『when the saints go marching in』

■聖者の行進計画
天使化を防ぎつつ強大な天使兵を打破するために、統一帝国はエーテル制御に特化した機体の開発に着手した。これは大戦時、さらなる天使兵器開発の為に各国から略奪した美術品や考古学的遺産の中より『聖人の遺物』や『英雄の遺産』を元に研究された。

■ある研究者の理論
  • 天使化してもなお人間としての自我を残したものがいる。天使人(ネフィリム)と呼ばれる天使兵である。彼らは人間としての魂を失っているとはいえ理性を残し暴走も消滅もしていない。
  • 人体以外にもシュネルギアのパーツなども天使化の影響を受ける。しかし、精霊や妖精、英雄や救世主など、強力なエーテル波長を有している存在が、長期にわたって使用可能であった道具――聖遺物や英雄の武具などが受肉したり塩や石や羽根にならなかったのは何故か。おそらくそれは素材が極めて高次エーテル存在に近い物(ヒヒイロカネ、ミスリル、オリハルコンなど)や、エンチャント魔術やルーンなど天使化を抑止し存在を安定させる技法を用いているからではないだろうか。
  • その原理を解析し応用することにより、完全機械化兵や天使兵器の天使化、マスケンヴァル現象を引き起こさない運用が可能になると考えられる。

■帝国略奪美術品
ヘルマン・ゲーリングにより世界中から集められた美術品や考古学的遺産の数々。一般的にはゲーリングの趣味により略奪されたものだと思われている。実際に大半は美術的考古学的価値があるもののただの物品である。
実際の目的はその中より天使兵器開発に有用な『レガシー』を集めることを目的とされていた。

■セインツ・ギア 『クリストリーチェ』
聖人兵器研究により開発されたセインツ・ギアのプロトタイプ。『聖遺物兵装(レガシーアームズ)運用実験機』であり『救世主』の名を冠している。機体性能自体は最新型であるとはいえ特筆すべきものはないが、聖遺物兵装を運用するためにセフィロト・システムというものを搭載している。
開発は統一帝国の世界侵攻初期から計画されており、総統直々の勅命であったという。これはマスケンヴァル計画に協力した総統がいずれこの人造救世主との決戦が起こることを予期していたためであると言われている。総統が暗殺された後も計画は極秘裡に引き継がれ、当初の意図が忘れ去られた頃に完成した。

■聖遺物兵装(レガシーアームズ)
聖遺物より開発された武装の数々。それぞれが固有に天使核に寄らずエーテルに干渉する効果を持ち、そのため通常のシュネルギアより天使化しにくいとされる。
しかし、通常のシュネルギアに装着するとエーテルの相互干渉が起きてしまうという問題点があり、セフィロト・システムという制御機構を内蔵した機体でないと運用ができない。

ロンギヌス・レプリカ
『聖槍』を元に造られた聖遺物兵装。エーテル振動波を発生し、ケルンによる防御シールドを突破し接触点のエーテル物質を拡散する効果を持つ。

サングラル・レプリカ
『聖杯』を元に造られた聖遺物兵装。レガシーアームズの中ではトップクラスのブラックボックスでその仕組みは極秘事項とされている。エーテルエネルギーを増幅する機能を持つ。

シュラウド・レプリカ
『聖骸布』を元に造られた聖遺物兵装。正式にはホーリーシュラウド・レプリカ。ロンギヌス・レプリカと同じくエーテルを拡散消滅させる効果があり、エーテル反応を元にしたレーダーに対してステルス効果を持つ。さらには純粋なエーテル攻撃に対しても強力な防御性能を発揮する。

コーローナ・フェッレア・レプリカ
『聖釘』を元に造られた聖遺物兵装。正確には聖釘は加工され『ロンバルディアの鉄王冠』として伝わっていた。元々の聖釘には周囲のエーテル反応を停滞させる効果があり、『鉄王冠』はコックピットを囲むように装備されていて、内部のエーテル反応を鈍らせることにより周囲の時間の流れを遅く感じさせることができる。

■パイロット
竹内籠目(たけうちかごめ)
14歳の少女。計画の末期、クリストリーチェが完成したときにはすでにヤシマは鎖国状態であり統一帝国も亡命政権となっており、これによりヤシマ国内でセフィロト・システム適合者を捜すしかなかった。
地理的にも歴史的にもヤシマに疎い開発局は途方にくれていたが、八坂機関により提供されたパイロットが驚異的な適合率を見せパイロット探しは呆気無く解決してしまう。八坂機関が彼女をどこから連れてきたのかは情報提供されておらず、また彼女自身もなぜ自分が選ばれたのかを知らない。


■訓練機シュネルギア・スエディフィグラフ(スードエピグラファ)
適正が認められた竹内籠目ではあるが、彼女は一般人でありシュネルギアの操縦においては素人であった。そこで訓練機として与えられたのがシュネルギア・スエディフィグラフ(偽典)である。
基本的にはただのシュネルギアで、聖遺物兵装を扱うために各種装備がクリストリーチェのそれと近くセッティングされている。