軍事板初心者質問スレまとめ(FAQ)

戦車全般

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he111z

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だれでも歓迎! 編集

戦車の履帯って万一下の部分が切れちゃったりしたらどうやって交換するんですか?

ごりごりと戦車を前進させて外し、新しいのを巻きなおします。
上等の戦車だと、簡単に切れてしまわないように履帯の帯と帯をつなぐピンが二本あります(ダブル・ピンと言います)。
装甲車みたいな安めの車両だとピン一本(シングル・ピン)のことが多いです。
 履帯の交換は言うまでも無く非常に面倒な作業です。それ以外にもすぐ調子が悪くなるエンジン、
すぐいかれるサスペンションの修理など、戦車の整備兵は大変な仕事です。
(くだらない質問はここに書け!:恋人は名無しさん)

戦車のエンジンでディーゼルエンジンはガソリンエンジンと同じ馬力を得るにはガソエンジンより大きくせなばならないって本当?

またこの二種の長所短所はどんなんでせう
ディーゼルエンジンは「重い」と言われますね。
日本とソ連が主にディーゼルエンジンを第二次世界大戦で多用してましたが、ディーゼルエンジンは、火がつきにくい、という長所があります。
(4:49)
ガソリンは揮発性が高いので被弾するとすぐに発火して火達磨ですがディーゼルはガソリンほどではないです。
圧縮比だとガソリンエンジンは1:14前後、ディーゼルは1:40くらいだったような。ディーゼルは一般的に燃費がいいともききます。
(4:50)
機関内効率と容積が同じなら、出力は回転数に比例します。ディーゼルは高圧縮率と、爆発圧に耐えるため、
エンジンのパーツは重く、圧縮行程の制限からも回転数はガソリンほど上がりません。ただしトルクは大きく得られます。
燃料の引火性の低さ、電装系の簡略さ、トータルの燃費の良さ、それに加えて重量物を動かすトルクへの必要性から、戦場では
ディーゼルエンジンが好まれます。ディーゼルバイクが作られるぐらい。
(4:57)

戦車の居住性というのは、どれほどのものなのでしょうか?

現代の戦車には空調がついているのでしょうか?
灼熱の砂漠に置かれた金属の箱の中はどうなってしまうんでしょうか?
M1にはついているようですね。九〇式はついてないらしいです。
(NBC戦用の空調はついているが、世間一般で言うところの「エアコン」ではないらしい)。ついているという説もありますが・・・。
(4:266)

現行の戦車って、100km/hぐらいでランダムに(三次元的に)動く標的に対して主砲を当てられるのでしょうか。

目標までの距離と目標の大きさによると思うけどほとんど当たらないんじゃないか?
そもそも戦車砲はそういう標的を想定して設計されたわけではないはず。第一砲塔がそんなに器用に回転するとは思えん。
(5:878)
戦車の戦闘距離は数キロです。マッハ5のAPFSDS弾と言えども、弾着までに1~3秒かかります。
この間に視線に対して垂直に100km/h(=30m/sec)動かれたら、当然あたりません。
移動中の敵に対する射撃は、基本的に相手がそのまま動くと仮定して見越し位置に向かって撃ちます。
相手が唐突に止まったり、進路変更すればずれます。
(5:905)

戦車砲打ちますよね?当然車内にはカラ薬莢がたまると思うのですが、狭い室内どうなってるんでしょう?

車内はカラ薬莢だらけ?
撃ち合ってる最中は危ないから外に捨てるのを控えたようだ
M1エイブラムスは可燃性の薬莢を使っているよ。ソ連のT-62は薬莢を車外に自動排出。
(6:379-381)

戦車はどこまで大きくなるか

どこの国も次期主力として140ミリはある程度開発準備を行っていますが、140ミリが
必要な脅威は今のところごくわずかであり、デメリット(高価、発射速度低下、携行弾数
減少)の方がはるかに大きい、ということで進行が止まっています。現代の軍事の
潮流を考えても、140ミリが現実に配備され、有効に使用される可能性は低いでしょう。

戦車サイズはM1A2/HAの70トンで、機動性、輸送性などが限界に達しており、
さすがの米軍も軽量化は考えてもこれ以上の重量増加は不可としているようです。
(8:206)

戦車はAT?MT? それともはじめからミッションなんてない?

74式はマニュアル。前6段、後1段
90式はAT。
(11:174-175)
最近の戦車装甲車のミッションは、一流国のものはオートマチックでエアコン付き
後発のはマニュアルで中東仕様などはエアコン付き、三流のはマニュアル、エアコンなし
が普通です。ちなみに、エアコンはNBC防御と表裏一体の関係にあります。

日本のけっこう最近の装甲車に、NBCなしがあったと聞きますが、まあなんとゆーか
結局国産実力は三流国かい、と一瞬思ったことであります。まあ、そんなのを作らせた
三流部分もある、ということですが。余談でした。
(11:system)

空挺戦車って、一体、どんな作戦に使うのでしょうか?。

普通の戦車より重量を軽くし、戦術輸送機に載せられるようにしたものです。
(普通の戦車は戦略輸送機クラスしか載せられないので、長大な滑走路が必要ですが、
戦術輸送機は短距離離着陸性能がいいので、それほど長い滑走路は必要とせず、上手くいけば草地などの不整地でも離着陸できます)

空挺部隊が敵空港を確保した後に輸送機から降ろし、空挺堡を確保・維持するのに使用します。

相手の対空能力が低ければ、強行着陸して展開という手もありますが、
被害が大きくなるので、第二次大戦以降は余りやりません。

普通の戦車より重量が軽いと言うことで、装甲はその分減らされて、アルミ合金装甲というものが多いです。
米軍だとM551、旧ソ連だとASU-85(これは対戦車自走砲だが)が代表的です。
(11:名無しさん@眠い人 ◆ikaJHtf2)

戦車の車高が、低い方が当たりにくいと思うのですが、なぜあんなに高いのですか?

そんなに低くはできません。砲塔なしで360度、どの方向にでも砲を撃ち込める
ようにでもなれば別ですが。
(12:バーナー保守員)
人間が乗りますから、最低でも座高分は必要。
転輪が小さいほど低速になりますから、転輪の直径分はそこそこ必要。
超壕能力も必要なので、長さと共に高さも必要。
砲塔の分、高さが必要
エンジンの高さ分、高さが必要。

など、諸々考えていくとある程度の高さは必要かと。
ちなみに、第二次大戦当時のアメリカの戦車は、空冷星形のエンジンを搭載していたので、車高が異常に高かったそうです。
(これは航空機エンジンの流用というのもありましたが)
(12:眠い人 ◆ikaJHtf2)
F1並みの座席位置じゃだめ?
あんまり車高を低くすると、周囲が見回せま千円
(12:海の人)
地面と戦車の底との間が狭いと障害物に乗り上げたとき、動けなくなるかもなので難しい。
(12:バーナー保守員)

昔の戦車のクラッチはよくめげたそうなんですか、それは重量のせいですか?

先進国のものはオートマチック(トルクコンバーター)になってますが、
まだまだマニュアルミッションのものも多く使われ、新規製作されています。

古い戦車の話は良く分かりませんが、現代の戦車でも高出力に耐える
ミッションの製作には技術が必要なようです。
(12:system)

たかだか40km/h、3000rpmしか出ないのに6速ギヤとかです。
戦車のような重い物を動かすのって蒸気機関の仕事だったので…レシプロエンジンはまだまだ技術的に未成熟でエンジンのパワーバンドが狭いです。なので頻繁にシフトチェンジが必要。
乗用車だとギヤ操作した時にシンクロメッシュでギヤを同調してくれますが(回転してる歯車に歯車を噛み合わせるので同調してないと跳ね返される。シンクロは同調をサポートする機構)戦車にはこれがあったり、無かったり(61式は無い。めげたのはおそらく61式の話?)
エンジンが転輪を回そうとした時に転輪にのしかかってる車重が転輪の回転を止めようとしてくるので、クラッチは強力にせざるを得ないのでクラッチは重い
トランスミッション自体の強度も必要なので各部品が重くそれを動かさなければいけないのでシフトレバーも重い(さらに回転あってないと跳ね返される)

戦車に火炎瓶を投げつけるのって有効な戦法ですか?

対戦車戦の火炎瓶攻撃は、戦車のエンジンがガソリンエンジンのころ有効でした。
機関部全体が火災を起こし、やがて燃料系が焼損して大火災が起こる。
ディーゼルエンジンだと、瓶の中身がエンジンルームに流れ込んでも大きな火災にならないそうです。
なお、ガソリンエンジンの戦車にはただの燃料瓶でいいそうです。
(火種はいらない。)
(75:345)

現代の戦車を、火炎瓶でやっつける事できますか?

エンジンの吸気部あたりを集中的に狙えば、フィルターをダメにしてエンストさせられる
可能性はあります。十分な量を使えば、かなりの確率で可能でしょう。

動けなくなった戦車はかなり料理しやすくなります。

熱で中身を焼くことはできませんが(車体の熱容量が大きくて温度が上がらない)、
周りでどんどん火を燃やせば酸欠死してくれるかもしれません。だいぶ燃料が
要りますし、酸素ボンベの一つや二つ積んでる気もしますが、動かない戦車相手
ですから、気長にやってればなんとかなるかも。あとは弾を避けるだけです(笑)。
(12:135)

「戦車肉弾撃破」って何を基準にそう呼んでるんですか?

肉弾と言うからには、肉が弾となって、戦車に破壊を届けなければなりません。

具体的に言えば、人が爆薬を戦車まで運んでいって初めて肉弾撃破になります。
(12:118)

戦車にCVTは使えないのかな?

ますます寿命が短くなりそうですな。
駆動系にあんまり先進的な装備をするのは、
かのポルシェティーガーの轍を踏むことになりかねんので(w

ちなみに自動車レベルでも、
たとえばGT-R800馬力マシンなんかになると
強化クラッチ入れても逝くときはあっさり逝きます。そんなもんです。
(12:521)

戦車には盗難防止措置とか取られてるんですか?

基本的に戦車に鍵の類はついていない。
戦場では乗員などが警備する。乗っ取られるようならただの間抜け。
平時には戦車は基地や駐屯地内の車庫などにある。
基地内の車庫にまで入り込まれるなら警備がお粗末すぎ。

ただしドイツ戦車には鍵がついている。なくしたらどうするんだろうね。

陸自では気休め程度ですが、ハッチなどのアクセスパネルには南京錠を付けてます。
(14:175-176)

いまの最新鋭戦車てレーザーで照準するっていうけど光学機器で照準することはないんですか?

レーザーを使用するのは距離を測定する時です。
昔は光学機器で測定していました。
照準自体は今も光学機器を使用しています。
(14:486)

現代の主要国の戦車は、射撃するときはレーダー管制しているのですか?

レーダーを敵発見、照準に使用している戦車はありません。案は出ていますが捜索レーダー止まりです。
対戦車ミサイルに対してレーダー警戒、対抗手段展開というものは実用化されています(ロシア)。

レーダーの精度では、ピンポイント命中の必要がある戦車砲弾(特に徹甲弾)は制御しきれないのです。
アクティブ誘導のミサイルであれば話は別でしょうが。
結局、レーダー電波で自己の所在を知らせて回るだけに終わりそうです。

まあ、そもそも見通し距離内の攻撃が主任務である戦車に、レーダーを搭載してもあまり意味がないわけです。
赤外の観測、照準装置が発達してからは特にそうです。
(15:system)
地上は空中や海上と違って障害物が多すぎるので
レーダーの使用は極めて限定されます。
(15:717)

戦車はコンピュータを使って弾道計算(こういう言い方をするのかわかりませんが)していますか?

レーザー測距装置で距離の変動も測りながら追跡し(双方とも静止していれば必要ありませんが)、
弾種、砲身のたわみや気温、湿度なども計算に入れて将来位置を割り出し、そこに砲身を向けます。

正確に言えば、水平方向は主に砲塔旋回でカバーし、上下方向を砲身の動きでカバーしますが、
砲身は水平方向にも動かせ、これで精密な追随が可能になります。

また、コンピューターが命中位置を割り出してOKを出し、砲手が引き金を引いても、
発射装置には発射OKのサインが出るだけで、発火は行われません。
機動中の戦車の砲身は一定の位置を保つことができませんから、
確実なロックオンを保つこともできないのです。
このため砲身は上下左右に微動し続けており、引き金を引かれた後、
最初に必中位置に砲身が来た瞬間にコンピューターが本当の発火を行います。
揺れる船の上で酔っぱらいの狙撃手が引き金を引くようなものです。

実際にはその遅れはわずかであり、意識されないぐらいのものだそうです。また、
戦車の動きが激しすぎると、いつまで経っても必中位置に砲身が来ず、砲手が
引き金を引いたのに発射できないロック状態になることがあり得ます。実際には
メカとソフトが進歩してきたため、まず、そのような事態は起きないそうです。

照準から発射まで完全手動で行う機能も、バックアップとして備えています。
この場合、距離測定も縮尺を用いた推定で手入力することも可能です。
米のM1の話です。
(15:system)

戦車の砲塔を回すのは、砲手、それとも車長、どっちの役目なんでしょうか?

通常砲手ですが、最近の戦車は車長がオーバーライドできるものが多いです。
つまり砲手の制御よりも車長の制御が優先されます。

砲手の作業中に、周囲を警戒している車長が差し迫った脅威などの優先目標を発見したときに、遅滞なく対応するためです。
オーバーライドして砲を向けながら砲手に指示を出すわけです。
(16:system)

戦車の車体横にかかれた 「>」 マークの意味を教えて下さい。

向きによって所属中隊を識別します。
たしか砲身にひかれたラインの本数によって所属小隊が識別されたはず。
(18:690)

森林での戦闘って、戦車とか使えます?使えなかったら攻撃ヘリって使う必要ありますか?

木がたくさんあるので車輛が入っていけないよ!
攻撃ヘリの場合は、ちょっとした林でしかも歩兵相手だと、あまりにも戦いにくいと思われます。
(21:名無し海兵隊員)

一人乗り戦車を開発、支障なく運用することは可能でしょうか?

現在の主な戦車が3人乗り組みなのは何故か考えてみてください。
操縦・射撃・全周監視(含む通信)を1人で行うと、下手をすりゃどれにも集中できない羽目に陥ります。
1人乗り戦車は、操縦・射撃の完全自動化システムがないと“支障なく”運用出来るレベルの物にはならないと思います。
その他に自衛隊が74式から90式に装備変更して乗員が1人減り、
4人で分担していた整備を(整備専任隊員だけでなく乗員も整備を行っている)3人でやらなければならなくなって、負担が増えたと言う話もあります。
整備班が後方に控えている戦闘時に、例えば履帯切れたりしたら乗員1名では応急修理も難しいでしょう。
(21:927)
絶 対 無 理
(76:293)
二人乗り戦車は研究されてるようですが、一人乗りはさすがに聞きません。
出来たとしても戦闘力はかなり低下するのではと思います。
(76:294)
1920年代に英国で、一人乗り戦車が試作されたことがありました。
武装は機関銃1丁でした。
しかし、運転しながらの機関銃操作は難しく、結局モノに成らず、機関銃手
を乗せて2人乗りとして漸く実用化出来ました。
カーデンロイドがそれにあたります。
(76:眠い人 ◆gQikaJHtf2)
第二次大戦の戦車なら、走行している戦車を一度止めてしまって、
弾薬を装填してから、照準すれば、一人でも可能かもしれませんね?。

現在の戦車は、操縦手はリクライニング姿勢のものが多くて、操縦席と、
砲塔との行き来が出来ないものも有る見たいなので、無理でしょうね。

未来型の戦車は、砲の制御と給弾装置が、完全に自動化されていて、
車体に座った2人の操縦者で、操作できるものも考えられているようです。
(76:≡ 6等兵 ≡)
一応、”一人乗り戦車”というものが考えられたことはある。
 技術的には充分可能。

 だが、一人で操縦しながら敵を発見して照準を付けて・・・とやるのはとてつもなく
大変だし、一人で操縦して戦闘すると廻りがよく見えない(基本的に前しか見えない
からのぅ)といった問題があった。
 なにより、乗組員が一人だと整備、点検、弾薬燃料の補充・・・といったことを
全部一人でやらなければいけないので、乗組員への負担がとてつもなくでかくなってしまう。
 長距離を走る時も、「疲れたので運転替わってください」ということもできないし。

 結局、出撃したら(たいがいは)その日のうちに戻ってくるような戦闘機とは違い、長期間
乗りっぱなしが前提となる陸上兵器では、一人乗りは困難だろう。
(76:318)
周囲監視カメラなんかつけまくって作ることはできるでしょうが、キャタピラ一つ補修するんでも
一人ではだめ。野営も誰が見張りに立つやら。しかも「目と手の数が多い」戦車には
必ず戦闘力で劣るでしょうから、金かけて壊れやすい弱い戦車を作ることになるだけです。
ひとまず現代の科学力では。
(112:system)
砲弾積みも履帯取替もみ~~んな一人で?
(4人→3人ですら現場はヒーコラ言ってるのに)
車長兼操縦手兼通信手兼ヴェトロニクス操作を全て一人で?

それでかまわないなら一人乗り戦車を作るのは技術的には不可能ではない
問題はメリットが無いだけ。
(112:204)
加藤健二郎「密着報告自衛隊‐戦闘部隊としての行動と実力」ぶんか社
を読んでみることをお勧めするナリ。

戦車に如何に人手が必要か良くわかる。
(112:205)
車長兼操縦手兼通信手兼ヴェトロニクス操作を全て一人で?

戦闘機は一人でやる場合もあるんだが・・・

問題はメリットが無いだけ。

人数減るのにメリット無いと?
(112:207)
戦闘機は戦車よりデリケートで単価も高いですがなにか?
(112:209)
過去、一人乗り戦車は存在する。
(112:212)
ようするに、アレだ。
戦車が作戦行動中だろうが、弾薬や燃料が尽きそうになったら安全で補給施設のバッチリ整った基地に帰っていいよ、
軽微でも故障したらその場に捨てて脱出していいよ、ってんなら一人乗りの戦車でも構わんわけだ。

地域の確保という地上部隊に課せられた任務は絶対果たせないけどな。
(112:213)
歩兵には歩兵の仕事があるから、いつも随伴させることはできないので、
依存することはできないからです。そのために戦車は自前である程度完結したシステムとして、
独自に戦闘能力を維持しなければなりません。

もしも乗員を減らして、随伴歩兵に頼る戦車を作った場合、
歩兵の数を増やさないと総体としての戦力は低下します。
そして歩兵部隊が戦闘で損耗すると、歩兵依存型戦車の戦闘力は激減するわけですが‥
(112:236)
海や空は各種の支援があることが前提になってるけど、
陸はそれらの支援が受けられないことを前提にしてるってのもあるな。
(112:238)

戦車はディーゼルエンジンが多いようですが故障が少ない・燃料が安い以外にどのような理由があるのでしょうか?

ガソリンだったら被弾してアボーンじゃんw
(118:915)
実際 初期の戦車が火炎瓶で・・・
(118:916)
兵器にとって一番重要なことは壊れにくい事なのです。
(118:917)

戦車の条件って「キャタピラ」であることが必須なんですか?

MBTに必要とされる重火力を装備した上で
路外機動性を確保しようと思うと、無限軌道にせざるを得ないのではないでしょうか?
#装輪式MBTというのは寡聞にして未見ですし。

センタウロですか?アレは装甲薄いですし。
(23:ちゃぎ)

戦車の車体を装甲兵車に流用した場合、装甲兵車としての使い勝手(広さ、歩兵展開のしやすさ)などに問題は無いのでしょうか?

第二次大戦中のラム・カンガルー(カナダのラム巡航戦車の改造)とか、
戦後のBTR-50(PT-76軽戦車からの改造)などがありますが、基本的に広さは問題がなかったようですし、
装甲は(BTR-50は兎も角、ラム・カンガルーは)、主力戦車並みですから戦車にも随伴可能です。

反面、大きな機関室を後部に持つため、安全な後部からの乗降が出来ず、側面からは狙撃の危険があり、
上面からの乗降は車体が高い分、よじ登りにくいと言う短所があります。
(26:眠い人 ◆ikaJHtf2)

戦車て撃破されると燃えるんですか?

戦車の部品は結構燃えるものがあります。
転輪、その他のゴム部品、内装品、もちろん燃タンがやられれば燃料も。
弾薬に引火すれば目も当てられませんしね。
(29:646)

「騎兵戦車」というのはどういうジャンルの戦車なのですか?

騎兵戦車:第二次大戦前のフランス陸軍で、騎兵支援、及び緊急展開部隊用に
高速、軽装甲の戦車を指して、そう呼称したようです。
(30:396)

たまに戦車に付いてる「シムファイア」って何に使う物なんでしょうか

Simfireは、演習用の発射模倣、着弾模倣用火工品の総称です。
肩撃ちミサイルのシムファイアもあれば、砲弾着弾模倣の爆発、あるいは色煙シムファイアもあります。
戦車についてるというのは、おそらく砲塔前面にずらっと並べた
小さな円筒状の部品の事をおっしゃってると思いますが、
通常は戦車の砲撃を模倣して臨場感(てーのも変ですが)を作るためのものです。
(31:302)

貫通したあとどうなるのか

戦車の砲塔内部には弾丸など爆発物がたっぷりあります
そこに超高速の金属が突っ込んでくるんですから、弾そのものに炸薬がなくたって、大爆発が起こります
また、破壊力は基本的にエネルギー量の関数であるので、
本質的には炸薬は必要ないんですけど
(31:910)

戦車のエンジンは後ろ置きが主流だけど、どうしてですか?

装甲が邪魔して交換しづらいから
整備が難しくなる
重量がある装甲や砲が前にあるので、バランスをとるため後方に置いた方がいい
(63:210)
1.冷却空気口や排気マフラーなど、脆弱箇所が内在するエンジンを、後方配置にした。
2.後ろに駆動転輪が有る方が、少し駆動効率が良いため、エンジンも後方配置にした。
3.稜線射撃で砲を俯角にした場合、邪魔にならないよう、エンジンは後方配置にした。
4.前方からの赤外線探知を鈍らすため、熱の発生の多いエンジンは、後方配置にした。
5.強い上り勾配でも、操縦手の視角を確保する必要から、エンジンを後方配置にした。
6.年々装甲厚の増す傾向から、重量のバランスを考慮し、エンジンは後方配置にした。
7.分厚い装甲を取り外す方式の整備は、大変面倒なので、エンジンは後方配置にした。
※ (6番7番は、>>210番さんと同じ見解です。)
(63:軍事板☆六等兵)
前置きにするメリットは?
例外として
イスラエルのメルカバ戦車は、エンジンを前置きにしている
これは、恐らくHEAT弾に対処する一種の空間装甲として利用している。
(63:212)
前置きにするメリットはあまりないんですね。

防御上から見ればメリットも存在し、一部の戦車にも採用され装甲車には多い形式です。
車体のレイアウトは、砲弾の配置場所などと共に、単純には決められない事柄でしょう。

その証拠としては、アメリカの「次次世代未来戦車」の、数種有るレイアウトの中にも、
「前方エンジン配置」の案も、存在していることから、それらのことはわかりますよね。
(63:軍事板☆六等兵)

水陸両用戦車って、使えなかったんですか?

結局、どっちつかずの存在なので…。
水に浮かべようとすれば、重量を軽くしなければならず、軽くすると言うことは装甲を
削る必要があり、装甲を削ると言うことは、防御が疎かになる訳で…。

また戦後になると、従来の戦車でもシュノーケルによる渡渉能力が付与されていまし
たので、専門の戦車を作る価値はなくなりました。
(63:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

用語集を見てたら、戦車 (せんしゃ) 兵器

 装甲した車体に火器とを備えて、(水)陸を自由に走り回る近代兵器。クローラー(キャタピラ)を
装着している必要はないが、それを超える行動力を発揮する物もまだないので、必然的に装備されている。

なるものがありました。
キャタピラ以上の足が無いのでキャタピラを装着しているとの事ですが、
でも「クローラー(キャタピラ)を装着している必要はない」と書かれているのはどういう事なんでしょうか?
判りづらい文ですがおそらく「戦車と呼ばれるためにはキャタピラを装着している必要は無い」
というような意味ではないかと。あと「クローラー」というよりは「トラック」とかの方が適切そうですね。
(65:84)
詳しくない人に「戦車ってどんなの?」と訊けば、
キャタピラ履いて、大きな砲を乗っけてる車を思い浮かべるでしょう。
だから戦車の説明として、定義としては"装軌式である必要はない"と言うだけかと。。
(65:85)
戦車 (せんしゃ) 兵器
 装甲した車体に火器とを備えて、(水)陸を自由に走り回る近代兵器の事。
 クローラー(キャタピラ)を装着している事と、戦車と呼ばれる事に関連性はない。
 ただ現状ではクローラー(キャタピラ)を超える行動力を発揮する物がないので、
 必然的に装備されている。

でも、わかりにくいかなぁ。
(65:98)

戦車の前に付けている熊手みたいなの何なんですか?

砂漠の砂の中に埋まった地雷を、掘り起こす装置のことかな。
湾岸戦争のとき、アメリカの戦車が付けてましたよね。
(65:661)

戦車の前方機関銃が無くなった理由ついて、教えてください。

1.
砲安定装置が無い時代は、戦車が走ったり止まったり旋回すると同軸機関銃が砲手の意図し
ない動きをするのです。
それで、人間が補正出来る前方機関銃は重要だったんです。

防御力を強化するために前方機関銃を無くすというのは、単にMGマウントの防御力が低い
ことだけを問題にした訳ではありません。
シャーマンやT-34に見られた、側面の張り出しを無くしつつ、装甲を厚くしたら車内が
狭くなったので、重要じゃなくなったモノを無くしてしまおうって意味もあるんです。
その他、エンジンや燃料タンク、主砲や砲弾もどんどん大きくなりましたしね。

2.
ソ連はガイシュツなんでアメリカだけ。
砲塔の上の機関銃は、M48の初期型でリモコン化されてます。
また、M48A1で車長のキューポラが小型の機関銃塔のような物になりました。 後者は
全く外に出ずに対空射撃も可能(当たるかどうかは別)とされてます。
その後、M103やM60、M1まで、銃塔なりリモコン機関銃が継承されてます。

なお、アメリカの戦車が砲安定装置を完備するのは70年代にM60をRISE化した時です
ので、同軸機関銃は70年代まで「第二次世界大戦」とそう変わらなかったんじゃないでしょ
うか。 (すいませんが、MBT70がどうだったかは資料不足で不明です。)

また、アメリカの前方機関銃手は、副操縦手は兼ねてましたが、無線手はやってませんので、
無線機云々はアメリカについては関係ありません。
(無線手云々は、英国も同様なはずです。ちょっと具体例が見当たりません。)
(67:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

エイブラムスや90式などの砲身の途中太い部分って何なんですか?

エバキュエーター、燃焼ガスの排出用。
(67:406)

仮に砲の発射速度が向上し、APFSDSで直射してもMBT撃破できるなら戦車でなくてはできない業務ってどんなのあるんでしょう?

戦車に積んでいるような「高初速のAPFSDS用の砲」は、戦車のような重たい車体が無いと、
反動が大きいので、(砲単独で撃つ)のは難しいのではないでしょうか?

一般の砲に比べた「戦車の価値」とは、その機動力です。
相手が不利になる位置に移動して攻撃できる。自分が有利になる位置に移動して守れる。
と言うような、素早い移動を伴う使い方ですね。
(67:954)

センチュリオンや3号戦車の一部には車体後部の下に反り返った板が付いてますが何の役目をするものなんでしょう?

3号戦車に付いてるのは見た事無いので不確定な情報ですが・・
ルノーFT等の後ろに付いている反ったフレームは、
凸状障害を超える時後ろにひっくり返らない為に付けられています。
(68:144)
3号戦車に付いてるのは冷却気の整風板かと・・・。
初期型はダクト状、中期型で反り返った整風板、後期に作られたM型では、防水扉を開いてフラップ状
(68:232)
センチュリオンも今調べて見ました。
やっぱり整流板でした。
排気管はフェンダー上だから、こいつも冷却気の整流用ですね。

空気を奇麗に流すためには、入口だけでなく出口が非常に大事でして・・・。
特に、エンジンやラジエター、オイルクーラーなんかが空気抵抗になるんで、
出口の設計を上手にやらないと空気が奇麗に流れないからでしょうね。
(68:233)

WW2のベルリン戦でドイツがイギリスの菱形戦車を引っ張り出して投入したと聞きますが、その菱形戦車はマーク幾つなのでしょうか?

MK-4だったはずです
(70:522)
マーク4には砲搭載型の雄型と機銃搭載型の雌型があったと思いますがそのマーク4は、雄、雌、どちらだったのでしょうか?
前に写真を見たときは雄型でした
(70:526)
※表現を修正

戦車の燃料は軽油ですか?

軽油が主流です。
燃費は1リッターあたり500~600mくらい。これは最大値で、不整地機動をやれば
あっという間にその半分くらいに落ちてしまう。
湾岸戦争時にはM1戦車は4~5時間ごとに給油を必要としたそうな。
(こいつは大喰らいのガスタービンエンジンだけど)
(72:744)

戦車とかの前後に付いてる白い雨戸みたいなのってなんですか?

夜間に味方を識別するための赤外線放出装置らしい。
(74:296)

戦車って空中から投下できる?

男の夢
でも、基本的にできない。
「空挺戦車」と称して、できるようにしたものは、
軽量化のため、戦車というには能力不足になる宿命。

そもそも、現代の一線級の戦車は約50トン
飛行機に積むのも大変。
たとえ、戦車が上空から落としても大丈夫になったとしても、
飛行機の方がもたないと思われる。
(74:738)

戦車ってなんでスコップとかついてるんですか。

戦闘車両に工具は不可欠です。
(75:702)

戦車はヘリコプターくらいなら撃ち落せたりしますか?

ヘリがホバリングで静止しているなら、最新の戦車ならば可能。もちろん実戦では
そういうことは起こり得ない。
(76:293)
火気管制装置が、航空機対応になっているなら、出来る見たいですよ。
最近のレオパルトは、プログラムにを入れ替えて、出来るようになったと、
どこかの雑誌には書いてありましたけど。

日本の「戦車シミュレーター」にも、ヘリコプターは登場するみたいです。
火気管制が自動追尾の可能なものなら、何とかなるのでは無いでしょうか。。
(76:≡ 6等兵 ≡)
運が良ければ。
(76:294)
主砲はヘリに対して最適距離がある
シビアなところが痛いが。

あと、残念ながら当方ではネット上のソース発見できず。
ヘリは以外とつぶせるけど説得力がなあ。
(76:302)
前に駐屯地祭で戦車隊の人に聞いた時、
「前方10m、とかではなくある程度の距離があってホバリングしているなら、
簡単です。静止目標ですから」
という回答だったので、狙うことそのものは難しくないのだろう。
「・・・まぁ、実際にそんな戦闘ができるかといえば、微妙ですけれどね(微笑)」
と言っていたし。
(76:318)

戦車が攻撃ヘリに襲われたらどうするんでしょうか?打つ手無しですか?

まぁ普通は対空車両と一緒に行動します>戦車
(76:401)
実は、戦車砲での迎撃は可能です。
71戦車連隊長が実際に書いていますが、敵がハインドの場合、
照準時の停止時に側面に急速に回ることによって撃墜可能であり、
90式ならこれができるとのことです。
実際に90式のシミュレーターでは、ヘリを打ち落とすミッション想定
もなされています。
なお、対空車両が同伴、との回答もありますが、現実的には無理なところがあります。
対空車両は数が少ないのです。残念ながら。
(76:434)

戦車小説を書こうと思うのですが、参考になるようなおすすめの戦車小説はありますか?

ティーガー戦車隊〈上・下〉―第502重戦車大隊オットー・カリウス回顧録
SS戦車隊〈上・下〉
戦車メカニズム図鑑
パンツァータクティク―WW2ドイツ軍戦車部隊戦術マニュアル
などなど

フィクションしか参考にならないと思われ
小説の書き方なら、板違いなので軍板的な参考書を挙げた。
(80:193)

劣化ウラン兵器を装備した戦車は、乗車時間に制限があるらしいのですが、本当なのでしょうか。

無い。
公式には人体に影響は無いことにされてるから。
(81:22)

核の放射能で汚染された地域を90式やレオパルドあたりの戦車が通過すると中に乗っている搭乗員は放射能に汚染されますか?

核兵器が使われた後と言う想定だと思いますが、その時存在する放射性物質は概ねフォールアウト(核の灰)で、
α線β線であり、体内被曝を防げは良い。
戦車や装甲車には空気浄化装置がついてるので大丈夫
(82:剣恒光@自衛隊板 ◆YR1Hskt.M.)
  • 土壌・空気由来の放射線は車体の装甲板で防げる
  • 放射能のある砂塵・降下物は空気浄化装置があるので車内には入り込まない。

ってことだべ?
(82:80)
すでに書かれている通り、乗員は汚染されないし、戦車の装甲を考えれば
放射線被曝もまず問題にならない(戦時であれば)レベルでしょう。ただし
もちろん車体は放射性物質によって汚染されますから、除染しないと降車時に
被曝することになります。また、周囲の友軍にも被害が及びますので、しかる
べき場所で除染処理を受ける必要があります。だれも除染してくれない場合は、
せめて雨が降るのを待ってから降車しましょう。
(82:system)
戦車は放射線を装甲で防ぐ訳ではありません。
放射線の遮蔽材が内壁に貼られています。
(82:139)
非電離放射線である中性子線は金属ではなかなか遮蔽できず、透過して内部の
乗員を殺傷します。むしろ水素原子などと干渉しやすいため、炭化水素である
ポリウレタンなどを防御材として使用します。ただ、一般的な核爆弾では、中性子より
熱線の方がはるかに強力なので、あまり意味がありません。中性子爆弾への対抗策と
して登場したのが、中性子防御用のライナー(内張)なのです。

ちなみに、強度の中性子線に照射された鉄は、短寿命の放射性核種を生じ、このため
1~2日は(だったと思う)戦車自体が放射能を帯びて使用出来なくなります。
(82:system)
n線(中性子線)は、東海村事故から防護の必要がでて水素原子を多く含んだガラス板を化防車の前面に装着しています。
全面を被う案も有ったのですが重量がバカにならないため。
また中性子線はH原子に当たることにより、γ線を放出します。
そのため化防車の乗組員は鉛の防護服を着て、鉛ガラスのシールドをてっぱちに取り付けます。
ライナー(内張)は無いです。
(82:剣恒光@自衛隊板 ◆YR1Hskt.M.)
 化学防護車が前面に追加装備してるのは極厚の含水アクリルじゃなかった
かと思うんですが違いましたっけ?
(82:168)
<(_ _)>。すみません。その通りでした。訂正します。
(82:剣恒光@自衛隊板 ◆YR1Hskt.M.)

戦車の視界が狭いというのは弱点としてよく言われていることですが、最近は外部カメラで周囲を観察しているんでしょうか

車長はのぞき窓を使って360度見れますよ。
(82:216)
サーマルサイト(赤外線の放射を見るカメラを使った照準器)を戦車長と射手が共用という戦車も多いですが、
M1A2エイブラムス等では戦車長専用のサイトがあり、砲塔と独立して360度回ります。戦車長は画像を
パソコンの液晶ディスプレイに似たディスプレイで見てます

M1A2の戦車長用サイトは

ttp://www.f5.dion.ne.jp/~mirage/hypams01/m1a1.a2.html

の右の写真の砲塔上の向かって右の円筒形のもの

ルクレールの戦車長用サイトは

ttp://www.f5.dion.ne.jp/~mirage/hypams01/leclerc.html

の砲塔の上の一番出っ張っている円筒形のもの
どちらも黒いスリットの中にカメラがありまつ
(82:217)
M1A2の戦車長用サイト

の右側の人が戦車長で頭の左側にあるのが戦車長用のディスプレイです


のCITV Sight Assemblyとあるのが戦車長用のサイト

imageプラグインエラー : ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ttp://www.globalsecurity.org/military/systems/ground/images/m1a2_abrams-turret.jpg)
の右上に緑色に光っているのが戦車長用のサイトの映像
ちなみに戦車長の前には射手が座りまつ
(82:219-220)
覗き窓がカメラに進化したような感じなんですね。
そんな単純な話じゃないです。
1.暗がりや霧、石油火災の煙の中で視界を確保する。

2.戦車長が敵を探した後、優先目標にカメラを向ける。
  で、砲手はボタン一発で砲塔をそちらに向けられる。
  砲手が照準と発砲をしている間に戦車長は他の視察装置で素早く次の敵を探したり、次の優先目標を決めておく。
  車内の通話は戦場の騒音の中では聞き取りづらいが、この方式なら無言で優先目標が指示できるとのこと。
3.首動かさずに周囲が見渡せたら楽。
(82:237)

いまどきの戦車って、停止状態でステアリング回したら勝手に超信地旋回したりするんでしょうか?

アクセル踏まなきゃ旋回したりはしません。
アクセルと自転車のストレートハンドルみたいなので運転するので、2本レバーよりたやすいのでは無いでしょうか。
(82:249)

戦車の操縦手はバックするとき後ろは見えているんですか?

通常、見えません。
砲塔の上にいる人等が誘導するのが普通です。
最近の車両にはバックミラー付きの物もあります(戦闘時・訓練時には取り外す。移動補助用)。
例外として、装甲車ではバック専用の操縦席がある物も有り、最近では後方確認用カメラ付きの車両もあります。
(84:635)
本人だけでは不可能です。
誘導するに人間が居ます。
車長がハッチから見ながらマイク誘導するか、
降りて戦車前方から手サインで誘導します。
第三者が誘導する場合もあります。
(84:夢見る名無しさん)

戦車に乗用車が衝突したら乗用車は大破して戦車は無傷になるんでしょうか?

軽い戦車でもフツー50トン、乗用車は重くても2トン(例外あるけどね)。
重量比25対1という事は、乗用車に80kgのものが、ちょっとガタイのいい
兄ちゃんが突撃したようなものです。しかも戦車のガタイは弾が当たっても
跳ね返す硬さ。乗用車大破で戦車は「ナニか当たった?」走行中なら騒音で
それにも気づかないでしょう。トラックになっても単車が当たったぐらいの
もので、軽量命の乗用車と違って装甲命の戦車ですから、これまた無傷、
「なんや、誰か当ておったんちゃうか」と砲塔回すだけの事でしょう。
(85:system)

戦後、ミサイルとレーダーの発達により戦艦は無用の長物となり、大艦巨砲の時代は終わりを告げたけど、なぜ陸では戦後も戦車の大艦巨砲化が続いたのですか?

対戦車ミサイルも発達したが、それでもなお戦車そのものが有効な兵器で
あり続けているから。
(87:424)
その喩えから考えてみるなら、陸ではレーダーを使っても遠方の
戦車が発見できないという事も原因でしょう。常に20km先から
確実に戦車の存在が探知できる世界であれば、戦車の価値は少なくとも
今ほどではなかったでしょう。
(87:system)

ヘリが敵を上空から探知できれば戦車は不要ってことですか?

地形や遮蔽物、隠蔽に関わらず常に20km先から探知でき、
なおかつヘリが燃料の心配なく滞空できるなら。
(87:429)
不要にはならない。
もちろん戦車はヘリに弱いが、戦車の長所はまた別の話。
さらに、敵が戦車を持ってくる以上、こちらの戦車にもそれなりの砲が必要になる。
(87:431)
既に話が出てますが、少なくとも10km程度の距離で、こちらの身の安全がある程度確保されつつ、
24時間継続して敵戦車の探知と攻撃ができるヘリがあるなら、戦車の役割は激減している事でしょう。
現実には、ミサイル積んだヘリはイラクで証明されたように歩兵にすら容易に攻撃され、
撃墜され、しかも作戦区域で1時間滞空できたら上出来です。
おまけに1km離れても遮蔽を取った戦車を発見できない。
(87:system)

歩兵戦闘車(装甲車)+歩兵(もちろん対戦車ミサイル装備)とかを揃えておけば戦車は不要なんじゃないでしょうか。

戦車の仕事である、衝撃力を持った持続的な打撃や
敵砲兵の曳火射撃下における攻撃などを
歩兵+歩兵戦闘車では有効に行えないからです。
(87:841)
歩兵戦闘車は戦車に比べて防御力に劣ります。たとえば第一次湾岸戦争で
米第二機甲騎兵連隊はM1戦車を戦闘正面に出しM3で援護する隊形を取って
イラク軍戦車部隊を壊滅させることに成功しています。
しかし、第七騎兵連隊第4大隊A中隊はM3ブラッドレー騎兵戦闘車を単独で先行させた為
T-72戦車隊の反撃で12両が損傷する被害を被っています。
(73イースティングの戦い)
(87:名無し軍曹)
戦車に随伴する為には戦車並みの防御力が必要なんだよ、本当は。
現実には必要な容積の大きい歩兵戦闘車に戦車並みの装甲を施したら
、戦車並みの重量では収まらないので無理だけど。

 マルダー1A5なんぞは戦闘重量37.5tと戦車並みの重量に成ってる
が耐えられるのは機関砲までだ。
(87:910)

戦車って弾が出ないように改造していれば、個人で所有することは可能でしょうか?

どこの話?
アメリカ、イギリス、ロシアはともかく日本じゃどうやっても無理だぞ。
装甲板があるからな。
(87:714)
イギリスでは、スコーピオンの走行可能な車両を個人所有している
人がいます(ちゃんとナンバーも取っている)。
日本では、中田商店の社長が所有していた筈
(当然、砲は殺して走行不可のM-26だったと思ったが)。
(87:717)
あれはコマ切れにしてスクラップ名義で輸入、日本で溶接したから砲塔すら動かない。
(87:718)

大径転輪の戦車の転輪が等間隔ではないのは何故ですか?

大径転輪で等間隔なモノもあれば、中径で間隔不等なモノもありますが。

間隔を変えるのは、重量配分にあわせる。サスペンションの構造の都合等が理由です。
(88:388)
負担重量の適正化かトーションバーの設置場所の問題でない?
(88:391)

敵の歩兵に肉薄され、機関銃による迎撃が間に合わない時、戦車砲をめくら撃ちして相手を麻痺させる、といった戦術が行われていない理由はなんでしょうか?

「危険」と「相手が行動不能になる」は、イコールではない。
もし仮に弾が装填されていたとして、それを撃ったとしても、次弾装填までの間はタコ殴りだね。

そんな距離なら、機銃でも死角があるし。
(88:586)
本当の緊急時に車長の機転でやらないと断言はできないが、
主砲は撃ってしまったら装填しなくては次が撃てないわけで
敵歩兵に肉薄されるような状況下では主砲での対処を必要とする
脅威が他にまだあると考えられます(そうでなければ戦車が出張ったり
不得意なインファイトを要求される位置に留まっていると考えにくい)。
ですから主砲のムダ撃ちはしないでしょう。

携行可能な対戦車火器が一般的になった今、歩兵が肉薄するという
戦術自体絶滅したものです。(RPGなどを使ってのアンブッシュ等
による近距離攻撃を肉薄攻撃に含めるなら別)
(88:589)

アニメなどで戦車の大砲にライターや銃弾等を投げ込み戦車砲を撃った瞬間に爆発するシーンを見ますがそのようなことは可能ですか

いくらなんでもただのライターと普通の銃弾では無理だと思われ。
手榴弾か砲弾ならできる可能性が高い
(90:464)
ライター・銃弾を投げ込んだ上で、衣類などで詰めものをしておきますと、
砲の発砲時、熱によりライターのガスが爆発、
銃弾、さらには砲弾が誘爆して腔内爆発を起こす可能性があります。
(90:477)
ライターや銃弾の爆発自体が腔発の原因となる事は無いでしょう。
硬質な物が砲弾・砲腔に咬み込み停弾すれば大惨事と成ります。
(90:479)

仮に陸上自衛隊が戦うことになるなら、ヘリや車輪式の装甲車みたいな機動力の高い兵器の方が役にたつと思います。

だって、戦車はそもそも時代遅れの兵器だと思うんです。海の上からはとっくに戦艦は姿を消したじゃあありませんか。
ヘリは常に空に居るわけにはいかない。装甲車は敵軍と正面切った殴り合いに耐えられない。
それに、戦車を持っていない先進国の軍隊はあるかね?
(91:170)

戦車でもフォーメーションを組むのですか?

当然です。
単車戦闘をするのは、アニメの世界だけ。
(91:457)

戦車の任務が塹壕の突破、歩兵の支援から敵戦車の撃破に変化した要因を教えてもらえないでしょうか?

相手が戦車を持ったからです。
(92:313)
単純な話ですけど、塹壕を掘って対峙した両軍が共に敵戦線に向けて戦車を出したとします。
すると、敵の塹壕に辿りつく前に敵戦車とはち合わせになるんです。
お互い何もせずにすれ違う訳にも行かないでしょ。

と言う訳で、戦車に戦車を倒す能力が必要になったんです。

初期のころは戦車とは別に戦車駆逐車を用意したり、わざわざ対戦車砲と塹壕専用の火器を別々の砲塔に搭載した物もありました。
(92:342)

戦場で戦車が弾切れしたらどうするの?

弾薬を補給します。
(92:696)
後方の(比較的)安全な場所まで下がって、味方の補給部隊から弾薬を
受け取ります。
(92:697)

90式戦車が70Km/hで壁(戦車がぶつかってもビクともしない)に正面衝突すると乗員はやっぱり怪我をするのですか?

あたりまえ
(93:230)
衝突時の乗員の被害は、乗員保護装置(エアバッグ、クッション、シートベルトなど)
と衝突時に発生する減速加速度、それと車体内の危険な突出物で決まります。戦車では
シートベルトは装備されているものの、それ以外には特別な保護装置はありません。
減速加速度は衝突部位に存在する易圧縮部分の長さと圧縮されやすさで決まりますが
戦車ではこれは極小であり、つまり減速加速度は最大です。しかも車体内には危険な
突出物が一杯。というわけで、一般的な車両より遙かに乗員の被害は大きいでしょう。

ただ、乗用車、特に小型車で生ずる前方部品が車内に押し込まれる事による障害
(アクセルペダルによる下肢損傷など)は戦車では生じないですみます。軍用車の中では、
多少潰れやすい部分を持つ軽装甲車や大型のトラックあたりが一番ケガが少なそうです。

補足
砲身から衝突していけば、これが多少はエネルギーを吸収してくれそうです。
とはいえ、戦車の全重=慣性を考えると、あまり助けにはならなそうな。

もちろん、衝突を察知して、壁を砲撃、という手もありますが、それなら
ブレーキ踏んだ方が早い。戦車は強烈な制動力を持っています。
(93:system)

訓練用の複操縦式戦車ってあるのかな

あります。

レオパルトやチャレンジャーには”操縦訓練車”というバリエーションがあるよん。
(93:452)

戦車の搭載砲弾誘爆時に、吹き飛んで被害を最小ですませる「ブローオフパネル」を最初に採用した戦車は何ですか?

弾薬庫上部の吹き飛び式パネルを最初に採用したのは、アメリカのM1エイブラムスだったはず。
(93:882)

雨で戦車砲の命中率が下がったりしますか?

FCSの性能は下がるだろう、レーザーも減衰するだろうし
HEATは雨水で起爆してしまうらしい。
(93:941)

世界で一番大きな戦車ってどこの国のですか?

ドイツの超重戦車マウスが世界最大。

主力戦車で言えば、同じくドイツのティーガー重戦車。
(96:41)
とりあえず計画でしたら、ドイツの1,000トン戦車「ラーテ」もありましたね。
全長35m・全幅11m・全高11mの巨体に28センチ砲2門を搭載して合計6本のキャタピラで
車体を動かすというトンでも戦車でした。

実在したものでしたら同じくドイツ軍の「マウス」重戦車。(昔ギネスブックにも載ってましたっけ)
全長10.09m・全幅3.67m・全高3.66m・重量188トンという巨大なもので、
搭載する火砲も主砲が12.8cm・副砲が7.5cmという巨大サイズでした。
実際に2両が製造され、うち1両はソ連軍によって持ち出されておりいまでも
クビンカ博物館に展示されています。
(96:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)

総合火力演習スレで発射時の衝撃波は観客席でも「痛く」感じるとありますが戦車内では耳栓など防護策はとっているのでしょうか?

戦車内で乗員はレシーバーを付けているので、特に発射音は感じないと、
90式の乗員の方から伺いました。
(96:605)
総火演とかでのあの爆音は、砲口からの衝撃波が回りまわって後方に到達するものでしょ。
(正確に言うと衝撃波が空気の伝播モードに分解されたその短波長成分が強く回折しているのだが)

砲塔内ではこの衝撃は砲塔表面をたたいて伝わる成分と、
砲の機械的衝撃とが主たるものだけど、両者ともマズルからの直接の衝撃波ではないわけで。
イヤープロテクターで十分減殺できると思われ。
(96:606)

砲に安定装置がついている戦車ってどうやって砲弾を装填しているのですか?

頑張りもしませんし、揺れてない時を選んだりもしません。
装填動作中は安定装置を切ってもらえば良いのです。
ただし、そもそもブリーチの揺動の有無に関係なく、不整地では両手を使っての装填動作は不可能と考えられています。

実の所、2軸を統合制御する砲安定装置が無いと不整地での発砲は困難、
さらに自動装填装置が無いと連続的な射撃は困難なのです。
(行進間での連続射撃のデモは平らな場所が多い)
(96:639)

戦車が敵戦車との間の距離を調べる時はどうやってるんですか?

目測
(98:74)
古くは光学測距儀、あるいは戦車砲と同弾道の発煙ライフル弾
(スポッティングライフル)、現在ではレーザー測距儀です。
(98:system)
光学式を大別すると
 1.大きさを元に照準機の目盛りを合わせる。
 2.ステレオ測距
   三角測量の要領
 3.光像合致
   カメラのピント合わせの要領
2が一番正確かつ逆光や薄明かりにも強いが、非常に操作が煩雑で、実戦では人気が無い。
また、陣地を守る場合は、予め、周りの風景から目標物を定め、平時に自分の戦車の定位置からの距離を把握しておく方法もある。

現在はレーザーによる測距が一般的。
サイティングライフルは、どうやっても主砲と弾道が完全に一致することは無く、自分の位置の暴露になる。
(98:85)

ルノーFTは大変先進的なのに、その後の多砲塔戦車や、米国の戦車と戦車駆逐車の分離の様な混迷は何故?

設計思想が各国とも違うから。
(98:469)
戦車はWW1で初めて出現した兵器で、どういった形体や運用がベストなのか、
まだよく判らなかった。
そのため、各国の戦車兵や、設計者たちは、自分たちの「理想の戦車」を
色々と追い求め、多種多様の戦車が生まれた。
スペイン内戦や、WW2で多くの戦訓が得られるにつれ、
「あ、ルノーFTが正解だったんだ」
と、ようやく判ったのだ。
(98:470)
理由は2つ。
1.ルノーFTは、確信的にあの形態をとったのでは無く、偶然の産物だったから。
  あれは、当時のフランスの他の突撃戦車の指揮車輌として開発されています。
  指揮に必要な視界の良い展望塔、軽快な機動性を得るために無駄の無い武装配置
  を行った結果、砲塔が用いられたのです。

2.それでも当時既に、ルノーFTには指揮戦車以上の価値があることが判明し、大
  増産されています。(後からでは無く、登場後、すぐに革新性が理解されています。)
  しかしながら、第一次世界大戦後、列強国の軍縮や恐慌のため、戦車の運用に関
  する研究がストップします。(有識者の知識の継承が無くなる。)
  予算に合わせて運用思想を捻じ曲げてしまうと言った珍妙な現象も起こります。

  また、塹壕戦の様相も大分様変わりして、戦車を用いた機動防御、対戦車砲や軽機関銃の性能向上などを経て、
  各国の用兵家は、効率の良い戦車像を見失います。

要するに、価値は充分に判ってる人たちが居たけど、金欠でそれどころじゃ無くなり、
使われる環境も大きく変化したので、それに合うものを作ろうとした。
しかし、重量の面で、単一砲塔の戦車への回帰がされる訳です。

ただし、その後しばらく、懐具合や国情が作用し続けています。

恐慌で予算もなく、孤立主義のために他国の研究もしなかったアメリカは、第二次世界大戦が激化するまで、
的外れな(戦車は塹壕戦に特化し、その他のことは戦車駆逐車にやらせる)発想を継承しました。

他方、ドイツは主に経済面の理由で、主力戦車と隊長者の武装を分けたり、
歩兵支援を安価な突撃砲を持つ砲兵科の受け持ちにしております。
(98:557)

戦車の中からは潜望鏡で外を見るんですよね。あまりはっきり見えないんでしょうか?

肉眼ならテレビカメラとわかっても戦車からだとロケット砲に見えたりとか…
それはあくまでもテレビで見ている第三者的な判断でして、現場の状況を
考えると撃たれても仕方がないかと。

一番の問題はカメラにしても、対戦車ロケットにしても
兵士が狙われてると感じる事に代わりはないのです。
(98:675)

第2次世界大戦中、の戦車で、日英米独ソ、それぞれ砲塔バスケットの装備状況はどうだったのでしょう。

日・・・なし。
英・・・あり。 ただしターンテーブルが主流。
米・・・あり。 ただし、M4A3後期やM26は床下弾薬箱を採用したため廃止。
独・・・4号以降あり。
ソ・・・なし。 米英車輌を高く評価しつつも、採用しておらず生産性を重視した模様。

はっきり言って、砲塔バスケットだのターンテーブルは、技術的に大した代物では無く、
日本以外、採用していない国は、他の事情を重視した模様。
日本は換気扇すら無く、はっきり言って人間工学面で劣悪。

実のところ、第二次世界大戦の段階では、「あれば便利」程度のものです。
絶対に必要になるのは、砲安定装置が発達してからのお話です。 (装填手と主砲ブリーチの衝突事故防止)

戦中と戦後の戦車で大きく変わった点を上げるとしたらどの当たりでしょうか?
特に無いんじゃないでしょうか。 終戦に関係なく段階的に進化してますから。
敗戦国の運用思想が戦勝国に大きく影響されたってことはあるようですが。
(99:283)

戦車が歩兵と戦うときって榴弾を使うんですか?それとも機関銃を使うんですか?

場合による。
遮蔽物のない相手には機銃を使うだろうし、陣地ごと吹き飛ばすなら榴弾が必要になる。
(99:593)

戦車の超信地旋回って通常だとどれくらいの正確さでできるものなのですか?

Sタンクは特別に高精度で旋回できたりするのでしょうか?
今時の普通の戦車で、ほぼブレずに旋回してますよ。
ただ、わずかにブレてる感はありますね。

Sタンクについて言えば、キャタピラの接地長を短くして、超信地旋回の精度を上げて
います。
キャタピラそのものが発生させる摩擦によるブレは減少したでしょうが、皮肉なことに
接地圧が増えて、雪深いお国ではスタックの危険性が増えています。
(100:42)

パンターは砲塔の後方にドア?が有って熱い薬莢を捨てられるけど、突撃砲や旧軍、または現代では熱い薬莢をどのように処理してたの?

基本的には手の空いている時に自分たちが出入りするところから捨てています
(100:494)
現用戦車の多くは、ほぼ燃焼してしまうか、自動排出するから邪魔になりません。

大戦中の戦車は、基本的には砲の下の受け皿で受けてるだけで一回の戦闘が済みます。
戦闘室内の足の踏み場も無く、車内から外に捨てる暇も無いほどひどい状況(多勢に無勢)では戦わないのが基本ですから。
(100:501)

対戦車砲を装甲車に乗せたのが戦車じゃないんですか?

簡単にこたえると対戦車砲を移動可能にしたものが自走対戦車砲です。
敵との殴りあいに備える為の強固な装甲を持ち敵を破壊しうる強力な砲を装備した物が戦車です。
用途も種類も違います。
(101:348)

燃えるナフサタンクの脇から戦車で突入して反対側から出てくるという行動は可能なのでしょうか?

もちろん乗員や内部の機器に重大な影響が出ない状態でです。
タンクの中をつっきるのは無理
火というより油で空気が入ってこないからエンジンが動かない
深い川にほうり込んだのと同義
(102:281)
完全にナフサ中に没すれば酸素供給が絶たれますからエンジンが止まります。
ちょっとイヤんな感じかと。
(102:system)
ネタではなく、大規模なコンビナート火災や阪神大震災の火災現場のような炎の海に
戦車を投入して救助活動や作戦行動が行えないかと思った訳です。
酸素の供給に問題が無い場合、タンク火災の熱でも一時間は耐えられるでしょうか?
火災の中と燃料のような液体の中では条件が違いますw
火災の方ならまだ酸素が供給されます。酸素が供給できなくなるぐらいの火災は発生しえません。

火災の中で短距離なら戦車でもいけますが救助した人を乗せる場所がありませんw
それにあんまりその場に留まると中がスチームサウナになってしまいます。
と言うわけで装甲車両の方がまだ人命救助に役立つと思います。

大規模なコンビナートでの戦車による作戦行動は恐らく不可能です。
というより火気厳禁なのでせいぜい小火器、重火力はつぎ込めません。
もちろん装甲として戦車を利用するなら利用できない事もありませんが
敵も死にたくないので重火器を使うような事は考えられませんw
(102:288)
ごく粗い概算してみましたが、40m平方の底面積で高さ4メートルほどの
ナフサが燃焼し、その熱がすべて戦車に伝わると、内部温度は100度上昇
します。つまり死にます。ご指摘の状態は火災の程度がなんともわからないので
答えにくいのですが、外部との熱平衡には達さぬまでも、火の海の上を
1時間行動するのであれば、やはり内部温度は十分に上がると憶測します。
(102:system)

よく側面がガラ空きとか、側面をつくとかいいますけど、どういうことですか?

戦車部隊だったら砲塔を側面に回したらいいんじゃないかと
砲塔を回した程度じゃ余り役に立たないから。
(102:792)
攻撃軸の側面は開放されがちだから部隊を配置するなり地形に依託するなりの処置が必要になる。
(102:793)
戦車の弱点は側面、後部です。
戦術機動で側面を突くということであれば
相手の進行方向の横から攻撃する為相手にとっては非常に厄介な状態になります。
その理由として攻撃側は普通、前線部隊に防御側の戦線を突破できるよう戦力を
ある程度集中する為に側面後方が多少手薄になるのでそこを防御側が突くわけです。
(102:794)
戦場における「側面」には、
1:戦車などの車両の側面部分という意味、
2:小規模な部隊の配備の側面という意味、
3:大規模な会戦において、相対する部隊それぞれの側翼という意味、
があります。
「側面ががら空き」などというとき、
上記のどの意味において用いられているかで、説明は異なると思います。

「1」の場合であれば、他の皆さんが説明されているとおりです。
「3」の場合で申しますと、部隊には正面、側面、後方がありまして、
正面には強力な部隊が配備され、側面の防御は甘く、後方は防御が手薄なだけでなく、
そこを攻略されると補給と後退路を断たれるという致命的な部分です。
(102:857)
「3」は「側面がガラ空き」とは言いません。

補給戦、防御陣地、突撃陣形と言ったレベルで「側面がガラ空き」と言う言い方をしますが、
その場合、「相対する部隊」と言う説明では語弊があります。
何れも相対する部隊は正面におり、側面を突くのは伏兵ですから。
(102:864)

イスラエルをはじめ市街地の制圧のため戦車を運用しているようですが、搭載弾薬は通常戦闘時と変更されてるのでしょうか?

戦車が出てくる可能性がないなら徹甲弾は最小限しか積まないと思う。
もっとも、徹甲弾だからといって装甲目標以外に使えないわけではない。
市街戦ではコンクリートの建造物をぶち抜かなきゃならん状況は結構あるだろうから。

弾頭重量を軽くしたHEよりは、機銃を増設して弾幕を張った方が役に立つでしょう。
実際イスラエルはそうしてるし。

重装甲で砲ではなく機関砲を積んだ市街戦専用車両・・・というのは実際構想されたことは
あるけど、「市街戦以外に使えない」ので結局役に立たない、という結論になってます。
実際、スターリングラード戦の戦訓からドイツ軍が開発した「市街戦用支援戦車」である
ブルームベァは機関砲ではなく大口径榴弾砲を積んでいたし、高発射速度の小口径よりは
大口径榴弾を一発、ということになるみたい。

      • ブルームベァは市街戦よりは山岳戦で活躍したけど。
(104:897)
イスラエルになら、市街戦専用の重装甲車はいっぱいありますよ。
ナグマショットとかナグマチョンとかナクパドンとかプーマとか。
(104:938)

戦車に核兵器を搭載する事はないの?

戦車が自ら核兵器を発射しない理由は、そこまで核兵器を小型化しても効率的な運用ができない。
また、他に良い発射手段があるからです。
逆の言い方をすれば、敵戦車に対し、戦車以外から核兵器を使用することは、東西冷戦期は真面目に考えられていました。
(大部隊をまとめて葬ってしまうんですが。)
つまり、盾(戦車)を打ち破る武器は矛(戦車砲)だけでは無いのです。
戦車砲は、
 地域制圧の火力 生産や補給の都合
 敵次世代兵器の予想性能
 その時代のテクノロジーで戦車に搭載して操作できること。
などで選定される。
(105:514)
つうより、戦車砲の射程で核発射してどうするってとこでしょう。
(105:522)

現代の戦車はレーザロックで ターゲットの速度情報は手に入るのでしょうか

角速度と距離情報を用いて偏差を求めます。
視線速度成分を使うと言う話は聞いてません。
(105:516)

戦車が後退するときには後進で後退するのですか?

それとも、Uターンして、砲塔だけ後ろに向けて後退するのですか?
そのときの状況にも夜でしょうけれど、通常は敵正面に防御力の低い側面および後面を
晒さないよう、敵方向へ向いたまま後進で後退します。
(105:901)

突撃砲・自走砲と戦車を見分ける時、まずどこを見ますか?

突撃砲の殆どが戦闘室が車体中央から前にかけて配置されていて
自走砲は車体後部に配置されているから、それで。
無論、例外もあるけど。
(106:497)
突撃砲ってのは旋回砲塔を持たない(当然車高が低い)短砲身の物が多く、
自走砲は砲身の仰角が大きく採れて、車高を押さえる努力を強いられていない
デザインってことでどう?
(106:498)
形式なんかは別に分からんでも一向に構わないと思うが、戦車と自走砲の区別程度なら慣れればそれなりにできる。
例えば、今日びの自走砲で戦車とよく似たシルエットのヤツであれば、砲塔の位置が車体後部ギリギリにある場合が
多いし(戦車の砲塔は車体中央~前方)、戦車に比べて、車体に対する砲のサイズが長く大きい。

また、自走砲は基本的に砲塔の360度旋回が出来ない。それどころか砲塔と呼べるもの自体が無い場合もある。
明らかに一般的な戦車の外観とは異なってるから、自走砲の基本となるシルエットさえ覚えてしまえば判別はつくよ。

ま、あくまでも基本形なんで国や設計によって多少の差異はあるだろけど。
(106:499)
今現在、突撃砲ってのが殆ど存在してないし。
(106:500)

砲を撃ちまくってる戦車のなかには、熱く灼けた大型の薬莢がゴロゴロしているんでしょうか?

最近の奴は薬莢の底しかなかったりするがね。
(106:491)
今の戦車砲の薬莢は燃える素材で出来ていて、発射時に燃えつきます。
低部のみ金属製でその部分だけが排莢されます。
ちなみにT-55とかの時代までは薬莢ゴロゴロで、
砲塔の隅に空けられた穴からポイッと捨てる仕掛けでした。
(106:492)
ドイツ戦車等はたいてい砲尾の下に空薬莢受けが付いているので、そこに排出されます。
で、戦闘終了後とかの頃合を見て砲塔ハッチ等から車外に捨ててます。
(106:494)
オットー・カリウスの手記によれば、昼間車外に出られないときは空薬莢をしびん代わりにつかったとか。
(106:495)

ルノーFT戦車の「FT」とは何かの略なのでしょうか?

Faible Tonnageの略。軽量の意。
37mm砲型で6.7t。軽いね。
(106:849)

レベデンコ戦車の車高はどう考えても動くマトにしか思えません。

なぜあんなものを開発しようとしたのでしょうか?
対戦車兵器が無い当時の状況を検討すべし。
WW1北フランス、カンブレー戦区での英国戦車の働きぶりを自力で調べられたし。
(107:402)

駆逐戦車についてですが、無砲塔化のメリットはなんでしょうか?

生産工程の省略による工期の短縮→生産性の向上
砲塔がない分車高が低くなり被発見率の低下と被弾率の低下が見込まれる。
旋回機能が必要無いのでより大口径の砲が搭載可能。
戦車としては能力不足の旧式の車体が活用可能。

無砲塔にするメリットは、砲が回転砲塔の搭載限界に制約されなくなるため、
より大口径の砲を搭載できるようになるということ、
および、砲塔回転用のモーターやギアが必要なくなることによる、
車高の低さということになるでしょう。

一方その欠点は大幅な射界の変更を行う際には、車体ごと向きを変えねばならないことで、
それゆえ陣地での待ち伏せ攻撃、後退、陣地変更といった防御戦ではその威力を発揮しますが、
機動戦には不向き、ということになります。
(108:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)

小規模な敵部隊に戦車が攻撃を受けて、キャタピラを破壊されたら乗組員達は戦車を置いて逃げるんでしょうか?

状況によるのでなんともいえない。
(108:343)
小隊(三~四両)などの集団で行動しているか否か、歩兵部隊が随伴しているか否か、等で話が変わる。
というのも、ふつう戦車はそうやって運用するものだからだ。
(108:344)

戦車が最大の超壕力を発揮する砲の方向は正面、横向き、真後ろのどれなのでしょうか?

戦車による。
ただし、砲身後ろ向きで壕反対側に接触、次に砲塔旋回して前向きで進行するのが最強であるのは言うまでもない。
(108:599)

煙幕を張られるとレーザー照準しがたいですが、張られた煙幕をどうやって除去するのでしょう?

「煙幕を除去」する方法はありません。
煙幕を張られたらレーザー誘導爆弾は諦めて他の兵器を使います。
(108:917)
現代で戦車などが使う煙幕弾には、レーザー光線を乱反射させる物質が混ぜてあります。
だから、そんなに濃くなくても充分レーザー誘導は妨害できます。

濃く張る張らない以前に、軍用の煙幕弾の構成物はどれもものすごく有害な物質ばっかりなので、
吸ったら激しい健康被害があるでしょう。ガスマスクしてないとヤバイかと。

煙幕を除去する方法はありませんが、大概はすぐ風で流れていっちゃいます。
風に流させにくいような物質で煙幕を張るようにはしていますが、
風で流されない=比重が重い ということになりがちなので、そうなると空中に展張しても
すぐ地面に落ちてきちゃうので、なかなか何故に流されない煙幕物質というのは作れないようです。

 なお、煙幕というのは完全視界を遮ったり長時間にわたって照準を妨害する為のものではなく、
狙われた瞬間に照準を一瞬だけ妨害して逃げたり物陰に隠れる為の時間を稼ぐものなので、
そんなに長時間展張されなくても問題はありません。

 陸上自衛隊総合火力演習などで車両が一列に並んで煙幕弾を展開し、そのままじっとしているのは
デモンストレーションだからで、実際には煙幕を張ったあとその場に静止していることはありえません。
(108:935)

戦車に乗用車・バス・大型トラックなどが、衝突した場合、戦車の方に影響ってあるんでしょうか?

そりゃ乗員はびっくりするだろう
(109:13)
びっくりする程度で、なんらかの被害を戦車が受けるとは考えにくいです。
ちなみにM1戦車で、戦車が50km/h程度でぶつかっても装甲に傷はつきません。

衝撃エネルギーで兵隊が頭を車内でぶつけたり・・・程度はあると思いますが、
戦車がどうかなるって事はありえないでしょう。
(109:27)

第三世界の紛争の映像では戦車を斜堤に乗り上げさせて無理やりに戦車砲の仰角をとり、発砲している映像を見ますが

命中精度の低いと思われるこのような方法に意味はあるのですか。
反斜面戦術の基本です。
命中率が低いのではなく相手が簡単には攻撃できないようにしているのです。
(109:568)
斜面に乗り上げ俯角をつけて敵を直接照準で攻撃しているなら、戦車の被弾率を下げるため。
仰角をつけているなら、まさしく野砲の不足を補っています。

戦車の主砲は非常に高初速で弾道は安定しています。
反面、被弾率を下げるために砲塔は低めに作られます。
そのため、俯仰角には制限が生じます。
だから、砲塔のサイズからくる制限の範囲より、さらに大きな仰角で発射しても、弾道が安定する戦車砲は多いのです。
ただし、照準はままなりませんので、着弾観測をしながら修正を繰り返して、目標を着弾範囲に入れる必要があります。
(109:583)

やっぱり戦車の基本的な色って緑色なんでしょうか?

戦車に限らず兵器にはその作戦地域に適した色を塗ります。
欧州の森林地帯だったら緑色。砂漠地帯だったらサンド色。市街地だったら灰色などなど。
(110:504)

歴史上、初めて行われた”戦車戦”は、いつ何処でどのように発生したのでしょうか?

たまたま戦車同士が遭遇したようなものだろ。
(110:634)
おそらく1939年9月のポーランド戦において、
ポーランド軍がワルシャワに突入してきたドイツ軍の第4装甲師団に対し、
騎兵予備が有していた戦車をぶつけたのが、意図して行われた戦車戦の最初でしょう。
しかし、この戦闘は市街戦で、互いの戦車はほとんど撃ち合っておらず、
しかも「装甲兵器には装甲兵器を」という目的で発起されたとも言い難いです。

実際、第二次大戦初期においては、戦車の任務は敵戦車との戦いではないと考えられており、
(敵戦車の相手は対戦車砲が担う)
「戦車に戦車をぶつけろ!」という意図で装甲攻撃が発起されることはほとんどなかったと考えられます。
よって>>634氏がおっしゃるとおり、初期の戦車戦は多くが遭遇戦だったといえると思います。

その点で、真の意味で戦車に戦車をぶつけた戦闘が発生したのは、
1941年の北アフリカとロシア戦線においてではないでしょうか。
(110:635)
史上初の戦車戦は、1918年4月24日のヴィレル・ブレトニューの戦いであったといわれています。
1918年4月のドイツ軍のアミアン方面への侵攻に際して、ドイツ軍では
14両のA7Vを準備し、これを3つのグループに分けて投入しました。
このうちの第3グループの3両がカシィ方面に進出した際に
英軍のフランク・ミッチェル少尉の指揮するMkⅣ菱形戦車に迎撃され、1両が撃破されました。
しかし、その後進出した英軍のホイペット戦車は残りの2両のA7Vに逆襲されて
7両中4両が撃破されてしまいました。

ミッチェル少尉は更に別のドイツ軍戦車に襲い掛かりますが、迫撃砲弾で履帯を
破壊されて戦車を放棄します。
この後ミッチェル少尉は戦功十字勲章を授与されたとのことです。

「たまたま、戦車同士が遭遇してしまったので、戦車戦になった」のではなく~
このくだりを読み落としていた。スマソ。
(110:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)
アラスの会戦は、英軍がドイツ第7装甲師団の戦車連隊が通過した後に、
同師団の歩兵連隊の側面に攻撃を仕掛けたことで発生しました。
歩兵連隊は突破され、その隣にいたSS師団髑髏の対戦車砲部隊も蹂躙されます。
この攻撃を防いだのは同師団の野砲と高射砲でした。
ドイツ軍の戦車部隊が反撃に転じたのはその後で、英軍はそのときにはすでに後退を開始しており、
実質的な戦車戦は発生していないのではないかと思いました。

これはその戦いの数日前にストンヌで行われたフランス軍戦車部隊の反撃にもいえることでしょう。
(110:661)
1937.3.12.、Spain内戦のGuadalajaraの戦いで、黒焔師団のL3軽戦車と対峙した
政府軍第11師団のT26B、BT5によって、L3軽戦車11両が破壊されたのが嚆矢ではないか、と思います。
(110:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

戦車についてる前方機銃ってちゃんと狙って打てるんですか?

結論から言うと、車体についてる機銃は、ほとんど意味無し。
一説には、戦闘中に無線手が何らかの戦闘行為をしていないと落ち着かないから、
てな話もある。
だが、WW1~大戦間の戦車を見ていくとわかるが、そのころの戦車には
やたらめったら機銃が多くついている。
多砲塔戦車はいうに及ばず、前方固定機銃をつけてるのもあった。
当時の戦車の運用思想は、強固な敵陣につっこんでいって弾をばらまく、というものだったから。

戦車の運用が機動力を生かしたものに変化してからは
どんどん機銃の数が減り、戦後は主砲同軸機銃と砲塔上の対空機銃の2丁にまで減った。
今も大半の戦車がその組み合わせだが、例外はいくつかある。
フランスは主砲同軸に20ミリ機関砲をつけていたし、イスラエルは機銃いっぱいが好きらしい。
アメリカもイスラエルに近くなったね。
これは戦車に何を求めているかの差によるもので、それ自体は優劣にはならない。
いずれにしても、車体前方機銃は完全に廃れた。
(111:68)
同軸機銃は狙って撃てるんですか?
同軸機銃は照準付いてますよ(第3世代MBTから)
(111:今来栖 ◆rIKVz7F.VU)
主砲は狙って撃てるでしょ?
一番視界の広い戦車長がおおよその方向を指示し
(戦車長が旋回操作・発砲することができる車両が多い)
砲手が正確に照準して撃つ。戦車砲と同じ要領。

確かに榴弾のほうが手っ取り早い場合もあるが、
わざわざ高くて少ない砲弾使うまでもない目標や、再装填までの場つなぎ、
曳光弾を使用しての照準補助、(これは今はないけどね)いろいろ使用目的がある。

まあ、同軸機銃はけっして主力火器ではないので、あくまでも補助。
機関銃としてきちんと役立てたいなら、危険を冒してハッチを開け、
外の機銃を使うしかない。できればそんなことはしたくないので、
がっちり歩兵のサポートを受ける必要がある。
主砲・同軸機銃では狙えないほど接近されたらやばいわけ。
だから戦車と歩兵は協力して行動しなければならない。
(111:74)
戦中~戦後第一世代あたりまでに見られる車体前方の機関銃は大きな意味を持つ。
確かに射撃可能な方向は狭いが、人間が狙い撃つ分、揺れに対する修正が早い。
また、砲塔の旋回の遅い戦車については、即応性の面でも砲塔の同軸機関銃より早い。
なお、前方機関銃を無線手が撃つのは、戦中のドイツや(無線手を乗せている)ソ連の戦車。
(111:88)
補足
重要な物が無くされてしまった理由もちゃんとあります。
1.大戦中期ごろから砲弾がでかくなったのに比べ、戦車の車体は低くなったので、
 収納スペースを確保したくなった。
2.砲の旋回装置と安定装置が進化して、車体が揺れてても、砲塔を拘束旋回させて、
 同軸機関銃を射撃できる様になった。
3.砲塔上の機関銃がリモコン化されたり、銃塔兼用のコマンダーズキューポラが
 代わりに設けられた。(銃塔も廃れたけどね。)
4.兵員輸送車や歩兵戦闘車が開発されて歩兵との相互援護がされる様になった。
(111:89)
まあ、アメリカは多銃装備が好きだった訳で。
M4で英国の希望を入れて、コマンダーズキューポラを銃塔にするのをやめたけど、M26で復活(試作のみ)
M48で再チャレンジして失敗したが、M48A1~M60で再装備。
てな感じ。
逆に言うと、M47まで装備していた前方機銃をM48では廃止したから、是が非でも銃塔は付けたかった
んだろうな。
とても前方機銃は無意味とか、無線手の精神面の物とは思え無いな。
(111:92)

なぜ重戦車と中戦車では製造コストにあれほど差があるのですか

「あれほど」というからには客観的な根拠があるんだろう
からパンターとティーガーの事か?

パンターは安く作ろうと設計段階で努力してるから。
ティーガーは少量生産が前提なのでそこら辺はあまり考えてない。

あのティーガーⅠの一枚板を曲げて作る馬蹄型の砲塔なんか典型だろう。
(111:442)
戦車の製造コストは装甲の厚さ(=重さ)に比例するのか
装甲厚み=重さじゃないですよ
T-35の重量と、装甲厚を比べてみましょう
(111:445)
某所の某氏の発言をそのまま受け売りにしますが、材料費というのは工業製品の
価格にほとんど影響をもちません。加工費が価格の大部分を占めます。つまり、
重量(=材料の量)は、あまり価格とは関係ありません。

戦車の場合には、一番価格に反映するのは砲熕兵装と(特に最近は)電子兵装です。
(111:446)
一般論で言えば、加工するのが面倒くさい部品はコストが上がります。
その部品を作るための加工機械から製造しないといけないとか、
重量を支える高性能サスペンションとか、それに抗うエンジンとか、
ミッションの設計や使用鋼材とか、必要とされる防御力(装甲)から
はじき出された重量そのものがコストの敵に回ります。
(111:447)
二次大戦頃の話は良く知らないのでナニですが、おそらく当時も
今ほどではないにせよ、生産数が価格に影響していたでしょう。
少数生産では、一台当たり開発費用が高くなること、
治具や部品生産なども少数生産では俄然高くつくこと。
また、重い、硬い鉄板は単に組み付け位置に移動するだけで手間、
あるいは器具が必要になりますし、ネジ止めなり溶接なりするにしても、
手間や専用工具が必要になります。
重戦車ではおそらくシステムも多少複雑になりますから、
それらの装備、点検にもよけいな労力が必要になるでしょう。
もちろん、現代の戦車では材料費など極論すれば無視して良いほどの比率しか占めません。
(111:system)

戦車って市街戦ではあまり力を発揮できませんか?

主砲の斜線が阻害される、対戦車兵器を持った歩兵が接近してくる
などの要素によりあまり戦車向けの地形ではない
(111:687)

戦車って単独で行動するもんなの?

場合によりけり。諸兵連合は基本ではあるけど
例えば履帯外れて置いてけぼり食らったりした場合だと
戦車の乗員のみでの対処(修理+周辺警戒)が前提の訓練やってるっぽい。
常に歩兵からの援護を受けられる訳じゃないからなあ。

あと、映画で出てるように戦車のすぐ脇に歩兵が
へばり付いてるようなことはめったに無いらしい。
(APFSDSの鞘は危険だし戦車は集中的に狙われるため)
(112:232)

戦車についてる発煙装置って自分達の視界を遮ったりしないのでしょうか?

そんなもん時と場合によるに決まってるだろ
(112:557
回避とか突撃に使う代物だ
WW2のころとは性能が違う
(112:557
実際に煙幕弾を使う場合は突撃の場合より、敵前にぶっ放して
戦場から一時的に退避する場合に使う場合が多いよ。
風や着弾位置に影響される不確定要素が大きいから、よほど運と訓練を積んでいないと
敵よりも攻撃する味方側が同士討ちや部隊間で把握不能になって混乱する。
(112:874)

よく戦車は「予備転輪」を車外に積んでいますが転輪ってそんなに頻繁に壊れるものなのですか?

結構壊れるみたいですよ。まあ、あんな重い車体を支えて、
しかも坂やら何やら登ったり走ったりしていれば、覆帯なんて簡単に切れますわな。摩擦も大きいし。
余談でつが、90式は人数が足りなくて、覆帯が切れたときとか横転したとき大変らしいでつ。
(112:812)
いや冷静に思い起こせば、予備転輪を積んでた車種の方が少なく、時期も短く無いですか?
強いて言うと、被弾などで転輪が壊れるより、外周のゴムが重量や高速に負けてしまう頻度の方が高いと思います。
意外と戦車のキャタピラと転輪は摩擦熱を貯め込むので、空気の流れが悪くなると熱で痛む場合もあった様です。

単純な話、故障して後方整備の頻度の少ない車種ほど、前線で交換出来る消耗品を常備しておくと故障時間が短縮できます。
また、防御が心許ない車種は装備品で二次的な防御を行いますので、理由は様々かと。
(112:814)
ちなみに、もう随分昔から、アルミ製も多いのでご注意のほどを。
(112:815)
第二次大戦では被弾したり、地雷を踏んだりしてよくこわれました
(112:820)
大戦中の戦車も今の戦車も被弾や破損するのは一緒。
今は予備転輪は付けていない。
この差がどこにあるかと言えば、支援の充実と戦車の配備数自体が減ったことによって
行動不能時の対応を戦車が自前でやる頻度が減ったから。
それと車外装備品による二次防御をあまりアテにしなくなったからかと。
(112:835)

M1A2とか、レオパルド2A6とかの「A」って、何の略ですか?

MはModel、TはTypeってのは分かってるんですけど。
Advanced、のAだったと思う。
(113:573)
M1A2は米軍兵器で、レオパルド2A6はドイツ軍兵器
俺は米軍についてしか知らんけども、
Mは軍用に作られた~番目
Aはその改良型~番目 って意味だったと思う
(113:578)

TVなどで戦車が水中を走るシーンを見かけますが、もしも水中でエンジンが故障したり、キャタピラでも抜け出せなくなった場合

の救助訓練やシステム(脱出機材?)とかはどうなってるんでしょうか?
戦車回収車、および、同じ戦車などに付けた牽引ワイヤーで引っ張り出す。
(114:65)

ガスタービンエンジンはアメリカ以外の戦車には積んでない?

ソ連のT-80の一部も積んでいます。
(114:相談)
※T-80Uの一部も積んでいます。
スウェーデン戦車の一部も積んでいました
(114:291)
※全車退役しているため、積んでいましたに修正。

戦車で交戦中に用を足したくなった時、どのように対処したのでしょうか。

もしそのような文献があれば紹介して
いただきたのですが。
宮崎駿「泥まみれの虎」読んで味噌。
オットー・カリウス氏の体験として、88mm砲弾の薬莢を使って
大小便を始末したという話がある。
(115:97)
冗談抜きで、戦闘中は脱糞しても気が付かないようです。
余裕がある場合は、空缶に脱糞して、車外に缶ごと捨てるということをしていたようですが。
(M60とM1の比較をしたジョークでよく言われていますけどね)
(115:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

一昔前の戦車にはやたらと大きいサーチライトがついているものが多いですが(M60や74式、T-62等)、

夜間戦でサーチライトなど灯けたら、思い切り目立ってしまって集中砲火のいい的でしかないような気がするのですが・・・。
ありゃ暗視装置用の赤外線ライト。まあ,構造的にはサーチライトだし
赤外線暗視装置装備してる相手に対しては目立ちまくりなのは間違いないんだが。

野戦でサーチライトがあるから有利になった」という事例
独ソ戦でサーチライト付けて突破に成功した事例が有ったはず。

軍艦は夜戦用にサーチライトを装備
基本的にねらい打たれてもかまわないような前衛部隊がライトを照射し
照らされた目標を主力部隊が砲撃ってドクトリン。
まあ,いつでも連携できる訳じゃないから大型艦にもサーチライトは付いてる。
(115:337)
独ソ戦末期に赤軍が、
「戦車にでっかいサーチライト載っけて敵陣を照らしながら突撃すれば、
 相手は恐慌を起こすに違いない」と考え、
実際にそういう作戦を行ったことがありますが、見事に射的の的にされますた。

ただまあ、状況はソ連軍が圧倒的に有利だったので、戦いの趨勢は変わらなかったんですけど。
作戦自体は失敗だったよということで。
(115:342)

航空用語では所属不明機をボギー、敵機をバンディット等と呼ぶようですが、

戦車に乗っているような人達は、それぞれ何と呼び慣わしているのでしょうか。
所属不明の戦車が自国内に居たら普通は問答無用で攻撃します。
(115:754)
航空世界では英語が標準語なので、英語ですが
戦車乗りには母国語が標準語です
(115:755)
「ボギー」「バンデット」は米国空軍とその属国空軍(たとえば空自)だけしか使ってねーぞ
ロシアとか中国で(イギリスでも)「ボギー」なんっつたって無視されるのが関の山
(115:756)

戦車の乗員を英語で言うと、

戦車長=コマンダー
操縦手=ドライバー
砲手=ガンナー
装填手=リローダー(?)
無線手=オペレーター(?)
ですか?
装填手はローダーloaderだと思います。
それから車体前方機銃手がいる場合はbow gunnerというのもいます。
(115:950)
戦車長=Commander
操縦手=Driver
砲手=Gunner
装填手=Loader
無線手=Radio Operator
(115:951)

現代戦車の移動の最高速度はどのくらい?


まー、参考程度に。

装輪装甲車ベースだと
http://www.fas.org/man/dod-101/sys/land/row/rooikat.htm
これとか120km/h(路上)だとか(タイヤのほうです)
(116:215)

第一世代、第二世代、第三世代戦車、それぞれの特徴やいつごろの戦車のことなのか知りたいです

戦車の世代毎の特徴は一概にはいえませんが、
世代の移り変わりとともに一般的となった装備としては、
おおまかには以下のようなものがあると思います。
第二次大戦型戦車(1943~45):主砲75mm、300馬力エンジン、傾斜装甲、無線通信機、3人砲塔
戦後第1世代戦車(1945~65):主砲90mm、500馬力エンジン、砲安定装置
戦後第2世代戦車(1965~80):主砲105mm、700馬力エンジン、赤外線暗視装置、油圧サスペンション
戦後第3世代戦車(1980~00):主砲120mm、1500馬力エンジン、スペースドアーマー、射撃管制コンピュータ
(116:521)

「戦車は機動力が命」なのは何故ですか?

対戦車兵器の発達した現代ではとろい戦車はただの的だからです。

それに、戦術の基本として(アメリカ軍がイラク戦争で見せたような)電撃侵攻が
重視されているので、とろくさい戦車は自軍の足手まといになります。

戦車が重苦しく走るのは昔の話です。
(116:690)
戦闘時には、ひらりと身をかわす(ちょっと大げさな表現だが)ための機動力が、
進軍時には、素早く目標地点に到達する為の機動力が、それぞれ必要ってこと。
(116:693)
騎兵の時代からそうですが、相手の予想を越えた位置に進出し、
相手が戦線を補修する以上の速度で侵攻する機動部隊は
うまく使えば戦いの趨勢を決める働きをしました。
第一次大戦の頃から騎兵突撃が無謀となり硬直化しかけた戦場に、
装甲部隊による機動戦闘を持ち込んだのが、ナチスドイツの電撃戦なのです。
right(){(116:711)}
機動力にも色々な意味があり、最高速度以外にも巡航速度での行軍、
不整地を走破する能力なんかも機動性の範疇となります。
また、第二次世界大戦の様に戦闘中のストップ&ゴーのを繰り返したとしても、機動力は重要です。
シャーマンはドイツ戦車に装甲も火力も劣っていますが火器の旋回スピードと
機動性を駆使して接近戦でならドイツ戦車を圧倒したと言われています。
right(){(116:760)}
シャーマンはドイツ戦車の三倍の数で戦い仲間が撃破されている間に
生き残った戦車がまわりこんでドイツ戦車を倒した
被害が大きい
right(){(116:762)}
とは言えシャーマンが行動出来ない地形でもティーガーが行動できる場合があった
right(){(116:765)}
693
ひらりと身をかわす(ちょっと大げさな表現だが)ための機動力

ってそりゃあレオパルド1を開発する頃の発想だぞ
right(){(116:768)}
質問者が最初は年代を特定してないから何時の時代の話をしても問題は無いのだけれど、
レオパルド1も、ひらりとかわしはしないと思う。
被弾率を下げると言う意味での機動性は必要だろうけど。
実際その時代の対戦車ミサイルの命中率は随分と低い。
第四次中東戦争でイスラエルが使用していたのが行進間射撃能力が低くて
立ち上がり加速の悪いM48系(ディーゼル)や
同様のエンジンのセンチュリオンだったことから考えると、行進間射撃能力と機動性強化で
ミサイルは当たりにくくなると言う程度のことかと思います。
right(){(116:811)}

ハンド・オブ・ブラザーズでは、戦車が撃破されても戦車兵が脱出してませんが、

撃破されたら、そのまま戦車兵も一緒に死ぬってことですか?
死ぬ場合もあれば脱出出来る場合もある。
(117:335)
そのあたりは、「戦争のテクノロジー」 J.F.ダニガン著の
戦車を扱った章に詳しく書かれています。
砲兵、戦車、歩兵とそれぞれ基本的な線を丁寧に数字をあげて書いているので
面白いかと思います。
(117:336)

戦車の砲口についている「砲口照準ミラー」って一体何に使うためのものなのでしょうか?

砲口照合装置のことかな

砲撃や直射日光によって、砲身が歪み、砲撃が正確に出来なくなるので、
その歪みを検出して、照準装置に反映させ、砲撃精度を高めるのためのものです。
(117:460)
砲口にあるミラーにレーザー光を反射させ、コンマ数㎜単位で光軸のずれを計測して、
砲身の歪みを計測する。
その計測結果から、砲身がどういう風にどれだけ歪んでるのかを計る。

もっと詳しく知りたい時は、Google等で「砲口照合装置」とでも入れて検索汁!
(117:464,466)

訓練を受けた軍人が素手で戦車と戦う場合、何人ぐらいでチームを組めば勝てるでしょうか?

訓練を受けた素手の軍人は何人いても隠れるか逃げることにしますから、勝てません。
対戦車戦闘用具を仕入れるためのチームを組み・・・なら話は別。
くだらないまでに仮想的な環境を考えれば
(敵の戦車がずっと止まったまま何もしない。その間にまわりに対戦車壕を掘るとか)
いろいろあるでしょう。
(120:system)
100人くらいいたら、何とか勝てそうにも思えるのですが…無理でしょうか?
乱暴な論理に乱暴な回答。100人の屈強な男たちを集めても
重さは10t。戦車は40t以上は当然ありますな。終わり。

馬力とかで比べてみるのもよろしかろうかと。まあ、上記した通り、
むちゃくちゃな状況設定すれば「勝つ可能性がないとは言えないだろう」
とかなるんでしょうが、虚しいですよね。
(120:system)
シャベル持って庭か空き地に行って奥行き2mの自分の身長が隠れるぐらいの穴を掘ってみれば
なぜ2、3mの超壕能力で十分なのか、よく体得できると思うが
(120:390)
塹壕の幅を4mにするだけで、戦車にとって越えられない塹壕になるんでしょうか。

それが対戦車壕という戦術です
(120:394)
人が隠れるだけの深さの幅2メートルの穴って、人力で掘れば一日仕事になりかねんぞ。

戦車の足止めをするための塹壕っつーのも勿論ありはしますが、
その場合は本格的な土木作業機械がどうしても必要になります。
で、そんなモノを通り越えるために工兵や戦車橋があるワケで。

人間用の塹壕はわりとどこにでも造りうるので、
それに対する超壕能力は戦車には必要ですが、
対戦車塹壕を突破するほどの能力は要らない、と、まあこういうコト。
(120:396)
超壕能力=車体を塹壕に落としこまないで、乗り越えられる塹壕の幅。

例えば、90式戦車の車体長は7.35mであり、重量を食うエンジンが
車体後部に搭載されているわけですから、2~3mの塹壕ならば、
車体の前半分をを塹壕内に落とすことなしに渡れるでしょう。
車体長と全体の重量のバランスによって、
これは戦車ごとに違いがあるわけですが。
(120:397)

WWⅡとか現代の戦車砲は、撃針で弾の後ろの雷管を打って発火させてるんでしょうか?

WWIIは知りませんが、現代のは電気信管がフツーです。
(120:system)
電気雷管はWWⅡ時代から戦艦用にあったが高価だったので普及せず。
日本だと61式戦車までは衝撃で発火させるタイプだったので
他の国もだいたいそんなもんなんじゃないかと思う。
砲弾によっては衝撃式のものもまだまだあるらしい。
(120:457)

戦車や装甲車の車体に、貼り付ける様にして各種工具がマウントしてある車両をよく見かけますが、何故車体の外側に剥き出しでマウントされているのでしょうか?

車体の中は狭くてとても置いてけないからです。
(120:520)
戦場での対処は一刻を争うからです。
それでもさすが几帳面なドイツの工具箱は結構凝ってました。
被弾で破損した場合については乗員が無事だったらむしろ「ラッキー!」って思うでしょうね。
(120:523)

戦車を操縦する人が外を見る為の穴から銃弾が入ってきて戦車を操縦する人に当たっちゃったというようなことってないの

枚挙に暇がありませぬ。
WW2ではソ連兵が対戦車銃を使って視察口を狙撃するという戦術が取られました。
このためドイツ側では、側面の視察口を廃止し、また対戦車銃対策として
シュルツェンと呼ばれる薄板を側面に追加しました。
その他にパンター戦車ではクラッペと呼ばれた直接視察口を取りやめ
ペリスコープでの操縦に切り替えています。
(120:585)
防弾ガラス。
(120:586)

「ターレットリング」というのは戦車のどの部分なんでしょうか?

直訳で砲塔のわっか。砲塔と車体のつなぎ目の部分のことだな。
(121:298)

戦車の砲口の中に正面からライフルで撃ち込んで破壊できますか?

無理ですね。
ライフルの弾丸にはそんな破壊力はないです。
(121:497)

戦車に航空機用のジェットエンジンを搭載したら大馬力低燃費軽量?

ガスタービンエンジン(燃料の燃焼ガスを推進力に使わないジェットエンジンのことね)は、
小型軽量で大馬力が出せるが燃費が悪く、給排気に配慮が必要なので
戦車のエンジンにはあんまり向いていない。
それと、当然ながら複雑で繊細な構造をしてるので整備が大変になる。
 (もっとも今はエンジンがいかれたらエンジンごと取り替えるのが主流だからあまり問題にはならない)
特に、燃費の悪さと土埃の吸い込みに弱いこと、排気が非常に高温になることが問題とされる。

一応アメリカのM1エイブラムス戦車はガスタービンエンジンで動いてます。
やはり、燃費の悪さと整備の大変さがネックとか。
(122:189)


戦車兵は、敵戦車に命中した徹甲弾が弾かれたかどうか、眼で見て分かるものなんでしょうか?

わからないようです。砲手も発射炎で目が眩んでますし、マッハ5の弾体の行方なんか
命中時に飛散するもろもろに隠されて見えるもんじゃありません。

だから「火が出るか、砲塔が吹っ飛ぶまでは生きていると考えて次弾を撃ち込む」が基本となっています。
まあ、余裕がないときは死んだと見なして、こっちに砲口向けてる次の戦車を狙うでしょうが。

ついでにいえば、現代の徹甲弾は弾かれるのではなく、矢負い状態で止まるだけです。
もちろんいい角度になれば弾かれるし、その場合はトレーサーの残像でわかるかも知れませんが、
普通は貫通し損なった弾というのは、途中で止まる and/or 折れる、といった状態になります。
(376:65-66)

敵の戦車と対峙して砲弾が命中しなかったらかなり焦りませんか?

初弾命中は現代でもかなり難事なので。
初弾がどこにいったかを見ての修正射こそが本命。

ただし日本の90式戦車は距離4000、行進間(つまり戦闘速度で動きながら)射撃で初弾命中という神業を披露し、
試験場を提供した米軍の度肝を抜いたことがあります。
その後も平均行進間初弾命中率90%前後というとてつもない数字をたたき出しています。
(377:821)

キャタピラー式で一番速い戦車って時速何キロ?

実戦投入されたのだとM18ヘルキャット駆逐戦車やスコーピオン軽戦車が時速80kmぐらいで、
エンジンのリミッターを外したレオパルト2が時速90kmぐらいで、
砲塔を外したレオパルト2だと時速120kmだが、これは戦車に見えないw
(軍事板)
装輪装甲車ベースで120ミリ低圧砲装備のMBTもどきは、速いらしい。
(116:212)

戦車ってヘリとかに攻撃されたときに、具体的にどんな回避行動とるの?

スモーク(ディスチャージャーや排気)をばら撒いて回避機動。
反撃は回避機動中に弾をばら撒くか全く行わないか。
(軍事板)

戦車砲で敵戦車を攻撃する時、方向や距離なんかを手入力してから発射するんですか?

あるいは何らかの方法で”敵”を自動認識しているとしたら、どのような方法で敵と認識しているのでしょうか。

「どの方向の」「どこに」敵戦車がいるのかは人間が自分で見つける。
基本は(潜望鏡とかを通じてとはいえ)目視だが、夜間には赤外線や光増幅式の
暗視装置も使う。

で、目標を見つけたら、今現在の新鋭戦車なら大概は照準器覗いて目標を指定すれば
あとはコンピューターが自動的に調整してくれる。

レーザー距離計測装置を使って目標との距離を測り、その距離に弾を飛ばすのに最適な
角度に砲を調節する。
昔は計測値を手で入力したり、コンピューターの計算結果を元に人間が砲を操作したり
する必要があったりしたが、今はその一連の作業は全部自動化されてるのが多い。

更には、照準器の中に目標を捉え続けるようにすれば、最初に捉え設定した時からの
ズレを全部コンピューターが計算して砲塔と砲を動かしてくれるので、目標が動いても
照準は捉えたまま、ということもできるようになった。

たださすがにカメラとかで特定の方向を映してそこに敵がいればあとは全部自動で
やってくれる、というところまではさすがにいってない。
(初心者スレ474:204)

戦車その他の戦闘車両に所謂家庭で言うエアコン(冷暖房)は搭載されていないのてしょうか?

冷房が装備されてる戦車もあるしされてない戦車もある。
最近の戦車は人間よりも電子機器の冷却用に冷房がついてます。

熱帯地域の国に輸出される時には、オプションとして冷房装置が後付け
されることも。
(90:731)
戦車その他の戦闘車両に搭載されている『エアコン』が所謂家庭で言うエアコン(冷暖房)と異なる事はわかりますが
後者の意味の『エアコン』は搭載されていないのてしょうか?
基本的にはついてません。
砂漠用などあまりにも、というところで例外的についてることはありますが。
(480:554)
中東各国が使ってる装甲戦闘車両にはちゃんと「エアコン」というか
クーラーがついてる。でないと戦争できないって・・・。

ただ、ほとんどはオプションの装備だけど。
復古王制時代(パフラヴィ朝)のイランが注文したシール戦車(後のチャレンジャー1)
には、設計段階からクーラーついてたらしいけど。
(480:556)

現代の戦車に対して鉄条網は有効ですか?

まぁ、50トンを時速70kmでダッシュさせられるような馬力の戦車相手だと、あっさり
踏み千切られるけどね・・・。

ただ、たとえ戦車は踏み潰して進めるにしても、鉄条網があると歩兵がついてこれなく
なるので、戦車から歩兵を引き離す役には立つ。
歩兵の援護のない戦車は対戦車兵器のいい的なので。
(486:916)
そもそも鉄条網とか地雷といった障害は、
敵の進行を阻止するのではなく遅滞させることを目的として設置する。
だだっ広い平野を駆け抜けるより、鉄条網のある場所を抜ける方が時間がかかるだろ?
で、敵兵の行動を遅滞させているうちに、待ち構えている味方部隊が火力の指向によって敵を打撃する。
障害はこういう使い方をするもの。
(357:935)

戦車は視界外の戦闘をすることがありますか?

基本的に戦車は有視界で戦闘を行う。戦車駆逐車を戦車と勘違いでもしない限り”視界外の目標との交戦は無い”と言える。
あとは戦車の主砲を野砲や自走砲代わりに使って火力支援を行うケースくらいなのだが、効果が期待出来るほど
戦車を集中運用している国は後方に重砲を配備出来ているので余り戦車でそのような運用はする必要が無い。

ただ、日本の砲戦車を戦車に分類した場合、例えば1式砲戦車はそのような運用をした。
オープントップなので野砲本来の射程が得られやすく、遠距離への砲撃を実施した。
そもそも一式砲戦車は自走砲の火力に着目(M3軽戦車に対抗できる)して戦車として運用
することにした変り種。とは言え、戦闘室前面装甲を50mm厚にするなどの配慮もされている。

しかし、敵戦車と渡り合う上で使用可能な直接照準器すら無く、戦車長が目測した距離に俯仰角を調整して
射撃するようなものを戦車と呼んで良いかは疑問。
また、遠距離砲撃の実例も別に敵の装甲車輌など狙ったのではなく榴弾で嫌がらせ的な砲撃を
繰り返しただけ。(それでも昼間は隠れて夜間砲撃するなど効果的な運用をした)

また2式砲戦車は自走砲でありながら戦車の設計課を使ったので砲戦車と言われる車輌だが
こいつも完成すれば成形炸薬弾を使った戦車戦をしながら視界外の目標に砲撃支援をしたと思われる。
同様なことはアメリカのM4(105)が実施しているが、こちらは戦車の形を流用した自走砲である。
(364:20)

将来的には戦車やその後継が有視界外戦闘をする可能性は一応構想されている。
たとえばTERMという弾薬が構想されていたり、米陸軍の次期兵器体系FCSの装甲戦闘車両は
8kmで交戦するという目標が含まれている。
しかし、FCSがどの程度成功するかはまだまだ危ぶまれている段階ではある。
(364:26)

戦車の燃費について教えて


簡単に各国主要戦車の平均燃費を出してみた。
航続距離は整地でのもの。ソースがバラバラなので、参考程度に。

○74式戦車
エンジン:10ZF22WT型空冷V型10気筒ターボディーゼル 720HP
燃料搭載量:1150L(内部950L+外部増槽200L) 航続距離:約300km 平均燃費:約260m/L
○90式戦車
エンジン:10ZG32WT液冷V型10気筒ターボディーゼル 1500HP
燃料搭載量:1075L 航続距離:約390km 平均燃費:約362m/L
○レオポルト2(A5?)
エンジン:MB873Ka-501 12気筒多燃料液冷ターボチャージド・ディーゼル
燃料搭載量:約1200L 航続距離:約550km 平均燃費:約458m/L
○M1A1

エンジン:ATG-1500 ガスタービン
燃料搭載量:1920L 航続距離:約465km 平均燃費:約242m/L
○チャレンジャー2
エンジン:パーキンス・コンダーV-12 12気筒ディーゼル
燃料搭載量:1592L 航続距離:約450km 平均燃費:約283m/L
○ルクレール

エンジン:V8Xイペルバール 9気筒ディーゼル
燃料搭載量:1300L 航続距離:550km平均燃費:約423m/L
○T-90
エンジン:V-84-MS 4ストロークディーゼル
燃料搭載量:約1600L 航続距離:約650km 平均燃費:約406m/L
○メルカバMk3
エンジン:AVDS1790-9AR 12気筒ディーゼル 
燃料搭載量:1200L 航続距離:約500km 平均燃費:約357m/L

意外にも74式はかなり燃費が悪い。
日本の戦車は、専守防衛での運用が前提のため、
航続距離はあまり重視されていないのかも知れない。
(496:580,神゛聖\(^o^)/オワタ帝國)
リッター1キロ走れる戦車があったら、多分世界最高燃費の戦車です(w

 現用戦車でもっとも大食いといわれるのは米軍の M1 シリーズで、リッターあたり 250m
走れます。まあ重量が乗用車の30倍以上(M1A2 にいたっては約70t)、エンジン出力が1500
馬力なんつーしろもんですから。
 燃料満タンで 1900リッター以上、これだけ積んでも航続距離は400kmちょっとです。
 通常、八時間ごとに1000リッター以上の燃料給油(給油時間は10分程度)が必要。戦車
小隊(4両)を、弾薬含めて30分で補給終らせるのが理想的な運用、とされます。
(78:21)

「装輪戦車」というものは今現在存在しないと思っていいですか?

装輪に105mm積んだ奴とかは戦車とは言わないと聞きましたので。
言わないね。
普通は戦闘車っていう
言葉の問題なんて言ったもの勝ちという面はあるにしろ

MBT(主力戦車)として運用されている、という意味では「ない」、と言った方がいいかも知れないですね
南アがアパルトヘイト絶好調の頃の76mm砲装備ロイカットは、装輪戦車といえたでしょうけどね
対抗勢力のMBT(T54/55)などに対抗することを年頭において開発され、
事実MBTのように運用されていますから

http://www.army-technology.com/projects/centauro/
まぁ、中身と実際はどうであれ、装輪戦車駆逐車っていう分類をされた装輪装甲車両も
あるわけですが。

装甲は確かどう頑張っても無理なんじゃなかったかな>MBT並み
最強レベルのセンタウロですら35mmAPFSDS抗堪ってレベルだったと思う
機動力を犠牲にしてもっと重量を上げれば可能かもしれんけど。
76mmロイカットがMBTとして運用できたのはT54/55系列の劣悪なFCSでは
ロイカットの機動に追随できないのを利用して、装甲防御の不足を補ったから
戦後第二世代とか言われてる74式とかレオパルト1、AMX-30の路線を装輪でやって成功した例だね
(507:911-917)

無線機を持たない頃の戦車は、どうやって他の戦車と連絡を取っていたのですか?

ハンドサインとか手旗とか
どっちも戦場じゃそんなに使えないから結局は縦隊で突っ込むだけと言う展開に・・・
(358:792)

対戦車砲で戦車をブチ抜かれた場合、中の人って脱出出来るもんなんですかい

ぶちぬかれた場所によるし、その後、砲弾が誘爆するかにもよるし、
運にもよるのでケースバイケースとしか。

状況による
戦記や元戦車兵の手記でも被弾したが脱出したものは少なくない

貫徹体が中で跳ね回るから大抵は全滅。
装甲が薄すぎてダブルペネレイトした場合は射線上の人はアウト。
HEATは運が良かったら射線上の人以外は生き残れるかもしれない。

被弾部位と破損程度と確率的な問題だが装甲を完全に抜かれたら厳しいものがある。
なぜなら弾丸の保有していたエネルギーが装甲の破片に伝達され、車内に飛び散るから。
誰だって至近距離でショットガン撃たれたらやばいべ?
まあ最近のちょっと気の利いた戦車だと対策としてライナーが貼ってあるのは当然だけど。
あと、あまりに装甲がしょぼかったりすると弾丸に十分抵抗がかからず
スカスカと反対側に抜けるだけなんて嬉しいんだか悲しいんだか分からない事態も起こり得る。


中には、砲塔を貫通したが、車体だけで味方のところまで帰ってきた
95式軽戦車の例もあるぞ。
(512:319,321-323)

戦車は車体の方が大きいのに、何で砲塔に被弾が集中するのでしょうか?

戦車は正面が一番防御力がある。
これは、どこの国の戦車にも言えることで、限られた重量でより高い生存性を
求めたとき、4面に均等な装甲を張るよりも正面を重点的にした方が効果がある。
なので、敵を見つけたとき、戦車がまずとるべき回避行動は敵に正面を向ける
ということ。それと、敵が隠れていそうな場所には砲塔を向けるのが普通なので
必然的に砲塔正面の被弾率が上がるのだと思います。
(512:887)
砲塔が最も被弾率が高く、各国の戦車はそれを前提に設計されているというのは
常識だと思っていたが、そうでもないのか
稜線射撃なんてのもあるぐらいで、防御側に回っても砲塔だけは露出させざるを得ないし、
戦場が平坦でない以上は砲塔しか露出していない状況も多々ある。
敵が高所を占めている場合は相対的に砲塔の投影面積が高くなるし、
敵に相対している場合は本体との投影面積比は側面に比べて大きくなるし。
って、ふつうに考えても砲塔の被弾率が高いのは納得できるんだが
(512:888)

対空戦車は時代遅れの存在なのでしょうか?

対空戦車のキモは、直接撃墜を期待することより、弾幕をはって攻撃機やヘリの対地攻撃行動を
阻害できる(機銃撃たれたら回避行動せないかん)だったのだが、ATMの性能向上により、
対空機銃の射程外からミサイルがすっとんでくるため、以前よりは有効性がかなり落ちたと言えるかと。
それだったら、歩兵にSAM持たせた方がマシ。
(354:441)

冷戦終結後の「戦車」って不用じゃないの。

数こそ減ったもののイラク戦争のようにがっぷり四つの戦争が無くなったわけではないですからね。
不要になることはないですよ。(もっとも陸自では装備数は減らしますが)

それに「戦いのトレンド」なんて15年ほどで変化していますからね。

重装備も時代の趨勢にあわせて数は結構減らしてきているんですけどね、でもやはり不要ではないんですよね。
ゲリラ対処でも掃討戦での出番は低いけどそのバックアップ火力としては必要であるし、
拠点防御などでは戦車が出張るだけで攻撃抑止効果は非常に高くなりますからね。
(自衛隊板初質スレ16:ドカン・オオカミ ◆s6tJH5.VuA)

車長の戦死率って高いんですか?もし戦死したら戦車はどうやって動かすのでしょう。

予備の車長がいっぱい居るんじゃなくて欠員の出た戦車や、戦車を失った乗員集めて再編成する
小隊長に戦車取られた野良車長だって出てくるわけだし

第2次世界大戦での東部戦線では車長は周囲の警戒で顔をハッチから出す機会が多く、
狙撃の的によくなったそうだ。
乗員の補充とか再編成があるまでは砲手が車長を代行する。

国などによって変わると思うが、ドイツなんかは戦車長がキューポラからよく顔を出すので
狙撃され死傷することが多かったという
とりあえず、キューポラから顔や体を出さず、ペリスコープやスリット越しに外を見ていれば
破片や小銃で死亡することは無い
ただ、そうやってろくに周囲を確認しない戦車長だと、戦車自体が撃破され全員死傷、ということもある

戦車長が戦死したら、砲手などが繰り上がりで戦車長になったり病院帰りなどの補充戦車長があてがわられたり
(537:402-407)

小さい戦車が最強なら、何でどこの国も30トンや40トン級の120㎜砲搭載主力戦車を開発しないんですか?

日本がTK-Xで実用化した技術の殆どが他国では開発する事に成功していません
特に軽量な車体で120mm砲の反動を抑制し、90式戦車以上の火力を発揮出来るような火器管制装置は
日本が他に追随を許さない優位性を持っています。
(542:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)

戦車の操縦席と砲塔って内部ではつながっているんでしょうか?

昔の戦車はつながっていそうなんですがM1戦車とかはどう見てもそうは見えないんです
繋がってるのが普通。
M1もちゃんと繋がってるよ。
ただ、戦車の砲塔は砲塔本体から柱で「床」がぶら下がってるのの他に、基本的には
柱でぶら下げてるけど柱の間が埋まってる(壁状になっている)、というものがある
ので、全周で砲塔内と車内が繋がってたりは必ずしもしない。
アメリカの歩兵戦闘車、M2ブラッドレーは砲塔部分は完全に壁で区切られれて砲塔内と
車体内は横スライド式のドアがある。
歩兵戦闘車は砲塔が被弾した時に被害が兵員室に及んで乗員が全滅しないように、砲塔と
車体の間はドアで区切ってあるのが多い。

補足で参考画像
東側例として中国の85式3型の断面
ttp://image02.wiki.livedoor.jp/n/2/namacha2/cedd92d1b63c5c27.jpg
西側例として韓国のK1A1戦車の内部
ttp://pds.egloos.com/pds/1/200410/13/80/b0016480_1131884.jpg
ttp://pds.egloos.com/pds/1/200410/13/80/b0016480_11194226.jpg

そのものずばりのM1A1もあったぞ。見ての通りつながってる。
断面図ttp://www.inetres.com/gp/military/cv/tank/M1/M1A1_internal.gif
砲塔バスケットの構造ttp://www.inetres.com/gp/military/cv/tank/M1/M1A1_turret.png
(542:179-181)

戦車にはトイレはついていないんですよね?

ウンコしたくなったら、下部脱出用ハッチをあけて、車外にウンコするって認識でいいでしょうか?
実用例ではイスラエルのナメル(ナメラ)歩兵戦闘車にはトイレが装備されていると言われます。
歩兵戦闘車では、ほかにもスウェーデンのCV90や、
英国のウォリアーには、ビニール袋式の簡易トイレなら搭載されているようです。
この手の簡易トイレなら、民生品を使って臨時に搭載する例もあるでしょう。
車両内で使用したかは知りませんが、イラク派遣時の自衛隊が買い込んでましたね。

あとは空薬莢とかペットボトルとか、現場の工夫は色々あるようで。
冷戦時代のNBC戦想定で、車載トイレを研究してた例もあると思うんですが、識者待ち。
(548:◆yoOjLET6cE)

60t近い大重量の戦車が突進すれば厚さ50cmから1m程度のコンクリートの障害物も粉砕して突破できるのでしょうか?

それだと、戦車によってはキャタピラで踏み越えられる。
市松状に何十個も並べたら、乗り上げて動けなくさせられるかもしれないけど。
あとその程度の重さの鉄筋コンクリ塊だと、スピード出して破壊しなくても「押し退け」られちゃうぞ。
テトラポットが進路を塞ぐ形で並べられている場合は力づくで突破できるのでしょうか?
現代の50t超MBTを相手にするとなると、生半可なものでは「障害」にならない。
韓国が38度線の要塞地帯に設置してる、有事の際に南下する道路を塞ぐ為の
コンクリ障害物はダンプトラックくらいの大きさが普通にある。
一番でかいものだとそれこそ本当に家くらいある。
本気でやるならこれくらいは必要。

護岸用のテトラポッドなら並べておけば対戦車障害物には充分なるだろう。
複数を絡むような形で並べておけば「押し退ける」ことは多分無理。
「スピードつけて体当たりして突き飛ばす」のも無理(多分戦車と中の人が壊れる)。

もっとも設置するのがたいへんだろうけども。
上に挙げた韓国の障害コンクリ塊はちょっと高い場所に設置して、有事の際には
「支え」となる部分を爆薬で爆破して自重で落っことす方式になっている。
(347:125,129)

戦車の「車長」って、英語ではなんて言うのでしょうか?

tank commander
(347:658)

指揮型戦車って、強力な無線機を装備している代わりに砲弾数を犠牲にしているんでしょうか?

大概はそう。
砲弾の収納スペースに砲弾の替わりに無線機を増設している。
ドイツの指揮戦車みたいに、主砲をダミーにして内部に地図用テーブルとか
設置してる例もあるけど。

大戦中のドイツ戦車に関してはそのとおり。中距離通信用の無線機が追加されている。
主砲同軸機銃が無かったり、主砲そのものがダミーというものもあり。
(559:58,59)

戦車には戦闘機みたいにサバイバルキットはありますか?

それと自動小銃や拳銃はどれぐらいあるのですか?
救急セットや非常食をひとまとめにしたような「サバイバルキット」はない。
そもそも戦車の内容積ならそれぞれを個別に積めるので、ひとまとめにする
必要もない。
一応搭乗員の個人装備にファーストエイドキットがあったりはするけど。

戦車も当然搭乗員が手持ち火器で接近戦をする、という状況は脱出時以外でも
考えられるので、自動小銃はそういうときの為に装備されている。
でも、搭乗員全員が歩兵のごとく戦う、という状況も、またまず無いと思われる
ので、普通は戦車の車内装備として装備されてる自動小銃は1丁か2丁だけ。

拳銃:全員分 機関短銃:乗員数の半分 自動小銃:1丁 車載機関銃の
重/軽機関銃化キット:1セット 手榴弾(発煙弾含む)半ダース程度
というのが戦車の車載火器以外の装備品の標準的なところ。

戦闘機パイロットは個人装備として拳銃を持つ。
用途は別に自決用ではなく、撃墜されて脱出した後の自衛用と自活(拳銃用の
散弾を用いて動物を撃つのに使う)用。
(345:307)

初期の戦車は砲兵だけで対応する物という考えだったんでしょうか?

ド・ゴール等一部の将軍以外、戦車は歩兵の補助的な役割に過ぎず、
戦車VS戦車は想定されてなかった云々が当時の常識?だったとのことですが
第2次世界大戦直前~最初期ですが、砲兵の直接射撃と言う手段で対抗しています。
戦車も対戦車ではなく、歩兵とともにというのが当時の主流なドクトリンでした。
基本的に分業と言う都合のいい方法を考えてたんですが、戦車の機動力が
上がり砲兵の展開速度が間に合わないので結局戦車対戦車へと進んでいきました。
機甲戦を最初に考えた国はやはりナチスドイツですか?
機甲部隊の集中運用の思想はフラーやリデルハート等英仏の軍事理論家が考えたもの。
ドイツはそれを真似して取り入れた側。
しかし実践面では軍内部の保守勢力と調整しながらでなければ進められない英仏より
独裁体制の元しがらみ無視して最短距離で改革を行なえるドイツが先んじた。

ネタ元はフラー(英)とかにあたるが、
机上の理論を実戦で使えるレベルにまで洗練させたのはドイツのグデーリアンら
戦車を戦術の骨格として採用したこと以外にも
特に車両間無線の採用と、砲兵の代替としての空軍との連携を打ち出した点は無視できない
これが独仏戦での、いわゆる電撃戦につながることになる

ちなみに最初に本格的な機甲部隊を作ったのはドイツではなくソビエト。
(565:692-703)

M4シャーマン戦車の前部にトゲのような装備がついている写真を見たことがあるのですが、あれは何のための装備なのでしょうか?

ドラム缶を横にした奴は地雷原処理用のローラーだぜ
(俺初質スレ430:564)

閲兵式で戦車が行進中に故障して停車・・・みたいな事ってあるんでしょうか?

第2次世界大戦前のソ連では、革命記念パレード中に戦車が停止して回収されてしまい、
その結果としてディーゼルエンジンの開発に積極的になったとされています。

スペイン内戦の戦訓などとは別に、ちょっとした不祥事が引きがねになっています。
ちなみにそれ以前は、戦車のエンジンは旧式化した航空用ガソリンエンジンで良いとされていました。
(576:446)

敵戦車を狙う時に主に敵戦車のどの部分を狙って撃つんでしょうか。

砲塔?車体?それとも自動照準は目標の大体の中心点を狙う様に設定されてるのでしょうか?
狙えるなら砲塔や車体の正面は避ける。装甲の一番厚い部分だからね。
大概の対戦車兵器のマニュアルでは「真正面からにせよ側面からにせよ
車体の真ん中を狙え」「動いてる目標を狙う場合は目標の中心からやや
前方を狙え」って書いてある。まぁこれは照準上の問題だろうけど。

この車種はどこに弾薬庫があってどこに燃料タンクがあってこういう人員配置に
なっている、ということがわかっているなら、「ここを狙うのが一番効率的」
なんて識別表に書いてあることも。

かつての西側の戦車兵教育では、「T-62とT-55は正面から狙うなら車体の
やや向かって右側を狙え」と書いていた。
これはT-62/55(54)は戦車の中心線左側(向かって右側)に、前から操縦手
-砲手-車長 がほぼ一直線に座席がある車内配置だったから、うまく車体正面
を貫通できれば人員被害を大きくできる、という読みから。

もっとも最近のAPFSDS弾なら車体だろうが砲塔だろうがどこに当ろうが装甲を
貫通できれば車内は滅茶苦茶にできるから、せいぜい「バカ正直に砲塔正面を狙う
なよ!」という程度で充分であろう。
(337:714)

戦車は市街地戦闘が苦手なイメージがあるのですが、実際はどうなのでしょうか?

また日本の場合、戦車戦に適した平地が少ない分戦車の運用が他国より難しい気がするのですが、
市街戦における戦車の短所は視界が制限されるとか、図体がでかいとか。
装甲の弱点である上面も狙われやすいしね。
だけどその装甲防御力と、攻撃力は十分意味がある。障害物にも強いしな。
イラクにおける市街戦闘でも、戦車がいると無い場合に比べて兵員の死傷率が
かなり下がるという報告が有る。

日本の戦車は他国の同世代戦車に比べて小型で軽量につくられてはいる。
田圃を想定した走破試験も念入りにやってるらしい。
日本では大規模な戦車戦はできないかも知れんが、防御時、攻撃時の両方に使える
戦車が重要な陸戦兵器なのは日本でも変わらない。
(329:831)

映画とかでよくある戦車のハッチを開けて手榴弾投げ込むことって実際にあったんですか?

よくあったとはいえませんが、実際にそのような撃破例はあるようです。
歩兵に取り付かれた戦車兵が上部ハッチから顔を出したところに、取り付いた歩兵がハッチの中にぽいっと投げ込む感じで。
ただこれは相当なレアケースで、旧ドイツ軍のように多数の手投げ弾を1つに束ねたモノや
旧日本軍のように物干し竿の先に対戦車地雷をくくり付けたりとで対応してました。
(598:27)

戦車って中は真っ暗闇ですか?

照明がある。
目が眩まないような波長(大概は赤色)の常夜灯みたいなものが装備されてる。
(719:716)
WW2の戦車の戦記なんか見てると、当時は真っ暗だったみたい。
車内等も一発の砲弾の衝撃で割れちゃったり、元から壊れてたりであんまり機能はしてなかったはず。

WWIIでも初期の戦車だと、バイザーから外光が結構入ってきます。
でも後期になると装甲強化のためバイザーはなくなってしまうので、
車内灯がなければ真っ暗みたいですね。
(31:733,736)

第一次世界大戦?の時に「キャタピラの横に砲身が付いている戦車」の名前が知りたいです。

菱型の戦車の事かな?
一般的にはそのまま「菱形戦車」と呼びます。正式にはMark(マーク)シリーズと呼びます。
そのまま改修、開発が進むにしたがってマークⅠ・・Ⅱと進んでいきます。

当時は塹壕戦が主な戦闘でした。相手の塹壕を迂回しようと塹壕を互いにひたすら掘りあって
戦線が膠着していました。戦車はその相手側の塹壕を蹂躙するために開発されました。当時は
戦車砲を積んだ戦車同士が撃ち合うなんて戦闘は、当然想定されてなかったんですね。
(32:432)

戦車は歩兵を随伴しないで戦場に行った場合敵歩兵に弱いと聞いたのですが、対戦車兵器も持ってない歩兵にも弱いのですか?

歩兵と言っても、武装はライフル銃だけではありません。
必要は発明の母、手榴弾をキャタピラにかますだけで、移動は出来なくなりますし、
火炎瓶だけでもあれば、戦車を焼くことが出来ます。
(34:眠い人 ◆ikaJHtf2)
戦場では歩兵側も必死で「対戦車兵器」を自作します。
歩兵がいなければロケットやミサイルはもちろん、
地雷、火炎瓶、棒地雷(棒に手榴弾付けただけとか)、
手製爆雷、ありとあらゆる攻撃にされされると思ったほうが
いいです。機動力を生かして交戦を避ける事はできても、
歩兵は恐慌状態にでもならない限り死角だらけの戦車のキャタピラ
やエンジン部に肉薄攻撃を仕掛けることは難しくないと思われます
(34:機甲自転車)

戦車のディーゼルエンジンについて質問ですが、水冷式と空冷式がありますがそれぞれメリットとデメリットを教えていただけますか?

空冷式のメリット
 ・水が要らないと言うこと。
  砂漠地帯、ツンドラなど水の確保が難しい所では空冷は有利。
 ・構造が簡単。
  故障率が低いかどうかまでは、余り触れないけど、構造は比較的簡単に
  作れます。
 ・被弾に強い
  冷却ユニットがない分、被弾してもそんなにダメージは大きくない。
空冷式のデメリット
 ・騒音
  静粛性が要求される奇襲時に音が大きいと意味がない。
 ・容積
  コンパクトには出来るけど、大出力になるとそれだけ冷却フィンなどが大きく
  なるので、結果的に大きくなるのは否めない。
 ・開口部の大きさ
  冷却するために必要な空気の流入量を多くしないといけないので、エンジンの
  冷却用開口部が大きくなる。
  即ち、防弾性に問題が出るか、と。

液冷式のメリット
 空冷と逆です。
 ・大きな出力でも比較的コンパクトなエンジンが出来る。
 ・騒音も比較的静か。
液冷式のデメリット
 ・水を使った冷却装置が必要である。
  従って、常に水の確保が必要で、水のでない地域だと補給物資が増える。
 ・冷却ユニットの脆弱性の問題。
  冷却ユニットが被弾すると途端にエンジンがoverheatする。
 ・冷却ユニットがある分、整備が複雑になる。
  従って、整備に要する時間が増え、稼働時間が少なくなります。
  (最近はパワーパック利用でその辺は改善されていると思うけど)
(34:眠い人 ◆ikaJHtf2)

戦車の戦車長が死んだ場合、だれが戦車長の代わりになるんですか?

戦車長の場合は、基本的には、階級順、先任順で代理を勤めることになるでしょう。

装填手に関しては…誰かが、としか言いようが無いでしょうねえ。

もっとも、小銃弾や機関銃弾が、車内で跳ね回ったというのでもない限り、
車輌内部で、乗員がダメージを受けるというのならば、
車輌自体が何らかの深刻なダメージを受けいて、
戦闘継続不可能なことが多いんでは?
(35:934)

戦車って歩兵を踏み潰しちゃったりしないんですか?

戦車の視界は限られていますので、踏みつぶすことも多々あったようです。
特にパニックった時は酷かったようですね。
(37:眠い人 ◆ikaJHtf2)

戦車の行軍中の写真見るとよく運転手がハッチから頭出してるけど、あの状態が正常なポジションなのかな?

戦車の中にいると視界はゼロに近いので、安全に行軍するときには
操縦手がハッチから顔を出さないといけません
演習の時は、戦車の外に兵士がしがみついて、トランシーバーで
操縦手に進路を指示しています

で、実戦のときはどうすんのかなぁ、といつも思ってるんですけどね
(37:815)

戦車はキャタピラをゴムにすれば公道を走れると聞いたのですが本当でしょうか?

一応そういうことになってはいます。
ですが、90式くらいの重量になると現実的には相当厳しいとのこと。
映画ガメラ2において、90式がアスファルト道路(撮影の為に演習地に作られたセット)
を走っているシーンがありますが、ゴム履かせた状態でアスファルトが削られて塵が舞ってます。
74式は公道を走っているのが見かけられるようですが。
(39:606)

戦車って何であんなに燃費が悪いのですか?

何十トンもある車体を不整地でもぐいぐい走らせ、トップスピードも時速100kmにも
なろうかという性能のエンジンを信頼性を確保しつつ作れば、どうしてもその程度の燃
費にはなっちゃいます。
(41:434)

初期の方のⅡ号戦車の車体後部に自転車をつんである写真を見たのですが、こういう例ってどのくらいありますか?

1980年代にも、M60A3の砲塔後部にオフロードバイクを載せると言う
アイディアがあった。アメリカ陸軍の雑誌に載っていた。
無線封止下での連絡用らしい。

M3騎兵偵察車にバイクを積むかどうかで、もめたこともあったらしい。
(41:446-447)

戦車が砲弾を跳ね返したとき、本当に「衝撃はすさまじい」「釣り鐘の中にいるよう」なんでしょうか

何百メートルも離れたところから厚さ数センチの鋼板をぶち抜くほどの運動エネルギーです、
「柔らかい」木の棒をたかだか一メートルほど振り上げて鋳物を叩いた程度のエネルギーと一緒にされたら困ります。

……ですが、実を言うと釣鐘は円形の断面をしてるので、音波が干渉しあって中心ではさほど五月蝿くはなかったりします。
まあ、戦車の場合形が形ですからそうした効果もあまり見込めないでしょうし、
何より音を発生させるエネルギーの桁が違うので、五月蝿くて当然です。
実際、砲弾の貫通は防いでも、
与えられた運動エネルギーに耐えられず装甲板の裏側が剥離して乗員を傷つけたり、
構造が歪んで砲塔の旋回が不可能になったり、という被害が出ることは珍しくありません。
10kgの物体を1㎞毎秒もの速度でぶつけられたエネルギーを鉄の構造体で耐えることは、
そうそう簡単なことではないのです。
(42:247)
衝撃と大きな音がします
ぶつけて気絶したりするんでしょうか?
気が遠くなります
装甲に直接触れていると骨折することもあもあります

乗員は耳栓兼用のレシーバーをはめます
(50:178)
耳栓は無いけどインカムで騒音は減らして乗員間の会話は聞きやすくしてる。

敵弾が直撃した時のパニックは相当きついとのこと。
騒音、衝撃、揺れ、精神的ショックなど。
短時間ながら茫然自失になるそうな。
他にも、装甲の裏面が割れて飛び散ったり、昔の戦車だと、リベットやボルトの頭、ナットが飛び散ったりして乗員や内部機器に損害を与えます。
その他、溶接部が割れたり衝撃による機械故障や精密機器の機能障害など。
(50:179)

戦車を後輪駆動にするメリットには、どういうものがあるのですか。

一般的な戦車のリアエンジン・後輪駆動の場合、
駆動系(エンジン・トランスミッション)を一個所に纏めて内部容積を有効に利用でき、
結果的に(同じ装甲でも)重量を押さえる事が出来ます。
(42:809)

戦車を活用しにくい地形とはどんなところなのでしょうか?

山岳地帯とかに弱いです(これは車両全般に言える)

とにかく戦車最大の弱点は視界が極端に狭いこと。
容易く近寄られて必殺の一撃を食らってしまう。

高低差が激しいところ、というのも間違いではない。
視界の点でもそうだし、機動性が大きく制限されるからこれまた近寄られやすい。
(43:352-353)

戦車に雷が落ちる事ってあるんですか?

ないとは言いませんが、雷が落ちるメカニズムを考えてもらえれば
普通戦車にわざわざ落ちることはあんまりありません。

戦車より背の高いものの方に普通は優先的に落雷しますからね。
普通の立ち木が一本でもあれば、そちらに落ちる確率のほうがはるかに大。
(43:766)

機関銃をたくさん搭載していた戦車って、最高何丁くらいなのかな。

M2中戦車が機関銃8挺で一番多いはず
(44:602)

戦車の砲塔はとくにこれといった固定がされておらずただ車体の上に載せてあるだけの車種も珍しくないって本当ですか?

別にがっちりと固定してある必要も無いですし、戦車が逆さまになってまで戦闘を
継続する状況って考えられないでしょう?
固定の定義がわかりませんが、ひっくり返しても砲塔が落っこちない戦車も珍しい
と思います。戦艦の砲塔だってそうだし。
(44:913)

全周視界を持った戦車が開発されたら歩兵を随伴させずに戦うこともありえますが?

全方位見えるからって戦車自体の対歩兵能力が向上するわけでもなし…。
歩兵随伴させないで複数の敵兵に肉迫されたら結局手も足も出ないと思う。

戦車砲の内側の間合いに入り込まれたら打つ手がほとんど
無くなるのは、全周囲見えててもおんなじじゃない?
備え付けの銃器だって全方位・全角度をフォローするの大変だし、
肉迫してきた歩兵が十人二十人といたらもう手に負えないのでは…。

戦車に歩兵を随伴させる必要があるのは、昔も今も変わらないよ。
(45:276)

現代の戦車戦は、歩兵を交えずに戦車だけ同士の戦いになるのですか?

昔、タルってイスラエルのおっさんがそういうことをして大成功したあと、大失敗しました。

対戦車ミサイルが発達したとき、ちーとやばい目にあったんです。

歩兵は戦闘車で連れてきて、敵歩兵が脅威になるようなら味方の歩兵に助けてもらいます。
(45:270)

ソビエトの戦車や74式戦車みたいな、御椀型の砲塔の形はどんなメリットがあるのですか?

1 弾を滑らせ、逸らす効果がある
2 鋳造で大まかな一括作成出来る

最近はAPFSDS弾が主流で、この弾は角度を付けた装甲では
角度が5度以下でなければ逸らす効果を期待出来ない
そのため、現代の戦車は直線的な装甲をするようになった。
(80:411)
丸っこいので単純に頑丈。
あと、どんな方向から撃たれてもある程度弾をそらす効果が期待できる。
(針を刺すとしたら、プラスチックの板よりボールの方が難しそうでしょ?)
(80:414)

戦車って市街地でも有効ですか?

イラク戦争で市街戦における戦車の有効性が実証されました
装甲は歩兵の盾となり、戦車砲は高くコントロールしやすい制圧力をもちます
(601:モッティ ◆uSDglizB3o)
戦車をはじめとする装甲戦闘車両は、敵脅威に対する攻撃力と防御力と機動力を兼ね備えた
戦闘単位として「完成された」兵器です。
これなくして作戦目的を達成するのは極めて困難で
高価な戦車であっても、費用対効果で言えば最も安価に済みます。
(601:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)
戦車の利点についてはすでに書かれているのだけど、
市街地の内部で使える対戦車兵器というのは案外、種類が限られている。
また、市街地という複雑に入り組んだ地形は何よりもそこに住民が多数住んでいることからくる
様々な問題があるし、陣地としてみると、切れ目がなく隠れるところが多く、視野が遮られ、しかも、
鉄筋コンクリートは銃弾を止める。よって、守るにも攻めるにも野戦と比べてはるかに多数の兵を
必要とする。

戦車は市街地で盾になるというか、このような市街地各所に陣地を築き立てこもる相手に対して
陣地自体を見て、(装甲で守られているから敵の銃火を冒せる)、戦車砲を直接向けて狙いをつけて、
壁をぶちやぶって(120mm砲弾の威力)、中の敵兵を殺傷する、あるいはその威力でもって敵兵に
陣地を放棄するのを強いる。

確かに歩兵は市街地のような地形であっても、利用して陣地に作り変えることができるが、それでも
戦車ほどに敵火を冒すことはできず、戦車ほど早く走れず、戦車ほど威力のある砲を携えていない。

したがって、既に書かれているように戦車や砲、航空、工兵といった様々な部隊と協力しあって
互いの弱点を補い、長所を生かしあって攻めるのが陸上戦闘では普通ということになる。

よって、どのような状況であれ各種の部隊が協同するのが良いということになる。
(601:388)

なぜ重戦車は廃れたのですか?

まず、重戦車が廃れた理由なのだが、各国様々な思惑の上で戦車を開発しているので、一つの理由では語れない。
旧ソ連は第二次大戦中のドイツ戦車へ対抗して開発した、JS3・JS4と言う重戦車を戦後も運用していた。
一説には、戦車にスターリンの名前をつけたために、スターリンの在任中は常に強力な新型を開発し続けなければ
ならない状況にあったと言う。
最終的には、JS4の改良版として、JS3の設計を取り入れたT10を運用する。
が、フルシチョフ政権下でミサイル万能論が台頭したことや、成形炸薬弾の改良(BMP-1の低圧砲ですら、西側の主
だった戦車を撃破可能になった)などで重戦車は不要と判断されるようになった。
その後、ミサイル万能論の衰退もあって通常タイプの戦車は発展継承された。

西側については、M26・M46などの中戦車やセンチュリオンの総合性能が必要レベルに達しているとの判断で一旦
は重戦車を不要と考えるようになっていた。
が、英国の駐ソ連大使館からJS3を過大評価した情報が入ったことから、対抗上、重戦車(M103とコンカラー)を
開発・配備し続けた。
その後、米国ではさらにソ連戦車の性能を誤解し、もはや通常の戦車では対抗出来ないと判断して、ミサイルも
発射可能な主砲を装備した戦車の開発に傾倒する。 (M103は海兵隊に回された後、御役御免)
イギリスはコンカラーとセンチュリオンを統合する新戦車チーフテンを開発して、更新した。

なお、イギリスのセンチュリオンは重巡航戦車、戦後は砲戦車。 コンカラーは重砲戦車であり、イギリスは
中戦車と言うカテゴリーの戦車は運用していない。
アメリカ・西ドイツは開発に失敗して採用することは無かったがMBT70(米での名称)と言うMBTを開発して既存
の戦車を更新しようとしており、こちらもMBTを作ろうとしている。
ちなみにイギリスの砲戦車は「GUN TANK」を和訳した結果だったりする。
実はガンタンクは実用化されてるんだぜ!! と言うのは間違いじゃない。
(603:902)

FCSが発達した現代戦車において、乗員――特に戦車長と砲手に求められるスキルは、それぞれどんなものなのでしょうか?

FCSが発達してても戦車操縦の基本となる教練は普通に行われる
自動操縦とか機械が補佐してくれるからといっても、航空機パイロットが航空力学とかを
しっかり勉強しなければならないのと同じ
なので、「基礎」となるべき部分は大昔の戦車操縦の教習とあまり変わっていない
(現在はそれに、電子機器の使い方とかが加わるだけ)
特に、照準器の見方や距離修正の仕方、ミル(シュトリヒ)の計算の仕方なんかは必須
(FCSが故障するなどして自働計算無しで、手動で射撃とかする場合に必要になるだろう)
ちなみに戦車兵(陸自の機甲科)は戦車長・砲手・操縦手・装填手、全員が全く同じように
戦車の操縦と戦闘に関わる全部の教科は全く同じように受ける
なので、戦車長のやり方をしらない砲手とか、操縦の仕方がわからない戦車長なんてのはいない
誰がポジションを交代してもちゃんとやれるように訓練される

で、現在の戦車の操縦方法なんだが、万一戦車を奪ったり盗んだりして悪用されると困るんで
詳細な操縦や操作の仕方は普通、一般には公開されない(一部分的には知れる事もあるが…)
特に操縦手が戦車をどうやってエンジン始動させ、前進後退方向転換・超信地旋回とか
行うかに付いては秘匿されている
(しかし、旧世代戦車の操縦と建設重機の操縦はほぼ共通だったりするので、建機の操縦の
免許持ってる人は古い戦車を動かす事も出来ないわけじゃなかったりする)

少なくとも日本国内に関しては、自衛隊は90式戦車や74式戦車の操縦方法について
詳しすぎる事は教えてくれない(知ってる人も多分、言わない 良識がある限り)
海外では別かもしれないが…
あと、旧世代の戦車の操縦方法とかについては結構マニュアルが(再版されるなどして)出回ってる事があるので
知れたりもするけど
(604:155)

歩兵が直接戦車の上に乗って移動するのって、正式な移動手段として考慮されてたんでしょうか?

日本陸軍の用語では「跨乗」という。
用語があるくらいだから、当然考慮はしてた。

基本的にはトラックやAPCが無い時の代用です
タンクデサントもこの代用処置を国家単位で行った物と考えることが可能です
ただし、戦車ではありませんが突撃砲の随伴歩兵などは車上に搭乗して移動する事になっていたようです

これは停車中に部隊の兵士が登って記念撮影してるとこで移動するために載せてるんじゃない。

戦車上に人を載せて移動することは普通は推奨されず禁止される場合もあった。
操縦手や車長の視界を妨げるし、砲塔の旋回も危なくてできないから砲撃のじゃまになる。
なにより戦闘になれば敵は戦車めがけていろんなものを撃ってくるから載ってる人の命が危ない。

ソ連で戦車に人を載せたのはドイツのハーフトラックのような戦場を移動できる兵員輸送車がなかったから。
そのかわり損害は出ても戦車とともに迅速に兵力を投入できるし、戦車への敵歩兵の肉薄攻撃を阻止することができる。
(608:474-475)

戦車が森林の中で戦う事ってあまり無いの?

ベトナム戦争みたいなのは歩兵ばっかで戦う事になるって事?
第二次大戦の「アルデンヌの森の戦い」がドイツ軍の奇襲になったのは
フランスが「あのような森林地帯を戦車が通行することは不可能である」と信じていたから…
というのが一般に言われるが、実際はそんなことはなくて、フランス軍も森林地帯に戦車部隊が
通れるような道路があるのは分かっていた。
ただ一歩道を外れれば通行困難で、戦車一台ならともかく、歩兵や砲兵、補給トラックを
連ねた軍団が通過しようとすれば
大渋滞を引き起こすし、守る方からすれば道をトーチカでちょっと塞げば守れる。
つまり攻めるドイツ側にとっては圧倒的に不利で、まさか攻めてはこまい、と思っていたから。

一方ベトナム戦争では北ベトナム軍や解放戦線が未開のジャングルを根拠地として戦ったので、
米軍も歩兵や航空機主体で戦わざるをえなかった。
そうじゃない場合(ジャングル以外の平地や市街戦)では両軍とも戦車を使ってる。

つまり、戦車が未開のジャングルや森をばりばり踏み分けて戦闘することは、まあ有り得ないけど、
道路や集落なんかを含めた「森林地帯」で戦車が戦闘することはあり得る。
(321:631)

戦車が敵戦車を体当たりで撃破した事は有るのですか?

WW2初期のフィリピン戦で、95式軽戦車がM3スチュアートを体当たりで横転させ、勝利を収めた例があります。
探せば他にもあるでしょう。
(317:903,909)

戦車ってどうやって目標が敵か味方か判別してるんですか?

米軍では敵味方識別装置(IFF)の精度を上げて誤射を減らそうとしていますが
これは湾岸戦争での味方撃ちによる戦車の損害が思いのほか多かったからです
それまでは戦車長が目視で識別していたのでもっと誤射が頻発していました
独逸あたりでは五号戦車がT-34系の特徴に良く似ていたため六号戦車に撃破されるという事もありました。
(313:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)

菱形戦車はなぜなくなったのでしょうか?

ルノーFT17
http://ww1.m78.com/topix-2/renault%20ft17.html
第一次大戦末期に、このようなより効率的な形態の戦車が誕生したためです。

菱形戦車は塹壕線を突破するために超壕能力と超堤力を重視し、車体の全周を囲む履帯を備え、
武装として、塹壕内の敵を掃討するために車体側面のスポンゾン(張り出し)に機関銃や砲を搭載
していました。
しかし、実戦に投入してみると、サスペンションが備わっていないため、走破性と速度は低く、車内
からの視界は悪く、武装も死角が多いため、歩兵の肉薄攻撃に対応できないという欠点が明らか
になりました。
これに対し、ルノーFT17のような砲塔型は、砲塔を旋回させることで、どの方向から迫る敵にも対応
でき、視界も確保しやすく、またきちんとしたサスペンションが備わっていた事で走行性能も高く、
以降の戦車の基本的な形となった訳です。
(632:924)

装輪式戦車は全然人気が無いのは何故でしょうか?

市街地だろうが荒れ地だろうがガンガン進んでいくのが戦車の嗜み。
圧倒的な重装甲と強力すぎる火力でほぼ無敵モードな最前線の兵器。
きれいに舗装された道路に特化した戦車なんて、最前線で使えなくて意味がない。

装軌戦車・・・戦場の花形、陸戦の王者、主力戦車などのメジャーなイメージ
装輪戦車・・・輸送性・軽量性重視、主力戦車の補間などマイナーなイメージ
(304:595-596)

キャタピラの幅が広いと良いことが多いと思うのですが、デメリットは存在しないのでしょうか?

幅の広い履帯(キャタピラの漢字表記、尚”キャタピラ”というのは
登録商標(一般名詞なら”トラック”と呼ぶ)は面積が広い分大きい
わけで、その分重くなる。
当然ながら廻すのによりパワーがいる。
そして、幅が広くて路面と接してる部分が多いだけ抵抗も多く受けるので、
やっぱり動かすのによりパワーがいる。

あと、履帯の幅が広くなるということはそれだけ最大占有幅も広がるわけで。
貨車で運んだり船に載せたりする時により多くのスペースを食う。
貨車やトレーラーに載せると、荷台から履帯がはみ出してしまうことも・・・。
そうなるとホーム脇やトンネルを通れなくなったり対向車とすれ違ったりする
ことが出来なくなったりするという不具合も出る。

ドイツのティーゲルⅠはそのせいで輸送する時は履帯を取り替えなくては
ならなかった(当然、超重労働)。

どのくらいの幅が適切なのかは車体重量や速度性能といった面から逆算して
決める。ただアメリカの戦車みたいに「他の車両と共用させたいのでこの規格
で作るように」と、履帯の方が先行して決まってるという例もあるが。
(302:54)

戦車の上部機銃って、戦闘で常に使うようなものではないのでしょうか?

戦闘中でも砲塔だけで処理できる状況であれば、わざわざハッチを開けたりはしないのが普通ですか?
あれは、対空用とかになってる。まあ車長が、周囲警戒のときに使う程度で、
戦車戦とかだと使っても主砲同軸に設置されてる機銃を使う程度。

イスラエル戦車など、わざわざ7.62mm二挺に増設(+砲身上に12.7mm)されているものが多い。
RPGなど、比較的近くに迫った歩兵制圧用。身をさらしてでも周囲の警戒優先だったので。
最近の対ゲリラ・市街戦向きのイスラエル軍車輌だと、身をさらさなくても車内から操作できる
武装のもの(全部じゃないが)が増えてきてるけど。

T-54にはついていた対空機銃は、T-55・T-62の初期型では「ジェット機相手では無駄」と廃止されたが、
それがヘリの登場により復活。今の攻撃ヘリほど遠距離から攻撃できず、また防御力も劣っていたので
12.7mmでも有効だった。現代のヘリに対しても全く無効というわけでもないし。

ちょっとこの辺は誤解が多いところだけど、戦車の場合、歩兵への対処は自由に旋回できる
主砲塔に積まれた同時期機銃で十分と判断されているらしく、RWSを搭載している戦車の例
は極めて少ない。
実際にイラクで活動している米軍のM1エイブラムスや、イスラエル軍のメルカバMk4の写真
を確認していただければ分かると思うけど。
リモートウエポンシステムは、戦車よりむしろ、砲塔を持たない装甲車や軽車両などに積まれて
いる例が多いようです。

すでに書かれている通りだと思うのですが、念のため戦車に砲塔内部から
操作できるリモコン機銃(カメラ付)が搭載されている例。英陸軍のチャレンジャー2戦車
で砲塔上にみえるのがそうです。動画自体はイラクで沢山HESHを実射する機会が
得られた話。
(645:16-89)

戦車のフタが壊れて開かなくなったらどうやって出るんでしょうか

フタって、上部ハッチの事か?
閉まらない、って事はあっても開かない事はまず無いが……
一応別の脱出口はある
(自衛隊板初質スレ109:834)

ガスタービンはディーゼルに比べてスタートダッシュが速いと聞きましたが

「物による」「解釈による」
戦車用のディーゼルは過給してる。その面で排気タービンがおいしく動いてくれる領域までの加速が悪い物もある。
機械式でカバーすればこの点は改善されるが製造・整備面で問題が出てくる。容積的にも。
だから、軽い戦車に過給していない大排気量の内燃機関を使った場合はなかなか加速が良かったりする。

ガスタービンがスタートダッシュが良いと言っても、燃料を馬鹿食いさせながらアイドリングさせて居る場合に。と言う但し書きがつく。
(と言いつつ停止状態から始動させるのも、ガスタービンの方が早かったりもするけどね。寒冷地は特に。)
(294:134)

戦車の砲口にライフル弾が進入するとどうなりますか?

砲身に銃弾が飛び込んでも爆発しないのは、砲弾の場合、
発射されてから信管が作動するようになっているから。

(663:752)

戦車は何台一組で運用されるとか決まりありますか?

普通、戦車部隊は
3~5輌で小隊
数個小隊+本部1~2輌で中隊
数個中隊+本部1~2輌で大隊
という風になっている

軍によるが、例えば米軍だとM1A1が4輌で1個小隊になる。2輌ずつがペアで行動するので、
空軍の戦闘機運用にも似ている。

1輌だと、攻撃している間周囲が警戒できないとか、被弾時にカバーしてもらえないとか、
いろいろ問題が起きるし、野営時などには交代で見張りなどもする必要があるから、
1個小隊が行動単位になる。複数運用だと、攻撃している間に僚車が次の標的を
探すこともできるので、2輌の戦車は1輌だけの4倍働くと言われる。
(664:293-294)

戦車が登場した頃の対戦車戦術を教えてください。

野砲の直接射撃や肉薄攻撃。
後は普通の小銃をでかくしただけの対戦車ライフル。
因みにこのライフルは反動を軽減する機構が付いてなくて、ほぼ確実に肩を外すので
「2発しか撃てない」と評されていた。

対戦車濠、対戦車柵といったものも使われました。
当初の戦車は機関銃弾程度の防御力だったので、機関銃弾でも大口径高初速の徹甲弾だと
貫通することができました。大型手榴弾、集合手榴弾という手も効きました。
(294:761-762)

戦車の野戦整備って誰がどのようなことをするんですか?

整備兵みたいなのが随行したりして装甲を取り替えたりするんでしょうか?
国によって異なると思うが。戦車兵が履帯を取り替えたり、砲の掃除をしたり。
整備部隊は後方から付いていって脱落した戦車を拾い上げていく。

戦車は非常に故障率が高い兵器。
なので、故障したらちゃんと回収して修理しないと
(もちろん、戦車兵が自力で修理できるならその場で修理する)
あっという間に凄い数の車両損失数になる。
(撤退戦だと回収する余裕がないために損失がふくれあがる)
(294:772-783)

戦車自体は動くのに、戦車兵が何らかの原因で足りなくなった場合はどうするんですか?

中隊本部から派遣したり他の故障車の乗員からスワップしたり手はいくつもある。
そこをうまくやりくりするのが中隊長のお仕事。
(294:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)

戦車の砲撃で顔を出した車長や周りの歩兵は爆風と砲炎にやられないのでしょうか?

当然やられる。
アメリカ軍かどっかの「歩兵は戦車の近くのこのエリアにいるとこういう風に危険」
っていう図がネットのどこかにあったはずだけど。

なので、砲戦が始まる前に歩兵は戦車から速やかに離れるのが鉄則。
まぁ「随伴歩兵」っつーても市街戦でもなければそんなにぴったりくっついているわけでもないが。
(除くタンクデサント)
車長は状況によりけりだが、本格的な戦車戦なんかの場合には、
とても頭を出している余裕なんてない。
(294:878)

スウェーデンのSタンクみたいな、砲塔のない戦車が流行らなかったのは何故なんでしょうか?

Sタンク(Strv103)は、“砲塔がない”というよりは”砲塔しかない”、「砲塔にエンジンとキャタピラが付いている」という
コンセプトの設計なんだけどまぁそれはそれとして。

あの手の構造の「無砲塔戦車」は、移動目標に対応し辛く自分が移動しながらの砲撃(行進間射撃)ができない、っていう欠点がある。
なので、戦車の火器管制装置が進歩して「移動目標射撃ができて当たり前」的な流れになってくると顧みられないことに。

また、砲塔がなく車高が低い、のは敵弾に当たり辛いし発見もされ難いけど、自分も周りがよく見えなくなるし見通しが効かない、という
デメリットがある。
戦闘の基本である「敵より先に発見し、敵より先に撃つ」が難しくなるわけだ。
そういう面でも不利なので、やはり「魅力がない」存在とされるようになった。
そういった欠点は技術の進歩でカバーできたと思うのですが。
移動目標に照準すると、移動先を計算して照準してくれるとか、
視界に関してはカメラ式にして高く伸ばせるアームの先に付けるとか…。
根本的には、車高が低くて砲塔も小さい、という方が、防御的には有利なのですよね?
小型砲塔の欠点として「即応砲弾を搭載するスペースが減ってしまう」ってのも大きい
戦車の砲弾は車体各所に分散して搭載されてるのが常だが、
砲に装填してすぐ使えるのは砲塔内部に積んでる奴のみ
それ以外のは、戦闘中に取り出している暇が無い

というわけで、砲弾切れになってしまうと困るので、砲弾搭載スペースは余裕があった方がいい
ただでさえ、現用戦車の主砲は大型化して120ミリ前後なのが主流だし、つまり砲弾も大きく
搭載スペースを圧迫するわけだしね

あと無砲塔戦車は、いくらカメラとかがついてても砲の向きを変えるには
車体ごと変えなきゃならないって不便さがどうしようもないからなあ

無砲塔式にして火器管制装置でフォロー、というのは、1970年代、冷戦の絶頂期に既にドイツがVT-1/2という
無砲塔戦車で完成させている。
これは「目標を定めて後は火器管制装置に任せれば、車体(砲身=砲口)が目標にドンピシャで合った時に
自動的に発砲してくれる」という優れたものだったが、よく考えなくても判るとおり、
逆説的に「自分自身(車体)が動いてないと照準が合わない」という根本的欠点があった。

無砲塔式はそのコンパクトさ(VT戦車は小さくもコンパクトでもないけどね)が売りの一つで、
地形障害に身を隠すことに優れている(ただし、上にあるように地形障害による「障害」も大きく受ける)のに、
自分から開けた場所に出て走り回らないと移動目標に十分に対応できないわけだ。

これが砲塔式の戦車なら、多少目立ちやすく発見されやすい代わり、砲塔動かすだけで移動目標に
簡単(でもないけども)に対処できる。

ということで、高度な火器管制装置を要するわりには優位性がない。
むしろ、「その火器管制装置砲塔式の戦車に積めば更に便利じゃね?」ということになって、
無砲塔式の優位性やメリットは全否定、ということになった。
(675:194-199)

戦車の同軸機銃って銃身過熱した場合、車内から銃身交換する事は可能ですか?

大概は出来る。
一旦マウントから外さないと銃身が外せないやつもあるが・・・。
戦車用の車載機銃は長時間射撃と耐久性を考慮して、頻繁に交換しなくも
いいように銃身が肉厚に作ってある。その分重くなるけど人が持ち歩かないのでOK.
(288:753)

戦車の野戦整備って具体的に何をするんでしょうか?

戦車は「壊れる為に動いてる」なんて言われるくらい無理の多いメカ
なので、走ってるだけで各所がイカれる。

戦車に限らず重機の類は動かしたら必ずオイルフィルターの清掃と各所の
グリスアップが必要。それも1箇所や2箇所ではない(最近の重機は比較的
メンテフリーになったがモノによっては百ヶ所くらいあるぞ)。

戦車の場合は切れたキャタピラを繋いだりエンジンの煤を取ったり、トランス
ミッション調整したりといった作業が加わる。
これに加えて戦闘後は主砲砲身を清掃したり空薬莢捨てたり機銃のメンテナンス
したりしなきゃならん。
あと当然弾薬と燃料の補給。戦場だと手回しポンプで燃料入れなきゃならなかったり
する。数百リットルをね・・・。
とても一人では出来ません。

アメリカのM1A2エイブラムスの場合、戦闘行動時は稼動状態にもって行くのに
一日当たり25マンアワー(1マンアワーとは人間一人が1時間働く事)は最低必要
と言われる。
つまり一人でやったら一日動かすのに丸一日整備しなきゃならんわけだ。
(288:796)

ディーゼルの戦車はガソリンエンジン搭載のそれと比べて発火しにくいと言われますが、どの程度のものなんでしょうか?

軽油といえども、エンジン回して加熱されていたらすぐ火が付きそうなんですが……
引火の話だと思いますが。
引火点はガソリンは-40℃、寒冷地でも火が付きますが、軽油は50℃以上、
あらかじめ加熱してやらないと発火しません。被弾時火災の危険性は全く違います。
(684:system ◆systemVXQ2)
火のついたマッチを落とした程度では燃えないが、榴弾の爆発や搭載した砲弾の誘爆の温度では着火する。
実際にT-34以降の戦車でも炎上した例は多いわけで。
(684:493)

一人乗り戦車って作れないんですか?

自動装填装置のない戦車は一人では「操縦しながら砲に弾を込める」ことができない
からどうしても一人では無理。

もう引退してしまったがスウェーデンのStrv103という戦車は乗組員が
操縦手兼砲手+砲手兼指揮官+無線手兼補助操縦手 という構成になっていて、
その気になれば一人で操縦+砲撃が出来た。でもこれはまぁ例外。

実際一人乗りの戦車を作ることは不可能ではない。
だけど一人では基本的に前しか見えない(運転中に余所見は危険)ので、
横や後ろが見えない。となると、隊列が組めなくなるし死角が増えるので
不意打ちをくらいやすくなる。
あと、戦車の部品は重いので、一人では整備が出来ない。
戦車は飛行機のように毎回任務が終わったら基地に帰ってくるわけではないので、
どうしても乗組員が野外でメンテナンスしなければならず、一人乗りにすると
それが不可能になる。
(283:65)

戦車砲を撃たれてた場合、回避する方法はありますか?

警戒装置と連動させて、例えばレーザーで測距された時に、それに反応して警報を鳴らし、
煙幕弾を発射すると同時にレーザーが来た方向を示す、さらにその方向に砲塔を自動的に回す仕掛けはあるようです。
ついでに、戦車の操縦手の視野は狭いので、可能な状況ならハッチを開け、座席を上げて
頭出して運転することもあります。

あちこちにレーザー感知器を貼り付けてます。攻撃ヘリとか装甲車とかも
それなりに予算取れる国なら付けてます。レーザーは空気中では散乱するので、
直撃しなくても感知できるようです。

かなり予算取れる国なら、ミリ波レーダー探知機なんかも付いてます。
(690:system ◆systemVXQ2)

戦車を撃破するとき、ミサイルとAP弾を撃つ戦車砲を比べたらどちらがどのように優れているか教えてください

KEミサイルは大型のため搭載数が限られます。また高価です。発射してから加速するまで距離が必要ですし、
弾道が安定しないと目標にロックできません。このためどうしても最低有効距離が生じ、それ未満では使えません。
逆に距離が離れても速度、精度が低下しにくいので遠距離目標には有効です。ただし誘導が必要な以上、
それに対する妨害が可能となります。

砲弾は逆であり、安価、小型のため多数搭載できます。ゼロ距離でも有効ですが、あまり離れると威力が落ちます。
一旦発射されると妨害はたいへん困難です(アクティブ防御でもAPFSDSに対する有効性は疑問~限局)。
(280:206)

史上初の戦車戦はいつ、どこで起こったのでしょう?

史上初の戦車戦は、1918年4月24日のヴィレル・ブレトニューの戦いであったといわれています。
1918年4月のドイツ軍のアミアン方面への侵攻に際して、ドイツ軍では
14両のA7Vを準備し、これを3つのグループに分けて投入しました。
このうちの第3グループの3両がカシィ方面に進出した際に
英軍のフランク・ミッチェル少尉の指揮するMkⅣ菱形戦車に迎撃され、1両が撃破されました。
しかし、その後進出した英軍のホイペット戦車は残りの2両のA7Vに逆襲されて
7両中4両が撃破されてしまいました。

ミッチェル少尉は更に別のドイツ軍戦車に襲い掛かりますが、迫撃砲弾で履帯を
破壊されて戦車を放棄します。
この後ミッチェル少尉は戦功十字勲章を授与されたとのことです。
(110:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)

1937.3.12.、Spain内戦のGuadalajaraの戦いで、黒焔師団のL3軽戦車と対峙した
政府軍第11師団のT26B、BT5によって、L3軽戦車11両が破壊されたのが嚆矢
ではないか、と思います。
(110:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

戦車のバースト射撃とはどいうものでしょう?

戦車でバースト射撃(点射)っていうのは、車長、もしくは部隊指揮官が指示した
目標を「撃ち方やめ!」って言われるまで撃ち続ける、という射撃行動のうち、
何発か撃っては弾着を確認し、照準を修正したりしてまた何発か撃っては…
といった一連の行動の一ループだけをすること。
これを「点射」と呼ぶ。

富士総合火力演習で流される射撃時の隊内無線を聴いてると
「目標、*段山の中腹の敵戦車ー。弾種徹甲、撃ち方始めー!

 DOM!

 命中ー、撃ち方止めッ!」
と言ってたりするが、これがその点射行動。
(264:281)

戦車とかの操縦をする人は何処で訓練してるんでしょうか?

実車の操縦訓練の時間が余り取れないのでシミュレーターで訓練している
米軍のFPSゲームはそれらを民間用にアレンジして外貨に換えようとしたもので
戦車用の物は日本の大型筐体ゲームにそっくりで操縦席や戦闘室を再現している
実弾を撃たずに済むので専ら習熟訓練に使われるようだ
勿論実車・実弾での訓練・演習もきちんとやっているけどシミュレーターは安上がりだし
室内でも出来るから重宝されている。
(261:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)

乗員一名の戦車ってありますか?

一人乗り戦車は、1925年、陸軍少佐のSir George Martel(後に陸軍中将)が
自分の家のガレージで、旧式のMaxwellの自動車用、後輪用車軸をフォード
のトラック用など、種々の自動車部品を使って試作した、Morris-Martel Tankette
が代表的です。

試作品は自動車メーカーのMorrisで4両製作され、1926年3月に完成しました。
うち、3両は一人乗りでしたが、操縦しつつ機関銃を扱うのは難しいとして、2名乗り
に変更されました。

これが後のCarden-Loydに繋がる訳ですが、Carden-Loydも試作車(兵士の上半身
剥き出し)→Mk.I(それじゃ狙撃されるでしょ、と言うことで、乗員周りに小型防楯3枚と
軽機関銃を搭載してみた)→Mk.I改(装軌式だと速度が出ないので、左右に1輪ずつ
大径の空気タイヤ付車輪と後部に1輪の操舵輪を付けてみた)→Mk.II(ボギー式転輪
をMk.Iに付けてみた)→Mk.III(Mk.IIにMk.I改の走行装置を付けてみた)と発展し、やっと、
二人乗りの豆戦車に繋がっていきます。

他に、Crosleyが半装軌式のものを製作していました。
(148:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

戦車の主砲の死角はどうしてるの?

戦車の死角をカバーするのは歩兵の役目です
(58:120)

戦車って自前で弾は何発くらい搭載しているのですか

砲弾が大きくなれば、携行量は少なくなる
車体が大きくスペースがあれば多くなる
時代にもよるが主砲弾が30~60くらい
(58:123)

林源文氏の漫画に、戦車のサーマルジャケットは砲身のたるみを増すだけで意味が無い、と書いてありました。

無意味ならなんでつけたままなのでしょうか。
現代の戦車は、砲身の熱による歪みも補正して照準してるはず
(60:256)

昔の戦車って戦車長用に簡素な照準器がついてるってことは、戦車長も砲塔回したり発射したりできるんですか?

基本的にできません(車長が照準手を兼ねる場合を除く)
あくまでも非常用だったりします>間接照準器
(60:688)
砲塔回せる奴はあるけどね。

手動旋回だと、旋回ハンドルが重かったり、何十回も回さなきゃいけなかったりして、
いざって時には車長も砲手を手伝って旋回ハンドル回す訳ですわ。

それ用のハンドルが車長のシートにもついてる場合があります。
基本的には車長には指揮に専念して欲しいですね。
(60:697)

戦車が演習とかで汚れた場合 後で洗車とかってするんでしょうか

もちろんきれいに洗車して車庫に収納します。
泥汚れが残っているとさびや故障の原因になりかねませんので。
(61:153)

戦車が撃った後の薬莢の行方は?

室内にゴロンっていうイメージなんだけど
最近の120mm砲弾は、(鍋のふた)のような、底部のみの薬莢だよ。
(62:476)
「90式」の場合は、自動装填装置が付いていて、
ベルトコンベヤーのような機構が、後ろから出てくるので、
抜く必要のある場合でも、少なくとも『ゴロン』と言うことは無い。
(62:477)
車種によっては、砲の尾栓の下あたりの位置に、排莢バスケットがあって、ここに受け止める。
また、装填手が受け止めて、砲塔側面にある排莢用ハッチから車外に捨てるというのもある。
{(62:479)

最新鋭の戦車は車内の砲弾が誘爆しても爆発が外に抜けるので乗員への被害は無いと聞きました。

どのような構造になっているのでしょうか?
ブローオフ・パネルといって、砲塔バスル(砲弾を格納する場所)の
天井がわざと吹き飛びやすいように弱く作ってあります。
また、居住区との間にも当然装甲があり、砲弾を出すときだけ
小さい扉を開けます。
(62:社聖 ◆DASH/8Egy6)

砲弾の先は外に向いた状態で格納されているのでしょうか?

日本の「90式」と、フランスの「ルクレール」は、前方を向いています。
アメリカの「M1」と、ドイツの「レオパルト」は、後方を向いています。
(62:818)

戦車の「ダックイン」と「ハルダウン」はどう違うのでしょうか?

どちらも、物陰に隠れて、車体は隠し、砲塔だけ露出させている感じで、違いが良く分かりませんでした。
ダックインではなく、正確にはダグイン(dug in)とは、穴をを掘って車体を隠すこと。
ハルダウンは稜線に限らず、相手から見てこちらの砲塔だけが見えるような位置取り。
地形の起伏でも良いし、茂みでも良いし、平地であれば溝を掘ってこれを利用することもある。
ダグインに近い感じになりますな。さらに砲塔まで見えないようにするとタレットダウン。
ペリスコープの頭だけ出して、周囲を観察するわけです。
(703:system ◆systemVXQ2*一部加筆)

戦車って、砲弾や燃料、潤滑油や冷却水以外にはどのようなものを積んでいるのでしょうか?

ウ~~~ン・・・・
簡易トイレは機銃の弾薬箱や砲弾の空薬莢が一般的です。
防弾ガラスは車内に交換用が多数あります。
戦闘糧食は戦車兵用が一日分だったかな?
その他、飲料水(白線表示)に被服類なども・・・
バケツも積んでますね。もちろん工具類もで簡単な修理は
自分達で行います。生命に関わるからね。
大日本絵画でそのあたりの本が出ております。
(55:一等自営業 ◆JYO8gZHKO.)

マズルブレーキって、反動をキャンセルする力も砲弾に与えれば射程や貫通力が上がるのではないでしょうか?

マズルブレーキは、装薬のガス圧を利用して駐退機にかかる反動を弱める装置なので
その力を砲弾にあたえることは出来ない。

砲弾を撃った場合、作用反作用の法則で力が戦車にかかるが
ガスを車体側に向けることにより、前方に力をかけて反動をキャンセルする。
(56:180)
ブレーキなしで砲身長の限界を考えたうえでオプションにブレーキをつけているといった感じですかね
確かにマズルブレーキはムダといえば無駄な長さですが、それなしだと
駐退機に大きな反動がかかり、それを支えるために砲の構造全体が大きく、
重くなります。特に重量、サイズの厳しい戦車砲でそれは無理。
で、マズルブレーキで逃げることで、少しでも大口径、高初速の弾を撃てるようにしましょう、ってことです。
(56:206)

なぜ連装砲を積んだ戦車は作られなかったのでしょうか

多砲塔戦車の時代にすら連装は無かったみたいですが・・・
車内のスペースが足りない。
連装にすると砲の数だけ装填手と射手が要る。
(56:581)
戦車とは違いますが、自走迫撃砲では連装が流行りつつあります。
面制圧のために一時にたくさんの弾量を撃ち出したいこと、
自動装填装置の発達で連装にしても人員が増えないこと、120mm迫撃砲程度だと、
連装にしてもスペースや重量が実用可能な範囲に収まることなどが理由です。
(56:584)
オーストラリアで第二次大戦中に製造されたセンチネルIV戦車の一部に
25ポンド砲2門を連装で搭載したものがあります。
また、センチネルACI戦車にも、2ポンド砲を2門連装で搭載したものもあります。
(56:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

東側の「T」で始まる戦車をぼろくそにいうけど、メリットってないの?

湾岸戦争でT-72がワンサイドでボコられたからです。西側諸国が新たに
金だして購入するメリットは有りません。冶具や部品も有りませんし。(です
から、韓国の行動は謎なのですが)
旧東側の兵器体系で整備している国は、それなりにメリットは有ります。
(57:295)

逃げながら砲塔だけ後ろ向けて打つことって可能ですか

その場合命中率とかは落ちるんですか
逃げながら撃つことも可能ですが、移動しながら撃つと命中率は(現在の技術を
持ってしても)極端に落ちます
大戦からベトナムぐらいにかけての戦車は、撃つときには停止するのが基本でした
(例外多数あり)
(58:118)

落とし穴で戦車はやっつけられますか?

やっつけた例は多数あります
(51:748)
落とし穴はWW2~現代戦でも実際に使われた例のある戦術
ただし、実際に擬装した落とし穴に引っかかった戦車・装甲車はほぼ存在しない
というか、少数例

多くは対戦車壕って言って、戦車の進行を阻害するために
戦車が越えられないようなくらいの幅の溝を掘るもので、「落とす事を目的にした罠」ではない
ただ、戦闘中で回りが見えにくくなってる戦車が誤って壕に落っこちる事例は結構ある

で、現在の戦車・装甲車は装軌・多装輪の溝を越える能力はかなり大きい
半端な幅の穴なんか楽々越えて通行してしまう
なので、よほどの幅の落とし穴で掘らなきゃならないし
それを擬装するのもまた大変な作業になる…ので、落とし穴を仕掛ける側の労力が
割に合わないし、設置してる暇は無いことが多い
それよりも設置が簡単な対戦車障害を使ったほうが早く済むし効率がいいしね
(創作スレ54:537)

戦車の説明で出てくる「ハンターキラー能力」ってなんですか?

ハンターキラーとは索敵を行う者と攻撃を行う者が連携することを言う
戦車においては車長と砲手がそれぞれ索敵と攻撃を行う
(俺初質スレ2048:891)

戦車や装甲車にNBC防護機能が備わったのっていつ頃ですか?

第二次大戦中既に、毒ガス戦を考慮してベンチレータにフィルター取り付け可能な戦車がある
(俺初質スレ2048:979)

戦車の弾薬はどこに収めているのが普通なんでしょうか?

ロシア系の戦車は砲塔の下。
(俺初質スレ2050:91)
西側で砲塔後部に置くのは即応弾だけで、殆どは車体に置いてると思う。

90式戦車の場合は砲塔後部の即応弾が8発(自動装填装置)、車体右舷前方に32発(人力で砲塔後部に移動)
(俺初質スレ2050:94)

戦車のエンジンがガソリンエンジンからディーゼルエンジンに移行した時期って国によってマチマチですよね。

それぞれ移行時期と理由(逆に、ガソリンエンジンに拘り続けた理由も)を教えてください。
戦前からディーゼルエンジンを使っていた日・ソを除けばWW2の戦車はガソリンエンジン
の車両が多かったわけですが、その理由として、
  • 技術的に大出力ディーゼルエンジンが開発できなかった。
  • エンジンを航空機用エンジンなどから流用していた。
  • 兵站の都合上燃料を統一する必要からガソリンエンジンを使用していた。
といったことが挙げられます。
ガソリンエンジンは航空機用などで実績があるため、信頼性などの理由などから
戦車に用いられてきたわけですが、ご存知の通り被弾時に気化した燃料が誘爆する
ことや、点火系がない分部品点数が減らせる事・構造的に頑丈であることなどから
ほぼディーゼルエンジンに切り替わりました。

移行時期ですが、
米国→1964年制式化のM48A3から(注:戦中にディーゼルエンジンのM4A2を製造している)
英国→1963年制式化のチーフテンから
ソ連→1939年制式化のKV-1から
日本→1934年制式化の八九式戦車乙から
独→戦中には実用化できず。空白期間を置いて1964年制式化のレオパルド1から

米・英ともいわゆる戦後第二世代戦車でディーゼルエンジンに移行しています。
これは戦後第一世代戦車が戦中の重戦車の改良型といえる戦車で、新エンジン開発に
手が回らなかったためと思います。
日本戦車が早期にディーゼルに移行したのはガソリンの確保が航空機用で手一杯で
戦車まで燃料がまわらなかった為という情けない理由とか…。
(63:名無し軍曹)
日本→燃料費節約が第一の目的で、1935年より中戦車をディーゼル化。
フランス→1936年、試験的に採用(FCM36)。
ソ連→1938年、BT-7Mに採用。スペイン戦争、ノモンハン事変などの戦訓から、発火
    しにくいディーゼルを採用。
イタリア→1939年、M11/39より採用。被弾、故障時の発火事故防止が目的。
英国→1940年、MatildaII、Valentine戦車で採用。以前の航空機エンジン転用が、航空機
    生産のために足りなくなったので、ディーゼルを採用。
ドイツ→1944年、Mouseで採用。生産ラインの乱れを嫌ったため、最後までガソリンを使用。
米国→1938年のT5戦車以降併用。
     但し主にガソリンエンジンを使用し、ディーゼルは比較的少ない。
(63:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

戦車の砲塔前面に布みたいのが被せてあるのって何か意味あるの?

実際に文献等で言及されている所を見ていないので予想でしかないが、
砲の可動部や隙間に砲弾の破片などのゴミが入らないようにしているのだと思う
(俺初質スレ20501:399)
第二次世界大戦後の戦車から付けだしたようだね
そして最近になるほど覆う範囲は小さくなっているようだ
(俺初質スレ20501:406)

戦車の車長の視界確保は永遠の課題だと考えますが、強化防弾アクリルで半円形のキューポラを搭載すれば360°全てが視界可能ではないのでしょうか?

アクリル部分の耐弾性がどうあがいても劣るんで、WW2のドイツ軍よろしく戦車長の戦死が相次ぐのがオチ

360°視野を確保したいなら素直にカメラを使うのが現代の嗜み
(俺初質スレ30501:268)

戦車のフェンダーと泥除けってどこの部分のこと?

キャタピラの上の部分
(俺初質スレ434:264)

戦車は、今でも自走での長距離移動はまず無理?

まぁWW2当時の平均だと、20㎞ぐらい自走させると、おもにギア関係が、戦車の重量に耐えきれずに壊れるんだ
今の戦車は、条件にもよるが、60㎞ぐらい自走しても壊れないレベルにはなっているらしい
(俺初質スレ436:465)
※スレの流れから、WW2時代の質問と思われるため「WW2当時」と修正
いや、今ならギリギリだけど100~200までならなんとかなる
(俺初質スレ436:466)

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