各種核兵器



マンハッタン計画で作られた原爆の数とニックネームを教えてください

ウラニウム砲身型第1号=Mark1リトル・ボーイ(広島に投下した一発のみ)
プルトニウム砲身型=Mark2シンマン(砲身型ではPu240の早発を阻止出来ず断念)
プルトニウム爆縮型第1号=ギャジェット(トリニティ・サイトにて実験)
プルトニウム爆縮型第2号以降=Mark3ファットマン(長崎に投下、終戦時3発目が準備中)
(13:203)

戦術核と戦略核の違いを教えて下さい!!

戦術核は局地の戦闘において戦術的優位を得るための核。従って敵部隊や交通要所などを標的とします。

戦略核は敵の継戦意志をくじくための核。従って、敵都市や敵核ミサイルサイロなどを標的とします。

また、広義には戦力を持って政治意志を強要するために用いられる核も戦略核です。

例えば、中国がアメリカを閉鎖主義に追いやり、台湾への干渉をやめさせて台湾併合を可能ならしめるために
秘かにテロリストを援助し、核を与えて米国内でテロを行わせたとしたら、これもまた戦略核と呼べるでしょう。
(8:system)

戦術核と戦略核には用途の他に構造的な違い(形状や、ウラン濃度が違うとか)はあるのでしょうか。

一概に言えませんが、核地雷、核砲弾の類であれば効率より運搬性が重視されるので、
リニア爆縮などのコンパクトさ命の設計がされます。また砲弾であれば発射加速度に耐える設計となります。
また、対機甲師団用戦術核であれば、相手が爆風や熱線に対して保護されていますから、
中性子放射を強化した水爆、つまり中性子爆弾などを使うことになります。

逆に戦略核では弾頭あたりの出力を最大化する、つまり最大効率を追求することになり、
標的によりますが、爆圧に重点を置いた設計となります。従って中性子弾頭は使用されません。

基本的な核分裂物質には大きな差はないと思いますが、リニア爆縮などではなんらかの
工夫がされているかもしれません。
(357:796)

原爆と水爆の違いって何ですか?

水素の同位体の核融合反応を利用した爆弾。
起爆剤として原子爆弾を中心に置き、
そのまわりを重水素と三重水素または重水素化リチウムで囲み、
瞬間的に核融合反応を起こさせる。水爆。

中性子線の放射を強くして人間・生物の殺傷のみを目的とする小型の水素爆弾。

核分裂の連鎖反応によって瞬間的に大量のエネルギーを放出させる爆弾。
ウラン二三五、プルトニウム二三九を原料とする。
1キログラムのウラン二三五が爆発して放出するエネルギーは
TNT 火薬2万トンが爆発するときのエネルギーにほぼ等しい。
核分裂の際に発生するγ線・β線・中性子線などによる放射線障害、
熱放射による火災と火傷、衝撃波による破壊などを起こす。
1945年(昭和20)8月、ウランを用いたものが六日広島に、
プルトニウムを用いたものが九日長崎にアメリカ軍によって投下され、
大惨害をもたらした。原爆。
(9:186)
補足しますと

現代の水爆は一端に原爆を置き、発生したX線を端部の反射板を用いて核融合材周囲に
導き、周囲に充填したウレタンなどと反応させて多量の中性子を発生させ、その輻射圧力で
核融合を発生させるのが普通になっています。

また、水爆の出力の大半は、実は核融合で発生した中性子を、爆弾の内周を覆う劣化ウラン
に当て、強制的な核分裂反応を起こさせることで発生します。つまり水爆の出力の大半は
核分裂エネルギーなのです。最初の核分裂→核融合→最後の核分裂の三段階で爆発
するのが現代の水爆であり、FissionFusionFission Bombと呼ばれます。

核融合で発生した中性子の一部を、次の核融合材周囲に誘導することで、多段核融合
反応が得られ、巨大な出力(少なくとも100メガトン、理論的にはさらに遙かに大きい)を
得ることが可能です。

極めて乱暴に簡略化すると、この分裂、融合、分裂の三段階の最後の段を省略し、
出力を落として中性子の放出を増やしたものが中性子爆弾です。核爆弾としては
比較的出力が小さく、有効範囲は限られるものの、中性子の貫通力によって装甲
内部の人員まで殺傷できるという特長があります。
(9:system)

小型戦術核はどのくらいの大きさですか。例えば鞄に入る程度の大きさならテロに最適の武器になると思うんですが。

重さ数十キロ、大きめのボストンバッグに入る程度にまでは、少なくとも
小型化されました。さらに薄型のものがソ連で開発されたというウワサもあれば
スペツナズ(特殊部隊)の後方攪乱用に配備されたという話もあります。どれも
確実ではありません。確かにテロなどに使用されかねないため、冷戦の終結と
ともに処分されたことになっています。存在から処分まで、確実なところがない話ばかりです。
(9:system)

窒素を利用した新型核兵器に関する情報は何処に有りますか?

窒素の方が容易に融合反応ができるという話なのですが、理論的にものにとどまって
おり、軍事的に実用化される、あるいは本気で開発されている様子はまったくありません。
アニメ、SFの世界の話ですので、そのような板で聞かれる方がいいでしょう。
軍事的にはただのホラ話です。
(10:system)

戦略核兵器って例えばどういう時に使うのが効果的なの?

使わないで、持っていることを誇示する。
(14:パウル☆カレル)
「うわぁっ。やべぇ、この戦争負けるよ、負けちゃうよっ」ってな時がいいでしょう。

クライマックスです。
(14:22)

戦略核で一番威力有りそうなのだと最大でどれくらいの範囲まで影響が教えてください。

通常の戦略核の破壊は、主に熱線と爆風によります。熱線による火傷の範囲は、
第1度火傷 半径=出力^0.38 × 1.20
第2度火傷 半径=出力^0.40 × 0.87
第3度火傷 半径=出力^0.41 × 0.67 で概算できます。
(ソースはttp://www.fas.org/nuke/hew/Nwfaq/Nfaq5.html)
(半径はkm、出力はkt、1kt~20Mtの範囲で10%の誤差で有効)

第1,2,3度火傷はそれぞれ、可逆的な痛みと発赤、可逆的な水ぶくれの形成、
不可逆的な皮膚及び皮下組織の破壊、に相当します。
第3度火傷は重大であり、1/4以上に及べばショックをおこします。この第3度火傷を受ける半径は、

20kt:2.7km、1Mt:12km、20Mt:39km(ソース同上)。

爆風については、下記の式で半径が計算されます。
出力^0.33×1.00:1.住居の破壊、爆圧による死の可能性
出力^0.33×0.45:2.コンクリート建築物の破壊、爆圧によりほとんどが死亡
出力^0.33×0.28:3.すべての建築物の破壊、爆圧により全員死亡
(単位、km。出力:kt。ソース同上)
1.について計算すると、10ktで約2km、1Mtで約10km、20Mtで約26kmとなります。
遮蔽下にいない限り、熱線による殺傷半径の方が大きいことになりますね。

一般的な戦略核は、数百ktから1Mt程度までです。堅固な目標に対しては、あるいは
確実さを求めるために、一つの目標に2個程度の弾頭が照準されることも、よくあることのようです。
(14:system)
東京で炸裂したらどこら辺の地域までが廃墟と化しますか?
1961年10月30日にソ連が北極圏のノヴァヤ・ゼムリャ島上空で、58メガトン
の水爆実験を行っています。
この58メガトン水爆一発で、ノヴァヤ・ゼムリャ島の四国に相当する面積が、
放射線と熱線に焼けただれた砂原と化したそうで、もし東京で炸裂したら、
南関東が一瞬で廃墟と化し、東日本一帯は放射能汚染されるでしょう。
尚、この水爆は弾体を鉛で被い、爆発力を減じていましたので、もしフルに
能力を発揮すれば100メガトンに達するであろうと言われてます。
もし100メガトンなら関東一円が廃墟と化すでしょう。
(46:17)

核廃棄物を時限爆弾で周囲に吹き飛ばす程度の物が実際に使われたらどうなるのでしょうか?

核廃棄物爆弾は、どれだけの量をどこで使うかで話が全然変わってきます。
まあ、実際には寿命まで見切っての死者が100人超えたら上出来でしょう。

ありそうなのはもっと簡単で、もっと直接的に痛いイメージを与えられるテロでしょう。
クリスマスの礼拝中の教会横で、数トンの手製爆薬積んだ自家用車爆弾、とかが
一番ありそうなことだと思っています。そんなの防ぎようないし、それをアメリカの
5~6箇所でやったらパニック蔓延、株だだ下がりでしょう。
(15:114)

中性子爆弾実戦で使用された例があれば教えてください。

実戦での使用例はないし、配備されたことすらない
(24:35)
どうしてそれほど便利な兵器が配備すらされないんですか?
カーター大統領時代、ソ連のSS20対抗兵器としてヨーロッパに配備しようとして、猛烈な反対運動が起こった
欧州人にいわせれば「アメリカは自分が安全なら西欧人を皆殺しにする気だ」と…
つまり、核の敷居が低くなりすぎるわけだね
その後、今度は米国内基地に置こうとしたら「欧州でも配備不可能な兵器をなぜ国内に配備する」と、
これまたモーレツな反対が巻き起こり、結局中性子爆弾は歴史の影に消えた
ま、これらの反対運動がソ連の強力な支援を受けていたことも事実だが
(24:40)

対空核ミサイルって今でもあるの?

空対空核ミサイルはもう使ってません。
(48:259)

中性子爆弾と水素爆弾は同じ代物ですか?

基本的に同じものです。
中性子爆弾は3F爆弾の第3段階の核分裂が省かれているせいで破壊力は
小さくなっています。

物理的破壊力の小ささのせいで戦略核には使えず、
殺傷可能範囲の狭さのせいで戦術核としても使いにくいせいであまり
実用的とはいいがたい兵器のようです。
(50:426)

核ミサイルって一個何円ですか?

もちろんピンキリですが、参考までにトライデントD5は1基3,090万ドルと公表されてます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%BE%E9%81%93%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB#.E4.BE.A1.E6.A0.BC

スーツケース型核爆弾が実在するとしたら、大きさや重量はどのくらいのものと思われますか?

そりゃ、スーツケースぐらいの大きさでしょう
重量はプルトニウム使用と仮定すれば、ほぼ15kgぐらいかな?
(4:860)
60~70年代に開発された核地雷が、ほぼその大きさです。
大きな魔法瓶サイズと聞いてます。資料にも数種類の核地雷があります。
ベトナム戦争中、ホー・チミン ルートの峡谷破壊の計画やNATO正面で、
ワルシャワ条約軍の侵攻直前に東ドイツに第十特殊部隊が潜入して、設置する計画がありました。
(4:一等自営業)
普通は丸くなってしまいますから、スーツケース型に作るより、
ボストンバック型に作る方が簡単だと思います。核砲弾のサイズから類推すると、大きめのボストンバッグサイズで可能でしょう。

重量は203mm核砲弾が80kg程度である事を考えると、余分な弾殻部分を剥ぎ取ったとして、それでも40kg近いのではないでしょうか。あるいは30kg??
(4:system)

「スーツケース型核爆弾」は現在の技術で開発可能なんですか?

重砲の砲弾にすら組み込めているのが現実ですから楽勝で可能です
ただし旧ソ連の通称「スーツケース型核爆弾」は直径半mほどあります
(58:422)
昔、ロシアの元大統領補佐官が米国議会で”製造した”と証言しています。
ロシア政府は公式には否定しておりますが、かなりの存在証言があることは事実です。
ただ、技術的検証に関して、アメリカ内部でも様々な意見がありさだかではありません。
(58:424)

アメリカやイギリスで最も破壊力の高い水爆は何メガトンだったのでしょうか?

アメリカは、最初期の水爆Mk17の25Mtが最大だと思います。
(63:420)

現在、配備されている(実戦で使用可能な状態にある)核爆弾のうち、最も爆発力の弱い核爆弾の威力はどの程度なのでしょうか。

また、どういった形態、目的で使われているのでしょうか。
B-61Mod11とW84の0.3キロトンが最も弱い核弾頭と思われるが…
核砲弾でこれより威力を低下させたのはあったかいな?
用途は一定地域の敵の殲滅用だろうね
冷戦の真っ最中なら東側戦車軍団殲滅用と断言できたけど、今は難しい
バンカー破壊用という使い方も想定はできるけど
(64:517)

ウラニウム原爆に爆縮レンズは向かないのでしょうか?

ウラン235を使った原爆の場合、爆縮レンズなんて面倒なもの使わなくても、くっつけるだけで臨界に達しますから。
爆縮レンズなんてものは不要なんです。
(65:273)

中性子爆弾ってものは存在するんですか?

核の爆発威力を小さなものにする代わりに、強力な中性子線を発生させて人員を殺傷する核兵器のこと。
弾道ミサイルで敵の都市ごと破壊する戦略級核と違い、街の占領を考える場合や戦闘などで使われる
ことが前提の戦術級核兵器として使われることが考えられていました。
「きれいな核兵器」と巷で呼ばれています。
(65:323)

レーザー水爆(というか起爆用の原爆を使用しない水爆)って放射性物質が出ないというのはほんとですか?

正確には発生した中性子線で誘導される放射能(誘導放射能)が生成されますので、
放射性物質0では有りません。通常型よりも残留放射能が少ないのは確かでしょう。
(65:554)

MDで核弾頭の中距離ミサイルを撃ち落としても何かの被害はでないの?

核爆発は多分起こらないだろうが放射性物質がばら撒かれる被害は
避けられない。
(73:603)

核トマホークは、原爆をトマホークの弾頭に装填して発射するんですか?

核トマホークに搭載されている弾頭はW-80で、原爆ではなく、水爆です。
ただし、最小出力の5ktにセットした際には、起爆用原爆だけが作動する
ものと考えられています。
(74:system)

多弾頭核ミサイル一発で東京、大阪、名古屋、札幌、福岡を同時に攻撃することは出来るのですか?

多弾頭核ミサイルについて誤解されているようですが、簡単に言えば、
札幌と福岡の同時攻撃は無理です。
(78:461)

中性子爆弾は現存するのですか?

かつてアメリカが作ろうとしましたが、背後でソ連が糸を引いていた
欧州平和団体の反対運動で潰れました
その後、中性子爆弾を作ったり配備したりという動きは表ざたには
なっていないので、多分現在は存在しません
(80:257)
実際に作られはした。潰れたのは配備計画。
(80:259)

アメリカの核爆弾の安全装置って、どんな仕組みになっているんですか?

良く5重とか6重のインターロックがあると言いますな、
内部回路的なことは判らないので知られている事としては、
  • 起動コードの必須入力(映画なんかでICBM/SLBMの発射時に二人同時入力するやつ、戦術核でもあります)
  • 起爆用核物質カプセルを物理的に隔離
とかがアメリカの核兵器では知られてます。
あと物理的な防護処置の可能性としては、
  • インプロージョン型のダンパーにブローオフ部を設けておく。
  • ガンバレル型の核物質間にバッファを置く
等が考えられます。
(86:19)

旧ソ連ってスーツケース核爆弾って開発してたのかな?

スーツケース核爆弾はリニアインプロージョン、
あるいは1次元爆縮で可能とされています。一時は100個単位で存在した
(スペツナズによる後方攪乱のため)と言われていましたが、これはどうやら
実在しなかった、あるいはせいぜいプロト止まりと考えられています。

補足
核砲弾を見ればわかるとおり、小型の戦術核は製造可能です。
ですから「ボストンバック核爆弾」は容易に作成できます。ネックは持ち運ぶには少し重いというだけ。
問題は「スーツケース」つまり薄い核分裂爆弾が作れるかということです。
(709:system ◆systemVXQ2)

一番威力の大きな水爆と原爆はどれぐらいのもんなの?

原爆は核出力500キロトン。
水爆は約50メガトン(旧ソ連のツァーリ・ボンバ)が最大。

原爆の出力は核物質の臨界量に制限されるので500キロトンが上限だと思われます。
水爆には理論的な上限は無いが、最大核出力重量比は重量1トンあたり核出力6メガトンなので、
搭載兵器のペイロードによって制限を受ける。過去実戦運用された最大のものは単弾頭のSS-18 mod 1で核出力がおよそ24メガトン。

ちなみに「最小の原爆」はアメリカが開発した携帯無反動砲から発射可能な出力250トン程度の原爆です。
今アメリカは出力50トンぐらいのものを研究してるらしいです。

(軍事板)

ツァーリボンバは分裂と融合を三段階に行うと聞いたのですがイマイチわかりません。

詳しく教えてください。
3F爆弾、でググれば出てくる。
(358:850)

ツァーリボンバは3F爆弾ではありません。
通常の水爆は、原爆が核融合燃料に着火し、放出される中性子がタンパーのU238を分裂させるという、
分裂→融合→分裂、つまりFission Fusion Fission原理で作動する3F爆弾です。
現役の水爆の中で、これの例外は中性子爆弾ぐらいでしょう。

しかし、ツァーリボンバは放射性降下物による汚染を抑えるため、タンパーに鉛を使って
三段目の核分裂を起こさせませんでした。U238を使っていれば出力は倍の100Mtになっていたと言われます。

ただ、起爆用原爆によって着火できる核融合燃料の量には限度があるため、1段目の核融合燃料から
放出されるX線、γ線によって2段目の核融合燃料をさらに着火させるという、ステージング設計がされていました。
理論的にはステージングは何段も重ねて出力を累乗的に増やすことが可能ですが、実際には2段で
50Mtの出力が得られたと考えられます。要するにツァーリボンバは一般的なFission Fusion Fissionではなく、
Fission Fusion Fusionによって作動したわけです。
(358:852)

中性子爆弾は小型の水爆で、初期放射線が強いだけの物じゃないの?

中性子爆弾を小型の水爆と簡単にいうのは原理的には間違いではありません。
いわゆる水爆はFission-Fusion-Fissionですから、この最後の段を除いたものと言えば言えます。

実際にはMIRVなどに使用される水爆弾頭と中性子爆弾では核融合燃料からX線ミラーの材質から、
タンパーから違います。軍事技術的には別物です。

簡単に言えば、中性子爆弾では高エネルギー中性子を弾殻の外に多量に放射する必要があり、
燃料は高速中性子を多量に発生するもの、材質は中性子透過の妨げにならないものを使用します。
重水素化リチウムがメインの水爆に対し、中性子爆弾ではとても高価で半減期が短い三重水素が必要であり、
このためメンテの費用も手間もずっと大きくなります(水爆でも起爆用原爆に使用されてはいますが)。

開発努力も単なる水爆のパーツ替えではなく、専用の技術、データベース、実験結果の蓄積が必要です。
(354:708)

中性子爆弾(弾頭)は何故廃れたのでしょうか。

中性子弾頭は装甲車、戦車などの防備された車内の人間に対してもっとも有効です。
したがって、そのような車両の集団が、こちらの防備を遙かに凌駕する量で押し寄せてくるような事態、
つまり冷戦下の全面戦争のような事態でないと意味がありません。

破壊装置として考えれば、同重量、サイズの水爆に遙かに劣り、しかも大変高価なトリチウムが多量に必要なため、
製造、維持ともにコストは遙かに大です。冷戦の脅威が去るとともに、このような金食い虫は引退しました。
(362:273)
米の中性子爆弾はブッシュ大統領時代に他の戦術核と同様引き上げられ、退役。
フランスは開発したものの配備せず廃棄。
中国は開発努力を行ったといわれているが、実用化は不明。配備なし。
ロシアも米に続いて退役させたはずだが、保有している可能性はある。
イスラエルは保有しているという話があるが不明。実験なしで実戦兵器レベルの信頼性を得ることは困難と
考えられるが、南アと協働で行った実験が実はそれだという話もある。
(354:675)

中性子爆弾は中性子線量の増強のためにベリリウムを使用しているという記事を見かけたのですが事実でしょうか?

中性子爆弾の中性子の発生源は核融合による高速中性子だし、
ベリリウム使用してるとしたら、は核分裂フェーズをより小さなイールドで行う為じゃね、
(360:679)
さらに高エネルギー中性子をベリリウムにあててBe9+n→Be8+2n(En>2.7MeV)という反応を云々ということかなと思ったんですが
ありません。中性子爆弾は水素燃料(D+T)を使用し、中性子輻射を妨げる3段階目のFissionを除いた水爆であり、
ベリリウムによる中性子増幅を行っているという資料はありません。
単に起爆用原爆の材料として使用されているものと思います。

P.S. ベリリウムと中性子の反応の詳細はわかりませんが、中性子爆弾では有効距離と装甲貫通力を得るために
高エネルギー中性子が必要ですが、その反応は安定同位元素から中性子をたたき出しているわけで、
エネルギーは低下しているのでないでしょうか。
(360:702:system ◆systemVXQ2)

デイビークロケットって、やっぱり撃つと死ぬの?

英語版ウィキペディアの情報によると、M-388に使用されている弾頭W-54起爆時の被爆量は、
爆心から150mの距離で1万レム(100シーベルト)、400mの距離で600レム(6シーベルト)だそうな。
http://en.wikipedia.org/wiki/Davy_Crockett_(nuclear_device)

100%致死量が7シーベルトと言われているので、M-28無反動砲での最大射程2kmで死にはしませんわな。
健康被害がどの程度射手に現れるかは分かりませんが。
(502:755)

核弾頭装備の弾道ミサイルなどは起爆のタイミングをどのように設定しているのでしょうか?

核兵器は適切な手順を踏んで起爆させなければ核爆発は起こらないと聞きますが
電波を使った高度計(要はレーダー)に連動した信管作動装置とか。
(設定された高度になると炸裂するように作動する。作動開始と実際に核分裂/核融合が発生するのに
 タイムラグがあるならそれを逆算してセットする)
核兵器は適切な手順を踏んで起爆させなければ核爆発は起こらない
これは
「プラスチック爆薬は信管を使わなければ爆薬本体は火の中に放り込んでも燃えるだけで爆発はしない」
と言うような意味で、核兵器の起爆装置がちゃんと設計されていれば、適切にその装置を作動させれば
特に難しい事もなく作動する(一応)。
核物質を核分裂/核融合させる事と、そのための装置を作動させるための装置をどのような機構で
作動させるのか、は別の話。
(518:222)

原子砲って203ミリクラスが最小でしょうか?

昭和53年発行の「別冊丸現代の兵器総集」なんて古い本が出てきて読み返していたら、
ソ連の203ミリ流弾砲M55の項目に、「同国陸軍の原子砲としても利用できる」って
記述があったんですが、原子砲って核弾頭入りの砲弾を発射できる砲のことですか?
またその場合、203ミリクラスが最小でしょうか?もっと小口径でも発射できますか?
重量ではなく、直径(あるいは最大径)がネックになります。
米で開発された最小の核砲弾はW-48で155mm砲用。重量約58kg。
線形(あるいは二次元)爆縮を使用し、出力は0.072キロトンと極小です。
コストは高く一発あたり125万ドル。1060発製造され、1992年までにすべて退役しました。
後継としてW-74が同じく155mm砲用として開発が計画されましたが、
1973年にキャンセルされています。出力0.1キロトン以上が予定されていました。
また、同じくW-82(これは2キロトン近く)も1990年に開発が中止されており、
米に関する限りこれが核砲弾の終焉となっています。

中国が核実験を停止する前にかけ込みで核砲弾の実験をした/しようとしたという
米の公開文書があるようです。
ttp://www.gwu.edu/~nsarchiv/NSAEBB/NSAEBB200/19950914.pdf
ロシアも核砲弾を所有していましたが、1991年に米が核砲弾を引き上げたのに対応して、
1992年に核砲弾の配備をやめています。

線形爆縮および核爆発装置の最小サイズについては、下記を参照してください。
ttp://nuclearweaponarchive.org/News/DoSuitcaseNukesExist.html
(352:188-191)

海の中で使う核兵器って、どんなのがあるんですか?

また、どういう状況で使うんですか?
核爆雷ってのがあってな。
海中の敵性潜水艦を非常に大雑把に処理するのに使う。

潜水艦が他にも艦隊丸ごと吹っ飛ばす為の核魚雷ってのもある。
(568:245)

INFで長距離や短距離ではなく中距離弾道ミサイルが全廃されたのはなぜですか?

 基本的には ヨーロッパで最も反核・軍縮の機運が盛り上がった時期に、新たに配備・増強され軍拡局面となっていたのが、
ヨーロッパでの戦域核(WTOのSS20、NATOのパーシングII・GLCM)だったから。
ヨーロッパ諸国は、ヨーロッパ域内のみでの限定核戦争が容易になる(敷居が下がる)のを恐れた。

 ついでに、米・ソが比較的あっさりと全廃に同意したのは、
INFが米ソの核抑止(MAD)に基本的には寄与せず、相手が増やした(更新した)からこちらも対抗したという形で、
(戦術的意味合いはあっても)配備拡大が軍拡レースになるのを望んでいなかったから。
あとゴルバチョフの登場が両国関係に与えた影響も大きい。
(339:938,942)

中性子爆弾の威力はどれぐらいのものなの?

強烈な中性子を周囲に放射して生物を死滅させます。
爆風を減らす代わりに、中性子を放出するような構造・核物質を使用するため、
別名、強化放射兵器とも言われます。

参考:核爆発の放射致死半径

1kt核分裂爆発   360m
1kt強化放射爆発  690m
10kt核分裂爆発   690m

※この数字は、「人間が即座に永久無能状態」になる以上の放射線を受ける範囲。

(『核兵器時事典』より、一部改変)
見えない小さい粒が身体を通る時に体内をズタズタにする感じでしょうか。
遺伝子レベルの破壊なので。
放射線被爆ってのはそういうもの。

臨界事故の事例でわかるのだが、致死量の放射線浴びると遺伝子がズタズタに破壊され、
新しく正常細胞を作れなくなる。
人間の体ってのは2週間もすれば本来ほとんどの細胞が入れ替わるんだよ。
それができなくなる。

例えば皮膚とか腸内粘膜とか、そういう部分がなくなっていく。
そうやって、ゆっくりと、生きたまま身体が死んでいくんだ。
(326:421-423)

中性子爆弾による攻撃を受けると、どういう死に方なんですか?

(爆心地の近くじゃなくて、中性子線による致死が起きる範囲だと)?
電子レンジに入れられたようなもので、加熱されて死にいたるんでしょうか?
爆心半径130mまでは爆風によって人員は即死。
半径800mまで:人員は約8000ラドの被曝を受け、5分以内に能力喪失。
          生理的に任務遂行不能のまま、1~2日で死亡。
          7~9000ラドなら中枢神経死で即時永久的無能化
半径900mまで:人員は約3000ラドの被曝を受け、5分以内に能力喪失。
          30~45分後回復の兆しを見せるが、機能障害のまま、4~6日で全員死亡。
          2500~3500ラドなら中枢神経死で即時短期的無能化
半径1200mまで:人員は約650ラドの被曝を受け、2時間以内に機能障害を起す。
          治療効果があって生き残る場合もあるが、大多数は機能障害のまま、数週間で死亡。
          500~800ラドなら潜在致死
半径2000m以上:人員は最大50ラドの被曝を受けるが、事実上無被害。
          450ラド程度では被曝者の約50%死亡で1300~1400m程度。
          150ラドは緊急時の被曝、50ラドは無視しうる危険で、戦闘行動に支障はない。
(320:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

蛇足しますが、中性子照射では加熱はほとんど起きません。
強度の照射では瞬間的な意識喪失や意識の混乱、痙攣などが起きます。
この場合は苦痛は極小でしょう。もっともこれは爆心近くの場合。

通常は(眠い人の書き込みの半径800mまでの最初の2行)意識は保たれ、あるいは回復しますが、
脱水症状と似たショック症状を起こし、嘔吐、下痢が起きます。戦闘行動は不可能です。
通常の対ショック療法や輸液は無効で、意識の混濁や痙攣、強度の腹痛などをまじえつつ1~2日で死亡。

それより遠い場合は近ければ下痢、嘔吐を生じ、あとは距離しだいで脱水や貧血、感染などによって
ゆっくり死んでいきます。ただ、この場合は数週間かかる場合もあれば数ヶ月後に死ぬこともあります。
さらに残り一生発ガン性などが上昇します。
(320:434)

原爆の難易度はプルトニウム型>ウラン型と思っていたんですが…私が間違っていたんでしょうか?

めざましテレビだったと思いますが、どこぞの解説者が「ウラン型は技術的に難しく、ウラン型なら大変だ。」みたいなことをいってました。
ウラン型というか、ガンバレル型の方が簡単です。そしてプルトニウムはガンバレル型には作れません。
ただ、素材については、プルトニウムはウランを適切な時間燃やして灰を化学処理すれば取れますが、
ウランは多段濃縮を続けないと兵器級ウランになりません。
原子炉燃料から出発できるプルトニウムの方が、その分楽という解釈もあります。
(313:423)

プルトニウム爆弾とウラニウム爆弾の長所と短所を教えて下さい。

ウランのほうがでかくなりますが、濃縮ウランで作れます。
ウラン鉱石に0.7%だけ含まれるウラン235を根気よく濃縮するわけです。
臨界量は100%ウラン235で22キロ。
プルトニウムは少ない量で作れますが、プルトニウムは濃縮ウランより手間が掛かります。
ウランが中性子を受けるとプルトニウムができますが、普通にやるとプルトニウム240が
たくさんできます。これで原爆をつくると所定の威力に達しないので、特殊な原子炉の運
転をしてプルトニウム239を作ります。プルトニウム239の臨界量は9キロです。

プルトニウム原爆:原料を精製するのが面倒
         起爆させるのが大変(精密な装置を作らないと起爆させられない)
         小型化できる
         効率が良い(反応が起きたとき核分裂しないまま吹き飛んでしまう核物質が少ない)

ウラニウム原爆:原料を精製するのが比較的簡単
        起爆させるのが簡単(分量を正しく計測すれば何もしなくても核分裂反応が起きる)
        小型化が難しい(核分裂反応を起こす為の最低量が多いので)
        効率が悪い(反応が起きたとき核分裂しないまま吹き飛んでしまう核物質が多い)

ちなみに広島に落とされた原爆はウラニウム型。長崎に落とされそれ以降”原爆”の主流になったのは
プルトニウム型。

ウランは爆縮型でもガンアセンブリでも起爆は可能。念のため。

ウラニウム(ガンアセンブリ)

長所:超臨界に必要な核物質が揃えば起爆させるのは爆縮型より
容易。構造が単純で比較的信頼性が高い設計に出来る。Gに強い。

短所:反応効率が悪い(1.5~3%)ので核物質がムダになる。必ず臨界量以上の
核物質を揃えなければいけないので爆縮型より多くの核物質が必要になる。
不用意に起爆薬が爆発すれば定格出力が出てしまうので安全装置にかなり気を
つけなければならない。10キロトンクラスを出すには爆発機構が500kgは必要となり
小型化に向いてない。

プルトニウム(爆縮型)

長所:臨界量に達しなくても起爆ができるので核物質が節約できる。
プルトニウムを使用するとさらに。構造上反応効率が高い。
小型化がしやすく弾頭に積むのが容易。起爆プロセスが複雑なので安全性が高い。

短所:プルトニウムを得るには原子炉(重水炉か黒鉛炉)を回さなければならない。
起爆薬が複数に分かれているのでそれを寸分狂わずに同期させて起爆しなければ
ならないので構造が複雑、技術的ハードルが伴う。Gに弱い。(今は解決済み)
(311:397-413)

プルトニウムはガンバレル型には作れないのはなぜ?

同位体によるバックグラウンド中性子が多すぎて、ガンバレル型のような遅い仕掛けでは必ず早発するからです。

プルトニウム239を用いたものについては、マンハッタン計画でMark 2(シン・マン)として開発されていたが、
プルトニウム240が含まれることによる過早爆発の問題を解決できず、1944年に開発が中止された。
その後もプルトニウムを用いたものは実用化に至っていない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%AB%E5%9E%8B
(313:430)

M29 デイビークロケットは実際に射撃実験が行われた事がある代物なのでしょうか?

デイビークロケットの核弾頭であるW54弾頭は、1962年7月7日と17日にネバダ核実験場において
テストが行われています。
"Little Feller II""Little Feller I"と呼ばれたこの実験では、前者は地面の上に吊された状態で、
後者はAPCに取り付けられた無反動砲から発射してテストを行いました。
その威力は、前者はTNT18トン、後者は22トンに相当しました。
(312:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)

日本の近海にはアメリカ軍が誤って落とした核があるそうですが?

とりあえず、沖縄近海に空母タイコンデロガが、1つ水爆をおとしてる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AD%E3%82%AC_%28%E7%A9%BA%E6%AF%8D%29
喜界島の南東約150キロで水素爆弾(B43・核出力1メガトン)1発を装着したA-4Eがエレベーターから海中に転落する事故が発生した。
現場の水深は約5,000メートルあり回収は不可能であるとされている。
(301:202)

ツァーリボムが投下された場所って、いまでも危険な放射能があるんですか?

核出力の97%が核融合だったのに加え燃え残るとされる三重水素も
半減期が12.3年と短い。中性子線によって放射化された物質も
放射能による効果はフォールアウトに及ばない。というわけで汚染は起爆原爆のみと
考えていいので心配ないと思われ。なにより爆発してから40年以上も経過してる。
(299:975)

ガジェットやファットマンでは2㌧を超える起爆用の爆薬が使用されましたが何故それほどまで多量の爆薬を使う必要があったのでしょうか?

初期の原爆の爆薬が重かったのは、工作精度が低かったため、正しく整形された小型の爆縮レンズが作れなかったこと、
シミュレーションが厳密に行えず、データの蓄積も少なかったために余分に爆薬を使用したことなどが原因です。
また、点火装置のタイミングも今ほどきれいにそろわなかったようです。これも安全幅を大きく取る原因となったでしょう。
(297:110)

自国の被害を最小限にするために原爆を使ったというアメリカ側の主張は裏づけのある話なんでしょうか?

完成した原子爆弾「リトルボーイ」と「ファットマン」を日本のどこかに投下する事は既に決まっていて
戦死者を減らす為云々言われているのは後付けの理由でしかない、というのが大方の見解です。
(292:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)

純粋水爆ってほんとに無害?

純粋水爆は起爆剤、いわゆる”原爆”を使用しないため
核分裂反応による放射性降下物が出ず、残留放射能が劇的に減るという仕組み
ただ、起爆時の核反応でαβγ、中性子線などの放射線と
核融合やその燃え残りで生じた水素などの放射性同位体は
量は少ないが放出されるので、決して無害というわけじゃない

ぼたんの花みたいなところでは適当に批判されるはず
(291:名無し上級大将 ◆80fYLf0UTM)

ウラニウム爆弾の利点と欠点を教えて下さい

ウラニウムは核分裂連鎖反応の効率が悪く、プルトニウムと比べて
多くの材料が必要であり、反応に時間もかかります。時間がかかると言うことは
一部で核分裂が進行する間、他の部分は熱膨張を起こし、密度低下=連鎖反応停止を
起こすと言うことです。それゆえウラニウム爆弾は効率が悪い一方、いい加減な
爆発装置でも一部は反応してくれます。プルトニウムではトロい反応装置を使用すると
急速な熱発生と膨張によって、ろくに出力が得られないうちに連鎖反応が止まります。
したがって、プルトニウム爆弾は一瞬で全体を圧縮、起爆する必要があり、高度の
技術とデータの蓄積が必要です。ガンバレルのような鈍足装置で起爆できるのが
ウラニウムの利点。効率がとても悪いのが欠点です。
ウラニウムは精度の甘い爆縮装置でも、一部は爆発してくれるということでしょうか?
おっしゃる通りです。爆縮ではなく、ガンバレル型の衝突合体型
装置で取りあえず起爆するということです。そのかわり、効率は
1.5%程度。爆縮は一桁高い収率を期待できますが、爆薬の衝撃波による
核分裂物質の密度変化をコントロールする必要があり、高度の技術と
高圧急速変化物性のデータベースが必要です。レーザー爆縮が核分裂の
シミュレーションとして有効なのはこの時点です。そのような技術や
コンピューターシミュレーションの基礎、データ集積がなかった時代には
X線撮影によるテストが数え切れないぐらい行われ、実際に起爆させて
確認、仮説とパラメーターの再設定、再試験、という大変な努力が
必要でした。データベースが拡散しているであろう現在でも、核実験なしに
核弾頭を作ろうとすればウランのガンバレル or 爆縮型が不発の可能性が
格段に少ない方法なのです。特に前者ですね。
(120:system)

核搭載の弾道弾迎撃ミサイル(ABM)が実際に核弾頭で迎撃実験を行った事はありますか?

Nike Zeus用核弾頭の上空爆発実験なら、1959年に行っていたと記憶していますが、
実際にミサイルに核弾頭を搭載して迎撃実験を行ったかと言うと、少なくとも米国では
ありません。

ちょっと違いますが、Genieの場合は、1957年7月19日に、Yucca Flat実験場にて、高度
18,000ftで発射し、3.5miles飛翔後に炸裂する実用弾頭試験を行っています。
(263:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

中性子爆弾はどうしたら防げますかね?

全身にアルミフォイルを巻いて地面に埋まるとか
1キロトンの中性子弾頭による致死半径(即死でなく)は、無防備で1350m、装甲車両内で1100mとされています。
高速中性子相手にアルミフォイル程度では防備にならないでしょう。そもそも鉄の箱の中の兵隊を殺すための
兵器です。

中性子は原子量の大きい原子との相互作用では、エネルギーを失わずに単に方向が多少変わるだけなので
殺傷効果が保たれやすいのですが、原子量の小さい原子と反応するとエネルギーを失います。原子炉の減速材
として、水素を含む水が使われる所以です。これを利用して、水素を多く含むシールド(水、炭化水素高分子、
炭化水素燃料など、あるいは硼素添加材)が防御用に使われます。ソビエトのタンクはウレタンの内張を
施されていたと思います。
(149:system ◆systemVXQ2)

ロシアの水爆のデザイン「スロイカ」設計の起爆メカニズムがよくわかりません。

Sloika型熱核爆弾はLayer Cakeデザインと呼ばれるものです。これはアメリカの
Teller等からはAlarm Clockと呼ばれ、英国でも独自に同様のものが発明された
ようです(極秘なのでそれぞれ独自に発明することになった)。簡単に言えば
核分裂装置の周囲にリチウム6を主体とする核融合燃料を置き、周りをウランで
囲んだデザインです。分裂装置からの中性子がリチウムから三重水素を生じ、これが
核融合反応を起こします。周囲のウランが中性子を吸収、再放出して核融合を
促進すると共に核分裂装置の能率も高めます。同時に高密度のウランは中性子圧力に
よる拡大=密度低下も防止します。最終的には周囲のウランが核分裂を起こします。
中性子源の核分裂装置には貴重なプルトニウムを使用しますが、周囲の核融合燃料と
ウランのケースを厚くすることでかなりの出力を得られます。これがSloikaデザイン
であり、1953年に西側呼称Joe-4として実験され、400ktを得ました。欠点は、出力の
増大に伴って重量が非実用的なまでに増加すること、核融合の貢献する割合が小さいこと
です(20%以下)。形としては中心に種を埋め込んだゆで卵のようなものと思われます。
種が核分裂装置、黄身が核融合燃料、白身が外殻のウランに相当します。
(149:system ◆systemVXQ2)

水爆はいくらでも威力を大きくできるの?

熱核爆弾はステージング、つまり多段階にしてどんどん威力を増すことが可能です。
通常の熱核爆弾自体、核分裂爆弾の2段目として熱核反応を起こさせています。
その反応から放出される中性子を使用して、3段目の、より大きな熱核反応を起こすことができ、
理論上は、無限に大きな出力を得ることができます。ただ周辺(自分も含む)被害が大きすぎて
地上では軍用にせよ使えません。

Winterberg の著書によれば、20ktの核分裂爆弾を一段目として、2段目以降はすべて熱核反応にすると、
2段目で8Mt、3段目で70Gt、4段目では50ペタトンが得られる計算になるようです。これにはタンパーや
ケーシングの核分裂物質による出力は含まれていません。4段目はさすがに莫大な核燃料が必要でしょうが、
3段目までは実用可能な範囲であり、米露に加えて、フランス、おそらくイギリスも製作可能でしょう。
中国、イスラエルも作れるのではないかな。一段目の核分裂爆弾すら満足に作れない北朝鮮には無理無理ですが。
(726:system ◆systemVXQ2)

北朝鮮の軍事パレードで放射能マークの付いた箱形の物体が登場しましたが小型の核兵器ですか?

粉末状の放射性物質(おそらくプルトニウム)を散布する部隊だという推測が最近現れた
ちなみにプルトニウムは地上でもっとも致死性が高い物質のひとつ
(俺初質スレ30501:598)




|新しいページ|検索|ページ一覧|RSS|@ウィキご利用ガイド | 管理者にお問合せ
|ログイン|

▼全カテゴリー

■ 総記
├ 戦争全般
├ 軍事用語
├ 軍隊組織
├ 編成
├ 条約
├ 軍法
├ 諜報・情報戦
└ 戦略・戦術
  └ 戦法等
■ 雑学

■ 兵種・兵役等
兵種全般
特殊部隊
傭兵
軍医・衛生兵
パイロット
捕虜
兵役制度
階級

■ 兵器
兵器全般
銃砲全般
├ ▼小火器
| ├ 小火器全般
| ├ 小銃全般
| ├ 突撃銃全般
| ├ 各国の小銃
| | ├ アメリカの小銃
| | ├ ロシアの小銃
| | └ 日本の小銃
| ├ 機関銃全般
| | └ 各種機関銃
| ├ サブマシンガン
| ├ 散弾銃
| ├ 拳銃全般
| | └ 各種拳銃
| ├ 旧式銃
| ├ 銃器関連装備
| ├ 対戦車兵器
| ├ 迫撃砲等
| ├ 射撃技術
| └ 銃弾全般
|  └ 各種銃弾
├ ▼重火器
| ├ 重火器全般
| | └ 各種重火器
| └ 砲弾全般
|  └ 各種砲弾
├ ▼車両
| ├ 車両全般
| | └ 各種車両
| ├ 戦車全般
| | ├ 戦車砲
| | └ 戦車の装甲
| ├ WW2戦車
| | └ WW2各国の戦車
| └ 大戦後の戦車
|  └ 各国の戦車
├ ▼艦船
| ├ 艦船全般
| ├ 艦載兵器
| | └ 艦砲
| ├ 戦艦全般
| | ├ 各種戦艦
| | └ 大和型
| ├ 空母全般
| | ├ WW2空母
| | └ 大戦後の空母
| ├ 潜水艦全般
| | ├ WW2潜水艦
| | ├ 原潜
| | └ その他潜水艦
| ├ 輸送艦・揚陸艦
| ├ イージス艦
| └ その他の艦船
├ ▼航空機
| ├ 航空機全般
| | ├ 航空機技術
| | ├ 空戦技術
| | └ エンジン
| ├ ステルス機
| | └ 各種ステルス機
| ├ 戦闘機全般
| ├ 米軍機全般
| | ├A-10
| | └米軍戦闘機
| ├ ロシア機
| ├ 自衛隊機
| ├ その他戦闘機
| ├ その他航空機
| ├ レシプロ機
| | ├ レシプロエンジン
| | ├ 各種レシプロ機
| | ├ WW2米軍機
| | ├ ドイツ軍機
| | └ 日本軍機
| |  └ 零戦
| └ 軍用ヘリ全般
|   └ 各種軍用ヘリ
├ ▼ミサイル
| ├ ミサイル全般
| ├ 各種ミサイル
| | ├ 弾道ミサイル
| | ├ 対艦ミサイル
| | └ 対空ミサイル
| └ ミサイル防衛
├ ▼爆弾等
| ├ 爆弾全般
| ├ 各種爆弾
| ├ 爆薬・炸薬
| └ 地雷
├ ▼魚雷
| ├ 魚雷全般
| └ 各種魚雷
├ ▼大量破壊兵器
| ├ 核兵器全般
| | └ 各種核兵器
| |  └ 広島・長崎
| └ 生物化学兵器
レーダー全般
| └ 各種レーダー
宇宙
軍用ロボット
動物兵器
未分類兵器
 └ 刀剣弓等

装備
  ├ 防具
  ├ 勲章
  └ 軍服



■ 国家・地域
├ ▼ アメリカ
| ├ アメリカ全般
| └ アメリカ軍全般
|   ├ アメリカ陸軍
|   ├ アメリカ空軍
|   ├ アメリカ海軍
|   └ アメリカ海兵隊
├ ▼ ロシア(旧ソ連)
| ├ ロシア全般
| └ ロシア軍
├ ▼ 欧州
| ├欧州全般
| └ 西欧諸国
├ ▼ 中国
| ├ 中国全般
| └ 中国軍
台湾
├ ▼ 朝鮮半島
| ├ 北朝鮮
| └ 韓国
アジア全般
中東全般
| ├ イラン
| └ イスラエル
中央アジア
| └ アフガニスタン
アフリカ
その他の地域

■ 戦史・戦訓
近代以前
近代
日本史
日清戦争
日露戦争
├ ▼ 第一次世界大戦
| ├ WW1全般
| ├ WW1連合国
| ├ WW1同盟国
| ├ WW1陸戦関係
| ├ WW1海戦関係
| └ WW1空戦関係
日中戦争
| └ 満州国
ノモンハン事件
├ ▼ 第二次大戦
| ├ WW2全般
| ├ 連合国全般
| | ├WW2アメリカ
| | └WW2ソ連
| ▼欧州戦線
|  ├ 欧州戦全般
|  ├ 独ソ戦
|  ├ ドイツ全般
|  | ├ドイツ軍
|  | ├ヒトラー
|  | └ナチス
|  ├ 欧州陸戦関係
|  ├ 欧州海戦関係
|  └ 欧州空戦関係
| ▼太平洋戦線
|  ├ 太平洋戦全般
|  ├ 旧日本全般
|  ├ 旧日本軍全般
|  | ├日本海軍
|  | └日本陸軍
|  ├ 戦前関連
|  ├ 開戦関連
|  ├ 戦中関連
|  ├ 降伏関連
|  ├ 戦後関連
|  ├ 太平洋陸戦関係
|  | └硫黄島
|  ├ 太平洋海戦関係
|  ├ 太平洋空戦関係
|  | └ 空襲
|  └ 特攻
朝鮮戦争
ヴェトナム戦争
├ ▼ 現代戦
フォークランド紛争
湾岸戦争
イラク戦争
低強度紛争
領海侵犯