軍事板初心者質問スレまとめ(FAQ)

重火器全般

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匿名ユーザー

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英軍の2ポンド砲、6ポンド砲、17ポンド砲は口径換算で何ミリくらいなの?

ポンド表記はその重量の鉛球の直径が口径の砲です
2ポンド砲なら2ポンドの重さの鉛球の直径が約40mmということ
(7:665)
昔はそうだったが、ライフル砲ができてからは違う。10ポンドパロット砲と12ポンド騎兵砲と17ポンド対戦車砲は同じ実口径76.2mm。
ちなみに、鉛の重さで計算するのは和砲と散弾銃。洋砲は鉄球。
(7:837)

対空砲で戦闘機を撃ち落すことができるの?以前、何処かの国(イラン?)の戦争で直接照準で撃ってた映像を観たのですがレ-ダ-誘導でなかったら無理だと思うのですがどうですか。

対戦車砲のパック・フロント戦術のように射撃空域をあらかじめ絞って
その空域に侵入した敵機に射撃を集中する、という戦術ならば不可能ではないと思います。

確か昨年のユーゴ空爆時のF117撃墜もこの戦術によってもたらされたのだったと書籍で読んだ。
(9:920)
アフガン紛争では、谷合の狭い空域に誘い込んで一斉射撃。
回避出来るスペースも無く撃墜。ってパターンだったはず。
フロッガーかなんかだったかな?
オープンスペースでは...もうミッシリと空域を砲弾で
満たしてやればあるいは...
(9:ななし漂流)
要は敵の攻撃機に味方を攻撃できなくすれば対空部隊の任務を
果たしたことになるので、撃墜数とかはあまり問題じゃ無いです。

で、質問の件ですが結論から言うと「打ち落とせます」
二連装で中東?と言えば多分ソ連製のZU-23(口径23mm有効射程2500m)だと思われます。
ただし低空で進入してくる地上攻撃機や攻撃ヘリコプターなどに対してですがですが。
3キロ上空の戦闘機は射程が届きません。
そんな上空の敵機は対空ミサイルの出番です。
基本的に小口径対空機関砲は弾幕を張り敵機を寄せ付けないようにします。
その弾幕に入った敵機は最新のジェット戦闘爆撃機でも落とせます。
この前のコソボでF-117ステルス攻撃機が撃墜されたのも
対空機関砲だったと言われています。(ZSU-23/4自走対空機関砲だったかな?)
(9:932)
ミサイルのつるべ打ちで落としたとも、それで高度を下げさせて(あるいは損傷を与えて)
対空機関砲でとどめを刺したとも言われています。どちらにせよ、ご指摘通り、対空
ミサイルと機関砲の連係プレイだったようです。
(9:system)

大砲の野戦使用を始めてから前世紀初めぐらいまでは、大砲の目的とは主に「敵の拘束、味方歩騎突撃の支援」だったはずですが、それ以降は変わってしまったのですか?

本質的には変わらないと思われ。あ、後「対砲兵戦」抜けているYO
(10:ミリ屋哲 ◆ZIX.r92I)

対空砲って本当に当たるの?

戦闘機とか爆撃機に照準合わせてるんでしょ?トマホーク狙ってるわけじゃないよね。
対空砲の漏れのイメージは、でかいハンドルみたいなやつをぐるぐる回すと、方向が変わって360度回るあれでしょ。
思いっきりアナログ兵器って感じ・・・
対空砲といっても、レーダと連動しているものごっつい対空機関砲から
策敵と射撃統制と動力を人力でやるしょぼいのまであるので
ピンキリです。
(11:858)

タリバン側の対空砲火をテレビで見ると光が数珠繋ぎになって飛んで行きますが(4発位)対空火器の砲弾はあんなに接近して発射出来るんですか?

多分、14.5ミリか23ミリの機関砲だと思います。
100ミリ高射砲とかはそんなに早く撃てません。
(11:名無しさん@眠い人 ◆ikaJHtf2)

現代の高射砲はどの位の高度の目標を打ち落とすことができますか?

130mmで20000mとかいうデータはありますが、当たるとは思えません。
実用になるのは高射機関砲同様、3000m程度で、それも数撃てばの世界でしょう
{(11:system)

ただでさえすごい速さで飛んでいる戦闘機などを、どうして対空砲火などで撃ち落すことができるんでしょうか

レーダーに連動して動く対空機関砲なども在りますよ。

昼間とかで、戦闘機が目視確認できるなら、見越し角を付け、
戦闘機の未来位置に砲弾を送り込みます。

あと、砲弾自体にも細工がしてあって、戦闘機のそばを通過するときに爆発して破片で
戦闘機にダメージを与えます。

ジェット戦闘機のエンジンは、酷く脆弱ですので、鳥を吸い込んでも壊れます(バードストライク)
対空砲弾の破片(金属ですね)を吸い込んだら、一発で壊れます。

あとは、パイロットが砲弾(の破片)で負傷して、墜落するケースもあります。

ベトナム戦争なんかでは、北ベトナム軍兵士が空へ向けて自動小銃を乱射、
戦闘機が被弾して墜落した、なんていうケースもあるそうです。
(14:387)
WWII編
まずもって、よほどの数がないと当たるものではない。これ重要。

爆撃中は回避行動をとらないので、当てやすい。回避に色気を出すと外す。
外させることが対空砲の第一の存在意義。

低空で正面から近づく敵は、見かけ上の動きが小さい。的としても比較的大きい
ので当てやすい。対空火力がないと、敵機がヒマつぶしに機銃掃射してくる。
これを防ぐのもまた存在意義。
(14:392)

ミサイルとロケット弾の違いがわかりません。

日本語かつ軍事用語としては、
「ミサイル=誘導装置をもった飛翔体」
「ロケット(弾)=誘導装置のない、ロケットエンジンによって進む飛翔体」

日本語かつ一般用語としてのロケットは、
「ロケット=ロケットエンジンによって飛ぶ飛翔体。誘導・無誘導による区分なし。
宇宙船や人工衛星等をとばすために使われることもある。
時には、ロケットのような外観・飛び方をするものに比喩的に用いる。」
となる。混同しないように注意。

なお、英語のmissileは、もともと
「投げだされたもの、飛ぶもの、飛翔体、飛び道具(武器)」
といった意味で、歴史書などでは、弓矢や投石も、missileと呼ぶから、注意。誤訳の例多し。

余談
ミサ曲の「ミサ」は、神の前に身を投げ出すことからきており、ミサイルと語源は同じラテン語だそうな。
(17:169)

溝がない砲ってなんで溝がないんですか?

弾が有翼だから、安定性はこっちに頼っているため。
ライフリングがない分、初速は大きく貫徹力に優れている。
あと、装弾筒付徹甲弾(APDS) とか成形炸薬弾を発車するので有れば有効。
但し、有翼弾なので風の影響を受けやすく、長距離狙撃には向かない。
(18:眠い人 ◆ikaJHtf2)

加農砲って何ですか?

カノン砲(加濃砲):
      砲身を長くして低伸弾道性を持たせ、弾丸の初速の早い砲で、長距離砲撃に向いている
      火砲のこと。←→榴弾砲
(19:眠い人 ◆ikaJHtf2)

世界各国で使用されている砲の口径に37mmというのが有りますが、なんで37mmなんでしょうか?

明治時代の対水雷艇1ポンド砲の口径が37mmだった
から。今の37mm砲弾は1ポンドじゃないが、口径としてはの残った。
(26:676)

砲身長はどこからどこまでの長さなのですか?

1.薬室の先につけられた部品としての砲身の長さ
2.弾の底から砲身の先までの加速に関係する部分の長さ
3.図面上に砲身長と書かれている長さ
番外.砲身内のライフリングがある部分の長さ
(36:819)

対装甲兵器のスペックに使われる○○mmって数値はどんな装甲に対しての値ですか?

WWⅡの兵器と今の兵器のスペックを比べる時そのまま比較しちゃっても大丈夫ですかね?
tiger1に使われているような「均質圧延装甲板」となら可
(38:326)

砲の先端がタコウインナーみたく割れてるのがよくあるんですがあれはどうしてああなるのですか

恐らく腔発、もしくは撤退時に敵に使用されないように
砲身を破壊していったと思われ。
腔発(こうはつ)の原因の一つとして、砲の連続射撃のため砲身内の
温度が上がり、砲身内部で弾丸が早期爆発を起こす事故です。
(39:624)

時限信管ならば野砲でも対空攻撃が可能なのですか?

WW1のころは空に撃てればみんな高射砲でした。話によると迫撃砲まで使ったとか。
大戦末期であれば使えるものはなんでも使えという状況ですんで野砲を使ったんでしょう。
ただ当たるかどうかというのは別問題です。野砲と高射砲では性格が全然違いますからね。
照準装置もないですし。
(44:バッチ3)

砲であっても、アメリカが生産国としては大きいだろうに、なぜインチ系を採用していないのでしょうか?

メリカ陸軍は第一次大戦参戦時にフランス製の砲を導入した。
75mmと155mmはその時入ってきた規格。イギリス陸軍は基本的には口径ではなく
弾の重量(ポンド)を使ってたからインチ規格は海軍砲が由来という事になる。

105mmも本来はドイツの規格だが、米軍が75mmの後継として105mmを採用した為に現在まで生き残ってる。

20ミリ機関砲はスイスのエリコンとイスパノスイザ。40ミリはスウェーデンのボフォース。
37mmは初期の1ポンド砲の口径(後に1ポンドではなくなった)。
(44:949)

溝の無い滑腔砲は、戦車以外への装備例はあるのでしょうか?

迫撃砲の大半は滑腔砲です。
自衛隊の120mmのトムソン-RTはライフル付きですが。
(64:162,172)
砲の種類には入りませんが、「バズーカ砲」などは単なる筒のはずです。
「散弾銃」も、滑腔砲と言うことになるのでしょうね。
(64:軍事板☆六等兵)
旧ソ連の歩兵戦闘車BMP-1には73mm滑腔砲が搭載されています。
(64:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

大砲へのライフリングの一般化はいつごろで、どういう技術的進歩によって可能になったものだったのでしょうか?

旋線砲の初採用は1858年のフランスで、錬鉄の登場と鋳造技術の発展、
更に水圧式のライフリングマシンの登場が必要だったかと記憶しています。
(64:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

WW2頃のイギリスの砲は「○○ポンド砲」とか呼ばれますが何故他国のように口径で表さなかったのですか?

丸い砲弾を使ってた頃の名残。ただし口径を表記した砲もちゃんとある。
ポンドは重さの単位だと思うんですが何の重さの事を言ってるんですか?
砲弾の重さ。ただしこれは建前なので実際は違うことが多い。
そういう名前なんだと考えたほうが無難。
この「ポンド」を普通の口径に換算する方法は無いんでしょうか?
換算法はなし。覚えるしかないが大して種類があるわけでもないのでなんとかなる。
(68:246)
イギリスはキャノンボールの伝統。
(122:703)


迫撃砲弾にサインドワインダーみたいな赤外線の誘導装置をつけて発射したら戦車砲の射程外から攻撃できるような気がするのですが

トップアタック型誘導迫撃砲は確かにあります。
似たようなミサイルも最近できております。
(70:97)
実在します、マーリンとかストリクスとか。
(70:100)
ミサイルの運動能力がより発達して、曲芸(笑)のような飛び方をし始めたら、
戦車のような、「前面装甲のみが厚い兵器」は、いずれ消え去って行くのでしょう。
(70:106)

速射砲の定義を教えて下さい。

速射砲の定義
Microsoft Bookshelfによれば、一分間に6、7発以上撃てる砲だそうです。

実際には、A. Williamsの教科書的著作「Rapid Fire」にも明確な定義は
なく、4発/分程度のものも含まれていたと思います。一定時間に多量の
砲弾を発射する事に重点が置かれた砲、としか言えないようです。
自動装填装置の有無(自動排莢のみ、砲弾のみ装填、全自動)が
影響するかどうかが微妙ですが、一応、完全手動は速射砲ではないように思います。
(71:system)
system氏に付足しで、日本陸軍における狭い意味での「速射砲」についてだけ書きます。
日本陸軍が日露戦争時に使用した砲は江戸時代の大砲と同じく、
一発撃つごとに砲架ごと後退したり暴れたりする旧式のモノでした。
つまり、次弾を撃つ為にはまた新しく照準を附けなおしたり、砲を元の場所に戻したり
しなければならないため、速射性に大変劣っていた訳です。
此れに対して水圧シリンダー等を使用して、砲架ごと後退しない新式で速射性の高いのを
導入したときに速射砲と呼んでいました。言葉としての速射砲はここから始まったらしいです。
結局system氏の云う
一定時間に多量の砲弾を発射する事に重点が置かれた砲・・
 なんですけどね。
ちなみに二次大戦時の日本陸軍用語での速射砲は、37~57mmの対戦車砲です。
歩兵連隊に速射砲4門を持つ速射砲中隊が1個中隊所属しておりました。
(71:577)

対空砲火の意味がさっぱりわからないのですが光を伴う炸裂で、破片を散布するとどうなるのでしょうか?

簡単に言うと弾を飛行機に直接命中させるのは難しいので、あらかじめ
決めたところで爆発させて破片の幕を作り、そこを通過する飛行機に被
害を与えようという事です。
(71:796)
光っているのは炸薬を爆発させ破片を飛ばしているのです

航空機のように速度のあるものを攻撃する場合、砲弾を直接当てるのではなく、
散弾のように破片を拡散させた方が命中する可能性が高いためです
(71:797)
対空射撃をするとき、飛行機やミサイルに弾を直接当てるのは難しい。
そこで、撃った弾が目標に近付いたときに爆発して破片を飛び散らせ
その破片(弾片)で目標に損害を与えようとする。
弾にはタイマーが付いていて、目標に近づいたときに爆発するよう計算して
発射前に時間をセットしておく。

ちなみに第二次大戦中アメリカで、弾から電波を出して、目標に近づいたか
どうか検知して爆発する「近接信管」という装置が実用化された。
これはタイマー式の弾よりも相当効果が高い。
(71:803)

ライフルを彫っていない迫撃砲も滑腔砲にいれても良いのでしょうか?

滑腔砲です。
(73:22)
滑腔砲/ライフル砲はライフルの有無による分類で
用途による分類とは別です。
(73:25)

500mmの貫徹力と言ったら、何が500mmなんですか?

500mmの装甲が貫徹できるんですか?
貫徹力というより、正しくは侵徹長という言葉を使います。
何mm侵徹体(装甲板)に侵徹できるかと言う数値です。
NATOでは標準標的として板厚150mmの板を45度傾けた鋼板を重ねて標的とし、
これにどのくらい侵徹できるかを砲威力のひとつの目安にしています。
(75:名無し軍曹)
補足
浸徹力を表す際には、同じ鋼板でも均質圧延鋼板 (RHA: Rolled Homogenous
steel Armor)といわれるものを基準にします。鋼は製法、組成によって強度が
違いますので。さらに距離によって変わってきますので、例えば、
500mm RHA/60°/1km のように、射距離と着弾角度を併記した表現をします。
(75:system)

榴弾砲、「ほう」と読むのか「ぽう」と読むのかどちらが正式なの?

多数決なら「ほう」
(76:120)
砲の前の語尾が「ん」で終わってる場合、「ぽう」になってるね。
(76:121)
国語的には「りゅうだんほう」が正しいのかもしれないけど、
陸自の人なんかはみんな「りゅうだんぽう」と言っているねえ。
(76:135)

自走ロケットで一番射程が長いのはなんですか?

スメルチ、アストロス、ATACMSなどは射程が長いことで知られています。
しかし、ロケットとミサイルの区分が不明確となりつつあり、また、これらのネットでの公開データでは
射程はぼかされておりどれが一番射程が長いのかは不明です。スメルチはどは弾体の派生型が
あり、射程が延伸されているものもありますし。
(78:639)

イラク戦で従軍記者が「155ミリメートル砲」とコメントして叩かれてましたが、何でなんですか?

別におかしくないです。
ミリを正確にいうとミリメートルだということを知らなかった人が一部にいたようです。
(80:399)
その排出口はデリンカーと呼ばれる通り、リンクが捨てられるだけで、薬莢はでません。
またT-2/F-1に搭載されてるのはJM61で、A1ではないです。(ですからT-2/F-1にも
同じようにデリンカーがあります。)
(80:475)
ミリやキロの本来の意味を知らない人がいるのでしょう
ミリメートルはミリとメートルの二つの言葉でできているので
ミリだけでは単位がわからないのです
(80:401)
記者は書いてあるスペックを略さず読んだだけ。
だから普段略して読んでる人たちは違和感を感じる。
まあ、叩く香具師の気がしれんが
(80:410)

大砲のいわゆる”引き金”ってどこにどういう形状のものがついているのでしょうか?

発射薬への点火機構は閉鎖機や装薬の形式によって違うよ。

ちなみに撃発時に使う紐みたいなものは拉縄(りゅうじょう)。
現在でも拉縄を用いる砲はある。
米軍 M198 155mm榴弾砲
撃発器(引き金)はたいてい照準器のあたりにある。
いまの戦車なんか砲をコントロールする戦闘機のようなスティックについている。
(80:779)

高射砲は対空射撃以外もできるんでしょうか?

一応対地攻撃もできます。
イラク戦争では、イラク軍の高射砲が米軍の戦車を走行不能にしました。
(82:152)

両用砲と高射砲の違いは何ですか?

両用砲 基本的に対地もしくは対艦と対空の射撃が可能な砲。
高射砲 基本的に対空射撃が主な目的となる砲。

実戦では使える限り目定期以外でも使います。
(82:159)

擲弾と榴弾とは別物ですか?

あまり気にしないでいいこと。
効果は一緒。
主に大きさの違いの分類じゃないかな?
(84:24)
使う人の差かな?

擲弾
昔の原始的な手榴弾の事。これが日露とか第一次大戦の頃手榴弾が出来てその名を受け継いだ。
それを手で投げてたのをグレネードランチャーとか迫撃砲で投射するようになった。

榴弾
大砲の弾の一種。弾は昔、単なる玉だったんだけど中に火薬をつめて爆発するようにした。
(84:68)

無誘導爆弾と無誘導ロケット弾ではどちらが命中率がいいのですか?

そりゃあロケット弾に決まっている。
(84:91)
使用条件や具体的な兵器の構造によって結果は変わります。

とはいえ、燃料の燃焼速度や排気の偏位など、変数が多い分
ロケット弾の方が基本的には命中精度が落ちるでしょう。
逆の条件として飛行(落下)時間が長ければ風に流されることに
よる誤差が大きくなり、その分、自由落下の爆弾は不利になる事も
あり得ます。とはいえ、基本的には爆弾有利です。
(84:system)
WW2の戦闘機の武装としてはロケット弾。当たり前だけど、単座の戦闘機では真下を見ながら操縦は出来ない。

照準器も前を向いてる訳で照準線と弾道を合わせるには、
急降下して爆弾の弾道に飛行機の針路を合わせるか、爆弾に推進装置を付けて機銃の弾道に合わせるしかない。

WWⅡの戦闘機では爆弾を積んでの急降下は構造的に難しいので、後者が望ましいって事になる。
(84:104)

爆弾よりも命中率、威力、コストが劣る非誘導ロケット弾が現在も使用され続けるのはどんな理由が有るのですか?

安価で手軽だし、爆弾に比べると照準が楽。
それと、爆弾よりも一発当りの重量が軽いから、その分数を沢山装備できるので
爆弾よりも広い面積を制圧できる。

こんなとこかな。
(84:227)

大砲の砲口に付いているマズルブレーキって何のためにあるの?

ブレーキの役目をしているとは思えない。。
いや、しっかりと反動を軽減してるよ。
(88:229)
本当に?
マズルブレーキにガスが抜けるときには砲弾が通過した後でしょ。
反動を吸収するにはもう手遅れの気がするのですが。
反動を吸収するというよりね、
横方向にガスを逃がすことで後方向にかかる力を減らすんですよ。
(88:235)
マズルブレーキは、ガスがマズルブレーキという抵抗を介して砲身を前に引っ張るのが基本的な作動原理です。
砲弾の発射反動は消しようがありませんが、発射ガスの分は利用できるわけで、
これによって砲身の後退量/駐退機への負担を減らす事ができるわけです。
(88:system)
発射ガスの噴出方向を分散させ、砲架や駐退機にかかる反動を軽減させるのがマズルブレーキの役割。
マズルブレーキなしの場合に比べ、反動は30~50パーセント小さくなると言われています。
(88:237)
小銃にだってマズルブレーキのついたものはいくらでもありますが。

一応、マズルブレーキの欠点を挙げておくと
  • 横方向に噴出したガスが、照準や砲操作の妨げになる
  • ぶつけたとき壊れやすい(砲身に比べ肉が薄いからね)
  • 砲身が重くなる
  • 生産の手間も増える

なんてのがある訳で、設計者はメリットとデメリットを勘案して、
マズルブレーキをつけるかどうか決める訳です。
(88:241)

砲身の前後で内径が違う砲の「口径」はどうやって表すのでしょうか

薬室の内径です。(つまり元々の径) 
ドイツ軍が使用した二種類のゲルリヒ砲では、
2.8cm 41型重対戦車銃(sPZb41)は薬室の内径が28mm、砲口の内径が20mm。
7.5cm 41型対戦車砲(PAK41)は薬室の内径が75mm、砲口の内径が55mmです。
(90:名無し軍曹)

35ミリ機関砲で第三世代戦車にどの程度ダメージを与えられるんでしょうか?

砲塔・車体後部なら抜ける
側面は微妙
正面は無理
(90:461)

実用化された火砲の中で、砲口初速がもっとも高いものはなんですか?

実用化されたということであれば、
現代の戦車砲がAPFSDS弾を使用した場合の1700m/sが最も高初速でしょう。
(90:624)

砲弾、爆弾の殺傷力、破壊力について

基本的に手榴弾とおなじで破片を飛び散らして周囲を破壊するんですかね?
航空機からの爆弾(焼夷弾ではないもの)もそういうものと考えていいんですかね?
原爆、戦車に対する砲弾はどうなんでしょう?
砲兵が最も多く使用する「榴弾」は破片を飛ばして周囲を破壊・殺傷します
航空機の爆弾もほぼ同じですが、火薬の量が多いので建造物などの破壊にも使用されます
「榴散弾」火薬が少なく、破片と鉄丸で対人対馬殺傷を主目的にしています
「徹甲弾」いろんな種類がありますが、強固な目標や艦艇・戦車などを破壊するものです

戦車が使用する徹甲弾は、徹甲弾、徹甲榴弾、被帽付徹甲弾、粘着榴弾
APDS・APFSDS・HEATなど様々あります
(91:624)

WW2のときの対空砲なんですけど、爆撃機に対するものは機関銃をでっかくしたものなんですか?

爆撃機に、ということは高射砲(高角砲)ということだね。
大砲だから、機関銃とは動作機構は全然別のモノだな。
戦車の大砲と同じモノだと思えばよろし>高射砲
(91:632)

榴弾砲は、どうも155mmで大口径化が止まってしまったようですがどうしてでしょうか?

兵器としてのバランスとしか言いようがありませんね。
単純に口径を増やせば薬室圧力の増大・砲耳の強化・駐退装置の要領増大など加速度的にサイズ・重量が増大します。
多くの技術開発と改良によってそれらが兵器としてまとまるレベルに収まってきたのです。(使いこなす方の問題も)
それをあえて無視すれば1次大戦のパリ砲とかありますから。
(91:659)
実際の所は知らないけど、大きくすると空輸の問題が出てくるのではないかな?
チヌークでも空輸するのが精一杯というよりもブラックホークなどでも空輸可能な方がいいだろうと思う。
(91:666)
そもそも何故大口径化するのか?それを考えれば答えは自ずと明らかになります。
砲口径を大きくする理由は、極端に単純に言えば、砲弾を大きくすることによって 
炸薬や破片となる外殻を増やすことで破壊力を上げるためです。
では何故破壊力を上げるかと言えば、逆に言えばそれまでのものでは破壊力が
不足するからです。
つまり破壊力さえ不足しなければ、砲口径を大口径化する必要はないということです。
むしろ小さな方が運用面で優れていますから、技術と資金があれば大口径化せずに
破壊力を上げることを考えた方がメリットが大きいわけです。
具体的にどのような方法で破壊力を上げているかは本を読んだ方が早いです。 

長口径化
まず最初に口径長を長くすれば射程が上がるわけではありません。
口径長を伸ばすことで結果として初速があがり、結果射程が増えるのであって、
何も考えずに口径長を伸ばせば、逆に射程が落ちる場合もあります。
んで、口径長を伸ばした場合、問題となるのは砲身のゆがみです。
ゆがむ原因は多数ありますが、とにかく現代の技術ではゆがみのない砲身を
つくることは不可能です。そしてこのゆがみが命中精度に大きく関与してくるのです。
つまり、口径長というものは、他に方法が無い場合はしかたないですが、
できれば伸ばしたくないものなのです。そして例によって現代の技術を駆使すれば
砲身をあまり伸ばさずとも必要とされる射程まで砲弾を飛ばすことができます。
これが理由です。
(91:677)
105mmが155mmで代替された主な理由ってのが「装甲兵器への効果」な訳だ。
人力装填だと30m*20*毎分10発と30*45*4発程度なんだから、人間相手だと大差は無い。
更に子爆弾を組み込んだクラスター形式の砲弾の技術的な
目安も迫撃砲なら120mm、榴弾砲なら155mmからという事もあった。

 実験と経験則で105mmと155mmの間には装甲兵器に対する効果が著しく違う事が知られている。
勿論、203mmなら効率がもっと良い訳だけど、
毎分の投射弾量自体が43kg*4発:90.7kg*1.5発=172:136で負けてる分で時間当たりでは
それほど差はない。むしろ、155mmの方が自動装填装置を採用した為に逆転してしまった。
203mmは弾と砲がデカイので自動装填装置なんぞつけようもんなら、砲塔に収まらなくなる。
(91:683)
203mm榴弾砲は、WW2から現代まで一貫して米軍師団砲兵の標準装備ですし、
航空機による支援が一般化するまでは、240mm榴弾砲が各国軍団砲兵の標準的装備でした。
つまり、世界的に見れば、「榴弾砲の大口径化が止まった」のではなく、
「航空支援が機動性に劣る大口径榴弾砲を無用にした」のです。
155mm等の「中口径」の榴弾砲の長射程化が進んだのは、
伝統的に長射程の大口径砲を好んだ赤軍(と同じ装備を援助された国)の砲兵を制圧するためと、
レーザー誘導砲弾の出現で、中口径砲による長距離射撃が敵機甲部隊に対する有力な対抗手段になったためです。
また、「口径が伸びれば射程も延びる」わけではありません。
銃砲の理想的な口径長は、発射薬の量(と燃焼速度)により決まります。
砲弾は、発射薬の爆発(燃焼)により発生したガスの圧力に押されて次第に加速しながら砲身内を前進し始めますが、
その理想的な長さに達した後も砲弾が砲身内にあるならば、砲身との間の摩擦の増大により、砲弾は逆に次第に減速し始めます。
つまり、砲の薬室を見合った大きさにしない限り、口径長を無闇に大きくしても無意味なのです。
砲は、用途に応じた投射量と射程を得ると同時に、戦場で必要な機動性を失わないよう、合理的な妥協点を求めて設計されます。
(91:695)

牽引野砲と自走砲のそれぞれの長所・短所を教えてください。

価格
牽引野砲:安い
自走砲:高い

陣地変換
牽引野砲:遅い
自走砲:早い

整備所要
牽引野砲:少ない
自走砲:多い

戦場機動力
牽引野砲:低い
自走砲(装軌):高い
(93:151)
牽引野砲 → 逃げるわけには行かないので兵士は最後まで必死に敵に抵抗する
自走砲  → 状況が不利ならさっさと後退して次のチャンスに掛けることが可能
(93:152)
大口径の自走砲は戦術輸送機では運べないため、急速展開部隊の装備は
牽引野砲になりがちですね。湾岸IIでも米海兵隊が牽引の155mmをせっせと
使ってました。最近は専用トラックの荷台に載せ、牽引野砲の運搬性と
自走砲のヒットエンドラン(対抗砲撃前に陣地転換)性能を併せた
兵器が、低価格という利点もあって普及しつつあります。
(93:system)

何故野砲を撃つときに、装薬量を変えることがあるんですか?

砲弾を落とす場所を変えるため
(93:608)
それは仰角を調節すればいいと思うんですが。
装薬が少ないほうが砲の寿命が延びる&ムダは慎みましょう
(93:610)
高度の調整ってのも有る。
最高到達点とか、照明弾の開火の為に。
(93:615)

高射砲と高角砲の違いを教えて下さい

陸軍(高射砲)と海軍(高角砲)の違い。陸海軍で名前が違うものは他にもいろいろ。
飛行機乗りの「空中勤務者(陸軍)」と「搭乗員(海軍)」
サーチライトの「照空灯(陸軍)」と「探照灯(海軍)」
レーダーの「電波警戒機(陸軍)」と「電波探信儀(海軍)」
などなど。
(94:362)
高射砲=陸軍の対空砲。
高角砲=海軍の対空砲。

類似例
陸軍一〇〇式=海軍零式 陸軍センチ=海軍サンチ 陸軍動員=海軍出師準備
(94:363)

みょうこうとかに搭載されている127㎜砲と90式戦車の120㎜砲の威力が違うのはなぜですか?

みょうこう(こんごう級)に搭載されている127ミリ砲は最大射程
23680メートルです。
7ミリの差については他の方に譲ります
(94:473)
威力って具体的には何でしょ?
目的の全く異なる2つの砲に求められる能力も異なります。
(まあ実際は弾が大きく違うんだが)
ちなみにOTO127mmの最大射程は24kmデス。
(94:475)
砲弾の重さとか、装薬の量とか、全然違うんだけどね。
それは7mmの差に由来するというよりも、用途の違いね。
(94:476)
とりあえず、イージスとかの127mmとはたかぜの5インチは全くの別物で、
性能は全く違う。最大射程だけなら、127mmは23600m、5インチは25900ヤード(確か)
これはシステム云々の問題でなく、単純に砲の性能。

用途で言うと、戦車砲の滑腔砲は装甲の貫通のみを考えて作られた特殊な砲でして、
有効射程は5000mぐらいまでで、それ以上は弾道が不安定になります。
弾薬自体も、戦車内の取り扱いを考えて、コンパクトになってます。

艦砲は簡単に言うと、榴弾砲を常時最大装薬でぶっ放すような物で、
32キロの弾を1m近い薬莢に詰めた装薬でぶっ放します。

結局のところ、何を撃つかで砲の性格は決まります。
(94:480)
イージスシステムは射程に関係ありません。
第三帝国の使用した列車砲ドーラは最大射程47kmを誇ります。

目標を攻撃しうる、とおっしゃりますが、その目標自体が戦車砲と艦砲で
根本的に違うわけで、戦車砲は戦車を、艦砲は主に敵艦及び対地目標に対して使われます。
つまり戦車砲は小さい目標を、艦砲は大きい目標に対して使われるということです。
となると弾薬も違ってきます。もちろん艦砲の方が大きいです。
(94:481)
直径がほとんど同じでも、長くて重たいタマのほうが、それ自体が重たいし、
中に詰め込むことができる火薬の量が多いとか、大砲の砲身が長いほうが、
発射のための爆薬の力が空間に広がって減衰するのを遅らせることができるとか、
色々な違いがあるそうです。
強力なもののほうが、大砲自体も弾薬とかも重たいし、
作用反作用による反動も大きくなるので、
戦車に内蔵するのは無理だけど船なら楽々ということもある、ということらしいです。
(94:482)

弱装弾で停弾させた大砲を再生する事は出来るのですか?

松本零士の戦場ロマンシリーズにそのまんまの話がありましたなあ。
現実問題として爆破処分されるでしょう。
(95:586)

陸上対空兵器として、イージス艦の主砲のような中射程砲が見当たらないのは何故ですか

その中射程砲のプラットフォームとなりうる、イージス艦のように巨大な
物体を陸上で移動させるのが、極めて不効率だからです。
(95:910)
76ミリ速射砲搭載車+レーダ兼指揮車ユニット程度でもダメでしょうか?
そのものズバリの対空自走砲が有りますが、
採用した国は無いようです。

まあ、SAMの性能が上がって、価格もこなれてきたので、そちらを
採用する方が安上がりだからでしょうか。
(95:912)
OTO-メララの76mmスーパーラピッド砲を利用した対空自走報を、イタリアで一応開発しています。

ただ、艦艇に搭載されている速射砲は、上に出ている砲塔の下に給弾機構、弾薬庫などが
満載な訳で、システムとしての総重量は20t以上になります。戦車に積んでつめない事は無いでしょうが、
態々そこまでお金を掛けて開発するなら大人しくSAMを使ったほうが総合的に見て安くあがるでしょう。
(95:914)

第二次世界大戦の時ロケット弾が開発されましたよね。

それなのに未だに大砲などの兵器も使われてますよね。
貫通力などにはあまり大差はないものなんですか?
<ロケット弾>
弾作るの面倒で高い('A`)
発射装置作るの簡単で安い(゚∀゚)
代表的な携帯兵器:バズーカ(゚∀゚)
炸薬少なめ('A`)
反動殆ど無い(゚∀゚)けど、バックブラストあり('A`)

<砲弾>
弾作るの簡単で安い(゚∀゚)
発射装置作るの面倒で高い('A`)
代表的な携帯兵器:迫撃砲(゚∀゚)
炸薬多め(゚∀゚)
反動ありすぎ('A`)
(96:670)
ロケット弾(初速が遅い、弾道が安定しない

砲弾(初速が速く、弾道が比較的安定する
(96:671)

機関砲の発射速度、低速と高速はどういう使い分けをするんですか?

標的の速度に応じてギアチェンジします。
(98:84)

WW2のアメリカ軍対空機関砲や銃は聞きますけど高射砲ってあんまり聞きませんよね?

アメリカがWWⅡで使っていた高射砲は、陸軍が75mm/90mm、海軍が3インチ
(76.2mm)、5インチ(127mm)の口径がある。
 戦争後期にはいづれも射撃管制レーダーのついたものも開発され、
創設間もない自衛隊にも75mmと90mmのものが供与されている。

あんまり話を聞かないのは、アメリカは自国が空襲されるような状況になっていなかったので、
目立ったエピソードがないからだろう。

ちなみに、M4やM10に搭載された76.2mm戦車砲や、M26やM36の90mm戦車砲は、
それぞれ高射砲を発展させたものだ。
(103:487)

強力な88ミリ高射砲が大戦前からありながら、なぜドイツは並行して50ミリや75ミリの対戦車専用の砲を作ったのでしょうか?

88㎜クラスになると、歩兵だけでの迅速な陣地転換が不可能です。
37mm~50mmクラスなら、隠顕陣地から数発発射して人力だけですばやく
予備陣地へ移動して再度射撃を行なう事も可能ですが、75mm対戦車砲でさえ
自重は1.5トンを超えかなり移動が困難になりました。
このことは米軍ですら対戦車砲は57mmクラスで、それ以上の口径の砲は
自走砲として使用した事からも解かると思います。

後は生産コストの問題もあるかと。
(103:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)
ドイツ軍の高射砲ってのは「空軍の装備」なんだ。後に陸軍にも部隊が出来るけれど、
ソレまで空軍の大隊が陸軍の師団に派遣されてたの。自衛用に徹甲弾と水平照準器が用意されてたけど、
別に対戦車砲として設計されてたわけじゃない。

後に同じ口径の対戦車砲もできるんだけど、ソレは完全に別の砲。
(103:526)
で、この対戦車砲として最適化されてるとは言えない(重い。姿勢が高い)砲が重用されたかというと、
「マチルダやKVを壊すのに、一々軍砲兵の150mmカノンを
前線に引っ張ってくる訳には行かないから」なんだな。
陸軍じゃ普通は「高初速の砲=長距離砲」だから、長距離砲=大口径」って訳で、
105mm以下の砲で高初速の砲というと高射砲になるんだ。
(103:530)

速射砲は通常の砲とどう違うのでしょうか。

単純に人力で装填する普通の砲と違って、何らかの機械的装填装置を使って
高速な発射速度が得られる砲>速射砲
(103:479)
通常”速射砲”と言うと、>>479 の説明の通りですが、大日本帝国陸軍では、
発砲後の後座/排莢が自動で行われるものを、”速射砲”と呼んでいました。
 主に(というかそれしかないけど)対戦車砲がその形式で、旧帝国陸軍の兵器で
”速射砲”と呼ばれていたら、それは対戦車砲のことです。

 ちなみに旧陸軍の兵器で”機動砲”というのがありますが、
”機動砲”というのはゴムタイヤを備えていて、
馬ではなく牽引車やトラックで牽引して移動できる大砲のことです。
(103:488)

日本軍の対戦車速射砲と、同時代の日本軍の山砲、野砲などと現代の野砲は一分間に発射可能な弾数にどれほど差が出るのでしょうか。

うろ覚えですが、
一式機動47mm速射砲で、毎分10発。
ラインメタル製37mm速射砲(鹵獲兵器)で、毎分16発。
九〇式野砲で、毎分6~8発。
だったと思います。
砲弾の重量の差が大きいせいか、ほぼ2倍に近い発射速度ですね。
(106:713)
野砲と速射砲は最大だと20発。移動目標に対する観測修正を考慮した場合、速射砲は10発程度。
(106:714)

ロケットランチャーと無反動砲ってどう違うのですか?

ロケットランチャー:その名のとおり、ロケット推進で飛ぶ。これに誘導能力がつけばミサイルなどに分類

無反動砲:弾の発射する方向と逆に何らかのものを出し反動を相殺する、砲と言うとおりロケットなどの
推進装置はなし、初期のものは重りなどを反対方向に打ち出していたが、現在はガスを打ち出してる
(109:今来栖 ◆rIKVz7F.VU)
狭い空間(ビルの部屋など)で発射しても、後方発射ガスで射手が負傷しないように、
ガスではなく、プラスティック片などを撃ち出すタイプのものも多いようです。 > 無反動砲

RPGは無反動砲式に撃ち出されたロケットが途中で発火し、あとはロケットとして
速度と射程距離を得る仕掛けです。
バズーカは最初からロケットのみで射出するため、純粋にロケットランチャーと呼ぶことができます。
(109:system)
砲の先に付いてるのはマズルブレーキ(砲口制退器)というもので、発射ガスの圧力を
後ろ、または横に逃がして、発砲時に砲が後ろに下がる力を打ち消す物です。
もちろんこれだけでは足りないです。砲尾にも機械式の制退器が付いてます。

AFSDSを発射する際に、マズルブレーキが邪魔になって発射できなくなることを避けるため
最近の戦車砲ではこれが無い物のほうが多い。つーか殆どついてません。
(109:686)

榴弾砲の発射は照準手が発射レバーを操作するのではなく、今でも別で行うのですか?

FH70なんかはレバー。
(109:439)

バズーカと無反動砲って別物なんでしょうか?

バズーカってのは第二次大戦のときにアメリカで開発された
携帯式の対戦車ロケット弾発射器につけられた愛称だ。

無反動砲ってのは、タマを発射するとき、後方(タマの飛んでく方向と反対側)
にも何か発射して、反動を打ち消すような仕組みになってる砲のことだ。
(110:251)
バズーカは、対戦車用の弾頭をつけたロケット弾を発射する装置。
ぶっちゃけて言うと、発火装置のついてるただの筒。

無反動砲は、発射した弾の発生させる反動力と同じだけのエネルギーを砲の後方に発生させて、
発射反動を相殺する機構を持った大砲。
反動の相殺方法には、薬莢に細かい穴を開け、閉鎖器に設けた隙間から後方にガスを
噴射する方法と、発射する弾と同じ質量の物体を、後方に飛ばす方式(デイビス方式と呼ぶ)がある。
バズーカと違い、無反動砲には閉鎖器機構があり、砲身にはライフリングが刻まれ、
砲自身も発射時の衝撃に耐える強度を持つ。

”バズーカ”というのは、正確にはアメリカ軍が第2次世界大戦中に開発/装備した
対戦車ロケット弾発射筒のニックネーム。

なので、正確には”バズーカ”と呼んでいいのは幾つかの種類のみ。

ドイツでは「パンツァーシュレッケ」と呼び、日本では「対戦車噴進砲」と呼んだ。

ついでに言うと、RPG-7は
「火薬で弾を撃ち出し、打ち出された弾は発射後ロケットで推進」するので無反動砲の一種
ロケット砲ではない。
(110:252-253)

対戦車砲に榴弾が当たったらどうなるんでしょうか?

破壊される。砲手全滅。
(110:366)
対戦車砲ッテ言っても適用範囲が広い・・・・
(110:今来栖 ◆rIKVz7F.VU)

索引式の砲を撃つと反動で後ろに下がるのを良く見るんですが、

あれって威力が下がってしまいそうなのですが、あまり関係ないのですか?
理論的には確かにそうだが、
仮に絶対に後ろに下がらないようにしたとすれば、発射の衝撃で砲架が壊れてしまいますよ。
(111:790)
砲を後退させる反動が発生するのは、砲から砲弾と火薬ガスが射出された時です。
砲弾が射出する前から火薬ガスの一部は噴出していますから、
その分砲は後退しており、相対的に砲弾の初速は落ちる理屈です。
実際にはその影響はわずかです。
砲弾が射出されたあとに砲がいくら後退しようと、
もちろんそれは砲弾の速度には影響しません。
最大の問題は、砲を最初の位置に戻し、
照準し直す必要があるため、発射速度が低下するということです。

厳密に言えば、砲弾と火薬ガスが砲身内にある間も、
ガス圧で砲弾が前進することによって砲身~砲は後退します。
しかし質量比を考えれば、この影響もまたわずかです。
(111:system)

榴弾砲、とは通常の砲弾と違うのでしょうか?

榴弾砲というのは大砲の種類。弾丸の種類とは何の関係もない。
(111:824)
榴弾=破裂する弾(手榴弾は手で投げる榴弾)
    主に戦場で非装甲の目標を撃つのに使用。
    広範囲に大して破壊・殺傷が可能
榴弾砲=榴弾を撃つ為の砲

通常の弾=色々種類があって一概には言えない。
徹甲弾=何かを貫く目的の弾、大抵先っちょが硬い
焼夷弾=燃える弾
曳光弾=光る弾
信号弾=信号に用いる(主に長時間)光る弾
訓練弾=訓練の為の比較的安全な弾
などなどなどです。

弾薬類にはその目的にあわせて変更されます。
例えば街中で使用を想定している拳銃等でしたら、
弱装弾等にして人体を貫通して後ろの方まで被害が出ないようにします。
(111:827)
827に追加、てーか蛇足。

誤解を恐れずに敢えて言えば、榴弾砲は曲射砲であり、
目標を視線上に捉えて直射するのではなく、視線外の距離に射撃するのが常です。
正確に言えば、同じ曲射砲でも迫撃砲は榴弾砲とはいいませんし、榴弾砲でも直射射撃は可能です。
でも、基本的には榴弾砲は曲射する砲。
(111:system)
カノン砲は榴弾撃たないの?
定義だと、
砲身長が30口径以上の砲がカノン砲、
それ未満の砲が榴弾砲。
カノン砲でも榴弾撃つ。
ただ、最近は高砲身長の榴弾砲が増え、カノン砲との区別が曖昧になってる。
事実上は砲兵が扱う砲を榴弾砲と呼んでるみたい。
(111:840)
榴弾砲とカノン砲という分類はもともとナポレオン時代くらいまでさかのぼれ、
現代ではその後が定義する砲そのものが変化してしまい、意味が曖昧になっています。
(111:876)

203mm砲って自動装填ですか?

陸自の奴の事を言っているなら手動です
一発の重さは分かりませんが数人の隊員が
砲弾の載ったかごを持ち上げて装填している写真を見た事があります
(113:61)
203mmは二種類あってM110A2は半自動装填じゃい!
ちなみに砲弾重量は90kg 運搬積み下ろしの際は一人で担いで運んだ
一度無理して2発担いで死にそうになったが自分で言い出したことなので我慢したぞえ
引退が哀しい

米俵ならだいたい1つ60キロの重さ。
それくらいだと、重さより担ぎやすい形状のほうが重要になるな。
背負子を使えば100キロオーバーもさほど困難じゃないよ。

俺も100キロ程度は日常的に担ぐ仕事してたけど、
2つまとめると極端に担ぎにくくなるってあたりが気になるところだな。
(113:無用)
203mmの砲弾は弾薬支処で見たことあるが、1発転がすだけで十分な感じだ2発持ち運べたとは信じられない。
俺の叔父さんは農家で俵が使われていた時代に、80キロの俵を2つ担いだらしい。
砲弾ならコンパクトでバランスが取れる分だけ俵より担ぎ易いかもしれない。
(113:プレイボーイ編集部)
自分はバイトで120kgのテント(会場設営用)を普通に担いでいたから、アリだと思う
重量挙げと違って、ある程度の高さからの持ち上げだから十分可能
持って歩けと言われたら無理 あくまでも短距離の移動ね
持ち上げるだけなら160kgのバイクも持ちあがる

ちなみに自分の体格は170cm60kg程度 多分標準
(113:104)

A-10の30mm機関砲は車よりも大きいくらいの大きさなのにアパッチの30mm機関砲は段違いに小さいのですが

これの間にはどういった差があるのでしょうか
1、銃身の数が違う。
2、駆動方式が違う。
3、A-10の場合駆動部分と弾倉まで勘定に入れてる。
しかも装弾数が違う。
(113:812)
4、そもそも、同じ口径でも弾が違う。
A-10の弾を小銃弾に例えるなら、アパッチのは拳銃弾ぐらいです。
チェーンガンのはアデンの弾と同じだっけ?
(113:815)
A-10の30mmは、30mm×173弾を使う7砲身のガトリング砲。
AH-64の30mmは、30mm×113弾を使う単砲身の機関砲。

同じ30口径でも、M1カービンとM60機関銃が全然違うのと一緒。
(113:816)
なぜ口径を同じにしながら互換性の無い弾を使うようにしたのでしょうか?
陸軍と空軍で管轄が違うことと
航空機の機関砲は、いろいろと制約が大きいことから(空を飛ぶし、ヘリと航空機では形状が違う)
そうなったと思われ。
(113:837)
ガトリング式にしてもチェーンドライブ式にしても、外部動力利用式はリコイル
スプリングを使わないから反動のすべてを砲架(と機体)で受けなければならない。
ヘリコプターの吊り下げ式(しかも可動)砲架でアベンジャー用30mm砲弾の反動は
吸収できないんじゃないかな?
(113:838)
いや、むしろ口径だけが同じで、まったく異質な砲(銃も)の存在は珍しくなく、そう言う物だと思って欲しいのだが。
ヘリ側は、砲の旋回を前提にしているので、砲の取り回しの良さが必要になる。
リ砲を旋回させた時の飛行性能も考える必要がある。
固定翼ジェット機は昔の弾片や敵の破片、外れ弾が巻き上げる砂礫によるエンジンのFODを防ぐために、
ある程度の高度からの射撃が必要になる。
飛行速度により、要求される発射レートも違うし。
同じ様な物を攻撃する場合も多かろうが、まるで要求される性質が違う。
(113:844)
異論もあろうがA10は戦車を攻撃するため、破壊力が高い30mm弾です
上面や側・後面等の装甲を打ち抜くため ミサイルも当然使いますが
上空から攻撃し速度が比較的早いので一撃離脱できる

AH64は低速ですし、低空から樹木線ぎりぎりで攻撃します
機関砲では反撃を受けやすい
戦車への攻撃は対戦車ミサイルがメインです(A10も同じだが)
機関砲は破壊力の高い弾を使うより、搭載弾数を増やし色々使います
(113:846)
A-10は目的が特化された特殊な兵器なので、それに応じた専用の高性能弾を使っています。
機体も設計段階からそれに合わせています。

AH-64の30mm弾はいわゆるNATO標準弾で、ADENやDEFAの30mm弾と互換性があります。
(113:846)

地上からの軍事施設砲撃って現代でも行なわれているんですか?(テロ除く)

何を聞きたいのか今一解りませんが、砲撃は地上戦の基本ですが。
「バントは今の野球でもするのですか?」の類いの質問かと・・・・
(114:386)

MLRS,HIMLRSはどのようにしてロケットの照準を合わせるのですか?

砲兵観測車からのデータに従って、「この地点に落とすには、ランチャーをこの角度、この方角に向ける」と
いうのを計算し、計算結果にランチャーの方位、角度を合わせて発射する。

砲兵観測データがなくても、地図があれば同じように攻撃地点と自車の位置関係を計算して、
方位と射角が得られるシステムが自走発射機に装備されている。
(114:758)
ロケットの先端に誘導装置がついています。GPSとジャイロによる誘導です。
(114:762)
それは誘導型だけで、標準的なMLRSの227mmロケット弾の信管は、
単純な自動設定式時限信管だったはず。

「発射されて*秒経過したら作動して内部の小型爆弾をばらまく」という機能だけの。
(114:765)

太平洋戦争の日本軍特攻の映像などで、アメリカ艦隊が弾幕で応戦してますが、空中に煙が点々としてるのはどうしてですか

対空砲って直接命中しなけりゃダメだと思ってませんか?

本来対空砲と言うのは時限信管で砲弾を爆発してその破片や爆発で敵機を撃墜します。
特攻隊が編成された頃の米軍の場合は近接信管という敵が近くに居れば
自動的に炸裂するようになってました。
(115:775)
対空砲には2つあります。
775の記述の高角砲と言われる物。
後は、13~40mmの高射機関砲と言う物。
高射機関砲の方は命中しない限り、弾は重力に法って海に落ちます。
(115:776)

高射砲ってなんですか?

こうしゃほう かうしやはう 0 3 【高射砲】

航空機を撃墜するための中小口径砲。旧陸軍の呼称。海軍では高角砲と称する。
(116:27)

高射砲が普通の弾で飛行機を撃ち落すもので、対空砲が爆発して破片を使ってダメージを与えるものと考えてよろしいでしょうか?

人間とうい項目に男と女の二種があるように、
対空砲という項目の中に、高射砲、高射機関砲などがありまつ
高射砲を含む対空砲は、破裂した弾丸の破片で航空機に損害を与えます。
(116:35)

拳銃や自動小銃では、反動で銃身がぶれたり銃の発射機構で発砲エネルギーが無駄に失われないようにするための

各種機構がいろいろとありますが(ショートリコイル方式等)、
戦車砲や榴弾砲などにはその種の装置はついていないのでしょうか?
運動量保存の法則と言うのが有ります。
砲の後座によるエネルギーの損失は、砲/弾の質量比から現実的に1%未満といったところでしょうから、
砲から接地点までの各部の強度・剛性を、
最大後座力に耐えるまで大きく(結果重く)する事に比べれば十分価値はあります。
ちなみに拳銃のショートリコイル等の仕組みは、エネルギーを無駄にしないのではなく、
自動装填のための仕組みです。
(116:583)
反動で銃身がぶれたり銃の発射機構で発砲エネルギーが無駄に失われないようにするための各種機構
そのような機構は無い.
(116:584)

大威力のなものは、どこまでが『ロケット弾』と呼ぶのだろう?

誘導されてなきゃロケット弾だろ。FROGは普通はロケット弾と呼ばれる。
(117:617)
ロケット推進ならロケット弾だろ
(117:618)

野砲支援で、目標地点に対して砲撃する際、観測者や要請者からの連絡がないかぎり、そこへ向けて撃ち続けるのでしょうか?

砲兵部隊から着弾地点が見えず、当たってるのか外れてるのかわからない場合は当然
”この地点へ砲撃していいのかどうか”の問い合わせをするけど、それに返事が
無い場合は大概その地点へ撃ちつづける。

なので、間違えて自軍部隊へ撃ちこんでるんだけど・・・という場合でも、「友撃! 砲撃中止!」
の連絡が入らない限りその部隊はそのまま自軍の砲兵隊に撃たれつづけることになる(汗

最初の一撃で通信機が壊れたり通信兵が戦死したりするともぅそれは悲惨なことに(汗
しかもよくある話(汗々
(117:635)
いくらか撃ったら、砲兵部隊の方から「効果どうか?」と観測部隊なり支援を要請した部隊
になり質問の通信が行く。
それに返事が無かったら・・・「これでいいんだろう」と砲撃を続けるか、「もういいんだろう」と
砲撃を止めるかは、砲兵部隊次第のことが多い。

戦史には、友撃で味方を全滅状態にさせちゃったのに、「中途半端で止めて後で文句言われたく
ないからなぁ。今日は砲弾に余裕があるし後で補給が来るから在庫全部撃っちゃえ、えい」と
やった話があったりする(汗
(117:641)
連絡がない限り打ち続ける場合もあるが、通常、撃ち始める前に撃つ量は決める。
一般に観測者もしくは被支援部隊からの射撃要求に、期待効果もしくは射撃時間で含まれる。
他の回答者の皆さんは、2次大戦か、朝鮮戦争当時の話かと。
中国・北鮮といった旧式砲兵とか、米軍の対ゲリラ戦の場合、そのような場合もあり。
(117:670)
砲撃の大雑把な流れ
1)位置方位を確認して砲を固定
  防御陣地で待ち伏せなら、見つかったときに移動する場所が欲しいので、何箇所か作っておく
2)試射
  砲身の摩滅具合、風による流れ 火薬のロットによる違いなどを確認
  計算上で当たるはずのところ火薬量あわせて、まず撃って見る(距離は砲身の角度より、まず火薬量で調整します)
  防御陣地の場合は、敵がくる前にここまでやって微調整無しで撃てるようにしておく
3)修正射
  自分からは弾着見えないので観測員から「もっと右 近く」とか連絡してもらって微調整
4)効力射
  予定数量に達するか「もうこれ以上撃たなくてイイよ」って連絡くるまで打ち続ける
5)移動
  撃つことで場所がばれて反撃が来るので、撃ち終わったらすぐに移動

迫撃砲や臼砲は砲身長が短く初速が低いため、山なり弾道で射程距離が比較的短い砲です
風に流されるので命中精度はイマイチですが、砲の構造が簡単なため移動が容易です(小型のモノなら歩兵が担げる)
また迫撃砲は普通は弾に発射火薬をくっつけたら、砲口から中に落とすだけで発射されますので
発射速度が速いです(早撃ち花火みたいなものです)

ロケット砲(弾)は発射装置がさらに軽量ですが、発射火薬の量の調整みたいなことが出来ません(射撃距離が限定される)
迫撃砲弾より大きく、初速が低いですから風に流されまくります(ロケット花火を想像してもらえば良いかと)
普通は多数を同時発射することで、命中精度が悪いのを補います
(117:677)
基本的には依頼
「火集点××、煙覆5分間頼む」(××地点を5分間煙で覆ってください)
「座標○○、対戦車、期待効果、制圧」(座標○○に対戦車火器があるので、制圧してください)
等と要求する。
そうすると、××地点を煙で5分間覆うためには発煙弾を何発、どのような射撃要領で送るか計算して射撃する。
あるいは座標○○の対戦車火器を「制圧」するためには、どのような弾を、
どのような射撃要領で、何発撃てばよいかが決まる(計算式が決まっている)。
ただ、砲兵部隊として、射撃可能な砲の数、弾の保有状況、あるいは別の任務等で、撃てない/撃たない場合もある。

用語等は、一部不正確。分かり易さを優先。
更に詳しく知りたければ、再質問を。
(117:762)

よく装甲車改造の軽戦車などに搭載されている”低反動砲”とは、どういった原理で”低反動”にしているのでしょうか?

いわゆる「無反動砲」とは違うものなのですか?
また、”低反動”ではない砲と比べて威力で劣る、といったデメリットはありますか?
一般的な低反動化の手法
  • 弱装弾の使用:反動(力積)自体を小さく出来る。短所:運動エネルギー弾の威力減少。
  • 後座長の増大:力積は変わらないが、最大後座力を小さく出来る。短所:後座スペースが増大。
  • マズルブレーキ:ブラストの偏向により反動の減少。短所:ブラストの巻き上げる塵芥による視界の悪化、弾道に対する影響。
(118:559)
低反動砲は砲の後座長を長くして反動を時間で分散させるようにしたモノ。
弾の威力自体は普通の砲と大差ない。欠点としては「砲塔内で邪魔」とか。
搭載車輌に十分な重量があれば使いたくない。
(118:560)
簡単に言うと、「横に撃つとひっくり返る」から。
ソコまでヒドクなくても動揺で命中率が悪くなる。
(118:566)
通常の砲より反動を低減してあるのが低反動砲。後座長増大による物に限定されている訳ではない。
低圧砲はその中で特に弱装で腔圧が低いBMP等の物を言う。

シャシーやターレットの強度的な問題もあるが、
側方への射撃で反動を受け止められずひっくり返るという様な事もある。(スペードでも打たないと)
(118:570)
BMPの奴はロケット弾だから、ごく普通
に「低圧」なのだが、西側の「低圧ライフル砲」は40mm擲弾システムと
同じ「高・低圧システム」になってる。薬室内で高圧ガスを薬莢の穴等で
低圧ガスに換えて砲身に送るシステム。

加速が緩やかになるから昔の短砲身砲と違って砲身が長くなる。
もっとも、腔圧が低いので軽く造れるけど。
低圧砲ってのは、弱装砲って意味じゃなくて、腔圧を低くするシステムを持ってる砲って意味。
(118:573)

MLRSとMRLSの違いについて説明してください。

MRLS:多連装ロケット砲(Multiple rocket launcher systems)
   ロシアのカチューシャロケット等の総称
MLRS:多連装ロケット砲(Multiple Launch Rocket System)
   米軍のM270ファミリーのこと。MRLSの一種。
(120:539)
ちなみにドイツではMARSと称されているようですが
中身はMLRSです。
(120:540)

砲兵の射撃は戦車には無効なんでしょうか?

もちろん口径等によります。無誘導砲弾ならまぐれ当たりで有効です。
誘導砲弾ならさらに有効です。
(121:system)

50口径の対物ライフルは一人で扱えるのですか?

通常はオブザーバーと射手の二人で扱うと思う。
50口径で狙撃する以上はバイポッド無しでは無理です。。
(121:355)
ぶっ放すだけなら、それを持ち上げて引き金引けばいいだけだから、
体力さえあれば、勿論一人でも>三脚や二脚無しでも発射出来る。
ただAMRは重量が並じゃないし、そもそも狙撃には通常、姿勢安定のために
バイポッドやトライポッドなどの依託物を使うのが一般である以上、
それが標準的に装備されていることが多いし、装備するのが普通でもある。
そして狙撃をするのであれば、二人一組で行動するのが原則であるわけだ。
(121:358)

巨大な大砲やロケット砲を分解して人力で持ち運びなんて出来るのでしょうか?

たしかディエンビエンフーでベトミン重砲351師団が数トンある巨砲を人力で陣地まで運び上げていなかったか?
米軍の105ミリ砲だったかと思うのだが。
(121:421)
105mm榴弾砲クラスまでならどうにか人力での分解・移送が可能。
ディエンビェンフーの戦いの際にヴェトミンは米国製の105mm榴弾砲を
人力で周囲の丘に引き上げて砲撃を行っています。
(121:423)
旧日本軍が指導した人海輸送作戦。
単にバラバラにして輸送しただけだけどね。
(121:425)
迫撃砲なんて分解が前提だしなぁ
(121:427)
今でもヒズボラやパレスティナ過激派の皆さんは、
BM21自走ロケット砲を海外で調達、バラバラに分解してレバノン、パレスティナに持ち込み、
それを再度、用途に合わせて組み立て直すなんてことをやっとります。
(121:イスラエル国防相 ◆3RWR.afkME)

大砲の性能に関する事ですが「20mm50口径」と書いてあれば「口径が20mmで砲身長は口径の50倍」でいいんでしょうか?

OKでし。
ただ、口径20mmでは「大砲」とは呼ばないと思いますが。
(123:732)

博物館などで保存されている古い戦車や大砲なんてのは、新しい弾薬さえあれば撃てるものでしょうか?

衝撃でバラバラになるかも・・・

博物館で現役当時と同程度の保守点検が行われているはずもないし
(中には例外もありますが)
(123:921)



各国陸軍の榴弾砲は口径155mm~203mmとありますがその砲弾は、155mmなら50kg以上、203mmなら100kg以上になると思います。どうやって砲弾を装填しているのでしょうか?

配備された写真などを見ると、クレーンなどは付随していないように見えるのですが(まさか人力ではないと思うのですが)

人力でなんら問題ない
陸上の榴弾砲は15センチ以上のクラスだとまず間違えなく分離装填
弾頭と装薬をいくつかに分けているため人力でも余裕で装填できる

ちなみに榴弾(HE)の重量(弾体+信管、装薬なし)。

152mm FRAG-HE OF-540 43.5kg
155mm HE M107 43.9kg
155mm HE(BB) IM-280 44.5kg
203mm FRAG-HE OF-43 110kg
203mm HE M106 87kg

155mmの軽量なHEとしてM795(35.4kg)があるが、例外的。
(480:463,479)

昔の大砲って真正面から見るとバームクーヘンみたいになってるのはなぜ?

今はそうじゃないっぽいけど、その辺はどう違うんでしょうか?

あれは焼嵌式砲身って言って、外筒と内筒の二層構造になってる。
外筒を加熱して熱膨張した状態で内筒に被せてから冷却する事によって、内筒を締め付ける。
これによって発射時に砲身に掛かる圧力と逆方向の応力を掛ける事によって、砲身に掛かる応力を減らす構造。
戦艦の主砲クラスだともっと大掛かりで多重構造になってる。

そうではない、一体で作られてる大砲は自己緊縮砲身と言って小さめの口径で作った大砲を内側から圧力を掛けて、内径を大きくしたもの。
こうする事で、砲身に発射時に砲身に掛かる圧力と逆方向の応力が残る。
この残留応力によって前述のものと同じ効果が得られる。
前述の方法より手間が省けるが、でかくて肉厚な砲身には不向き。
最近の大砲は155mm以下が大半だから、この作り方のものが多くみられる。
昔だと、高射砲とかでこの作り方の物が見られる。

詳しくは大砲と装甲の研究辺りを参考に。
(486:71)

第二次大戦などで、実戦時、戦艦や戦車の薬莢は射撃後、どうしたのですか?

戦記を読んでいると主砲や高角砲の薬莢に注意、とか排莢時に頭をぶつけて負傷とか、
映画を観ていても戦車の中は薬莢でガランガラン状態だし、B17の中は搭載機銃の薬莢だらけ、
ベトナム戦争だってヘリの中には散乱してますよね。
あれって、無事に帰ったあかつきには再利用する為なんでしょうかね?邪魔でしょう??
無論、戦艦の主砲と車載や航空機の機銃を同列に論じることは無理でしょうが、個々の例でも良いので、ご教示願います。

大抵の場合、帰還後に捨てられて廃品回収になる。
再利用される場合が無いでもないが、薬莢が歪んでないか(ジャムの原因になる)を
一つ一つチェックしなければならないので、それよりは新造する方が手間、コストが
かからない。
廃品回収の後で鋳潰してまた薬莢の材料にという形の再利用は無いでもない。

戦闘作業の邪魔については、跳ね返って乗員にぶつかるのを防止する板とか
薬莢受けとかを取り付けたりする措置をした兵器もあったが、
それらが逆に邪魔になったりジャムの原因になったりもしたので良し悪しだった。
それと、案外戦闘中は「命かかってる時にそんな事気にしてられない!
敵の弾丸の方が何とかして欲しい!」という意見もあって、
まあ、優先順位は高くないって事もあった。
(486:465)

ある目標に大砲を発射するのとロケットを発射するのでは効果や威力にどのような違いがあるのですか?

WW2においてドイツ軍はロシア軍のカチューシャ・ロケットを恐れていたそうですが

◆ロケット
メリット = 瞬間的に大火力を一気に投射可能。構造も簡単なのでコストが安い。
デメリット = 命中率があんまし良くないので、数によって補わなければならない。攻撃後、弾の再装填に時間がかかる。

◆大砲
メリット = 継続的な火力の投射を行える。精度がロケットよりもかなり高い。弾の再装填が容易。
デメリット = 構造が複雑なのでコストが高い。ロケットのように全弾発射、とか出来ないので瞬間的な火力ではロケットより劣る。
(初心者スレ365:402)

なんで高射砲って花火みたいになってるの?

高速飛行目標に弾を直撃させるなんて不可能(というわけでもないが大量に弾をばら撒くか
物凄く高性能な射撃計算機がいる)なので、弾が破裂して周囲に破片をばら撒いてそれで航空機を破壊する。
鳥を撃つのに散弾銃使うのと同じね。

高速で飛ぶ飛行機に対空砲弾を直撃させるのは難しいので、空中で砲弾が爆発して、破片で攻撃するようになってる。
昔は時限信管を使っていたが、第二次世界大戦中にアメリカが近接信管を使いだした。
(初心者質問スレ367:279,280)

大砲の口径を大きくするのにえらく苦労しているのはなぜですか?

発射時の反動に耐えるためにある程度の自重を持たなくてはいけないから?

反動は砲自身の重量だけでなく、駐退機や駐鋤、マズルブレーキ、
搭載プラットホームの重量などで軽減したり支えたりする。

「口径」には砲身内径と口径比(砲身長÷砲身内径)の2つの意味がある。
どちらを大きくしても、大きさに応じたより大量の装薬(発射に使う火薬)の
爆圧に耐える頑丈な砲身を作る必要がある。

単純に砲身を肉厚にすれば、砲自身の重みや発射時の温度変化などで
砲身が歪み、性能低下や事故に繋がる。
重量等の制約のなかで強度を実現するところに大砲作りの難しさがあり、
大砲の進歩が冶金学の進歩に追従してきたのもそのため。

また極端な例外として、桁外れに口径比の大きい大砲を作る試みとして
多薬室砲(ムカデ砲)というものもある。
こちらは発射薬の点火制御等、冶金学以外の技術的ハードルがある。
(521:912)

戦車はともかく大砲もそんなに早く動けるの?撃ったらすぐ移動とかできるの?

低レベルではエンジン付きの砲でてろてろと移動する。ちょっとがんばるとトラックの荷台搭載の砲になって、
撃つとさっさと荷台に上げて移動する。気の利いたのになると自走砲なので即遁走。
移動後すぐに射撃できるよう、慣性航法からGPSから使って、停車後数分で砲撃可能になったりする。
それも2~3発の速射を角度変えながら行い、目標に同時着弾させる。相手に対応するヒマを与えず、
短時間に大量の砲弾を叩き込む。必要最低限の連射を行ったらさっさと逃げ出して次の射点に移動。
(353:197)
MLRSとかのロケット砲なんかは、ちゃんと発射陣地と退避陣地を分けて運用してるしねえ。
そら、よう考えて運用してるわけだよお。
対砲迫戦が激しくなった第二次大戦頃から、特科の陣地変換の重要性について徹底されてきた。
当初は日本軍の砲兵陣地なんて、陣地占領するとあっちうまに天幕たてて鍋釜で飯作り初めて洗濯ものが干される
ような状態だったらしいがな(笑)
(353:緑装薬4 ◆8R14yKD1/k)
相手は航空機だけじゃないからね。敵も対砲迫レーダーとか火光標定や音源標定持ってるわけで、
初弾が落ちるとこっちの位置を逆算してくる。のんびり撃ってると敵砲兵の弾が落ちてくる。
(353:202)
すると撃たれた側が打ち返す場合は相手が逃げている事を前提に広範囲を狙うのですか?
確かに仕方ない場合はカーゴ弾みたいなのを使って子弾をばらまくとかするだろうけど、
やはりそれでは効率が大変悪いので、小型の短距離無人偵察機を飛ばしたりするのが今のたしなみ。
でも陸自には配備されてなかったような希ガス。
逃げて隠れて、で、敵機が補給しに帰ったら出てきてドカドカ撃つ。
だから米軍はカモフラージュや林の陰に隠れた車両を判別できるレーダーの開発をせっせとやってます。
(353:209)
対砲迫戦に任ずる部隊が臨目として数分で撃ち返す。
その撃ちかえし時間と、陣地変換時間のどっちが早いかで勝負が決まるわけよお。
それに、相手の特科の撃滅が必ずしも目的ではないしね。
陣地変換を強要することによって、敵に持続的な砲撃をさせないことが出来るから、
結果的に敵の特科を使い物にさせないことになる。
(353:緑装薬4 ◆8R14yKD1/k)

陸の戦いに於いて、203㎜自走砲やそれよりも大きな砲が廃れたのは何故でしょうか?

射程距離と命中精度を求めるなら弾道ミサイルがあるし、命中精度よりも弾頭威力を
求めるなら長射程のロケット弾をまとめて叩き込めばいい。
なにより、自走砲としてマトモに運用できるのは203mm程度が限界で、それ以上は
「一応自分で走ることが出来る」というレベルのものしかサイズ的、重量的に作れない。
ということで廃れた。
(536:952)

「効力射」ってどういうものですか?


榴弾砲や迫撃砲、艦砲などの曲射弾道砲による間接照準射撃で、まず数値上の諸元で「試射」を行い
その弾着を観測して「修正射」を撃つ
修正射で命中(公叉)諸元を得たなら、本気でガンガン撃ち込む
本気でガンガン撃つのが「効力射」
(537:860,861)

コリオリ力による影響を教えて下さい

コリオリ力による誤差は、東西南北どちらに撃つか、緯度何度にいるかで多少変わってきますが、
射程500mで2cm、2000mで50cm程度になるようです。(7.62mm、860m/sec 火器弾薬技術ハンドブック)
しかし、他の方が書かれておられるように、風などの要素も大きく働き、例えば10m/sの追い風、向かい風で
射程は3%近く変わります、ということは弾着点もそれだけ上下することになります。
(125:system ◆systemVXQ2)

超長射程の大砲やミサイルはコリオリ力の影響を受けるの?

超長射程砲どころか通常の野砲でも目標がおおむね10km以上離れている時はコリオリの力を計算に入れて射撃する
パリ砲なんぞはコリオリの力だけで目標から1km以上外れたそうな
あと北半球で製造された砲を調整せずにそのまま南半球に持ち込むとコリオリの力のせいで外れたりするそうだ
(542:126)

200年くらい昔の大砲が青銅製だったのは何で?

鉄じゃいけない理由は?
鉄を鋳造する為に加熱するには半端じゃない火力が必要。
例えば木炭で大砲を鋳造しようとしたらそれこそ一門で森が消える。
では他に使えそうな石炭はどうかと言うと、生の石炭は製鉄の際に脆化の原因となる硫黄を含んでいるので使用できなかった。
結果、青銅なら弱い火力で容易に鋳造できるし、そこそこ丈夫なので大砲の素材として使用された。
鉄製の砲が主流になるには間接的に熱する反射炉や脱硫した石炭であるコークスの発明を待つ必要があった。
(547:925)
鉄のほうが加工が難しく、脆くて発砲時に破損しやすく、錆にも弱かったためです。
大砲には鍛造砲と鋳造砲があります。
前者は火縄銃のように鉄棒を叩いて加工するのですが、
手間がかかり大型砲には向きませんし、継ぎ目が弱いと強度も下がります。

後者の鋳造砲は鉄の溶解が大変で、均質に型に充填することが難しく、強度に問題がありました。
英国で実用化されますが、強度を補うために砲身が肉厚で重く、砲金製よりも劣りました。
それでも値段は安くて輸出用としては歓迎され、鋳造技術の向上とともに使用が拡大しました。
(547:◆yoOjLET6cE)

大砲の弾道と射程はどのように計算するのですか?

垂直方向の速度成分 (Vv) m/sec で射出された物体が頂点に達するまでの時間 (t) は、
重力加速度を (g) m/sec2 とすると t=Vv/g。地上では g は9.8m/sec2

水平方向の速度成分を (Vh) とすると、その間に物体は Vh*t 移動している。
物体の速度低下を0と仮定すると、落下までの軌道は対称だから、射程距離は 2*Vh*t。

初速と角度からVvとVhが求まり、t=Vv/gから t が求まり、射程距離が算出できる。
真空中では角度は45°がもっとも射程距離が長いので、Vv=Vh=初速/ルート2 で簡単に計算できる。

で、砲弾の射程には空気との摩擦と空力的ドラッグ(砲弾の後に生ずる低圧による減速)がある。
長射程では大半の時間を空気がごく薄い高度を飛ぶが、空力抵抗はトータルとしてやはり大きく、
同一装薬でもドラッグ対策を行った155mmベースブリード弾は通常弾より4kg重いにもかかわらず、
通常弾の30kmに対し、39kmの射程を得ることができる。(M1 radar echo、3装薬)

ここから類推して、真空中と仮定した距離の3/4弱ぐらいに推算して大きく外れていないと思う。

弾道や射程などについて本気で勉強したければ、「火器弾薬技術ハンドブック」を購入してください。
ttp://www.defense-tech.or.jp/04/060622-01.html
砲内弾道から始まって、イヤになるほどタメになります。

そういうヤヤコシイ計算を機械でやっちまおうとして、
WWII戦時中、IBMにコンピュータの基本形を作らせたアメは凄い。
(345:134-141)

射程距離160kmの大砲というのは、どの程度の初速があれば実現できるでしょうか?

質問内容に最も近いと思われる砲に、第一次世界大戦にて使用されたパリ砲
があります。射程約131kmで、砲弾初速は約1600m/sでした。砲弾は最高で
地上40kmまで到達していました。
(345:152)

これまでに試作または実用化された大砲の中で発射時に砲弾が持っている運動エネルギーがもっとも大きいのはどの砲はなんでしょう?

21センチ列車砲(パリ砲)198,046,875j
15cm高圧ポンプ砲(V3)88,946,784j
80cm重列車砲ドーラ(榴弾)1,613,760,000j
80cm重列車砲ドーラ(徹甲弾)1,739,500,000j
戦艦大和の主砲・徹甲弾(一門辺り)30,451,769,400j
(528:235)

空砲でも近くにいる人は危険なの?

戦車砲などの強力な火砲は、その発射ガスによる死傷範囲が設定されています
バズーカなどのロケット式の携帯火器も、その発射炎の範囲は危険区域となっています
基本的に高温・高圧のガス噴流ですから危険でない訳がありません。
(567:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)

砲身寿命について、戦いの予定があって余裕があれば残り寿命があっても交換しますか?

砲身寿命は「交換の目安」であって、寿命を越えたからといって
射撃即暴発というわけではない(砲身が粉砕するほどの摩耗は通常まだもっと先)
なので1戦闘(というか砲弾の搭載限界量を使い切る)で砲身寿命を越えるようであり、
なおかつ交換の余裕があれば予備砲身に変えるし、そんな余裕がなければ出撃する可能性は高い。

戦艦でもないとそうそう問題にはならんからな>砲身寿命
というか戦艦が大変過ぎるんだけど。
大和型は専用の運搬艦が必要だったし、実は開戦時には交換用砲身のストックが
定数分なかったりした。

つーか砲身命数ってのは簡単に言えば
「額面性能(特に散布界)を出せる大体の限界発射回数」
ということ。
つまり砲身命数を超えて射った場合、命中率がやや悪くなったり最大射程が短縮する(発射ガスのエネルギーロスが増える)
なんかの弊害は生じるけど射撃不能になるわけではないのだ。
(340:242-249)

砲口から銃弾撃ち込めば、内部の砲弾を誘爆させて撃破することは出来ますか?

一応沖縄戦だったか硫黄島戦だったかで砲に装てんされた
戦車砲弾が炸裂し(原因は不明)、中の砲塔内の乗組員が
ゼリーになっちゃったことがあるから、可能っちゃ可能。

大抵、砲弾っつーのはライフリングで回転運動を与えられて、
×回転したら安全装置解除されて爆発可能状態になる。
等など、いろいろ起爆まで手順が必要だから、
よほどの僥倖がなければ装填中の砲弾に正面から銃砲弾あてて誘爆ってのはないと思われ。
(創作質問50:736,737)

無反動砲の場合弾頭を発射するための火薬は装薬とは呼ばないのでしょうか?

装薬と発射薬の違いは何ですか?
装薬というと、発射薬+点火薬を包んだカタマリを指すからです。
弾を飛ばすための火薬、という意味では「発射薬」が適切です。
装薬の画像と仕組みは↓をどうぞ
http://www004.upp.so-net.ne.jp/weapon/propellant.htm

装薬は「発射薬+点火薬」ではありません。火薬学会の火薬学会規格(火薬用語集)における「装薬」の定義は、

1. 発破孔等に詰めた火薬類、または詰める作業
2. 薬莢または薬嚢に収納されている発射薬

となっており、発射薬単独でも装填された状態であれば装薬ということになります。
実際には火工品に装填された火薬・爆薬をひっくるめて指すことが多く、
例えば火薬工業学会の「一般火薬学」の雷管の項でも、装填されている起爆薬(DDNPなど)と
これをブーストする添装薬(ペンスリットなど)の両者を併せて「装薬」と表記しています。

発破に使用するダイナマイトなども「装薬」であり、厳密な定義としては最初に挙げた1. 2.が「装薬」。
実際には「何かに詰めた火薬・爆薬」すべてを指す感じになります。
火薬学会規格でも「装薬」は「charge」「load」に相当させており、これらの単語が炸薬も含むことはご存じの通りです。
(328:650,653)

WW2時代の対戦車砲、例えば英軍の6ポンド砲とか、ああいう防楯ってM4シャーマンの75mmHE弾の直撃にも耐えるもんですか?

牽引砲に撃ち込むのであれば徹甲弾ではなく榴弾だろうから
着弾する位置によっては榴弾の破片を弾き返すことは十分ありえる。
榴弾の破片には有効殺傷半径というのがあって、距離が離れるだけ貫通力も落ちるわけで。

特にパックフロントであれば砲の大部分は壕に隠れているんだから
一発で確実に撃破するというのは難しい。
(600:54)

金属薬莢があるのに弾頭を別に装てんする砲があったそうですが、いつごろ発明の技術でいつごろまで使われたかわかりますか?

後装式のカノン砲が用いられるようになったのは19世紀後半からなのですが、
薬莢式と薬嚢式は大体同じころから使われるようになっています。
(仏人ド・バンジュが薬嚢式火砲の閉鎖機の特許をとったのが1880年代はじめ)
そして、速射性を重視して金属薬莢を使用した分離薬莢式の速射砲(Quick Firing Gun)
がそのころから相次いで作られて艦艇に搭載されるようになりました。
これを多数搭載した日本海軍の艦船は、日清戦争で清国海軍を圧倒しています。

薬嚢式のほうが大口径化に適しているので、分離薬莢式を大口径野砲に使う例は
さほど多くはないのですが、例外と言えるのがドイツの艦砲/野砲です。
ドイツでは鎖栓式閉鎖機の製造が容易という理由で薬莢式が好まれており、
大口径野砲でも分離薬莢式が用いられています。
有名なところでは、ヤークトティーガーの主砲である55口径12.8cm Pak44
なんかが分離薬莢式ですね。

書いてて思い出したけど、ソ連のT-64/T-72は装填効率を上げるために分離薬莢式で
自動装填装置を組み込んだ主砲を採用しています。
(606:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)

拳銃や小銃にはサイレンサーあるけど、榴弾砲とか大口径の大砲にはないの?

(610:230)

昔の大砲は何で青銅製だったんでしょうか?

鉄じゃいけない理由は?
鋳造技術の問題です。
250年前くらいまで、鉄は銑鉄(せんてつ)と言う炭素含有量が多く、不純物の多い鉄でないと鋳造が不可能でした。
これは融点が低くて鋳造が容易でしたが反面、展延性に乏しく、脆いと言う欠点を持っていました。
この鉄を使用した大砲は脆く割れやすく、何より強度を保つためには、かなり分厚くする必要がありました。
その為、耐久性、重量の点で青銅製の大砲より劣っていました。
ただ、安価であったために部分的には使用されていました。

しかし、1856年にベッセマー転炉が発明されると、鋼鉄の鋳造も容易になった為、大砲の素材もそれに置き換わっていきました。
(614:672)

なんで現代の野砲や自走砲はライフル砲なんでしょうか?

確かドイツ軍が大戦で使ったサボ付きの滑腔砲がかなりの長射程だったと聞きましたが、
サボ着けたらその分弾体が小さくなって威力が減るやん。

そもそも高初速を必要としない曲射榴弾砲では滑腔砲のメリットが
得られないし、安定翼で直進性能を確保する滑腔砲弾は飛翔時間が
長い曲射榴弾砲では風の影響を受けやすく誤差が非常に大きくなる。
なので野砲や自走砲には向いてない。

滑腔砲はライフル溝からの燃焼ガスの漏れが無い分だけ初速は稼げますが、弾道が不安定で命中率に難があります。
野砲に滑腔砲が見られないのは弾道を安定させる手段として回転させる方が最も効率が良いからです。
戦車砲のようなサボ付き砲弾に見られるフィンを使った空力制御はあくまでも次善の策です。
フィン付き砲弾は長距離を飛翔すると、どうしても風の影響を大きく受けてしまうので、ライフル砲弾より命中精度に劣ります。
現代ならロケットアシストやベースブリードで距離を稼げるので、そのようなゲテモノ砲は不要でしょう。

また、野砲や自走砲の砲弾は概ね榴弾です。
榴弾の威力は弾頭の大きさで決まるので、滑腔砲の場合はフィンが付くので、
必然的に砲口径より一回り小さい弾を撃ち出す事になってしまいます。
その為、現代の155mm榴弾と同威力の弾を撃ち出したいと仮定すると、更に一回り大きい砲を用意する必要があります。
あまり大きい口径の砲は運用に難があるので運用するメリットは薄いでしょう。
(320:405,407)

マズルブレーキの穴の方向って横だったり斜め後ろだったりしますけど、あれの角度ってどういう形で決めているんでしょうか?

マズルブレーキの設定に関しては、まず大きさが後座衝力の軽減量の絶対値になる。
大きいほど効力が大きくなるが、銃身の先端に結構な重量物を置くことになるし、砲弾の加速に寄与しない砲身長が増えるので、
取り回しや車体重量、駐退機の性能などを考えての大きさになる。
また、マズルブレーキを装着すると発砲時に横向きのぶれが発生し、それはマズルブレーキの大きさに比例する。
後座衝力の大きさによる命中率の低下と、横向きの発砲炎による砲身のぶれ、どちらにデメリットがあるかを考慮して設定する。

角度に関しては有毒な発射ガスが射手、車体、作業する砲兵に掛からないような角度に設定される。
射手から砲口までの距離が長いほど後方の角度にしやすくなる。
(645:325)

砲撃の技術で、照準の為の基線と言いますが、この場合の「基線」とは何でしょうか?

三角測量について調べると吉。
自分側のいっぺんの長さが長いほうが、正確な距離が出る。
戦艦だと、大和で15m、長門で10m。それに比べ、陸上砲台だと、km単位の
基線を設定できるので、命中率が、段違い。
開戦前に対馬要塞の40cm砲VS長門型戦艦のシミュレートやったら、要塞砲二門潰すのに、
長門型戦艦が四隻沈没という結果が出てる。
(659:461)

駐退器と復座器の違いは?

砲身と薬室、遊底とその複座機構やそのケースまで一体になった状態(砲が、と呼んでよいだろう)で
全体が後ろに下がるのを制限する(あるいは緩和する)のが駐退器。

それがなければ、すげぇ重くて丈夫な仕掛けで受け止めるか、
昔の大砲みたいに撃つなりころころ後に下がってしまうことになる。

下がった砲を元の発射位置まで戻すのが復座器。
だから砲のケース内で、遊底の復座機構後端などは動かず、砲身と遊底が後退したり前進したりするのは
単なるブローバックなりなんなり、連射機構の一部で、駐退、復座ではない。
(295:222)

翼安定式ロケット弾がなかなか実用化されなかったのは何故でしょうか?

翼安定式ロケットが実用化できなかったのは、推定ですが、バランスのとれた
翼を胴体に取り付けることが難しかったからではないか、と思います。
少しでも取付位置を狂わせると、弾道が明後日の方向に飛んでいきますから。
(48:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

MLRSのロケットの中身って爆弾だけですか?

MLRSのロケットの弾頭は、子爆弾ばら撒き型の外に地雷散布型、何発かの
誘導ミサイルを詰めた精密誘導型、等さまざまなバリエーションがある。

 他にATACOMSという大型誘導弾(この場合は装弾数2発)もあり、
バリエーションは幅広い。
(51:934)

現代の技術で対戦車砲を作るとどうなるのか?

戦車を倒すのに一番適した砲は戦車砲です。
ですから戦車砲を戦車から降ろしたような代物になります。
それで機動力を持たせるために装軌車両に搭載して、
防御力を持たせるために装甲を施すと、あら不思議、戦車になってしまいました、とさ。
(55:588)

リコイルスプリングと駐退復座機との違いは?

リコイルスプリングは連射砲において、後退した遊底(機構によっては途中まで銃身も一緒)を元に戻す装置。
その際、同時に次弾も装弾する。
駐退復座器は単発砲にでも適用できる仕組みで、発射の反動で砲全体が後ろに下がるのを制御する仕掛け。
これがないと砲を発射するたびに車輪付き砲座ごとコロコロ後ろに下がってしまい、また発射位置まで戻して角度や方向を
調整しなければならない。帆船時代の艦砲は、滑車とロープで車輪付きの砲をコントロールし、後退する距離を
制限すると同時に、素早く元の位置まで復帰させることができた。これが駐退復座器のはじめと言えるでしょう。

それから進化して、砲座は動かず、その上で砲全体が発射時の反動で後退、復座するようになった。
滑車とロープの替わりに、油圧シリンダーと空気室と弁などが使用されるようになった。
外見上動いているのは砲身だけのように見えるが、発射システム全体が砲座の上で後退するのが普通です。
これによって砲の角度や方向を保ったまま、砲の後退、復座ができるようになった。
後退させずに反動を受け止めるには大きな質量と頑丈な構造が必要だし、砲の方もそれに叩きつけられるわけだから
頑丈にする必要があり、とにかくやたら重くなるので実用的でない。後退させることで加速度を分散し、
構造負担を減らすと同時に、発射効率は落とさず、コンパクトな構造に作り上げるのが駐退復座器の目的。
(295:231)

何で現代の野砲には最小射程があるのでしょうか?

まず第一に、直接射撃モードで使用すれば、最小射程はなくなります。
まあ、砲弾の安全装置解除に必要な距離はありますが、起爆しなくて当たればそれなりに痛いし。

それなのに最小射程が表示されている場合は、榴弾砲では間接射撃がデフォルトだからです。
使用される装薬の最小単位を装填し、間接射撃における最小射程に(通常は最大仰角に)
射撃したときに、砲弾が落ちてくるところが最小射程距離。

装薬を勝手に削ったりすればさらに短くはできるでしょうが、そんな変なことはしないので、
最小装薬時の射程距離を表示します。
(672:system ◆systemVXQ2)

沿岸砲は地対艦誘導弾の登場によって廃れたのでしょうか?

沿岸砲はまだ残ってる。この前砲撃事件があった北朝鮮のあれも運用的には沿岸砲。
固定式の大規模な沿岸砲塔が無くなったのは大砲の陳腐化。
(683:629)

旧式の後装砲、日本ではいわゆる仏郎機の、当時の前装砲に対する威力・射程は具体的にどの程度劣っていたのでしょうか

西洋の話か日本の話かどっちが聞きたいのか分からんけれど…
近代以前の兵器を、今の大量生産品みたいに総括的に性能を云々出来ませんて。

何しろ「大砲親方」がそれぞれ勝手に自分の流儀で作ったものを、本人が戦場でぶっ放してたわけで。
基準となる性能みたいなものが存在しない。それこそ口径40センチ、砲身長5mみたいなものもあれば、
口径1cm、砲身長2mみたいなものもある。砲弾と砲身の隙間だのなんだのも、砲の数だけ違いがあった。
ミラノのスフォルツァ城に15世紀にあった装填用具は二百種類を超えていたとかいう話もある。
一個一個全然違う物を「どの程度」なんて語れないわけよ。
当然大きな隙間がある以上、同規模の前装砲より劣っていたことは明らかだろうけど。
(284:897)

なんでロケット砲=面制圧兵器なんですか?

一番大きいのは同時に沢山撃てるから。例えば自走砲はちょっと
撃ったら移動してしまうことが多い。ことに打ち返されると思っている
ときはそう。(逆に打ち返されないと思えば腰をすえて車体後部のドアを
開けて、砲弾を外に並べて準備して撃つけど。)
そんな自走砲を確実に撃破するには時間をかけて沢山の砲弾を撃ち込む
よりはロケット砲で一斉にある程度広い面積を覆うように攻撃して
どれかの弾の破片が当たるだろうと期待するほうが良いから。

ちなみに榴弾砲の場合も数門が組で撃つといえば撃つのだがロケット砲
なら瞬間的には複数の榴弾砲が一斉に撃ったのと同じ効果が得られる。

しかし最近はロケットといいながらもGPSなどを利用して実質的には
誘導できるものも出てきつつある。砲弾についても誘導砲弾が開発
されるなどしている。また、カーゴ弾というのがあり、これは
砲弾の中に子弾を沢山積み込み目標の上空で放出して広い面積に撒く
のを狙ったもの。

GPSによる誘導については爆弾についても同様で
JDAMなどがその例。誘導爆弾なんだけどレーザー誘導爆弾よりも安価。
(280:155-161)

機関砲の復座機というのは実際、どのくらい有効なのでしょうか?

発射の反動による砲身後退で、弾薬の装填を繰り返す機関砲ってあるのでしょうか?
砲身だけ後退しても、発射済み薬莢の抽出と次弾の装填はできません。
どこかの時点で遊底が薬室と分離し、後退する必要があります。
砲身の後退は反動の低減や遊底分離機構の作動のために行われ、そのような機関砲は珍しくありません。

復座機、つまり駐退機は反動を吸収して(正確には時間的に分散して)
小さなプラットフォームでも運用可能にする、あるいは連射時のぶれを防ぐ働きです。
後退した遊底を元に戻す復座機構(通常はスプリング)とは無関係なので機関砲の作動システムとは関係ありません。

正確に言うと、反動で後退しようとする砲全体の動きを緩やかに止めるのが駐退機。
止めたあと元の位置に戻すのが復座機です。
いずれにせよ、連射機構とは関係なく、単発砲でも使用されます。
ただし、駐退機の効きが反動型の機関砲の作動に影響を及ぼす可能性はあります。

駐退機、復座機について詳しく説明してあるサイトがありました。
http://sus3041.web.infoseek.co.jp/contents/gun_meca/recoil_runout.htm
反動の強い砲を運用する際に必要な物であり、重量のある車両に搭載した
比較的小口径の砲には必要ない、という事情もあります。
(280:482-490)

外部動力の機関砲は確実に動作するといわれていますが、普通のガス圧とかで動く機関砲(BTRの機関砲)とかは信頼性が低いんですか?

十分実用可能な信頼性は持っていますが、不発弾の発生があれば必ず人が
レバーなりなんなりを操作して不発弾を抽出し、次弾を装填しなければなりません。
航空機であれば、パイロットと機載機銃の間にそのようなメカニズムが必要になります。
また不発弾による作動停止を警告する装置も必要になります。

同等以上に問題なのは、ガス圧を使用する場合、ガスが流れるシリンダーに
火薬のカスがたまり、発射速度が落ちたり止まったりしてしまうことです。
点検と整備が必要になります。また、発射速度を変えようとするとガス圧の調整が必要となりますし、
ガス圧は遊底の重さ、復座バネとのバランスを取らねばなりませんから、単に圧を変えるだけでは
作動が不安定になることもあります。

一般に反動にせよ、ガス圧にせよ、内部動力で連射する機関砲は反動(ガス圧)、遊底の重さ、バネの強さを
巧妙にバランスさせ、最適化して確実な動作と速い発射速度を得ます。弾薬を少し変えても作動が変わるので、
そのような心配のない外部動力に比べて設計やアレンジが面倒になり、ファミリー化もたいへんなのです。
(280:601)

復座機付きの大砲の後座距離って何を基準に決められているんですか?

薬莢を排出するのに、最低でも使用する薬莢の全長分は後退しなければなりません
従って薬莢の全長と閉鎖機の復帰に必要な距離、
発射の衝撃を充分に減衰するため駐退器の動作距離
これらを参考に後座距離を設定します
(279:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)

長距離砲の弾道は、大気圏外を通過するの?

大和の46cm砲弾でも最大高度約12000mですけど?

最大射程120km超を誇った第一次大戦の通称「パリ砲」で最大高度40km程ですね
射程300kmのV2ロケットで最大80kmに到達します
(696:ゆうか ◆u8WC078ef5ch)

砲弾発射後、空薬筴が飛び出す機構って何という名称なんでしょうか?

その質問を字義通り受け取って回答するなら「自動抽出機構」「自動抽筒機構」
そのような装置を備えた砲の名称なら「自動砲」等
飛び出させる部品の名称なら「抽筒子」
(276:20)

対空砲が対地攻撃出来るなら野戦砲も対空に使えますか?

砲の種類にもよるでしょうがたぶん以下のどれかに引っかかるので使えません。
①砲弾の初速が足りるか否か
②対空用の砲弾が使えるか否か
③構造的に対空射撃できる射角が取れるか否か
(戦争板初質スレ5:219)
日本陸軍の初期の高射砲は、38式野砲の砲身を高仰角取れるようにしたものだよ。
ソースは、NF文庫の「日本陸軍の火砲 高射砲」
(戦争板初質スレ5:223)

大砲や大筒と言われるものの弾体内部に火薬を入れて爆発させるようになったのは、いつ頃からなのでしょうか?

記録によると、1376年にVeniceで使用されたものが最初で、石、もしくは青銅の半球を2個繋いで
球の形に閉じ、導火線に火をつけて撃ち出すことで爆発させたものです。
1550年以降は臼砲の砲弾としてよく使われるようになっています。

Bombとか炸裂弾とかでググると良いかもしれません。
(254:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

マズル・コンペンセイターとマズル・ブレーキの違いを教えて下さい。

「マズル・コンペンセイター」というのは「銃口(砲口)制御装置」の意。
「マズルブレーキ」というのは「砲口制退器」の意。

 マズルブレーキは、コンペンセイターのうちの一つ。

 コンペンセイターには、銃口の発射ガスの吹く方向を限定して銃口の跳ね上がり
を防いだり、発射ガスを後方やや斜めに吹きつけて反動を軽減したり(これが
マズルブレーキ)、と、様々な作動種類のものがある。

 特に砲口で発射ガスの吹く方向を偏向させて反動を軽減するコンペンセイターを、
マズルブレーキと呼ぶ。
(173:303)

師団砲ってなんでしょうか?

師団砲というのは、師団レベルの戦闘を支援するために使われる砲のこと
一般に大きくて重く、射程が長くて破壊力が高く、数が少なくて補給が難しい
重砲が師団に配属される。
連隊砲とか大隊砲と呼ばれるものはその逆に小さくて軽く、射程が短くて
威力が小さいが、数が多くて補給の負荷がかからない、小部隊向けの
軽砲が使用される。
中隊砲という用語はあまり使われないが、迫撃砲や躑弾筒が中隊レベル
の戦闘を支援していたから。
(俺初質スレ2050:185)

短砲身(口径が小さい砲)って、長砲身に比べて製造コストや運用コスト以外にメリットってあるの?

その製造コストや運用コストのメリットがかなりデカい
砲身命数も長いしな

一応それ以外のメリットだと、山の後ろにある比較的短距離の目標を撃つときとかは臼砲みたいな曲射弾道じゃないと撃てない
(俺初質スレ2050:242)

榴弾は何故155mmが主流なんですか?

今でも203mm(8インチ)榴弾砲はあるけど
昔(WW2頃)は師団用に75~105mm(3~4インチ)砲、それ以上の軍直轄に155mmや203mmだったが
扱いやすい重量とサイズと威力のバランスから、現代では155mm榴弾砲が手頃で主流になってる
それ以下だと威力不足、それ以上だと重量やコスト的や運搬に不便で扱いにくい
(俺初質スレ436:121)





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