軍事板初心者質問スレまとめ(FAQ)

軍需産業

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匿名ユーザー

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以前、高速コンテナ船にスキージャンプ台を取り付けて簡易軽空母に改造するキットを売り出したという妙な企業の記事を読んだことがあるのですが、こんな話は本当にあったことなのでしょうか?

ハリアーがいろいろ使えるんじゃないかと思われた頃は、そういう話がいっぱいあったぞ!
(スカイフックとかな)
まぁ、大抵は
「簡易モノよりモノホンが欲しい」
「モノホン買えないとこは大抵貧乏で簡易モノすら買えない」
「そもそもハリアーを買えないorz」
ってなもんで、売れなかったわけだ!
(俺初質スレ430:149)

コルト社が銃器の製造中止していると言うのはホント?

アメリカでは銃の排斥運動だけでなく、支払能力のない犯罪者に代わって銃犯罪の責任をメーカーに押し付ける訴訟が増えています。
中には96億円支払いの判決が出た前例もあり訴訟逃れのために民間向けの製造を中止しました。
その分の穴埋めにコレクター向け製品を作っています
(くだらない質問はここに書け!:38)

日本で周波数拡散レーダーを使った兵器の開発やXAAM-5の開発に携わるいわゆる軍事産業に就くためには学歴があればなんとかなるもんなのでしょうか?

わが国には防衛事業のみで成り立っている大企業はほとんどありません。
ですから防衛事業部門を抱えている企業に入社したとしても、あなたが誘導弾の開発に携われる保証はどこにもありません。

上をふまえたうえで、あくまで一般論として申し上げますが、指導教官(研究室)選びに気をつけて下さい。
すでにどこかの研究室に所属しておられるのなら、周知のこととは存じますが、防衛関連とつながりのある研究室を選んで下さい。
あるいはそういった教官とお付き合いをしましょう。結局仕事がまわってきますよ。
(くだらない質問はここに書け!:534)

護衛艦や潜水艦、戦闘機を作ってるメーカーって割と有名だけど、魚雷や機雷、ミサイルってどんなメーカーで作ってるの?

ミサイルなら三菱、東芝、エンジン部分は日参・石針かな?
(4:148)
石川製作所が地雷、機雷を作っています。
(4:210)

戦闘機の契約の記事でよく見かけるオフセット○○パーセントとはなんの事ですか?

オフセット生産と言うのは、購入額の何%分の部品を購入国側に生産させる事で購入国の仕事量を確保する生産方式。
オフセット生産率はその比率。
(6:G_Tomo)

オフセットとはどういう意味ですか?

オフセットoffsetとは「相殺する」という意味です。
つまり、兵器の輸入契約を結んだ代償として何がしかの埋め合わせをするわけです。

契約の内容はさまざまですが、購入した国からのパーツ購入や購入国への技術移転、
さらには購入国への投資など、場合によっては兵器の購入金額を大幅に上回る
見返りを購入国に与えることもあります。
(125:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)

デザイナーは兵器開発する人の中にも居るんでしょうか?

デザイナーという言葉で指す範囲がよくわかりませんが、いわゆる工業デザイナーと
いわれる人はかかわっているはずです。
(7:76)
信じ難いですがコルトとS&Wの銃器デザイナーはペプシに勤めてたそうです。マネをしてFNはコカコーラのデザイナーをヘッドハントしたそうです。
(7:78)

軍事産業が世界の産業全体の牽引役になっているということは間違いでしょうか?

史上、「軍事産業が世界の産業全体の牽引役になっている」という事実はありません
軍事産業最大手の企業のひとつであるボーイングの年間総売り上げは、トヨタカローラの 売り上げにやや負けています
軍事産業は単価が高いものが多いので派手に見えるだけで、産業界では中小企業集団といっていい存在です

軍事産業ではなく、軍産複合体が牽引役と言えるのではないでしょうか。
軍は巨大な消費者の塊みたいなものですから。

規模はともかく、技術の先導という意味で、軍事産業が牽引役になったシーンはあると思います。
しかし、冷戦後は予算制約がキツくなり、また民需による技術開発も進んだため、
いまや民間の技術進歩を当てにした兵器を設計するのが普通になりつつあります。

とはいえ、ナノテクや情報自動解析技術、航空宇宙技術などの分野では軍事予算によって先端技術が開発される場面も多々あります。
軍事産業がなければ、現在の技術水準もなかったでしょうし、これからも無視できない影響があるでしょう。
(7:632-634)

ソ連崩壊後、ミグ、ヤコブレフ、スホーイなどの航空機開発機関はどうなったんですか?政府から離れて、民営化されているのですか?

民営化されています。ロシア政府は国際競争力強化のため、多数ある
航空宇宙開発機関、兵器開発会社の合併統合を図っており、一部は
進みつつあります。航空機は、ミグ、スホーイに二分されそうな雰囲気ですが、先の事はわかんないです(^^;
(10:system)

以前に防衛庁出入りの武器商人から聞いたのですが、チョバムアーマーというのは登録商標だって本当ですか?

イギリスのメーカーが今も商標権を保持しているはず
(10:226)

警察のニューナンブって日本の会社が作ってるんですか?

(12:699)

オフセット契約ってなんですか?

「これこれ額の製品を購入するから、その額のXX%の部品を生産させてくれ」っていう契約。
製品の方は、他国でも売れてたりするから100%のオフセットなんて事も有る。
(15:G_Tomo)

ショートサンダーランドという航空機、または航空機メーカーについて詳しく教えて!

ショートブラザース社は、英国北アイルランドのBelfastにある飛行機製作会社です。
その歴史は古く、航空黎明期から存在しています。
製作していたのは主に水上機、大型機です。

第一次大戦時にショート184水上雷撃機で世界初の軍艦撃沈を行いました。
また、第二次大戦では、ショートサンダーランドの他、その主翼構造を流用した
英国最初の純粋4発単葉爆撃機ショートスターリングを製作しています。

戦後は、大型爆撃機ショートスペランを試作し、英国最大の大型輸送機、
ショートベルファストを製作しましたが、いずれも時代にそぐわず、小型輸送機部門に転換しました。

その第一弾が、フランスの輸送機を手本にした、ショートスカイバンです。
これは見事に起死回生の一打となり、その発展型、ショート330は米空軍にC-23として採用されました。
しかし、発展型ショート360は成功せず、1996年にカナダのボンバルディエ・グループの傘下に加わって、航空機製造の幕を下ろしました。

ショートサンダーランドは、1936年に製作された、
BOAC向け民間用旅客飛行艇のエンパイアから発展したもので、1937年に製作されました。

英国空軍初の全金属製単葉哨戒救難飛行艇です。
前方、後上方、後方に銃座を設け、特に後方には4連装の7.7ミリ動力銃座を設置しています。
このため、しばしばドイツ戦闘機を返り討ちにしたことから、「ハリネズミ」と恐れられました。
発展型のシーフォードも加えて各型合計769機が製作され、戦後も長らく使われています。
特にニュージーランドでは、1960年まで現役として活躍しました。
(17:眠い人 ◆ikaJHtf2)

ライセンス生産ってなんですか?

開発メ-カー以外の会社が開発元に一定の権利料を払って生産する事です。
零戦を三菱以外に中島も生産していましたが、中島は一機ついて幾らかのライセンス代を三菱に払っていました。
(19:692)
生産する許可をもらって設計図どおりに1から作るのか、部品を輸入してプラモデルのように組み立てるのか、
どちらですか?また、ロイヤリティはどうなっているのでしょうか?
前者です。部品を輸入して組み立てるのは「ノックダウン生産」といいます。これは
ライセンス生産とは違います。
ただしライセンス生産でも、一部の部品は輸入して組み付けたりします。
もちろん一定のロイヤリティは払っています。
(74:358)

国、相手の商売(軍需)は儲かるんですか?

一般的にいって「儲かる」といってよいです。
予算の無駄うんぬんの話ではなく、
国相手の商売ってのは確実にカネが支払われるので経営上めっちゃ楽になるのです。
どんな形であれ商売やった経験のあるヒトなら、
仕入れ数と売れる数が確実に分かるということのメリットはお分かりいただけるはず。
日本の場合、それに加えて軍需産業の自前育成という大義がありますんで
ますます安定的に商売ができるという利点があります。
(20:951)

震電を作った九州とか、ゼロ戦作ってた中島とか、本当に無くなってしまったのですか?

《川西航空機》
代表作 九七式大艇、二式大艇、強風、紫電改
戦後→新明和工業

《愛知航空機》
代表作 九九艦爆、彗星、流星改
戦後→愛知機械(日産のエンジン製造)

《中島飛行機》
代表作 隼、疾風、九七艦攻、天山、彩雲、銀河
戦後→スバル

《三菱》
代表作 零戦 雷電 九六式陸攻、1式陸攻、九七式重爆、四式重爆 百式司偵
戦後→三菱

《川崎航空機》
代表作 九五式戦闘機 飛燕 五式戦 屠竜
戦後→川崎重工業

《石川島航空工業》
代表作 ジェットエンジンなどを製作
戦後→石川島播磨重工

《九州飛行機》
代表作 零式水偵、震電
現→渡部自動車工業(車体や自動車部品の製造メーカー)

メジャーなところではざっとこんなところでしょうか。
航空機の油圧脚を制作していた萱場製作所は、
現カヤバ工業となってバイクや車のサスペションを製作する一流メーカーとなっています。

日本の兵器産業に従事していた企業の大多数は、戦後になっても自動車、航空機、造船、電気機器、家具などのメーカーとして生き残り、
復興を果たして高度成長の立役者として活躍しました。
今もシリーズが続いている名車の数々は、かつては航空機の設計者達が行っているのは有名です。
(21:881)
補足だけど、中島飛行機の三鷹製作所は富士精密となって、立川飛行機
と合併してたま電気自動車を作り、朝鮮戦争における鉛の高騰でガソリン
車に転じて、プリンス自動車となっています。
今の日産の一部ですな。
(21:眠い人 ◆ikaJHtf2)

マクドネルダグラスとグラマンはどこに編入されたんですか?

マクダネル・ダグラス<ボーイング
グラマン<ノースロップ・グラマン
(24:117)

トンプソンの製造メーカーって何処なんでしょう。

WW1の退役将軍の興した
オート・オーディナンスという会社だそうな
名前は担当重役の名前から

現在も好評発売中とか(ホントかよ)
(24:657)

陸自のMLRSって何処がライセンス生産を担当してるんですか?

日産の旧宇宙開発部門(今のIHIエアロスペース)
(28:192)

ヘリコプター作ってるシコルスキーって、ロシアの名前だと思うんだけどなんでアメリカで西側諸国むけにヘリ作ってるの?

創設者の本名、イゴール・シコルスキー(1889~1972年)
キエフ生まれだが、1917年の革命後はアメリカに亡命。
その後アメリカで実用ヘリVS-300を開発、飛行させた。
(31:371)

航空機のエンジンについて質問なんですが国産のエンジンはあるのですか?

ピストンエンジンの頃は、中島飛行機、三菱重工、川崎航空機、愛知航空機など大小
取り混ぜて製作していましたが…。

戦後日本の最初のエンジンは、航空再開後の1953年に、川崎航空機がKAE-240
レシプロエンジンを試作しています。
(これはライカミングエンジンに性能が劣るので試作のみでした)
その後、ピストンエンジンはヴァンケルのロータリーエンジンとか、小松ゼノアのG72C
エンジンとか有りましたが、これらは物になっていません。
最近ではトヨタ自動車が開発に乗り出したのかな?

ジェットエンジンは、石川島重工、富士重工、富士精密、新三菱重工が出資して
出来た日本ジェット・エンジン株式会社による、1954年の試作機JO-1が最初です。

この後、1956年にJO-1を基にJ3を製作し、国産のT1F1(T-1B)練習機に採用されています。

その後は少し飛んで、石川島が1964年にVTOL用のJR100/200が製作されました。

また、初のターボファンエンジンとして石川島FJR710エンジンが試作され、
これがRR社の目にとまり、この技術を基に、XJB/RJ500に発展します。
そして更に、国際共同開発のV2500に結びついていきます。

軍用の物は1978年に製作されたターボファンエンジン、石川島F3エンジンで、これはT-4に搭載されています。
(34:眠い人 ◆ikaJHtf2)

日本が兵器をライセンス生産するのは、技術力をつけるためなんですか。

技術力維持、他国への依存性の減少など理屈はあり、まあ、確かに
それは正しいのですが、必然性とかコストに見合うとか、現代の
世界情勢の中でとか考えていくと、本当に国産で作り続ける必要が
あるかどうかは疑問だと思います。既得権益・予算とか政治的圧力とか
軍事的必要以外の理由がたくさんあります。まあ、米でも同様に
軍事的必要性と関係なく開発されたり配備された兵器が多くありましたし、
クルセーダーの中止時、B-1の減数時、基地の統合化などのたびに
たっぷり圧力がかかってますが。結局、軍事は政治、経済の下流に位置する
わけで、軍事態勢は軍事の必要性で決まるばかりではない、それどころか、
といったところです。

異論も多々あるでしょうし、簡単に決定的な正解が返ってくる質問ではありません。
(34:419)

防衛産業に従事したいのですが、どんな仕事がありますか?

色々あります。

「特機事業部」と言った、怪しい言葉のある会社は、例えそれが平和産業
を装っていても武器を製造しています。
あと、特殊鋼を製造している会社は原発か戦車の装甲、潜水艦の船体に
使用する鋼を作っていることが多いです。

大抵の場合、文系は営業に回されるものと思います。
特機関係に配属になったら、冬の下北半島とか弾薬の転がった呉など
に漏れなく出張が出来ます。
たま~に、自衛官とかとお友達になれると、機関砲などを撃たして貰えるようです。
(34:眠い人 ◆ikaJHtf2)

メッサーシュミット・ブローム・ベルコウ社の社名の「ブロームベルコウ」ってなんなんですか?

メッサーシュミット・ベルコウ・ブロームじゃなかったかな。

メッサーシュミットはかの有名なメッサーシュミット社。
ベルコウというのも、ベルコウ社というHelicopterメーカー。
こっちはあんまり有名じゃないけど。
ブロームは、ブローム&フォス社の後身。
(36:眠い人 ◆ikaJHtf2)

「軍事研究」の裏表紙に、ミサイルの広告が載っていましたが、あれは誰向けの物なのでしょうか。

広告というものはいろんな意味合いがございまして、
観る人に自社の宣伝をするために、というときもあれば
広告媒体に合法的に資金を移譲するための隠れ蓑としての意味合いがあるときもございます。

で、この場合はどちらかといえば後者の側面が強いのですな。
(36:869)

ノックダウンってなんですか!?

原産国から部品すべてを輸入し、国内で組み立てのみを行う生産方式のことです
わが国でも韓国でも、「ノックダウン生産機」から国産機として勘定しております
(37:409)

今の日本で兵器の開発に直接携わっているエンジニアって何人くらいいるんですか?

「兵器専業」エンジニアなら実質ゼロです
「少しは兵器に関連した仕事をしている」エンジニアなら10万人単位です
(37:512)

外国の戦車をライセンス生産するとしたら、どこら辺まで面倒を見てもらえるものなのでしょうか?

普通の自動車と同じでは無かったかな、と思います。

まず、図面渡して、見本となる完成車渡して、部品を輸入。
その部品の国産化比率を高めていって、最終的に100%国産化。
このパターンは発展途上国の場合ですけど。
(39:眠い人 ◆ikaJHtf2)
補足するなら、たいていは工場レベルでの技術指導が入ります。
とゆーより、対等な技術レベルでない限り、詳細な仕様書をもらっても
理解できない or 実行できません。パソコンのマニュアルが理解できるのは
マニュアルが必要ない人間だけ、みたいなもんです。

それですら、基礎工業力がないところでは技術指導を活かせず、
あるいはなあなあになってしまって、不良品が続出します。
昔は中国、今インドが有名ですね。誰もが一度はたどる途。
(39:251)

軽装甲機動車のエンジンと車体はどこが製作してるのですか?

車体は小松製作所製です。
エンジンは判明しませんでしたが、エンジンは市販品のチューンだという噂があります。
実際、あの装甲車は専用部品を4割に抑え、残りは市販部品の変更に対応でき、
細かい仕様変更が可能になっているそうです。
エンジンは将来の排ガス規制にも対応できるようになるとか。
(40:289)

自衛隊に兵器が納入される月日を、兵器作ってる会社に電話すれば教えてくれますか?

兵器輸送中は警官なり武装した自衛官なりが警護してるんですか?
んなもん、教える訳ない。
護衛は物による、としか言えないだろう。(警察の出番は無し)
どしても知りたきゃ、それなりの工場を張り込む。
自衛隊の車両は目立つし、すぐ判るよ。
(41:546)

電器メーカーの「松下」は軍需関連の仕事をしたことあるんですか?

軍需品の生産と木製飛行機生産もやらざるを得なかったようです。
(42:眠い人 ◆ikaJHtf2)

プロペラメーカーのラチエやエアロプロダクツ、ハミルトンスタンダード戦後のジェット時代にどうなっちゃったんでしょうか?

ハミルトンスタンダードは、今でもターボプロップ機のプロペラや、
軽飛行機のプロペラを製作してたはずです。
ラチェは忘れましたが、フランス機のプロペラを作っていたような。
(44:眠い人 ◆ikaJHtf2)

砲メーカーOTTメララ→OTTブレダになった経緯をどなたか簡単に教えていただけないでしょうか?

オットーメララは1994年にブレダ・メカニカと合併し、
アレニア傘下のオットーブレダとなりました。
(46:715)

武器会社から民間人や民間組織が軍用兵器を購入することは可能なのでしょうか?

可能と言えば可能です。
お金を出しさえすれば、兵器市場でいくらでも購入することが出来ます。
手段は一番多いのが密輸ですが、それなりに名の通った国で友好国なら、
友好国価格で供与されます。

通常兵器の輸入手続きを明確にしようと国連が頑張っていますが、まだそこ
まで行くに至っていません。
(51:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

軍用機の歴史を調べると、多くのメーカーに競作させてうち一種を採用する事が多いですが、試作機の開発費用は軍が出しているのでしょうか?

メーカーの自腹です。おかげで冷戦期は星の数ほど合った米国の軍用機メーカーは
どんどん潰れてボーイングの天下になりました。
(52:784)
基本的には試作費も官が負担。
ただし官からの予算に加えて、自腹を切って研究開発するのも普通。
試作競争に入る前の自社研究で勝負が決まる面もあるし。
(52:800)
開発形態に依ります。

昔は軍が仕様を出し、その仕様に従って、各社が設計案を提示、それで審査を
行い、2~3社を選定して軍が試作機を発注します。
この場合は予算は軍から出ます。

一方、軍の仕様に囚われず、自社開発のものを軍に持ち込む場合もあります。
ニッチな機体ならこういうケースもあります。

最近では、軍は開発経費を出しますが、試作機数機を何時までに飛ばすのに
必要な経費を予め算出し、その経費分だけ開発予算を軍が出します。
それを超過したら、自社の持ち出しになると言うケースが主流です。
(52:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

豊和工業のHPには銃の話が載っていませんが、 自衛隊の銃を作っている豊和は別のとこなんでしょうか?

別の会社ではありませんよ、そこの会社で正解です、
小銃を購入する所は限られていますので。
(53:28)

ヘンシェル社やMANってもともとは何の会社なのですか?

ヘンシェル社は鉄道車両の製造会社です。
M.A.Nはボイラーメーカーだったかと記憶しています。
{(54:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

アメリカのレイセオンとはどのようなメーカーなんですか?

いわゆる軍需産業関係の企業です。
軍用機や艦艇の電子機器やミサイルを専門としています。

(56:FFH 331 ◆3.CSSBl9VA)

ユーロファイターを作ってる会社は、エアバスみたいにいろんな会社の集合体なんですか?

ユーロファイターはトーネードのあるビル内に設立
ロールスロイス、MTU、フィアット、SENERが共同でエンジン開発(ユーロジェット)
(62:482)
ユーロファイター社自体はミュンヘン登録のドイツ法人だが、
この会社の仕事は計画の取りまとめ(マネジメント)だけで、
実際のハードウェア製造と最終組立ては各国の計画参加企業が行っている。
(62:493)

契約のあとにいろいろゴタゴタがあった兵器輸出の例はないのですか?

契約が誠実に履行された例ではゴタゴタが起きたことはないのではないでしょうか
少なくとも私には思いつきません
しかし契約が一方的に放棄されたり内容の変更が強要されて揉めた例は数多くあります
ex パキスタンへのF-16輸出契約(第2期分)
(62:928)
ペルーの警察が北朝鮮のAKを購入したら、作りが雑でとても使える物じゃなかったので、
代金払い戻しを要求したという話を聞いたことがあるが。
(62:929)
かつて読売のアフガンレポでゲリラ連中が「北朝鮮製のAK47は弾がまっすぐ飛ばない」と
嫌われているという記述が
電力供給が不安定なため、ライフルをちゃんと掘れないことが原因だそうだ
(62:930)

アメリカの軍需産業にはユダヤ系が多いと聞いたのですが本当ですか?

軍需産業の定義にもよると思いますが、私の知る限り重工業関連で
ユダヤ系の企業というのは聞いたことがないので、ガセネタと思います。

連中が強いのは、投資銀行や証券関係、映画、マスコミや百貨店、不動産などですね。
(63:予備語学陸曹見習い)

コルセアはなぜ「シコルスキー」と呼ばれていたのですか?

Sikorsky、Voughtとも、United Aircraftの傘下にありました。
1939年にSikorsky社と合併して、
United AircraftのVought Sikorsky Divisionとなりました。
このときに、F4Uは試作されています。
後に1942年にこの合併は解消され、再び独立しましたが、日本に伝わった際、
そのまま、Sikorsky社製として認識されましたので、日本ではSikorskyとして言われています。
(66:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

ドイツのBMWってどんな意味の略名なんでしょうか?

こんな説明をしているところがあった
オレの知識とは異なるが…
BMW
BMW社の本社のあるミューヘンはドイツのバイエルン地方にあります。
そこでエンジン工場をスタートさせたので「バイエルン地方の自動車工場」の意味。
Bはバイエルン地方の頭文字B。
Mはモーターの頭文字M。
Wはワークス(工場)の頭文字Wです。
BMWの青と白のマークは航空機エンジン製造メーカーとしてスタートしたため
プロペラの回転を表し青い空と白い雲をマークにしています。ちなみにオートバイは
1923年より作り始めています。 
http://homepage2.nifty.com/yurai/name2A.htm#-ヒ-
(66:193)

兵器を輸出するあるいはライセンス生産を認める場合、その兵器が完全に純国産だったら良いですが、

外国からの輸入品・ライセンス生産品が混ざっている場合、あるいは複数の国で共同開発した場合、
その部品の原産国や共同開発国の同意も得なければならないのでしょうか?
もちろん、同意を求めなければなりません。

そして当然、、原産国はなかなか同意してくれません。

なぜならば例えばドイツは、日本の90式が輸出されて戦車砲のライセンス手数料が入ってくる
よりはレオパルド2A5が売れたほうがうれしいわけで(以下略)
(67:910)
基本はそうではないでしょうか。

空軍の場合の例ですが…。

イスラエルの国産戦闘機に、I.A.Iクフィルというのがありました。
機体自体は自主開発ですが、エンジンは米国製のJ79です。
で、これを台湾に輸出しようとしたときなどには、米国の許可が下りずにキャンセルとなっています。

もう一つの例を…。

イタリアの輸送機にG.222と言う機体がありました。
これも機体は自主開発ですが、エンジンは米国製のT64です。
これもリビアに輸出しようとしたときには、エンジンが米国の禁輸政策に引っ掛かるため、
英国製のRRタインに換装して輸出しています。
(67:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

米軍は民間企業に武器の開発を依頼してたりするんですけどこれってホントなんですか?

普通、アメリカでは民間企業が兵器の開発を行います。
政府や軍に依頼されて行う事もありますし、自主的に開発を行って
軍に売り込む事もあります。

と言うか、日本でも普通兵器の開発は民間企業が行いますよ。
(68:408)
本当ですよ。
ただひとくちに「開発」といっても非常に幅広いですので、ひとくちには
言えません。 政府や軍内部にも計画・開発部門はありますよ。 ただ、
実際に「モノ」を「開発」し、「製造」するのはほとんどの場合民間企業です。

たとえば戦闘機等は、軍でその戦闘機に求める性能仕様を決め、それ
をいくつかのの民間企業にだします。 そこで民間企業はそれを満たす
自分の案を軍にだし、軍はそこから2社程度を選択、実際に作らせます。
で、試作機を作ってテストし、軍はそのどちらかを選択する、というわけ
です。 もちろん製造はその企業です。  

軍とは関係なく、自主的に作る場合もあります。で、米国や他国に売り
込む、と。 

軍の開発部門はそうした要求案のもととなる基礎的なレベルであったり、
逆にもっと実際的な現場の要求レベルのものであったりと、いろいろやる
でしょうが、製造力はないですからね...

ただ、核爆弾とかは話は別でしょうが...
(68:412)
技術研究の機関は国がやってることが多いよ。アメリカのNASAとか日本の
技術研究本部とか、、、

しかしこういう研究機関での研究は軍需企業との共同の事が多く、研究結果も
企業に渡されて兵器開発に役立てる。逆に企業が独自に研究をすることもある
けど、この場合大抵国からの資金援助がついたり。
(68:414)
大学での工学系の研究や応用の利きそうな基礎研究には国防総省から資金が
出ることも有る。
また,国防総省の付属機関であるDARPA(Defense Advanced Research
Projects Agency)でも兵器に関する基礎研究(例えばコンピューティング,
ネットワーク研究,未来戦闘システム,歩兵用の強化外骨格,
無人兵器関連等々)を行っている。
ただ,兵器そのものの開発は基本的に民間企業。
(68:416)
それにアメリカでいえば、
412にかいた「最終的に選択される企業」ってのも、兵器の性能だけでは
なく企業の状況も考慮にいれられるといわれてます。(たとえば、最近業績
悪いけど、国防上この企業がなくなっちゃまずい、なんてときに優先して発注するとか)
軍産複合体なんて言い方もあるくらいで、研究なんかでも密接に関連してますしね。

なんせ多額&長期にわたる計画が多いうえに、最新技術の習得・維持という点からも、企
業にとっちゃ軍の注文をとれるか否かは死活問題になることもありますよ。
(68:412)

「Kak」ってなんですか

ロシア(旧ソビエト)にYak(ヤコブレフ)やKa(カモフ)という略称を持つ航空機やヘリがあるけど。、
kaなら、対潜ヘリのカモフ・ホーモンのKa-25というのがあって、K型は民間用なんだけども。
(68:772)
Kakというのは、「Kungl Automobil Klubben」の略で、
スイスの自動車協会っぽい模様です。
で、なんやよぉワカりませんが、スイス陸軍とつながりがある模様です。
(68:780)
ああ、スイスには自転車部隊があったよ。
(68:782)
※過去形に修正

元々は全く別の事業をしていた会社が兵器産業に乗り出すと言う事は良くあるのでしょうか?

近年は無いです。
類似メーカーが売り込みにくる事(車両とか)はあっても、ご丁寧に追い返されるのがオチだそうです。
(69:206)
兵器とひとくちに言っても色々ですからね。
飛行機や車両といった「デカい物」ではほとんどないんじゃないですかねぇ。
まぁ、今まで民間にしか納入実績のない航空機会社の飛行機が
軍用機として採用される、という程度のことはあっても。

そういう目に見えてデカイもの以外だと、どうかわかりません。
たとえば素材レベルのものだったりすると、ね。
(69:207)

グラマンは今どうなった?

ノースロップに吸収されて、ノースロップ・グラマンとなった
でも、グラマン部門は航空機開発は止めちゃって、電子戦機器
専門企業になってるらしい
(70:781)
米空軍のジェームズ・ロッシュ元長官は
先のノースロップ・グラマン社の副社長で、政権内部で同社のためにロビー活動を
やっているとか
(70:783)

三菱重工が兵器作ってるって聞いたんですが、どこで何を作ってるんですか?

ほとんどの武器にかかわっています。戦車から鉛筆まで。
どこで作っているかは防秘です。
(73:剣恒光@自衛隊板 ◆yl213OWCWU)
三菱鉛筆は三菱重工とは何の関係も無かったりします。
(73:名無し軍曹)

ボーイングとかロッキードマーチンって会社名だよね?

ならミグとかミルとかも会社名なの?
それとマクドナルド・ダグラスだっけ?とかってなに?
MiGとMil、これは設計局の名前です。
MiGはミコヤンとグレヴィッチの共同設計局、Milはミル設計局です。

McDonnell Douglassは、メーカー名。
今は、Boeingに買収されましたが。

元はMcDonnell社と言う軍用機を主に作っていたメーカーと、Douglass社
と言う民間機を主に作っていたメーカーがあり、Douglass社が苦境に陥っ
たのを、当時好景気だったMcDonnell社が、民間機への進出を目論んで
買収したものです。
McDonnellもDouglassも会社を興した人の人名です。
(75:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

ロシアではモンキーモデルの輸出は止めたのでしょうか?

航空兵器は第4次中東戦争で評価を下げたのでグレードを上げている。

湾岸戦争の戦車戦の大敗の原因はT-72がモンキーモデルだったことだけがでは無いようだ。
基礎設計から改めない限り、状況は変わらないだろう・・・。と、ユーザー達にばれました。
要するに、根本的に売れなくなっちゃったんですね。
一応、主砲身から発射する対戦車ミサイルなんぞ新たに用意しまして、
「こいつを使えば相手(西側の戦車)の射程外から倒せます。」などとセールスしてますが、
四発の値段がT-72のモンキーモデルと同じくらいして、売れない。
(75:130)

GEって軍事兵器も作ってんの?

F-4EJやF-2のエンジンのライセンス元、どこだか知ってる?
GE社は世界有数の航空機用ジェットエンジンの会社でもあるの。
F-117用 F404-GE-F1D2ターボファンとかF-14D用 F110-GE-400ターボファンとか
ボーイング747用のCF6-80とか……
詳しくはGE社のHPで確認してね。(日本語だから大丈夫)
(75:232)

トマホークや精密誘導爆弾に日本製部品が使われてるって聞いたんですが、どの会社のものか分かりますか?

かつてEO誘導爆弾にソニーのビジコンが使われたという事が話題になりました。
現代の物は分かりませんが、ミルスペックを通った汎用品が使われている可能性は有るでしょう としか言えないのでは。
(77:10)

日本の重工系企業がどーしてアメリカの軍事産業だしぬけないのか

なりません。そうまで拘るメリットがありません。
(77:88)
日本で独自開発するとアメリカ以上に高コストになりますし、
防衛産業にそこまで金をかける必要もないでしょう
(77:89)
最大の理由は費用です。全部自前で作り始めたら、アメリカが
つぶしに来る前に勝手に日本が潰れます。アイボや新幹線作れたら
実用ミサイル作れるというものではまったくないので。
(77:system)

「軍需産業からの圧力」が、国家が軍事行動に踏み切る理由たりえないと主張する軍事板住人の意見を拝聴したい

たとえば戦闘機をつくってる会社は民間の航空機も作っていて、軍需より民需の方が
規模が大きい。戦争が起こると軍需部門はもうかっても民需部門が不景気で落ち込む
ため、全体としては赤字になってしまう。
(77:142)
えー「軍需産業からの圧力」が、国家が軍事行動に踏み切る理由になるんじゃないの?
という質問だと考えますが

アメリカにはロビイストという様様な立場の人の利益を代弁する圧力団体がいますし、
軍需産業のロビイストが要因の一つとはなり得るでしょうが、
それが軍事行動の原因だということがバレたら大きなスキャンダルになるでしょうね。

ほかにも軍事行動の原因となるものは沢山ありますし、そちらの方が主な原因であるでしょう。
(77:143)
えー「軍需産業からの圧力」が、国家が軍事行動に踏み切る理由になるんじゃないの?
という質問だと考えますが

アメリカにはロビイストという様様な立場の人の利益を代弁する圧力団体がいますし、
軍需産業のロビイストが要因の一つとはなり得るでしょうが、
それが軍事行動の原因だということがバレたら大きなスキャンダルになるでしょうね。

ほかにも軍事行動の原因となるものは沢山ありますし、そちらの方が主な原因であるでしょう。
(77:143)
現代では戦争しても軍需産業がボロ儲けするわけではない。
戦費は国家財政を圧迫するし、景気が後退すれば
一般の企業はかなりのダメージを受ける。
まともな思考力を持った政権なら、国内全体の景気よりごく狭い軍需産業の利益を
優先させることは無い。
(77:144)

イスパノとイスパノイザって関係があるんでしょうか?

イスパノとイスパノイザって関係があるんでしょうか?

単なる私の想像ですが、「×、イスパノイザ」では無くて「○、イスパノ・スイザ」
が正しいのでは無いでしょうか。

「イスパノ」 = 「スペインの、スペイン系の」と言う意味だそうです。
「 スイザ」 = 「スイス」と言う意味だそうです。

研究社 リーダーズ+プラス (EPWING CD-ROM 版)より引用。

His・pa・no-Sui・za
 1 イスパノスイザ(社) 《フランスの乗用車と航空機エンジンのメーカー;

  スペイン語で Hispano-Swiss を意味し,
  スペインでスイス人によって車がデザインされたことからこの名がついた;
  1910 年代に創業, 第 2 次大戦後
  SNECMA (フランス国立航空機エンジン開発製造公社) の一部となった》.

 2 【商標】 イスパノスイザ
  《(1) 同社で 1910-20 年代に限定生産された高級乗用車
   (2) 同時期に同社が製造し戦闘機などに用いられた航空機用エンジン》.

(79:≡ 6等兵 ≡)

アメリカの軍事産業って日本人のエンジニアとかっているのですか?

いるんじゃないですかねぇ
向こうの大学でてそのまま就職した人とかもいるでしょうし。

っていうか「軍需産業」に属する会社に勤めてる人なら確実にいます
そのなかで実際兵器の開発に携わっているひとがいるかは私は知りません。
いてもおかしくないと思いますが。
(79:70)

兵器を自国で開発生産するメリットは何ですか?

あと、同等な物を国内で開発出来る場合、他国から購入する場合に足元を見られて
価格をボッタクられないで済むと言うメリットも有ります。
90式MBTがドイツ・ラインメタル社製の44口径120ミリ滑腔砲を採用した際も、同等の
技術を持っているという事で、ライセンス国産に当たってはロイヤリティはかなりリーズ
ナブルだったらしいです。
(79:404)

日本の兵器産業は最先端の研究とかやってるんでしょうか。

防衛庁には技術研究本部という機関が存在し、そこを中心として研究開発を行なっています。
研究内容など詳しくは技術研究本部のHPを参照のこと。
(79:852)

戦車等の生産に携わる仕事に就きたいのですがどのような勉強が必要でしょうか。

普通に大学の工学部を目指せば良いのでは?
で、出来れば院まで進んでMHIに就職すれば、運が良ければ戦車関係
に携われると思うが。
(80:684)
生産って、ラインでモノつくりたいのか?
開発がしたいのか?なら684の言う通り。

注意すべき点としてどの大学に逝くかなのだが、
重要なのは大学ではなく研究室という点。
(80:685)
っていうか確実に戦車などの兵器開発に携わりたいなら技本とか
そういうの目指すしかないんじゃないの? 企業入ったって希望の
部署にいけるかわかんないじゃん。
(80:686)
三菱重工には配属予約採用というのがあって、ある程度配属先が自分で選択できるみたいですよ。
ttp://www.dianet.or.jp/mhi-rec/engineers/recruit/adoption.pdf
かなうなら相模原の特車事業本部に配属してもらえばいいわけで。
(80:687)
俺の先輩だった人が、飛行機やりたいという望みをかなえるため、
某有名大学の工学部大学院を出て、M菱重工入社したまではいいが、
結局そこでやっているのは、もう十年以上スプリングの耐久実験。

基本的に非常にニッチな市場だから、特定の大学の特定の研究室の院卒で、
さらに、会社側で丁度いいタイミングで欠員が出た時くらいしか、チャンスはないのでは?
(80:688)

銃のメーカーのH&K社についてなんですが、正式にはヘッケラー&コックなんですか?

現在H&k社は英国ロイヤル・オードナンス社に買収されてその傘下にあります。
したがって英語読みのヘッケラー&コックでいいです。
(83:720)

スパス散弾銃で有名なフランキ社と、単車や自動車、自転車の著名メーカーであるフランキ社は同じ会社なのでしょうか?

同じ会社。
(85:616)

ベアリング製造会社のミネベアは銃も製造していますがベアリング製造と銃製造って共通点があるのですか?

製造に関しては知識がないので答えられませんが、
ミネベアが銃を製造しているのは、1975年7月に新中央工業(株)(現 ミネベア(株) 大森製作所)
を買収したからです。
新中央工業は戦前は中央工業として各種拳銃・38式小銃・99式軽機等を製造していました。
また元をたどれば南部麒次郎が創立した「南部銃製造所」にたどり着きます。

この時期ミネベアは新興通信工業(株)・大阪車輪製造(株)・(株)東京螺子製作所と
多くの会社を買収しており、新中央工業の買収も事業拡張の一環だったと思われます。
(88:名無し軍曹)

ローズベルトが軍産複合体を作り上げたというのは本当でつか?

「軍産複合体」と言う言葉を作り出したのは、Eisenhower大統領だったと記憶しています。
従って、更に時代は下ると思うのですが。
(90:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

一昔前はソビエトの戦闘機の代名詞といったらミグだったのに、最近はスホーイばかり耳にします。どうしてこうなってしまったのでしょうか?

MiG(ミコヤン=グレビッチ設計局)はソビエト軍の主力戦闘機をほぼ独占的に受注しており、
「黙っていても仕事が来る」状態でした。
 それに比べてSu(スホーイ設計局)は、MiGに比べると一歩低い位置に置かれてました。

 そのため、スホーイ設計局は研究開発等、さまざまに”企業努力”(社会主義国家のソビ
エトに”企業努力”という概念はないけど)を重ねており、ソビエトが崩壊してロシアとなり、
”民営化”が進んだロシア社会においては、ソビエト時代からの努力が身を結んだわけです。

 一方MiGは”親方赤旗体質”が仇となり、ユーザーのニーズを掴めない上、軍事費激減に
よる発注数の激減で業績が激悪化。
 斜陽の一途を辿っています。
(93:435)

1944年 8月15日 軍需省が、精密兵器用にダイヤモンドの買い上げを実施

当時、ダイヤモンドをどのような精密兵器のどの部分に使うのか教えて下さい
ダイヤモンドは,地球に現存する物質の中では最高の硬度と強度を持っている。
故に超精密切削用バイトなどの精密加工用工具として用いられてきた。
超鋼なんかだと、あっさり磨耗したりして駄目になるしな。
(94:転ばぬ先の杖)

映像ドキュメンタリーなんかで第二次世界大戦の記録を見ると、ひょいひょい新型の戦車や航空機といった新兵器が開発されているような気になります

ガン○ムのMSじゃあるまいし、そんなに簡単に新兵器というものは開発できるのでしょうか。
自動車や電気製品だって毎年何十台の新型が出てるだろう
(94:752)
戦争が始まってから新型の兵器を開発してるわけじゃありません。
それ以前からの努力の結晶が、新型兵器なので。
また、戦時中は新型兵器の採用基準が甘くなるということも影響しております。
(94:753)
戦時中は数ラインの新兵器開発を同時に行うし
採用基準も甘いため。
負けている方は、試験的に作った兵器や珍兵器まで
ありったけ投入する傾向がある。
(94:755)

現在、純日本製の戦車や戦闘機ってあるんでしょうか?

純国産というのは定義が人の数だけありそうですが
例えば自衛隊の90式戦車などは設計から素材、エンジン、電子機器などは国産ですが
120mm滑空砲などはライセンス生産によるものです
(95:215)
何をもって“純”と定義しようとしているのでしょうか?
戦車で言えば、日本は61式、74式、90式と開発していますが、
主砲を含めて完全に国産で開発したのは61式だけで、74式も
90式も、主砲はライセンス生産の物を使用しています。
戦闘機はF-1が一応、1から開発した国産戦闘機ですが、エンジン
はイギリス製の物をライセンス生産した物を使用しています。
垂直尾翼からランディング・ギアまで、ネジ一本に至るまで完全に
国内の部品を使って作られた戦闘機は、日本には有りません。
(95:216)

兵器製造を目的に電子機器やエンジンを作っている日本企業があるのかな?

F-2なども三菱です 例によってエンジンはライセンス生産でまかなっています
(95:218)
防衛産業で言えば、大きい所で三菱重工、川崎重工、富士重工、などが
航空機を製作しています(ニッチの新明和も有りますが)。
エンジンなら石川島播磨重工が、戦車、装甲車では三菱の他にコマツが
手掛けたりもします。
電子装備関係ですと、東芝やNECとか、意外な所では、エアコンで有名な
ダイキンが大砲の弾なんか作っていたりします。
(95:221)

ナチスドイツのフィーゼラーなる会社って戦後はどうなったんですか?

1945年、敗戦と同時に会社は消滅しています。
但し、機体の製作は、戦後もFranceとCzechoslovakiaで継続されていました。
なお、創設者のG.Fiezeler自体は、1987年まで生きていました。
(98:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

ライセンス生産って、日本の会社で製造していても、アメリカとかにライセンス料をもってかれるのですか?

どこの国でもライセンス生産は通常有償であり、相場としては輸入価格の数分の一(1/2~1/4とか)だったように思います。
手元に今資料がないのでなにですが。
高いようですが、技術移転の費用を含みますし、国内生産する結果、
雇用も景気も改善されますから、十分見合うという計算で契約が成立するようです。
このあたりを見てると、軍事って経済の下流なのね、としみじみ感じます。
101:system)

航空学部出身で防衛産業に関われる人ってどれ位いるんでしょうか?

防衛産業に関われるかどうかを決めるのは、企業の場合人事課であって学歴ではないからなあ。
たとえばMHIやIHIには入れたからといって、という話な訳で。
それとも技研を狙ってるのだろうか。
(103:164)
留学してレイセオン社を目指せ

レイセオンにも民需部門あるけどね
(103:165)
確か防衛産業に携わってるのは10~20万人と何かで読んだけどね。
これには設計の人はもちろん工場で組み立ててる人や商社の立場で輸入を担当
してる人間まで含んでると言うことだからかなり裾野は狭いし、民間部門と兼
任でやらされるケースも多いようだ。
(103:167)
例えば軍用ヒコーキ作るって言っても
機体の形を設計すんのも、エンジン組み立てんのも
座席のシート作るのも、フロントパネルの配置考えるのも
レーダーのアンテナ立てるのも、通信機の回路組むのも
全部分野が違うし担当する会社も別々。
自分がどの分野をやるのか考えとこう。
ついでに言うとどの仕事も想像してるよりつまらない。

そんでもって、君と同じ業種を目指てるやつはみんな
既に設計図の書き方をマスターしてるし
金属材料の種類や性質を熟知してるし
流体の計算も暗算でできる。
そういう連中よりも上にならないと希望の会社に入る事も出来ないよ。
(実際そんな事ないだろうけどエリートになるならそれぐらいに考えといた方がいい)
(103:175)

フェアチャイルドってドルニエと合併してたんですか?

 うん。
 T-46の失敗でリパブリック部門がダメになった後、
ヒラーやスウェリンジェンを吸収してた民間部門フィアチャイルド・エアクラフト社は、
サーブと一緒に現Saab340を開発するも何故か手を引いて、
ドルニエを吸収、フェアチャイルド・ドルニエ社となり、
Do328をジェット化したDo328Jetとか大型リージョナル機Do728を開発するが、
9・11で左前になって更生法適用だったと思う。
(記憶に頼ってんで間違いあるかも)
(105:314)

サーブとか三菱以外に戦闘機と自動車両方とも製造している会社を教えて下さい。

過去も含めてならGM、フォード、クライスラーとか
それに三菱重工と三菱自動車は70年ごろに分離しちゃったんで
今の「三菱」は戦闘機は作ってるけど自動車は作ってない
(105:390)
現在開発生産していてプライムとなるとそれくらい。
強いてあげれば、タイフーン作ってるユーロファイターとダイムラー・クライスラーが資本的には繋がっている。
(105:391)
20世紀初頭~第一次大戦後の頃には戦闘機と自動車を作っている会社は結構ありました。

イタリアならFiat、フランスのRenaut、Panhard、ミサイルメーカーですが、Matra、
英国のAustin、Morris、Bristol、Armstrong-Siddley、
反則気味ですが、ドイツのMesserschmitt、Heinkel、
アルゼンチンのFMAもその昔、Gracielaと言う車を製作していますし、
インドのHindustanも自動車を製造しています。
(105:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

日本で軍事関連の会社はどこでしょうか?

有名どころだと、石川播磨とかカワサキとか。
でも、兵器に使われてるアンテナだの半導体だの燃料だのに関わる
企業まで含めると、結構な数になると思いますが。
(106:895)
防衛省の調達実施本部のホームページを覗いてみて下さい。
可成りの数の企業が軍事に携わっていることが判るはずです。
ダイキンの様に、意外な会社も軍事部門を持っています。
(106:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

自衛隊の軽装甲機動車ってホントにコマツで全部作ったのか

とりあえず、メガクルーザーやパジェロとは車体のサイズが違います。
なので、そのまま架装したって事はないでしょう。

コマツ製でも一部に三菱やトヨタの部品を使ってるって事は充分ありえます。
というか、部品レベルではみんな同じ下請けの会社が作っているということはよくあることなので。
(108:577)

何故兵器生産は民間に委託されるんでしょうか?公営でやったほうが生産資本の充実に有利だと思いますが。

もし貴方の考えが正しいなら、なぜ公的部門に関わる企業は全て公営ではないのでしょうか?
公営でやったほうが生産資本の充実に有利なら大半の企業が公営であるべきだと思いませんか?
(108:711)
ある意味、間違ってないよ。
でも、日本みたいに、商社が受注して重電、重工系のメーカーが生産して、みたいな場合、箱物行政的に民間企業が潤う。
他方で年1ペースで潜水艦を廃棄するなんて形で技術を継承しなきゃいけない。

特に極厚鋼板の溶接だの、民需に使えそうで使え無い、実は機密度の高い技術の継承は大変な問題です。
特に昨今、兵器の性能と値段が高くなってますから、大量発注をゆるやかにこなして会社を維持するのも難しいのです。
従って半公営的な体制で軍需産業を維持するケースはままありますよ。
(108:719)

ライセンス国産って設計図買って自国で生産するであっていますか?

ロイヤリティー(ライセンス料)を払って許可を得て、生産すること。
(113:658)
設計図を買うだけで生産は出来ません。
冶金や組み付けのノウハウ、完成後のメンテナンスなど含めて買います。
(113:659)

ノックダウン生産とライセンス生産の違いを教えて下さい

ノックダウン生産とは部品を輸入して組み立てだけを自国で行うこと。
多少の技術力があり、人件費の安い国が行います。
(113:661)
一例をあげるとこんな違いがある。

ライセンス生産
設計図しか買わない->自前で適切な材料を加工する必要がある
(それを下支えする粉体粉末冶金学などの技術が必要)

ノックダウン生産
完成品の部品を買い集めて自前で組み立てる。従って高度な加工技術は不要。
(113:663)
ライセンス生産→部品単位の製造設備が必要
ノックダウン生産→組み立て道具があればいい
と考えてください。

ノックダウン生産の場合は完成後不具合が出ても原因が分からないので、
開発国送りになることが多い、いつまで経っても開発技術が付かないなど不利な点があります。
(113:664)

陸上自衛隊の火器84mm無反動砲や機関銃はどこのメーカーが作っているのですか?

詳しくはこちらで。
https://www.howa.co.jp/products/firer/defense/product06.html
84mm無反動砲は豊和工業だったかと。
(118:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)
※リンク修正済


小銃や武器の製造や設計の勉強したい人は大学の何学科で学ぶのがいいの?もしくはそういう会社に就職したい場合でもいいです。

例えば豊和工業は89式や64式を作っているところなんですが、そこの募集要項を調べる。
あとはリクナビなどでOBの出身大学に学科、研究室を調べてそこの教授の年齢と専門を調べるとよいでしょう。
ただし、理系の研究室は師匠と弟子の世界であり、教授が大学を移ったり留学しちゃったり、
お亡くなりになったり、転職したりするとそこでその研究室の伝統は途絶える可能性もかなりある。
(365:77)
防衛大で技官になるという手もアリ。ただ防大はハードルが高いぞ、頑張ってくれ。
(365:81)
金属材料系で何処の企業へ行っても通用する大学となると東大、京大、東北大ならば何処へ行っても伝統的に通用する。
それ以外となると、企業と大学の研究室(指導教官の専門分野)の結びつきということになる。
(365:93)

軍産複合体は儲かってないって話ホント?


ヒント:軍縮

よくいわれる邪悪な死の商人ってイメージで陰謀やりまくりな感じに儲かるってのは嘘。
しかし需要はあるので普通の産業の一つとしてなら企業ごとに儲かったり儲からなかったりする。
ただ、軍需産業はその性質上、多くてもその国のGDPの3%程度の市場しかなく
顧客も異常なほどに限られている為、産業としての規模は非常に小さい。
つまるところ軍需産業が強力な力を発揮できるのは、
冷戦期のように国家の強力な後押しがあるのが大前提。

軍事産業にとって都合がいいのは
どう戦うべきかはっきりしている明確な仮想敵国がいて、
適度な緊張状態の中で軍備の開発と増強競争で予算が大盤振る舞いされて、
しかも他に予算を回される心配のある緊急事態に至っていないこと。
具体的にいえば90年以前の冷戦時代のような状態。

まあ多少儲かったり赤字になったりの浮き沈みはあるけど
人類が軍事力を手放さない限り、一定の需要、つまり食い扶持だけは失わない
って点では旨みのある分野だよな(それはそれとして新製品競争に敗れて潰れる企業は出るが)
政治屋と利権で繋がってたりするとなおさらだが
(472:490-495)

湾岸、イラク戦争では精密誘導爆弾や通常弾頭トマホークがたくさん使われ、このため補充や
後継兵器の製造が行われています。もちろん利益が上がります。

また現在でも紛争地域ではヘリや航空機に対する攻撃が予想されるため、フレアの使用が日常的に行われており、
可視的な炎を発さず、火災を起こしにくいフレアを作っている英のメーカーは大増産体制です。儲かってます。

間接的にも、戦争という脅威があれば、現用兵器では安心できず、増数から始まって、アップグレードや
次期兵器の開発、発注が行われます。これらが一定の間隔以上で行われないと、兵器産業は存続できません。
輸出に大きく依存するロシアやフランスなどだと戦争がなくなったら兵器産業は倒産し、国家財政にすら影響します。

ただ、議会や審査委員会がうるさいので、昔ほどボロ儲けができず、納期遅れなどがひどいと
違約金を払わさることもあります。儲かるけど昔ほどではない、というところでしょうか。

原油価格高騰とか、試作品製作費用とかは別の話ね。本来それも請求書に上がる金額だから。
最近は米だと軍の要求仕様変更に振り回されるのを嫌って(あるいは先取りを狙って)
自己資金で開発しちゃう部分も多くなっているようですが、それも最終的には儲けを考えてのこと。
事実、自己開発で始めたプレデターは工場増築で儲けまくり。
(295:129-132)

軍事への支出は非生産的であり道路建設のような公共事業への支出より経済への貢献度は低いというのは事実ですか?


「戦争」への支出が非生産的なのは確かだが「軍事」への支出は似て非なるもの。

基本的にその説は社会インフラが未発達な途上国においては事実だが先進国では必ずしも当てはまらない。
軍事部門への投資で得られた技術が民生部門に転用されたりして産業への貢献は相応にある。
たとえばどの国も航空宇宙産業は軍事産業と表裏一体。

ちなみにケインズの有効需要の原理では公共投資の内容が何であれ雇用が拡大できれば経済効果は同じ。
恐慌対策としてアメリカで行われたニューディール政策はこの原理に基づいていた。
もっとも新自由主義の流行でケインズ批判も高まってきたが。
(初心者スレ475:949)

対テロ戦争、イラク戦争でアメリカの軍需産業の需要は増えてるという意見と減ってると言う意見があるのですが?

http://d.hatena.ne.jp/D_Amon/20061019/p1
http://mltr.ganriki.net/faq09f05.html
どちらのサイトが正しいのですが?

上のサイトが正しいですね。
軍需産業といっても兵器メーカーだけでなく民間軍事会社と呼ばれるもの、そして軍と取引のある
エネルギーや食品関連企業まであって厳密な定義は困難なのですが、とりあえず戦争があって軍事費が
増えれば当然「軍需全体」は激増します。
戦争の種類によって売上げが減る企業もありますが。
参考までに「アメリカの軍需経済と軍事政策」で検索してください。
対テロ戦争が始まった2001年からアメリカの軍事費は増え続け、2008年には2倍近くになっています。
人件費や傷病手当などの経費があるので軍事費の増加率と軍需産業全体の売上げの増加率は必ずしも
一致しませんが。

下のサイトの消印所沢という人は「軍需産業といっても民需も請け負っており,戦争になると民需が落ち込むから
会社全体としては儲からない」といってますが?

戦争になると民需が落ち込む?逆です。戦争期間中は乗数効果によって民需も増加するのが一般的です。
これが戦争特需と呼ばれるもの。もちろんかつての日本のように国家が破滅しかねない戦争は論外ですし、
戦争による財政赤字増加が長期的には経済にとってマイナス影響を及ぼす可能性も大ですが。

なお、ミクロ経済とマクロ経済の違いを理解して下さい。
戦争で国家から直接の発注を得ることによる売上げ増を、マクロ経済指標の低下で相殺するなんてコメディーに過ぎませんよ。

なお、戦争特需というのがあれば戦後必ず反動があるのですが、過去アメリカにおいてその反動は特需によるGDP増加分を
相殺するほどのものではありませんでした。
このサイトで1939年からのアメリカのGDPの推移を調べて下さい。
http://www.bea.gov/national/nipaweb/TableView.asp?SelectedTable=1&FirstYear=2004&LastYear=2006&Freq=Qtr

消印所沢という人は、売上げ高が増えたというデータには意味が無く、利益を出したデータがなければ「戦争で儲かった」

ことの証明にはならないというようなことを書いてますが。

その人は自分で「軍需産業といっても民需も請け負ってる」と書いてますね。
ボーイングとエアバスが熾烈な受注合戦をやってるように民需部門というのは完全な競争原理が働く領域なので
四半期ベースで業績が激変します。
現代の軍需産業は民需部門が増えてるからこそ売上げ高の増減と利益はイコールになりません。

戦争と軍需産業の因果関係が明白なのは唯一つ。
戦争が起きて軍事費が増額されたら「軍需産業全体」の売上高は増えるということだけです。
(軍事板常見問題スレ:125-130)

上の記述のうち、
「なお、戦争特需というのがあれば戦後必ず反動があるのですが、過去アメリカにおいてその反動は特需によるGDP増加分を
相殺するほどのものではありませんでした。 」
という部分は正確ではないと思います。
過去の戦争特需の評価は別にして、少なくともこのイラク戦争に関してはほぼ全てのエコノミストが
ネガティブな評価をしています。
現在アメリカ経済はサブプライム問題や、投機マネーによるドル安・原油高に苦しんでますが、
アメリカ政府が大規模な財政出動による対策を行えないのはイラク戦費による財政赤字増大が原因です。
もちろんサブプライム問題が深刻化したのは2007年からでありイラク戦争と時期が重なるわけではありませんが、
アメリカ経済のためには米軍は早期にイラクから撤退すべきというのが大半のエコノミストの見解です。
(軍板FAQ掲示板:経済板住人)

軍需産業は、結構特殊な分野で特別な知識等も必要なので、天下りも必要なのではないでしょうか?

諸外国では、軍需産業での天下りとか癒着はどうなんでしょうか?

諸外国の癒着の例というと最近では、米空軍の調達担当の高等文官が空中給油機を売り込んでいた
ボーイングに天下りすることが問題になった事件があります。

ちなみにこの事件の余波は今なお続いているといえる。
欧州のエアバスと米国のボーイングが応札しており、エアバス(システム・インテグレータはノースロップ)が
一旦は勝ったものの、GAO(会計検査院みたいなところ)がやり直しを勧告したりしている。

前半についてはたしかにそういう議論があるが、それ以前に天下りには2種類ある。
理事長を短期間で転々と渡り歩き退職金を貰う行脚のパターンと、老後のために早期退職後働くパターンです。
自衛隊の人が天下りするのは後者の意味合いが大きいように思う。
(484:548)
定年退職後の生活水準の保証を条件に在職中に便宜を図るのが「天下り」の害なので、
禁止したほうが兵器開発にも競争原理が厳しく働き、むしろ良い影響があると思います。
(357:886)

マクダネルダグラスの合併ってやはり軍用機の生産で儲けられなかったから?

それとも民間機が売れなかったから?
ダグラスがマクダネルに吸収されたのはベトナム戦争のせい
ダグラスはDC-9が大ヒット、受注を大量に抱えたが、折りからのベトナム戦争で
アルミ材を始めとする航空機の原材料が高騰
当時の慣行で旅客機は固定価格での受注だったので造れば造るほど赤字になった
マクダネルは軍需中心でコストアップ分は簡単に価格に転嫁できたから業績好調で
小が大を呑む合併になったわけさ
(396:919)

H&KやFNなどの銃器メーカーが他国に銃を売る時は本社が置かれている国の許可を得ないといけないのでしょうか?

あと、銃器メーカーは他国に支店(例:H&K USA)を出す際も自国の許可を得なければいけないのでしょうか?
製造許可と共に輸出許可も取って居ます
H&K USAについて説明すると、米国は銃器の輸入について制限を設けている為
独逸からH&K製品を直接米国に出荷する事は出来無いので、米国に代理店を置き
米国にて部品を組み立てる事で、米国製品として実質的な輸出をする為の措置です、
これは本国は元より当然ながら相手国の許認可が必要なのは言うまでもありませんし
基本的には輸入する国の許認可が無ければ出荷できませんしね、
ちなみに日本の場合はMINIMI等のFN製品はライセンス生産し
MP-5F/9mm機関けん銃等H&K製品は直接輸入しています。
(355:485:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)

MHI汎用特車に入ってMBTの開発に携わりたいのですがどうしたらいいですか?

入隊してすぐに開発部門には携われない。
学歴というか大学の格は不問だが、部隊で初・中級幹部勤務の後にTACに合格は必須
理系卒ならCGSでも可能性あり。
(自衛隊板初質スレ97:ローレディ ◆5xsookHc2o)
つ技官
(自衛隊板初質スレ97:840)

自衛隊で使っている兵器で、設計から(が)日本企業のものというとどんなものがありますか?

企業主導の兵器はない。
(自衛隊板初質スレ101:670)
では自衛隊主導の兵器を。
SSAMとかDADSとか、陸の高射システムは国産が増えてるな。
米さんとのしがらみでHAWKはしばらく捨てられないだろうが、中SAMも配備が始まったし。
師団のDADSや群のTSQ-51も、国産の後継機の試験が始まってるし、
陸自の短~中距離の防空システムは10年後には純国産に変わるだろう。
(自衛隊板初質スレ101:669)
航空機で国産品なら技術研究本部が試作機と呼ばれる1号機2号機を計画して
主契約メーカーが主体で開発・試飛行・引き渡しとなります
防衛省技術研究本部
ttp://www.mod.go.jp/trdi/
ホーム > 各種資料 > 研究開発の仕組み
ここに具体的な開発の流れが出ています
飛行艇のPS-1/US-1の時は新明和が積極的に動いたと開発話の本に有った記憶が

80式空対艦誘導弾は今では陸海空自衛隊が保有する対艦ミサイルの最初のミサイルで
88式地対艦、90式艦対艦、91式空対艦、93式空対艦と発射場所・誘導装置・エンジンと様々な改良を加えています
そこで三菱が主導して設計・セールスをしたのかは不明
(自衛隊板初質スレ101:予備海士長 ◆0J1td6g0Ec)

海上自衛隊の装備を研究開発する仕事をしたいのですが

三菱重工などメーカーに行くのと、技術研究本部に行くのだとどう違いますか?
技本は「あんなの欲しい、こんなの欲しい」ってだだこねる部署
開発したいならメーカーに行け
(自衛隊板初質スレ110:229)

兵器を開発する企業は国防機密の塊みたいなものだと思うのですが国は兵器を開発する企業に対して機密漏洩などの対策を求めたりするのでしょうか?

軍隊とは違って民間企業の技術者に対して人間関係の調査や24時間の監視などを行うのは人権上難しそうですが・・
日本でなくアメリカの例だが、たとえばステルスぐらいのプロジェクトになると受注前から雑用係に
いたるまでCIAの身元調査が入る
本人、親族とも政治的思想的経済的に問題なくても、たとえば女装趣味があったりしたら仕事から
外すように猛烈な圧力が軍からかかってくる
開発作業が始まったら主要人物は24時間監視体制、そうじゃない人でも定期的に調査と監視が行われる
(565:82)

航空機とか量産すると値段下がりますよね?その場合の値段の目安は単純に「開発費÷生産数」に企業の利益を足したものになるんですか?

 多くの場合(日本や米国の予算など)開発費の割りがけは含まれていません。
しかし生産設備への償却等は含まれますし(償却終了後の値下がりに)、
生産ライン稼動の為のコストは(年)生産数により割り掛けになります。
ラーニング(学習効果)カーブにより生産コスト自体も下がる事が期待できます。
学習効果ってなんですか?
あと先行型とか先行量産型と初期型の違いはなんですか?
前段:
 同じ製品を作る場合でも、後になるほど「カイゼン」効果により生産コストが下がる事。
その生産コストを生産年次でグラフにした物 => ラーニング・カーブ 
(まあ絶対そうなるって話でもない事は判ると思う)

後段:
 最近の米軍機の場合で簡単に例示すると
  • 試作機:その機体のコンセプトを実証する機体
  • FSD/SDD機:量産機に準じた機体で開発・実用テストに従事、後に量産規格に改造配備される事が多い。
  • 量産機(低率生産/フルスケール生産):量産機
(338:191,199)

アメリカの軍需産業って、やたらと兵器を諸外国へ売りまくっているイメージがありますが、今現在、兵器輸出に関してはどのような制限があるのでしょうか?

米国の軍需産業は、国益に敵うかどうかで輸出品目をコントロールしています
小火器や一部の車両等、米国製武器が対峙しないように
あるいは米国に対しての攻撃に使用されないように細心の注意を払って輸出品目に反映させています
このコントロールの失敗例がスティンガーミサイルが拡散してしまった「イラン・コントラ事件」です
これはCIAだかの暴走が原因とされていますが、詳しい事は別スレで。
(310:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)

「Su-47はスホイのプライベートベンチャーで開発された」なんてのを読んだのですが、「プライベートベンチャー」ってのは技術者が自腹で(資金調達して)趣味で作ったということですか?

技術者が、会社の方針とは関係なく、会社の許可、資金、資材の提供を受け、
自己技術の研鑚、保持をお題目に金の稼げそうなものをつくる社内部活。

政府や軍の予算が付かず、買ってもらえる保証がない状態で企業が自己資金で開発するものを
プライベートベンチャーといいます。最近だとプレデターUAVの開発なんかが有名。
(302:647-653)

軍需産業は、儲かればいいと敵対する二つの国の両方に兵器を売ることもしているのですか?

アメリカ製兵器を使用している国は、アメリカ軍の目を通らないとその兵器は手に入らないのですか?
とりあえず、敵対する二つの国に兵器を売る場合もあります。
そこは輸出許可を出す政府の判断次第です。
後、抜け道で、ライセンス生産している海外の会社を通す場合もあります。

米国製兵器の入手は別に米軍が管理している訳ではありません。
「敵の敵は味方」と言うことで米国の友好国から入手する場合もありますし、
先述の様に、米国製兵器をライセンス生産している海外の会社から入手する
場合もあります。
(302:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

新規採用した新兵器の稼動データや戦績、浮上した問題点などは軍から軍需産業に逐一流しているのですか?

一応、その辺については、軍と製造メーカー側との定期的な会合、あるいは、
報告書などで情報をフィードバックします。
メーカーはそれを基に、製品を改修してよりよい製品にして行く訳で。

てか、軍需品だけではなく、民需でも言えることではないか、と。
(302:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

グラマンはF-14を最後になぜ潰れたのですか?

経営が傾いた要因としては、
  • 技術の進歩による航空機の開発費高騰
  • そして巨額を投じて開発した新型機もことごとくトライアルで破れる
  • そもそも冷戦の終結とともに新型機の需要がなくなった
(291:13)

サーブとか三菱以外に戦闘機と自動車両方ともつくってる会社教えて下さい

20世紀初頭~第一次大戦後の頃には戦闘機と自動車を作っている会社は
結構ありました。
イタリアならFiat、フランスのRenaut、Panhard、ミサイルメーカーですが、Matra、
英国のAustin、Morris、Bristol、Armstrong-Siddley、反則気味ですが、ドイツの
Messerschmitt、Heinkel、アルゼンチンのFMAもその昔、Gracielaと言う車を製作
していますし、インドのHindustanも自動車を製造しています。
(105:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

戦闘機はよくいろんな社が競合して軍に採用されますが、採用されなかったら開発にかかった莫大な金額は泡と消えるのでしょうか

相当昔ですが、第二次大戦前のイタリアや英国などでは自社開発の戦闘機というのが
結構ありました。
一応、自国空軍に売り込む為に製作されていますが、不採用に成った場合は、そのまま
自社に留め置いて、エンジンテストベッド、新装備などの実験機として使用するか、自家
用機にするか、はたまた、輸出用に国外に売り込むかの何れかを行なっています。
最終的に箸にも棒にもかからなければ、Scrapですが。
(120:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

軍需産業はWW2で大もうけしたの?

終戦によるキャンセルで大幅な損害を被った
しかしすぐに冷戦が激化、こっちは大儲け
(戦争板初質7:620)


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