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101.それは運命 ----   ガサガサと茂みを掻き分けて進む その彼の顔付きは険しくそして疲れきっている 「「はぁ、トップブリーダーの夢、諦めたくない…」」 思わず零した声は、何故か自分の声以外の音も混じっていた 「お前はクルセの!」 「そういうお前は騎士の!」 お互いの姿はまるで一緒 二人の通った教育機関では互いに競い、励まし合った仲 就職先が二分して以来連絡を取る事は無かったが 重なった言葉が彼らのかつての、そしてこれからの 思いがまるで変わっていない事を教える 「こんな所でまたお前に会えるなんてな…(涙)」 「お前も、あんまり変わって無さそうだな…(涙)」 がしっと抱き合う二人 元々戦いになど向いてなどいなかった二人 ただ、動物が好きで好きでしょうがなくて この国で最高の飼育機関が王立だっただけ 擦り切れた精神、消耗した体力の中 二人のペコペコ管理兵は、ここに出会った 「なあ、お前は何持ってるんだ?」 「ああ、それがさ。まぁ見てくれよ」 4つの箱から出てきた4つの品。それ即ち 1.ペットフード詰め合わせ! 2.太っているみみず!! 3.へこんだ鉄の鍋!!! 4.馬の手綱!!!! 「俺たちはまだ…(激涙)」 「諦められない…(激涙)」 2人の持っていたアイテム それは、彼等の夢がまだ終わっていない事を意味していた 「おい。この狂った世界だけど、気付いてたか?」 「勿論。ノンアクティブが、極少数だけ生息してる」 そう、本当に注意しないと気付かないくらい少ないけど それでも何かしらのモンスターが生息していたのだ! 「ペコペコってノンアクティブだよな?」 「それはもうすごいノンアクティブだぞ」 二人の戦闘技術など、ノービスには勝てるかもしれないけど 一次職にはかてるかなぁ?なくらい稚拙な物だ だけど街陥落規模のテロにだって生き残るぞ! 勿論ここではその能力も弱められているだろうけど じっとさえしていれば絶対見つからない!といいな!! 「なんとか逃げまくって!」 「最高のペコを育てよう!」 自分達は生き残れない 確信を持っている二人 生きて帰る事なんてすぐ諦めてしまった でも諦められない夢が、二人にはあった 本当にいるのかさえわからないペコペコを求めて 二人の旅は今ここに始まった   <ペコペコ管理兵(騎士) へこんだ鉄の鍋、ペットフード詰め合わせ> <ペコペコ管理兵(クルセ) 太ったみみず、馬の手綱 ペコペコを求めて放浪>   ---- | 戻る | 目次 | 進む | | [[100]] | [[目次]] | [[102]] |

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