺されるんじゃ面白くないし #right(){(戦争板初質7:494)} まず命中精度 現代の主力戦車は優秀な射撃管制装置と観測装置が結ばれ風向、気温、湿度等の気象データや砲身摩耗度、装薬温度などを瞬時に計算して照準を合わせる。加えて車体の揺れに応じて照準器を安定させることで走行しながらでも正確に照準を合わせることが可能。 陸上自衛隊の90式戦車は熱画像を自動処理、そこから目標を捕捉・自動追尾する赤外線イメージロック機構があるおかげで驚異的な砲撃精度を持つ スピードについて 現代の最速戦車でも最高速度は80.5km/hそこそこ、主力戦車ならまぁ概ね60~70km/hだから大して変わりないかな? ただし、設計上はその速度を出せても実際にフルスピードで走行する事は無い。 高速走行すると操縦士の視界が狭くなるし、窪みやぬかるみにはまり込む恐れが高いから。 装甲について まぁこれに関しては詳しく説明できないけど約2000メートル以外であれば普通に装甲貫通できると思うよ、AP弾だしね #right(){(戦争板初質7:498)} **戦車の操縦について疑問です、よく搭乗ハッチから頭出して操縦しているシーンがありますが、どうやって操縦しているの? 現代の戦車だと操縦手はスポーツカーのドライブシートのように半分寝た姿勢で運転しているが シートの傾斜を浅くすることにより頭の位置を上げてハッチから頭が出るくらいに調整している。 #right(){(俺初質スレ434:883)} #image(http://i.imgur.com/ih3dI30.jpg) #right(){(俺初質スレ434:884)} ----
#CONTENTS ---- **最近だと戦車VS戦車は発見と共に一瞬で勝負がつくと聞いたことがどうやって一瞬で、勝負をつけるんでしょう? 現代では初弾の命中精度が向上していて、たとえ初弾が外れても次弾がほぼ確実に 命中すると言われているからではないでしょうか。 地上目標を対象とするレーダーもあります。 #right(){(19:なな)} 目視のほかに電波や赤外線やレーザーを使うセンサーもありますが 友軍の斥候やヘリ、偵察機などの情報があって初めてまともな戦闘ができます。 戦車単体が戦場でできることなどタカが知れているのです。 #right(){(19:669)} **戦前のドイツ戦車が左ハンドルなのに対し、戦後の戦車が一貫して右ハンドルなのはなぜでしょう。 >また日本においても一般車両、装甲車が右ハンドルなのに戦車だけなぜ左ハンドルなのですか? そっちの方が路肩が見やすいらしいけどね。 装填手を左側に配置>車体前部の弾薬庫も左側>ドライバーは右。と言う理由もあるだろう。 #right(){(21:732)} **世界で初めて滑腔砲を搭載した戦車はなんですか? >それ以前の戦車に搭載されなかったのは、ただ単にそのアイデアが無かったからですか? 世界で初めて滑腔砲を搭載した戦車:T-62 それ以前の戦車に搭載されなかった:実用に耐えうるようになって初めて積んだ #right(){(24:871)} **戦車等で防弾硝子越しに目視で標的を狙うのからカメラなどの観測機器を通して標的を狙うようになったのはどんな戦車が登場した頃からでしょうか? TVカメラを使い出したのはレオパルト2あたりから。 #right(){(25:470)} **現代のMBTはなぜあんなに角張っているのですか? 複合材使ってると曲面が出せないのです #right(){(26:867)} **以前の戦車の主砲や今の自走砲などはマズルブレーキが付いているのに、何故現代の戦車だけは付いてないんでしょうか? マズルブレーキは反動を吸収するためのものだろ。 いろいろとデメリットもあるので戦車砲には最近使われなくなってきた。 (砲の威力の増大にしたがって周囲に巻き上げる煙、砂埃の量が増大して次弾照準に支障が出る、 装弾塔付きの砲弾に対応しきれない、など) #right(){(29:864)} **戦車ってレーダー積んでますか? 私の知っている限りでは、対戦車ミサイル相手のレーダーを積んだ ロシアの戦車が最初であり、探知距離は数キロ(ATM相手で)に過ぎませんが、 もっと色々あるのかもしれません。 さしあたり、障害物の多い、見通し距離の短い地上でレーダーを使用しても 自分の存在位置を宣伝する結果になってしまうことが多そうです。 #right(){(30:412)} **レオパルト1とかメルカバのサイドスカートの下側が~~~~ ←みたいにうねうねしてるのは、何のためなんでしょうか? 泥にはまり込んで亀の子になった時とかのスカートの破損を防ぐ。 でも所詮気休め。 マカブとかは直線だけどね。 #right(){(32:505)} **90式戦車なんぞは、第3世代戦車ですよね?各世代の差ってなんなんでしょうか? 国際条約や何かで決まっているわけではない以上、「第三世代戦車」の定義もはっきりとはしません。 ただ、「世間一般的に第三世代戦車といわれる車両の共通項」なら上げることが出来ます (むろん、これは一般論であり、第三世代戦車の定義にはなりえませんが)。 西側系では主砲口径が120㎜クラスであること、そして複合装甲を使用していること。 車長と砲手が同時に別個の目標を索敵できる、いわゆる「ハンター・キラー能力」もあることが多い。 NBC防御、全天候戦闘能力は言うまでもありません。 くりかえしますがここで私が挙げたのは「第三世代戦車に分類される車両が持っている能力の共通項」であり 第三世代戦車という概念の定義ではないということを忘れないでください。 極端な話、政治的な理由でこの条件のいくつかを無理やり無視し 「我が国は世界標準の第三世代戦車を自力開発できるまでに成長した」と主張することも可能ですので。 そうした行為は欺瞞ではなく、正当かつ合理的な宣伝というものであります。 #right(){(34:222)} **フロントエンジン車は超堤能力で劣ったりしないんですか? 高速徹甲弾にはほとんど効果がないが、 HEAT弾には空間装甲同様の効果を発揮するため (エンジンの形状は複雑だから、どうしてもスペースが生じる) かなりの効果が見込めるそうだ。 防弾効果なしどころか相当効果があるらしい。 #right(){(36:You-me)} エンジンを前に持ってくる+前面に大重量の複合装甲を施す →車体の重量バランスを取るため砲を後部に搭載する。 →重量物であるエンジンが後ろにないため、砲反動を吸収しにくい(射撃精度の低下) →それを是正すべく更なる重量化。 warbirdsの過去ログにこんな事が書いてあったような… HEATに強いのと歩兵が後部に積めるという以外にメリットないらしく、 それでメルカバのみの採用に留まっているのでしょう。 >フロントエンジン #right(){(36:256)} **第1世代戦車 第2世代戦車の特徴って何ですか? 搭載する戦車砲の違いが一番判りやすい。 第1世代戦車→90mm戦車砲 第2世代戦車→105mm戦車砲(APDS 離脱装弾筒付徹甲弾)発射 その他、第2世代ではアナログコンピューターを用いたFCSやレーザー照準機などの装備も特徴。 #right(){(37:666)} **最近の現用戦車は殆どが後輪駆動なので、履帯が外れやすく、超堤性能が劣ると聞いたのですが。実際、本当なんでしょうか? 前輪駆動の戦車はメルカバしかないぞ それに履帯が外れやすいというのは戦車一般、というかキャタピラシステムの 作業車に共通した欠陥 #right(){(42:791)} **米・中共同開発「ジャガー」(生産・装備されていない)、という戦車は性能的にはどうだったでしょうか。 >また、この戦車を開発した経緯はどのようなものでしたか。 ジャガー戦車は、中国とアメリカのキャデラックゲージ/GMECによって研究された戦車です。 T-54(59式戦車)をベースとして設計され、新設計の砲塔にサーマルジャケット付きの M68 105mmライフル砲(スティングレイ軽戦車の物)とマルコーニの火器管制装置が 装着されました。 エンジンもデトロイト・ディーゼル8V-92TAエンジンに換装されています。 1989年には試作にまでこぎつけましたが、天安門事件以降の中国への武器技術提供の中止を受けて 計画は停止されています。 …とまぁここまでは判ったのですが、性能などは推定するしかありません。 M60くらいにはなったでしょうけど、M1などの最新型にはとても及ばなかったのでは? (所詮改良型ですから。) 天安門事件までは一時対中政策がかなり緩和されており、艦船用ガスタービンやレーダーなどの 航空機技術が輸出・移転されていました。その一連の流れに乗った開発だったとは思います。 #right(){(44:名無し軍曹)} **戦車の前方機銃はなぜ無くなりましたのでしょうか? 歩兵の対戦車肉薄攻撃手段が発達して、戦車を突っ込ませても損害ばかり多くなったから。 60年代ごろからは、ショットガンみたいな戦車砲弾が考案、実用化されたので、今ではほとんど問題なし。 #right(){(46:35)} 被弾時のダメージが大きいからでしょ。 現代では一番重要な装甲にはあまり開口部を設けないようになってきてます。 操縦者用窓、今では車体天板とかに持って来てるでしょ? #right(){(46:44)} 機銃の取り付け部がウィークポイントであることは、第二次世界大戦中 から判ってたので、防御重視だけとすると少し疑問が残るよね。 ソビエトは、最初は固定式にして残してるし。 車内容積を減らして車体の軽量化も兼ねてたみたいよ。 砲塔旋回速度アップと安定装置の発達で同軸機銃が当たるようになったとか、砲塔上の機銃のリモコン化も無視できないと。 実際に廃止されたT55と前モデルのT54の違いからすると案外、真相は、NBC防御かもしれない。 付けてる場合の利点が無くなって、無くした場合の利点が増えたって感じ? #right(){(46:59)} **現用の戦車も、ちょっと走ってるうちに壊れる物なんですか? ちょっと、じゃないけど壊れます。 戦車のような超重量車両にとって足回りは鬼門です。 材質が向上してもその分過酷な機動が要求されるため、根本的には解決できてません。 #right(){(50:ゆうか ◆9a1boPv5wk)} 戦車は路上を移動する時は トランスポータ(移動用トレーラー)を使うのが、普通です。 #right(){(50:388)} 湾岸戦争に参加したM1A1、エンジン・トランスミッションが泣き所で整備・修理が追いつかず、 2年以上経った車輌はほとんどの期間をモータープールで過ごしたとか。 ヤークトティーガーの戦闘記録を英訳した米退役将校いわく、両者を比較して「戦闘では活躍 してもこと自力での戦場移動となれば話は別、歴史は繰り返す」とのことです。 #right(){(50:389)} **今でも戦車兵に難聴はつきものなのでしょうか? 今では、無線のレシーバーを耳にあててるし、これがイヤーガードにもなるんで そんな事は無いと聞いたぞ。 #right(){(52:834)} レシーバー付けてるけど、完全じゃないよ。 戦闘時等には、周囲の音を聞くためレシーバーを外すことはよくあるし、 訓練時等、常にレシーバーを付けた状態で射撃が行われるわけではない。 結構、難聴気味の人多いよ、特に年寄り(本人たちは年のせいではないと言い張る)。 #right(){(52:839)} **今時、軽戦車は役に立つのか? かつてのような意味の軽戦車はいまは存在しない。 いま軽戦車と呼ばれるのは偵察戦車など。用途に特化している。 #right(){(54:949)} 今時どころか第二次世界大戦中盤でもう役に立たなくなってる。 偵察や連絡が主任務です。 また、後方警戒にも使えるんじゃないでしょか。 実際問題として、設計上の制限事項が余りにも大きいため、 重量が問題になる橋や軟弱な土地の通行を除けば、軽戦車 は必ずしもMBTより機動性がいいと言えなくなっています。 (この点も第二次世界大戦中盤には、ソビエト辺りで見られ始めます。) 輸送しやすい分、緊急展開しやすいと言う利点は残ってます。 #right(){(55:311)} **「MBT」を直訳すると「主力戦闘戦車」になるとおもうのですが「主力」じゃなく「戦闘」しない「戦車」って存在するのですか? シェリダン。 「主力」でなく「戦闘」もしない(できない)「戦車」として有名だ #right(){(59:353)} 確かに現在は戦車=MBTといってだいたい間違いないのですが、 1920年代から60年代くらいまで、戦車といっても千差万別でした。 代表的なのは軽戦車、中戦車、重戦車のカテゴリーでしょう。 ほかにも、イギリスでは歩兵戦車、巡航戦車なんてカテゴリーもあり、 それこそ軽自動車くらいの大きさで機関銃しか積んでない戦車から 巨大な多砲塔戦車まで、実に雑多だったのです。 第2次世界大戦後、軽・中・重を統合した、多用途で汎用性の高い戦車が登場します。 それをMBTとして呼称するようになりました。 要するに、MBTはそれ以前の雑多な戦車カテゴリーに対する相対的な呼称なのです。 #right(){(59:356)} **現代戦車のキャタピラは山や森を踏破できるのでしょうか? 木の大きさや、山の地形にも因りますが、 「出来るけど、車体やキャタピラが傷むのでやりたくない」と言ったところでしょうか。 そもそも戦車が単独で行動する事は極めてまれですので、行軍に支障が有るような障害物が有れば、 工兵隊に障害物を排除して、通路を整備してもらうのが普通です。 #right(){(63:795)} 「とにかくどうしても単体で戦車を樹海走破させたい」 というなら、ドーザープレートつけて、テキトーに砲撃しながら進むという 無茶苦茶な方法もありえます。 アホみたいですが。 #right(){(63:797)} 大きい木が有る「森」のようなところは無理ですが、潅木(かんぼく)と言うか、 低い木の「林」程度なら、可能なようです。 戦車の前に、「ギザギザの刃を持った、スクレーパー的な装置」をつけて、 「潅木」を引きちぎりながら、進む方法が有るそうです。 最近CSTVで、その話題をやってたのですが、大戦当時の米軍が必要に迫られ、 現場で、考案した方法なのだそうです。 ただし、「林」の中には、何が潜んでいるかわからないので、『恐ろしい』と、 その体験された方は言ってましたから、可能であっても(現在ではやらない方法) だと、私は思います。 #right(){(63:軍事板☆六等兵)} **第二次世界大戦の頃には装備、弾薬を減らして無線機を積んだ”指揮戦車”というものがあったそうですが、今でもある車種なのでしょうか? ロシア軍ではアンテナ・通信機器を増設した指揮戦車モデルが存在し サブタイプの末尾に"K"を付けて区別しており,T-80UKなんかがそれに当たります。 T-80やT-90の様々なサブタイプには指揮戦車仕様の(サブ)サブタイプが存在します。 少なくともロシアは指揮戦車って概念を捨てた訳ではないです。 #right(){(64:194)} 第二次世界大戦の指揮戦車といえば、ドイツの物ですよね。 車内で地図を広げたりするスペースを設けるために、主砲を外していま した。 (3号K型以降、自衛のために主砲を搭載しました。 大戦中期以降は、戦車が大型化されたために、無線アンテナ以外、外見的に差異は無くなりました。) つまり、積極的に戦闘に参加する物ではなかったのです。 こういった車輌は、本来、野戦指揮車などで充分なはずですが、 ドイツは戦車を改良したものを用意しました。 おそらく、東部戦線の厳冬期や泥濘期に、まともに動ける車輌が戦車しか なかったためでは無いでしょうか。 現在、情報解析の重要度が増し、戦車戦を指揮する指揮官が高度な情報を 得る必要があるとされ、昔のドイツの指揮車輌的な物が復活しつつあります。 といっても、無線データリンクとかですね。 M1A2エイブラムスやルクレールなんかの装備を調べてみてください。 なお、上記は特別に指揮官の車輌だけ、立派な装備をするわけではありません。 全車に必要充分な装備を搭載しています。 その方が、指揮官がやられても、次の者がすぐに指揮を引き継げる訳です。 #right(){(64:341)} 現在の戦車においても指揮戦車は存在します。 指揮型では通信機能が強化され、場合によってはその他の装備が付加されています。 例えばロシアにおいては通常型のT-80Uに対し、指揮型のT-80UKが存在します。 ロシアの指揮戦車では同時に傍受できるチャンネル数が多いほか、慣性航法装置等が付加されています。 これはロシアが無線を小型出来ないから等ではなく、西側の戦車でも、型番区別してないだけで「指揮型」はあります。 #right(){(64:375)} **陸の155mm砲で仮に砲の発射速度が向上し、APFSDSで直射してもMBT撃破できるなら戦車でなくてはできない業務ってあるんでしょうか? 発射速度と砲口速度は違います。砲口速度には原理的な限界があり 口径が小さい限りMBTは撃破できません。 #right(){(67:938)} 自走砲等の防護力は戦車に比べれば限られています。徹甲弾の直射「以外」には耐えられるという「防護力」を持ち合わせるのは現状では戦車だけです。 付言すればMLRSや誘導砲弾は確かにMBTを直撃・撃破できますが、コスト・確実性から十分ではありません。 #right(){(67:940)} 一般の砲に比べた「戦車の価値」とは、その機動力です。 相手が不利になる位置に移動して攻撃できる。自分が有利になる位置に移動して守れる。 と言うような、素早い移動を伴う使い方ですね。 えっと、それなら戦車でなくともいいのでは、単純に車にミサイルでも ロケット砲でも積んで軽装甲で走り回れる物で十分では。 戦車なんて歩兵だけでしとめた例も沢山ありますが。 #right(){(67:977)} **現在の戦車って乗員のシートにショックを吸収する仕組みとかあるんでしょうか? APFSDS(弾)が凄いんじゃなくて、120ミリ戦車砲の後座衝力が大きいというのが正しいです。 後座衝力は重量と足回りが吸収しますので、中の人は大丈夫です。 シートはとくにショック吸収構造なんてありません。 #right(){(69:34)} 徹甲弾が、『戦車に着弾のした時に大きなショックが有るのか?』と言う質問でしたら、 以前外国の掲示板にも質問があり、「そう言うことは無い」との回答が有ったようです。 (砲弾発射時)のショックと(砲弾着弾時)のショックとは、論理やエネルギー的には、 ほぼ同等になるわけですが、着弾時の場合は、エネルギーの大半が装甲貫徹に費やされ、 <戦車自体の動きは、発射時よりは少ない>と、想像されます。(あくまで想像のみ。) #right(){(69:≡ 6等兵 ≡) **二次大戦の頃の戦車は5人乗りが多いそうですが、現代の戦車は何人乗りが主流なんですか? >またどの役割の人がいなくなったのでしょうか? 今は大体4人です。無線手が居なくなりなした。 日本の90式では装填手も居なくなって3人です。 #right(){(69:158)} 現在では3人または4人乗りが主流です。 まず前方機銃手が、さらに自動装填装置を装備した戦車では 装填手がいなくなってます。 #right(){(69:159)} >先にいなくなったのは前方機銃手と無線手、どちらでしょうか? 前方機銃手は無線手をかねている場合が多いです。 ただ、その位置の人間が削減されたのは、車体前方機銃が廃止 されていく流れがあったからだと思います。 #right(){(69:164)} 前方機関銃手がいなくなったのは事実である。 ただし、前方機関銃の廃止が無線手の廃止の理由となった例は無いようです。 前方機関銃手が無線手を兼ねている。 → 独ソ 戦車長が無線機を操作する。     → 米英 つまり米英は、無線手と前方機関銃手まったく無関係(前方機関銃手は、兼副操縦手) ソ連は、先に前方機関銃手がいなくなっている。 軽量化・省スペースなどのため。 前方機関銃手はいなくなっても、銃そのものはしばらく固定式で残されている。 独は戦後、米国式に改めている。 従って、前方機関銃を廃止したので、「前方機関銃手 兼 無線手」を廃止した例はない。 (ドイツがそうであると無理矢理言えなくもないけどね。) #right(){(69:188)} **第3世代戦車が120ミリ砲を撃つ時は、戦車のハッチは必ず閉めるのですか? >運転席のハッチを閉めるのはもちろんですが、戦車長がハッチから頭をのぞかせて観測しながら撃つと言うのはやらないですか? 無意味です > ハッチから見ながら撃つ #right(){(70:system)} **米戦車のM1A2はお互いにデータリンクしてるんだよね。 >そしたら、M1A2の1号車はT-72のX号車を攻撃せよ、同じく、M1A2:2号車→T-72:Y号車、M1A2:3号車→T-72:Z号車をそれぞれ攻撃せよ、って >コンピュータが自動的にそれぞれ目標設定してくれるのかな? >そうじゃないと敵の特定の戦車ばかりに砲弾が集中して無駄ダマが多くなることがあると思うんだけど。 それは戦車隊の小隊長や中隊長の仕事になる。    データリンクシステムの有無に関わらず、部隊の長が個々の戦車に射撃目標を指示 するのは、”戦車”というものが登場した当時から変わらない。  WWⅡドイツの戦車隊が強かったのは、個々の戦車に無線機が完備されていたということ が大きい。隊内無線がないと、戦闘中に手旗信号や「指揮官車に倣え!」ということに なって指示がちゃんと伝わらない。  IT技術(RMA)が進んで通信手段が進歩しても、そのあたりの基礎は変わらない。 #right(){(71:630)} **戦車ってのはなんのためにいるのでしょうか。 対歩兵用でないのは確かです ただ攻撃、防御、突進、走破において 陸戦兵器としては他に代わるものがないのも事実です #right(){(71:811)} 基本的に対戦闘車両。対歩兵は限定的 動きが遅いと言うが、最近の戦車はそうでもないよ。不整地で70キロダッシュが出きる。 あと、NBC環境下でも行動できると言う利点も有る。 #right(){(71:剣恒光@自衛隊板 ◆yl213OWCWU)} **MBTて何ですか? Main Battle Tank 主力戦闘車。これが普通にいう「戦車」だと思っていい。 #right(){(72:650)} **日米合同軍事演習で両国の主力戦車が模擬戦を行なう事は無いのですか? もしやれば互角だと思いますよ。 #right(){(74:710)} 模擬戦はヤキマに持ち込まれた際に行われたそうです。 恐らく、リアルファイトみたいな感じで行われたのでないでしょうか。 なおとある人物による発言では、結果は「ひ・み・つ」とのことです。 ドイツ統合後、東ドイツ保有のMig29と米軍のF/A18が模擬戦を行いましたが、 これも現在に至るまで結果は非公表(色々伝わってはいますが)となっています。 90式とM1の結果も秘密でしょう。 #right(){(74:763)} **昔戦車に赤外線投光機つけてませんでした?まだ装備してるんですか? 現役戦車のアップグレード計画に「パッシブ暗視装置の設置」という項目が 書いてある国は多いので、まだ現状ではパッシブでない暗視装置や暗視装置 なしの戦車も多々運用されていると思います。いわゆる一流国ではさすがに そうではないでしょうが。 #right(){(75:system)} 平成14年度の総火演に参加した74式にはしっかりと赤外線投光機がついてます。 夜間演習でも実際に赤外線投光機による照射射撃訓練をしています。 旧式だろうが何だろうが、いま74式からアレを取り上げると、夜間戦闘能力が なくなってしまいます。 ちなみに赤外線投光機は小隊長車のみのオプション装備なので、そこから混乱と 誤解が発生しているのだと思われます。 #right(){(75:594)} **現代の戦車の燃費を教えてください >昔の戦車より燃費は良くなっているのでしょうか? 馬力が3倍になってるんですから良くなりようが有りません。 >まさかリッター1キロということはあるのでしょうか。 激しく下回ります。 #right(){(78:14)} **第3世代戦車ので主砲弾を手動装填している戦車は今後自動装填に改造される予定はあるでしょうか? 自動装填は戦車の乗員数を減らすことになるので、 周辺監視や整備などの乗員負担を考えるとプラスとは限らないからかな、 自動装填に積極的な話は少ない #right(){(78:813)} **日本・中国・インド・アメリカ・ロシア・ドイツ・フランス・イギリス・南アフリカ以外で主力戦車(現役)を自国で設計・生産している国はありますか? イタリアとイスラエルが抜けてる。。 #right(){(82:409)} Czechoとか、Ukraine、Slovakia、Poland、Sweden、Yugoslavia、Romaniaとか もあるわな。 #right(){(82:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} あとブラジル(EE-T1オソリオ戦車)とか。 #right(){(82:名無し軍曹)} **西ドイツはM4シャーマンは使っていなかったのですか。 そりゃ、脅威の度合いが違いますて。 海を越えて攻めてこないと逝けない日本と直接国境を侵して攻め込んでくる 西ドイツとの違いもありますし、どちらかというと二線級装備の多かった極東 正面ではM4で十分と言う考えが働いたのかも知れません。 対して西ドイツの相手のソ連軍は最新鋭、そして最精鋭の装備ですから、55年 当時で、T54/55級のMBTが配備されていましたし。 #right(){(94:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **戦時中、戦車用のエンジンとしてガソリンエンジンを使用していた国は、戦後、何をきっかけとしてディーゼルエンジンの利用に踏み切ったのでしょうか? 軽油は安いから #right(){(98:272)} 軽油の方が燃費がよい。 被弾したとき、火災を起こしにくい。 #right(){(98:273)} 同時代の連合国戦車より、一回り強力な砲を積み、中の人が動き回るスペースを確保しようとすると、 車内容積はどうしても多く必要になる。 鉄道輸送の関係で、車幅を増やすのは限界があるし、操縦性を求めると全長ものばせない。残りは高さを増やすだけ。 無理に全高を抑えるソ連流のやり方だと、居住性が犠牲にされたり、他の能力にしわ寄せがいったりする。 #right(){(98:274)} 1.一番の理由は燃費と補給に関する考え方の変化。   戦時中は燃料を他の車輌と共通化する点が重視されたが、戦後は補給後の航続   距離が重視されたため。これは、西側の方が量的に圧倒的に不利だったので、   数量差を戦車単体の行動半径でカバーしようとしたため。   戦時中、ディーゼルの欠点として、重い/大きい/振動が大きい点が考えられて   いたが、米国は戦時中には振動の対策は済んでおり、後は、大きさと重さが問題   だった。   いざ、ガソリンエンジンと同容積のディーゼルエンジンを設計してみると、   A)低回転域のトルクが高いので、むしろ、機動性が向上する面がある。   B)熱効率が良いので、戦車に搭載した時、冷却面の問題が少なく、また、過熱     を要因とする馬力の低下が少ない。   C)運転中の温度が低いので、狭い戦車のエンジンルーム内でも、過給器が使用     できる。 (ガソリンエンジンの場合、熱がこもり過ぎるので難しい。)   と言った利点があり、戦中に問題とされていたことは単に研究不足と判明した。   以上です。 2.現在の物を見られてると、ちょっと信じ難いくらい、昔のV型エンジンの背が   高いためです。   また、特にドイツは低回転仕様のトルクフルなエンジンを好んだためです。   (他の国は、高回転仕様のいわゆるピーキーな物を好みました。)   この結果、ドイツの戦車用エンジンは、他国の戦車用ガソリンエンジンに比べ、   操縦しやすい反面、必要な馬力を得るために大型化する傾向にありました。   そんな大型エンジンをトーションバーの上に置いたので、バーの直径+遮熱の   ためのクリアランス分、背が高くなります。   さらに、前方駆動と砲塔バスケットなど、およそ、戦車の背が高くなる要素を   フルセットで揃えています。   その上で、M5軽戦車やM18ヘルキャットなどに見られる、車体高を下げる   工夫をしていないので、背が高くなって当然です。 #right(){(98:276)} 基本的に兵器というのはそれぞれの国の特徴に合致するように設計されています。 単純にAよりBのほうが強いなんて事はいえません。 F-1とパリダカのレースカーを比較するようなものです。レース上ではF-1の方が強いし、 オフロードではパリダカの車の方が強いでしょ? 同じようにメルカバとM1がどちらが強いかはその条件によりけりですので、 まともな人間であれば、単純にメルカバの方がM1より強い・弱いなんて発言はしないでしょう。 それ以前に、メルカバってMk1~Mk4まであるんだけどどれを指しているんだ?とか、 M1もM1無印~M1A2まであるなかのどれを指しているのか?とか疑問はつきません。 #right(){(98:282)} **アメリカのM1A2、イスラエルのメルカバMk.4は新しいにも関わらず、なぜ短い44口径120ミリ滑空砲を積んだのでしょうか? 長けりゃいいってもんでもないから #right(){(104:68)} レオパルド2もA6から55口径に長砲身化しております。 ライバルより強力な兵装を搭載したい。 ある砲にあわせて設計された砲塔・車体では、換装に問題が有る場合がある。 シリーズで砲を合わせて余計な手間やコストを掛けない。 などそれぞれの事情と経緯が有って、それらの選択が有る訳です。 #right(){(104:71)} **現役の戦車で、機関銃の付いていない戦車ってありますかぁ? 各国が公式に保有を明らかにしている戦車、及び、 おそらく保有しているのでは無いか?と言われている物まで含めて、 機関銃を装備していない物は無いようだよ。 #right(){(104:678)} **最近の戦車1台に、T-62とかT-55が3、4台いて、集中放火をあびせても全くダメージはないものなのでしょうか? 装甲を貫通できないまでも(背面から零距離だったりしたらヤバいかな?)、 車体にくっついているセンサーやその他の脆い部分が壊れて戦闘能力に 深刻な悪影響があるでしょう。 なにより、戦車の中の人が大変です。 #right(){(106:464)} 当たり所によってはまずいですよ。 エンジンの給排気口とか冷却機とかは完全に防弾できない。 それにキャタピラをやられたら動けなくなってしまう。 #right(){(106:469)} イラク戦争中にも側面から食われてる。 120ミリに耐えられるのは基本的に前面のみ。 #right(){(106:470)} 後方の装甲も弱いですから、歩兵戦闘車の主砲(25~35mm程度)より 大きな貫通力を持つ兵器であれば、現代のMBTを撃破(少なくとも装甲貫通)できる可能性大です。 確かイラクで70mmクラスの砲でM1A1が後方を貫通されて、 死者はないものの行動不能になった話があったと思います。 #right(){(106:system)} **軽戦車は使い物にならないのでしょうか? >シェリダンはアルミ装甲が災いした、とは聞いたのですが。 >あと、もし今実際に軽戦車を使うとすれば、どのような作戦内容になるのでしょうか。 使いものにならない、ってことはないだろう。 シェリダンはヴェトナムに投入して散々な評価を受け早々に引き揚げられちゃったけど、それは ・キャタピラの幅が狭くエンジン馬力が比較的低いので、悪路に弱かった ・電子機器が高温多湿の環境ですぐ故障する というところに”弱点”があった為らしい。 装甲が貧弱なのは仕方が無い罠。重くしたら飛行機に積めないし 空中投下もできなくなるのだから・・・。 湾岸戦争ではシェリダンは152mmの大口径主砲から撃ち出す榴弾を生かし ”突撃砲”的運用で大活躍している。 で、現在空挺軽戦車を使うとしても、運用方法はシェリダンと変わらないと思う。 「それなりの対戦車能力のある、装甲で囲った自走する直射歩兵砲」というところだろう。   ただ、携行対戦車兵器も威力は向上しているし、手に余る相手なら 航空支援を呼べばいいわけだし(制空権の無い状態で空挺降下はやらないだろうから) 手間を掛けて戦車を降下させる必要があるのか・・・と考えるとかなり疑問が。 わざわざそれ用の車種をお金かけて開発するほどの必要性は無い、だろうなぁ >空挺軽戦車 ということでXM8は没になった訳で。 ただかの”ストライカー部隊”には105mm砲装備の”重火力支援車”が配備されるので (空挺降下はできないけど)、全く不用だと考えられてる訳ではないのだろう。 #right(){(117:289-290)} ベトナムではシェリダン戦車はアルミ合金装甲がRPGの命中で燃え上がるとの噂を立てられてましたし、 軽さが禍して152mm砲を発射すると反動で車体が後退したそうです。 シェリダンに関しては高価な割には思ったより役に立たなかったとも言える。 >あと、もし今実際に軽戦車を使うとすれば、どのような作戦内容になるのでしょうか。 紛争地区に派遣される軍隊は、陣地突破よりも、ゲリラ等に対しての鎮圧、もしくは警察行動も要求されるので、 レスポンスの良い軽戦車はまだまだ活躍の予知はあるかと。 #right(){(117:301)} **1950年代、アメリカの戦車よりソ連の戦車の方が行進間射撃能力が優れていた? >二つ目の質問は五十年代の戦車ってFCSはあったのですか? FCSと言うのは火器管制システムの事で、要するに照準装置の事です。 広義で解釈するなら、○の中に+がある様な目視スコープだってFCSたりえます。 50年代の戦車だって立派なFCSを装備してるといえるでしょう。 横風、気温、湿度等の射撃データを連動させて自動修正するようなFCSはまだありませんが。 #right(){(118:233)} ソ連戦車が「行進間射撃能力に優れる」というのは、行進間射撃の命中精度が 高いと言う事ではありません。悪路を走行中でも装填が可能-自動装填機構を 採用している、という意味です。 #right(){(118:234)} 自動装填装置についてはガイシュツなので省きます。 もう一つ決定的なお話としては、アメリカが戦車の主砲の安定装置を完備したのは、 M60A1RISEからと言うことがあります。 戦中にアメリカが実用化したのは「垂直方向」のみ。 ソ連はレンドリースしてもらった戦車からそれを学び取り、実用化します。 さらにその後、ターンテーブルの導入(これもレンドリースしてもらったイギリス戦車から学習)し、 水平方向の安定装置も実用化します。 ・・・・この時点でソ連が先行してしまったのですね。 おそらく、ソ連は戦中から動きながら戦うことを好んでますから、 その戦術を発展させたのでしょう。 戦後のアメリカは、停車戦闘と高精度の射撃を重視し、 ついにはM60A2とMTB70でガンランチャー(誘導ミサイルも撃てる砲)を採用 してまして完全に行進間射撃能力の向上は軽視しています。 (この時の対戦車ミサイルは、撃ちっぱなしでは無いので、 発射してから命中するまで停車して誘導してやる必要があります。) 50年代のFCSについて 一番発達していたアメリカですと、M47でステレオ測距器と弾道計算機、主砲をリンクしています。 M47は主砲を発射すると測距器の設定がズレる、弾道計算機の応答が悪いなどの欠点があった様で、 M48ではステレオ測距器と主砲を直接機械的にリンクしています。 ただ、非常に操作が煩雑だったらしく、その結果、M60では単眼式の光像合致式の測距器が復活、 そちらの方が好まれたと言われています。 (ステレオ式も残っている。) #right(){(118:256)} **第一世代/第二世代/第三世代の戦車の例は? 第一世代 英国センチュリオン 日本61式 ソ連T-54/T-55 第二世代 独レオパルドⅠ 英国チーフテン 日本74式 米M60 ソ連TT-64/T-72 仏AMX30 第三世代 独レオパルドⅡ 英国チャレンジャー 日本90式 米M1 露無い 仏ルクレルク #right(){(118:667)}※T-80/T-90は第三世代と区分されることが多い **今でも駆逐戦車ってどっかの国で配備されていますか?もし何故駆逐戦車は無くなったのでしょうか? 駆逐戦車が廃れたのはMBTの方が効率的だから。 #right(){(119:686)} ある意味では、対戦車ミサイル搭載の装甲車が、駆逐戦車といえるかも知れないが 第二次大戦時のような、戦車並の装甲を施し、車体に直接砲をマウントした駆逐戦車は、現在は存在しない。 #right(){(119:689)} **現代戦車は超壕能力は2~3mだそうですが、これは塹壕の深さじゃなく、幅のことですよね? >登坂角約30度の戦車がどうやって垂直の壁を降りてまた登るんでしょうか? 恐ろしく勘違いしているように思えるのですが 普通の塹壕は積み上げるんじゃなくて地面を掘るんですが…。 #right(){(120:389)} **対戦車ミサイルの発達した現代では、もはや砲を装備した「駆逐戦車」には存在価値は無いのでしょうか。 駆逐戦車自体ありあわせの物だからMBTが十分あればよい #right(){(120:614)} ATMの発達もさることながら、スタビライザー装備が常識に成り、ベトロニクスが発達して 90式みたいに走行間射撃も可能に成った第三世代MBTの前には、「待ち伏せてヨシ!」 の駆逐戦車の存在価値は、まともなMBTが運用出来る陸軍なら著しく低くなったと言わざる をえないでしょう。射界が限定されてしまいますから。 戦後、駆逐戦車的車両を運用していたドイツはATM搭載車両に、スウェーデンは普通のMBT に取って代わられましたので。 #right(){(120:凄腕蒲田の三等兵。 ◆UkUFfcwWIs)} **90式戦車やM1A1みたいな複合装甲の戦車に5台程度のT-34のような超旧式戦車が一斉飽和攻撃をしかけてきたとしても耐えられるんでしょうか? 遮蔽物の無い平原で、両者ともに敵を発見してない状態から状況を開始したとしたら まず間違いなくT-34は初弾を発射する前に全滅します。 #right(){(120:757)} 一箇所に集中して命中すれば貫通できるかもしれないが基本的に不可能に近い。 中の人は衝撃で大変だと思うが正面から撃ち合う限り負けることは無いと思う。 #right(){(120:758)} 一斉飽和の定義によります。 M1A2 1両にT-38が超至近距離から200両。しかも犠牲はいとわない。 みたいな全く意味の成さない過程の上ではM1が撃破される可能性がなくはありませんが。 通常想定されるような飽和攻撃なら、かなりの台数でも耐えれます。 #right(){(120:759)} 湾岸戦争でT-72に撃たれたM1A1の乗員の話では「なんだかぶつかった ような気がした。あとから降りてみたらAPFSDSが刺さってた」そうです。 T-34のタマ程度では大変にもならないような。 ただ、正面装甲以外から食らうとそれなりに大変でしょう。実際、 イラク戦争でも60~70mm程度と想像される砲でM1A1が撃破されてます。 まあ、行動不能になっただけで、死者なしでしたが。 #right(){(120:system)} 90式戦車なら20両程度で自動装填装置が弾切れ起こす。 再装填はけっこう大変。 それでも機動力で逃げきってしまう可能性はあるが。 #right(){(120:764)} **今の戦車は走行しながら相手の戦車を攻撃できると聞いたのですが自動追尾で相手の戦車を攻撃できるのですか。 砲弾が自動追尾するわけではなく照準が自動的相手の速度、風力等を 計算して照準を合わせる。 第三世代同士の場合は場所にもよるが回避運動などは殆ど意味が無いと思われる。 命中率なんてものはその時の設定で無限にあるので回答不能。 #right(){(121:802)} >味方の車両の識別は夜戦の場合どのようにするのですか。 赤外線用の反射板を砲塔に貼り付けたりする>M1等 もちろん誤射は発生するけど #right(){(121:803)} 主要国の120mm滑腔砲(漢字に自信なしでつ)の APFSDS弾は砲口初速が1600m/s程度。 空気抵抗による減速はあまりない 交戦距離は最大で4000m 遅くとも3秒後には弾着しますね つまり、発射された砲弾を回避することはほぼ不可能です ただ、場合や状況にもよりますが、相手の自動追尾を外すために 全く無駄ではないかもしれません #right(){(121:805)} 行進間射撃可能な戦車については照準内に保持=ロックオン=発射許可=砲が指向したらFCSが自動的に発射って認識が良いかと 照準装置で連続して照準しておいて発射許可を出すと、FCSの方で判断して未来位置に向けて発射(するはずです) 標的が移動目標なら見越し射撃ですので、ある程度は回避行動の意味はあるかも(被弾位置を非致命的な位置にするくらいは) 照準装置の方も当然安定化されていますが、目視/暗視装置で照準に連続して捉えなければいけないです なので、煙幕は有効です(暗視装置対抗煙幕とかあります) どの程度の時間連続して照準に捉えれば良いのかは、公表されてません 「狙われたら煙幕撒いて掩体に突っ込め」は今も有効です 職人芸の74式の方が自動化された90式より命中率良い場合があるけど、兵器としては90式の方が優秀でしょう #right(){(121:825)} **戦車のガスタービンエンジンは液体燃料なら何でも燃料にできると聞いたのですが本当ですか。 ガスタービンが、ガソリン・レシプロ機関に比べ比較的燃料を選ばないのは事実。 実際、ケロシン以外でも天然ガス・水素・軽油等で動いているガスタービンがある。 しかしそれは個々のエンジンが幅広い燃料に対応しているという事ではない。 普通エンジンはそれぞれの燃料に最適化されており、 燃料の物性が異なれば、当然 燃料ポンプ・インジェクター・保炎器などの設計は変わってくる。 JET-A1とJP8の様な比較的似た燃料ならば、信頼性や性能の低下・排煙などに問題が出ても動くと思うが。 #right(){(124:66)} 戦車用の多燃料型のエンジンについて根本的な勘違いをしてるかと。 多燃料型と言ってもデフォで使用する燃料は他の車両と共通化します。 要するにディーゼル燃料を使用します。 次に、戦時下で手に入りやすい燃料の使用を考える訳で、 各種JP系の燃料や通常のガソリンや灯油の利用を考えます。 逆に戦場で手に入りにくい燃料の使用は考えません。 要するに、戦車用の多燃料型エンジンは個別のエンジンが 多種の燃料に対応出来る様にしています。 #right(){(124:84)} 補足 戦時下と言うか戦地で容易に徴用や敵から奪える燃料に対応させるので、 天然ガスだの水素は問題外(無視)。 デフォとなるディーゼル燃料の他、普通の自動車用のガソリン、ディーゼル燃料、灯油など使用出来る様にする。 J隊のバヤイは空冷ディーゼルなのでガスタービンや水冷ディーゼルより異常燃焼が 起こりやすいらしく、ガソリンでは巧く回らないが、ガソリンは戦車以外の引き合いがある だろうから、と言うことで問題視しない。 なんて要素も踏まえつつ、使えない燃料もある。 #right(){(124:85)} **90TKや10TKの対空攻撃能力は、車内から携帯地対空誘導弾を取り出し、戦車長が手動で発射するのが精々ですか? 対ヘリ戦では、主砲によって攻撃も行なうシミレーションも行なっています。 あとは、M2によって弾幕を張るぐらいです。 戦車内は糞狭いので、携帯対空ミサイルを積んでおけるスペースなど無いだろう、と突っ込んでおく。 そもそもキューポラが小さすぎて車内に入れるのも取り出すのも難しいだろうが。 積んでおくとしたら砲塔の外の物入れぐらいか。そもそも携帯SAMを戦車に積むって話もあまり聞いたことが無いが。  それはさておき、90TKとTK-X(10TK)は一応対ヘリ能力を持っている、とされるね。 主砲でヘリを攻撃するんだけども、高度なFCSのおかげで一応ヘリを攻撃できる能力はあるらしい。 ただ、これも「できる」程度に考えておいた方がいい。そもそも戦車の任務は対機甲であって対ヘリじゃねーしな。 それは随伴するSAM車両の仕事だ。 ちなみに戦闘機とか固定翼機の相手はさすがにできない。それはTK-Xも同じだろう。 #right{(537:505,518)} **今の時代戦車は皆MBTですが、駆逐戦車的なヤツとか歩兵戦車的なヤツがいたりして各国の戦車でバラつきがあったりしますか? 当然ある。 その前に、「MBT」という語は「主力戦車」という語であるに過ぎず、「MBT」という概念がある訳ではないので注意。 強いて言うなら現在のMBTは流れとしては過去の「中戦車」の系列に属する。 戦車個々の性格としては、 イスラエルのメルカバは防御力を非常に重視しており、90式より二回り大きい車体ながら105mm砲装備。 対ゲリラ戦寄りの性格が強く、独特の装備を持っている。反面機動力はある程度割り切っていて、そのため 資料によっては評価が低い場合も。 イギリスのチャレンジャーも防御重視型だが、そのため機動力に難ありとする声も。 90式は日本の専守防衛ドクトリンの影響が強く、陸上自衛隊の水際防御、遅滞戦術に適合した車種。 優勢な敵勢力による大規模着上陸に対抗するため機動力重視。正面装甲は強靭だがそれ以外は割り切っているという話も。 韓国のK-1戦車は米国のM-1をモデルにスケールダウンしたと言われる戦車で、山がちな朝鮮半島の地形に合わせて敢えて105mm砲を採用… した筈だが、120mm砲を搭載した発展型のK-1A1,さらに拡大型のK-2の登場が待たれており 正直どういった方向性を模索しているのか理解できない。 #right(){(350:783)} 一応言っておくけど。 >強いて言うなら現在のMBTは流れとしては過去の「中戦車」の系列に属する。 総合性能で重戦車に勝る中戦車として開発されたケース 重戦車と中戦車を兼ねる戦車として開発されたケースがある。 >イスラエルのメルカバは防御力を非常に重視しており、90式より二回り大きい車体ながら105mm砲装備。 >対ゲリラ戦寄りの性格が強く、独特の装備を持っている。反面機動力はある程度割り切っていて、そのため これも違っている。 ソ連の強力な新戦車に対抗すべく開発され、イスラエルが必要と考える機動性を与えている。 独特な装備は、オールタンクドクトリンと言う独特な運用思想の元で対戦車火器を装備した歩兵に対抗するため。 オールタンクドクトリンが改められた現在でも味方歩兵の人的被害を極限まで抑えるのに役立っている。 #right(){(350:788)} **ヨーロッパのMBTは砲塔に重機関銃を載せてないものが多い気がするんだけどどうして? 12.7mm機関銃のことを言ってるのだと思うが、国によっては2種類の機関銃を 装備体系に持っていない国もあり、欧州の旧西側各国はその2連体制を取って ない国が結構あった。 戦車用のためだけに機関銃を2種平行導入するのは無駄が多いので、そういった 国は砲塔上の対空機関銃も12.7mmは使っていない。 #right(){(557:127)} **シトーラってなんですか? TOWクラスの対戦車ミサイルは、推進剤のフレアからでる赤外線を感知して、 照準線との誤差を割り出して誘導する。 これを逆用して、敵照準器に赤外線を照射してフレアからの赤外線を 探知不能=誘導不能にするのがシトーラシステム。 #right(){(15:ミリ屋哲 ◆ZIX.r92I)} シトーラ(目隠し、カーテン)はロシアのT-84、T-90に装備された誘導弾攪乱システム。 対戦車誘導ミサイル防御用のシステムで、ミサイル誘導のために敵の照射したレーザ波を検知して、 自動的にミサイル攪乱用の赤外線照射を行い、発煙弾を発射して戦車車体を隠蔽するもの。 レーザ波検知装置は砲塔上部前面に取り付けられており、砲塔前面左右に赤外線照射装置が、 同じく左右に各6基の発煙弾発射機が装備されている。 http://combat1.sakura.ne.jp/T-84.htm **K2戦車にはレーダー妨害装置がオプションで装着できるみたいですが他の第3世代戦車にこんな装備ありますか? 戦車にチャフやフレアを載せる話は、他には聞きませんね。 ただ、発煙弾にそのような効果を期待したものはあります。例えば、自衛隊で使用の76mm発煙弾は、 赤外線を1分近く遮蔽する能力がありますし、米軍の発煙弾には、赤外線に加え金属粉によるミリ波遮蔽が可能です。 発煙弾は陸戦においてはかなり有効な防御兵器。 最近の発煙弾は可視光だけじゃなく赤外線、短波長のレーダー波をも遮断する能力があるから 対戦車ミサイルや対地ミサイルのロックを外して回避することもできる。 フレアなんかを搭載するよりは有効だろう。 #right(){(344:310,366)} **第2次世界大戦の頃は戦車の履帯の転輪が最前と最後尾の輪の間にある複数の車輪[a])が大きな物がありましたが、現在ではそれが小さい物ばかりの様ですけど、大きな物は何故廃れたのでしょうか? >また、大きな[a]のメリットとデメリットについても教えてください。 転輪が大きな戦車と言うのは、アメリカのクリスティー技師が考案した。 上側の支持転輪を無くすとコイルスプリングを長く出来るので、ストロークの大きなサスペンションが実現出来ると言うことで、 アメリカの特許を取得している。 さらに、起動輪と最後尾の転輪をチェーンで結び、最前列にステアリング機構を設けることで履帯を外して 装甲車のようにも使えるようにもなっていた。 (が、転輪はゴムタイヤのようには機能しないし、最後尾2輪しか駆動力を伝達されていないので、さほど役に立つアイデアではなかった。) 彼の開発した戦車はしょせん機関銃運搬車レベルで実用には堪えず、加えて当時のアメリカの運用思想に合わなかったので 出身国では採用されていない。 快速戦車を欲したソ連がアメリカ国内に作った偽装民間商社を通じて製造資料を購入し、発展させた。 次いで、ソ連で演習を見学したイギリスの武官が機動性の高さに感動し、農業トラクターと称して購入した。 上記の通り、実はコイルスプリングを採用した場合に限り、利点があると言うのが実状で、他の型式のサスペンションの場合、 大直径転輪は無理に採用する必要は無い。 で、ソ連は第二次世界大戦中、T34Mと言う計画車輌の開発過程で、クリスティー式はやめるつもりだったんだが、 ドイツとの激戦で戦車に不必要なマイナーチェンジはしない方針決定した結果、トーションバーを採用した後も大直径転輪は残り、 結局戦後のT62まで採用した。 (T54とT55は戦時下で開発されたT44の基本設計を引き継いでいる。T62は東西冷戦下、T64の開発が失敗した時の保険として 保守的な設計をしている。) イギリスの場合、巡航戦車に使い続け、クロムウェルやその派生車輌あたりまで採用したが、センチュリオンは コイルスプリングながらホルストマン式サスペンションと小径転輪に改めている。 これはアフリカ戦線でチャーチル戦車を運用した経験から、機動性の考え方が変わった(重要なのは登坂能力と装甲) ためでは無いかと言われている。 我が国は74式で採用したが、油気圧による車高調整との兼ね合い(転輪を減らしたいとか)とかT55の影響とか言われている。 #right(){(565:738)} **戦車兵が使うヘッドホンとマイクについて。 >ドイツ戦車兵が使っているような喉当てマイクは雑音を拾いにくい、狭い車内で邪魔になりにくいと言う長所があると聞いております。 >では、陸自が使っている、普通に口元に、ヘッドホンから伸びたマイクがある方式 >http://yamaneko-lynks.up.seesaa.net/image/0060528110.jpg >はどのような長所短所があるでしょうか。また、喉当てマイク方式にはどのような短所があるでしょうか? まず誤解がある。 喉当てマイクは雑音を拾いにくいのは確かだが、戦車内の戦闘騒音の中ではやはり使いにくく、 ドイツの戦車兵も会話は簡潔、かつ発音を明瞭にするようにして対処している。 邪魔にならないと言うのも誤りで、常に首輪つけて、それも喉からズレないように心がけながら 使わなければならない。 そもそもなのだが、戦車の中でヘルメットや保護帽を被ると言うのは、頭を守る上で非常に重要。 実際、戦車とは言わなくても、狭いところで作業とかしてみると判るよ。 ヘルメットを被れば、頭の容積は増しているんだが、ぶつけても痛くないので狭い所で動く時に 頭をぶつけないような注意しなくて良くなる分、行動の自由度は増す。 で、頭を保護するヘルメットや大きめの保護帽を被ると、咽頭マイクは干渉して使いにくい。 雑音については、どっちみち拾ってしまう。 で、咽頭マイクを採用するより、戦車長が砲手の操作をオーバーライドしたり、次の目標は 戦車長が決めておいて、現在の目標を攻撃し終わったら自動的に次の目標に砲塔が向くとか。 会話が成立していなくてもスムーズに戦闘が出来る方式が採用されている。 #right(){(576:274)} **戦車の最高速度が時速70~80㎞程度で進化が止まっているのは何故でしょうか? >防御力や攻撃力と一緒で、最高速度や加速性も高い方がより強力な戦車になると思うのですが。 簡単に言うと、君が見ているのは戦後第3世代と言われる戦車だからです。 そして、第3世代の次がどうなるかは誰も判りません。 戦車の機動性は時代によっては軽視されることもあるのですが、徐々に進化している ことも事実です。が、あなたは進化の過程の一時期を見て進化が止まっていると言っている だけなのですよ。 ちなみに良く言うところの3.5世代ですが、レーザーで距離を測定し、熱線画像で自分を 中心にした角速度を測り、敵の未来位置を予測して命中弾を与えると言うようなことを不整地 を走りながらこなしてしまうのですが。 この時、実は距離を測るレーザーなんかは意外と大したことのない品質の測定機を使ってます ので、割と測定誤差もあるんですが、現在の戦車の主砲弾は余りにも飛翔速度が速いので、誤差 などお構いなしに当たってしまいます。 この状況は仮に敵戦車が時速120kmくらいになろうと変わらないと思いますよ。 何しろ、戦車の敵には戦車より速く走れる装甲車やヘリなども居る訳ですから。 つまりですね。現時点で戦車の最高速や加速が少々高くなっても強くはならないですね。 #right(){(576:449)} **現代の戦車って主砲で空中目標を落とせますか?落とせるとしたら命中率どのくらいですか? 低空を飛行している相手、低空で一点に留まっている相手ならば落とせる可能性はある。 命中率は知らない。弾種は主砲にそのとき込めてあるのを使うと思うが HEAT-MPが望ましいと思われる。空中炸裂モードがあるかはしらないがヘリ相手には 榴弾のほうが適している。 #right(){(俺初質スレ430:860)} **米のM1エイブラムスや伊のアリエテ(?)の正面装甲になぜ傾斜がつけられているのでしょうか? >APFSDSには意味がないですよね? レオパルドIIA4までと90式は、棒状のセラミックを箱に詰めたような拘束セラミック複合装甲が使われていると言われ、 結果正面が垂直。 レオIIA5以降や自衛隊の新戦車では、(後者は推定になるが)傾斜したショト装甲がその上から追加されてる。 米英の戦車は拘束セラミック装甲を使わず、板状の装甲材(劣化ウランとか)なので最初から傾斜したデザインに できたと思われ。 #right(){(587:78)} **なんで戦闘機とかは攻撃移動などを1人で操縦してるのに戦車は未だに3~4人で操縦してるんですか? 戦闘機に比べて乗員が多いって意味だよな? 戦車は戦闘機と違ってレーダーも付けられないし、装甲しなければならないから視界を広く取れない。 したがって戦闘機のように一人で索敵と指示・操縦・攻撃をすることができないから、それぞれを分担して行う必要がある。 砲塔に付けられたペリスコープなどで周囲全部を観測できるのは車長だけで、戦闘行動中は操縦手も砲手もごく狭い範囲しか外部を見ることができない。 だから最低でも3名(車長、操縦手、砲手)が必要でエイブラムスのように手動装填式ならさらに装填手が必要になる。 ロボットアニメみたいに周囲360度を観測できて目標を自動的に指示してくれる表示システムとかあれば別だけど、まだそういうのは実現してないし。 #right(){(593:610)} **ヘルファイアやジャベリンのようなミサイルを戦車はどうやって防御するんですか? まず見つからない/撃たれないようにするのが原則 それでも撃たれた場合・・・・・フレアは無いと思うが、近代的な戦車ならレーザー検知装置はある スモークディスチャージャーを適宜使用しつつ回避を試みることになるだろう ロシアのシトーラのように、ミサイルの誘導を能動的に妨害するシステムもある 最後は装甲に頼るしかない 近年だと、トップアタックを考慮して上面を強化した戦車も登場してきた #right(){(593:628)} **現代戦車の回避機動というものはどんなもんですか? >ジグザグに走るとか、低地に隠れるとかですか? 現代の戦車の回避機動ということであれば、まず基本的には脅威が潜在するところでは 単調な等速直線運動をしないということです。先日話に出ていた艦隊の之の字運動ではありませんが、 可能であり、余裕があればストレートでない移動をする。 しかし、実際には脅威が潜在しない所などなく、終始回避機動を続けていれば履帯も傷む、 燃料も浪費する、目的地にはたどりつけない。なかなかそうはいきません。 で、敵の発射を感知してからの回避機動ということになります。これは速度を急激に変えることで 敵の狙いを外すことが基本になります。走行中であれば急停止。停止中であれば急発進。 レーザーの照準を警戒装置が感知したら、スモークを射出すると同時に急ブレーキまたはアクセルを踏んで、 脅威方向に砲を向けて対応する。場合によっては障害物や地形の陰にはいる。 そこで現代の戦車では最高速度や航続距離と同様以上に瞬発力、制動力が重視されています。  第4次中東戦争緒戦でサガー等で大きな損害を出したイスラエルは 発射ブラストを見たら急いで速度ベクトルを大きく変える事と、とにかくそっちへ向けて主砲をぶっ放す事を推奨しています。 #right(){(329:517,518)} **何故、一国が一度に運用する戦車の機種が減ったんですか? >昔は一国で多種類の戦車を保有していたのに 偵察用の軽戦車、陣地突破用の重戦車、歩兵支援用の歩兵戦車、追撃戦用の巡航戦車・・・といったように 昔の戦車は分業してたが、エンジンやサスペンションが強力になり、火力・装甲・機動性が高いレベルで バランスがとれた主力戦車は、それらの任務を全て行えるようになったから。 まあ主力戦車ができた後しばらくは、陣地突破用の重戦車(IS-3、T-10)を駆逐するための重戦車(M103、 コンカラー)が存在した時期もあったけど。 #right(){(611:819)} **戦車は自動消火器が搭載されているけど、消火器に使われているガスは致死性なため、作動した場合搭乗員は素早く戦車から脱出しなければならない、という話の信憑性 >原書房の「ソ連地上軍」に書いてあったことだが 致死性というか、酸素を含んでいないため(当然だけど)窒息するということ。 米のM1A1も同様の消火器を搭載している。いずれも戦車の外が熱くなったからといって 作動するわけではない(でないと被弾するたびに作動してしまう)。 戦車「内」火災に対応して作動する。確かエンジン火災対応のもあったと思うけど、 そっちは戦車「外」で作動するので乗員への危険はない。 米のM1A1でも「ハロン消火器が作動したら車外に脱出すること」になっていたはず。 同様のシステムは各国の戦車に搭載されており、いずれもハロンを使用していたため、 オゾンホール問題で制限がかかったときに大問題となった。 今では全部代替フロンに置き換えられたのだろうか? #right(){(322:659-660)} **APFSDSすら弾く戦車がHEATなんかに弱いってよく分かりません >戦車砲弾にHEATって有るし弁当箱のようにERA付けてるのをみるとHEATはそれなりに有効なんでしょうが、どういうことなの? 複合装甲はAPFSDSに対する防御力のRHA換算値よりもHEATに対する防御力のRHA換算値の方が大きく、HEATにも効果が大きい しかし複合装甲は重いので正面にしか装備して居ないことが多く、側面や後面に敵歩兵の携帯対戦車火器を撃ち込まれ たときのためにERAを付ける 東側MBTは複合装甲の性能が劣ったので正面にもERAを付けていたりした ちなみに最近のERAは対APFSDSにも効果がある #right(){(644:698)} **トルクコンバーターをがどう戦車の操作法に関わっているのか教えてください >昔の戦車の操縦方法は右と左のキャタピラを左なら左、右なら右のスティックを別々に動かして >前に進んだり曲がったりその場で回ったりという操作をしていたのに対し、 >現代の戦車は自動車やバイクのハンドルのような物での操作が可能になっており >これを実現したのがトルコン(トルクコンバーター?)という物だと聞きました まず、トルクコンバーターを使ったオートマチック変速機の仕組みは解るよね? 油を満たした筒の片方にエンジンからの動力がシャフトで繋がってる羽根車を 置いて廻すと、反対側に置いてある羽根車とそれに繋がってる軸にも動力は伝わる、 それを利用すればクラッチ操作の要らない変速機が可能である、というのは。 で、戦車の場合、その繋がった先の軸をギアを介して出力軸を90度曲げて横軸にして、 今度はその横軸の先にも左右に同じような流体内羽根車式の動力伝達機構を設ける。 この流体伝達機構は、回転数は一定でも羽根車の傾き(ピッチ)を変えることに よって軸の回転数をそこで変えられる。 つまり、左軸と右軸で回転数を異なるようにピッチを変えれば、左右の軸回転数が 異なって、結果回転数が遅い方に車体は曲がる。 ピッチの左右差を変える機構をハンドルと連動させれば、ハンドルを廻したり傾けたり するだけで左右に曲がれるわけ。 ものすごい乱暴な説明だがこれがトルクコンバーター式の装軌操舵機構。 #right(){(299:760)} **どうして戦車って周囲にカメラとか付けないんですか? 設計や運用面で特異な思想を持ってるのでも無い限り、現代では視界の悪い戦車 で単独で前進して不意に肉薄した歩兵に攻撃されてしまうなんてしないから。 単純に、現在の戦車で目視の外部視察装置(潜望鏡)や砲塔上部の索敵装置類で 360度見渡せないなんて設計ミスに近い。 だから周囲にカメラなんか設けないし、そもそも歩兵や歩兵戦闘車、僚車と相互 支援しながら行動する。 確かに360度見渡すことは可能ですが、視野の狭い装置で全周見ていかないといけないので、 「そこにあるものを探す」には問題ないですが、「いつどこから現れるかわからないものを直ちに見つける」には 向いていないのです。 敵の位置がある程度予測のつく戦車戦であれば、それも大問題にはなりませんが、 最近のような非対称戦争で、市街地の移動要塞として使用されるような場合、 これは大問題になります。 そこでそのような使い方に慣れているイスラエルはカメラを装置していますし、 英米仏なども周囲を常時映し出すカメラ類の装備を検討中です。 今後は周辺監視用カメラ付きの装甲車両が増えると思われます。 蛇足でつっこみです。 レオパルド2A5には操縦手用に後部カメラがついてます。 バスなどについててバックのときに使うための奴です。 #right(){(297:569-580)} **敵弾が乗員室まで入ってきたら、予備砲弾を砲塔下部に置こうが砲塔後部に置こうが、乗員と戦車は失われると言う事でしょうか? いいえ。現代の戦車砲弾には炸薬が入っていませんから、危害範囲は限られます。 実際、湾岸戦争、イラク戦争でM1A1同士、M1A1からブラッドレーへの誤射が起きていますが、 乗員の被害はさほどではありません。 可燃物が敷き詰めてあると、さすがにヤバいわけです。 >中の人は破片でバラ肉になってしまうのかと思ってました 実際には、破片は狭い指向性を持って飛散します。特に、最近の装甲では、内側のライナーなどで 破片飛散を抑制していますから、危害範囲は限られます。APFSDSの場合、貫通体が車内で跳弾となり、 危害するのが基本です。劣化ウラン弾では、飛散した微粉が自己発火して焼夷効果ももたらします。 いずれにしても高温の金属片が飛ぶので、ヤケドしたり、弾薬の発射薬が引火したりします。 装甲が柔いと、APFSDSはすんなり砲塔を貫通してエネルギーを景色の向こうに運び去るので、 たまたま射線上にいた乗員以外は無傷です(湾岸でもブラッドレーやBMPが「撃たれて無傷」)。 成形炸薬弾でも、爆風の大半は外部に飛散し、わずかな部分が小さな貫通孔を通って 内部に侵入するだけですので、焼夷効果と言うほどのものはありません。 もちろん、装甲が脆弱であれば、破孔が生じ、爆風、火炎も侵入しますが、 戦車ではそこまで装甲が破壊されることはありません。 #right(){(668:system ◆systemVXQ2)} **戦車の照準は光学などで目標を捉え続け、発射のときに瞬間的にレーザーを発射するのでしょうか? おっしゃるとおり、まず光学的に照準して砲を目標に指向した後、レーザーで測距し、その結果を砲手がOKとした場合 (障害物に反射するなどで異常値が出る可能性もあるので)、距離分の補正(落差、風による偏向など)を 加えた分、砲身を動かし(この時点で砲身が照準に追従する)、砲撃します。 その際、走行中の動揺などで砲身がぶれますから、発射ボタンを押した瞬間ではなく、ボタンを押した後、 修正が利いて本来の照準位置に戻った時点で発射されます。 「レーザーをスポッティングライフル代わり」というのは、レーザーポインターのように直線で狙うという意味ではなく、 レーザーで測距するのが、スポッティングライフルによる測距の代替だ、という意味でしょう。 #right(){(684:system ◆systemVXQ2)} **一般的な戦車ってのは誘導弾は撃たないものなの? >戦車の砲弾サイズで誘導させるのは無理ってことなのかな ソビエト(ロシア)の戦車には戦車砲から撃つミサイルがある。 対戦車用及び対ヘリコプター用。 また、かつてはアメリカも戦車砲から撃つ対戦車ミサイルを 一部の車両で使っていた。 戦車砲サイズのミサイルはコストが高くてあまり割に合わない。 それに、最近の戦車の照準装置は非常に高性能なので、標的が 地上を走るものだったら砲弾を誘導弾にしなくても十分ヒットできる。 例を上げると日本の90式戦車は時速45kmで走る3000m先の戦車に 80%以上の命中率で弾を当てられる。 #right(){(276:891)} **第3世代の戦車の照準装置にはどのような物があるの? >火器管制装置が発達した今でも戦車の主砲は対ヘリ戦闘はできないのですか? 基本は 「広視野角の潜望鏡もしくは直接双眼鏡を覗いて発見(夜間だったら赤外線暗視装置  や低光量TVカメラ)-目標を決定してレーザー測距装置で距離を計測-センサーから  気候データ(風速や気温、湿度)を火器管制装置に入力、測距データと合わせて  射撃諸値を計算-発砲」 という流れ。  高速で機動するヘリを狙って落とす、なんてことは流石に出来ないが、低空を 低速で飛行してるなら充分狙えるそうだ>ヘリコプター  砲の上下動の範囲内に捉えられるなら、 「射程距離内でホバリングしてるヘリなら、静止目標と同じです」  とのこと(富士戦車教導隊の戦車兵さん談)。 #right(){(245:218)} **現実の最新戦車はBF4とかのゲームの中の戦車より高性能って聞いたけど本当? まあゲームバランス的には現実より歩兵優位にしてあるだろうな 1km先から同軸機銃で瞬殺されるんじゃ面白くないし #right(){(戦争板初質7:494)} まず命中精度 現代の主力戦車は優秀な射撃管制装置と観測装置が結ばれ風向、気温、湿度等の気象データや砲身摩耗度、装薬温度などを瞬時に計算して照準を合わせる。加えて車体の揺れに応じて照準器を安定させることで走行しながらでも正確に照準を合わせることが可能。 陸上自衛隊の90式戦車は熱画像を自動処理、そこから目標を捕捉・自動追尾する赤外線イメージロック機構があるおかげで驚異的な砲撃精度を持つ スピードについて 現代の最速戦車でも最高速度は80.5km/hそこそこ、主力戦車ならまぁ概ね60~70km/hだから大して変わりないかな? ただし、設計上はその速度を出せても実際にフルスピードで走行する事は無い。 高速走行すると操縦士の視界が狭くなるし、窪みやぬかるみにはまり込む恐れが高いから。 装甲について まぁこれに関しては詳しく説明できないけど約2000メートル以外であれば普通に装甲貫通できると思うよ、AP弾だしね #right(){(戦争板初質7:498)} **戦車の操縦について疑問です、よく搭乗ハッチから頭出して操縦しているシーンがありますが、どうやって操縦しているの? 現代の戦車だと操縦手はスポーツカーのドライブシートのように半分寝た姿勢で運転しているが シートの傾斜を浅くすることにより頭の位置を上げてハッチから頭が出るくらいに調整している。 #right(){(俺初質スレ434:883)} #image(http://i.imgur.com/ih3dI30.jpg) #right(){(俺初質スレ434:884)} ----

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