春風遥(はるかぜはるか):人間。種族は女子高生。学園要塞に通う高校二年生。ごく普通のakiharu国民である。


1.目覚め
 今日も一日が始まる。遥は窓から差し込む朝日で目が覚めた。この国には高層ビルがなく、高床式の住居なので日の光が直接届く。今日も天気がいい。
 学校に行かねばならない。

2.出撃
 朝ごはんはトーストと卵。部活の朝練もあるのでガッツリ食べないと昼休みまで持たない。二枚と二個を食べて着替えると遥は家を出た。
 帰りに商店街で食材を買ってきて。とお母さんが声をかけてきた。

3/4.通学路
 発電所は製作中で、ガスも通ってない。水は池か川に汲みに行くしかない。大きな壺を抱えて川に向かう主婦たちの間を抜けて走る。
 都市部ではそうでもないけど、隣町まで行く道は鉄条網が張られ、カマキリが警備をしないと危険が危ない道ばかりである。
 どうにもチグハグな国だ。まだ出来たばかりでインフラが整っていないと、社会科の時間に教えてもらったのを思い出した。

7.学園要塞
 遥の通う学園要塞は、この国が出来たばかりのときに作られた由緒正しいものだ。小中高とまとめて教育し、大学部では大人も種族も関係なく、それどころか国外の人も関係なくなんでも教えてなんでも学ぶという校風でなのだ。噂では、大統領も来たことがあるとか。

5.映画館にて
 学校と部活が終わって帰り道。遥は友達と映画を見に行くことにした。
 ラブロマンス物の最新作をみんなで見たかったのだ。
 すごく前向きになれるいい映画だったけど、横のカマキリさんが出口で威勢よく鎌を振り上げていたけど、そんなに暑苦しい映画でもなかったような・・・。

6.眼鏡屋にて
 友人と別れて、帰り道商店街で食材を買う。さっきのカマキリが眼鏡屋に入っていくのを見て、遥はちょっと後をつけてみようと思って後に続いた。
 壁一面に大小デザイン様々な眼鏡が並んでいる。人間用はもちろん猫妖精用、カマキリ用、バイク用とか士季号用とかよくわからないものまである。
 熱心なお祈りをしていた店主がさっきのカマキリと話している間に、自分もいくつか眼鏡を見てまわる。この国では眼鏡をかけているほうがモテる。自分のお小遣いで買える範囲でもたくさん種類があるので迷うけど、今日は買い物は別にあるのでまた休日にでも来ようと思った。

8.猫の集まる公園
 買い物を終えると商店街の角にある公園で一休み。今日はなんだかすごい数の猫が集まっていた。
 その中のボス猫らしきモジャモジャの猫がこちらに近寄ってくる。
 (貢ぎ物を許す)
 とても偉そうな表情で買い物袋を見つめてくる。ツナ缶を買ったのがバレているようだった。
 缶詰を開けて、うやうやしく差し出すと。うむ。とそのボス猫はひと舐めすると前足で缶を持っていった。
 視線を向けると子猫が数匹ツナ缶に集まっている。どうやらお腹をすかせていたらしい。
 遥はくす、と笑って残りのツナ缶も開けることにした。お母さんに怒られるけど仕方ない。
 眼鏡はまた今度にしよう。

9.プレゼント
 輸入雑貨店の前まで来ると、さっきのカマキリが出てくるところだった。なんだか嬉しそう。
 良い物でも買えたのだろうか。
 眼鏡、似合ってますね。と言うと、そうでしょうそうでしょう。とキチキチ笑い、秘宝館の招待チケットをくれた。あそこで働いてます。彼氏とデートにはうってつけですよ。
 見てみるとチケットは二枚あった。彼氏いないんだけどね。
 カマキリと別れて帰り道。休日は友人を誘って芸術鑑賞としゃれこもう。と遥は計画を建てた。


スコア:-280 インフラと、都市部以外の道路の整備が必要。
最終更新:2017年08月25日 21:12