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135.♀騎士、発見 ----   「よし、今回のヒールで全快するな。よく騒ぎもせずに、痛みに耐えていてくれたな。」 DOPはそう言ってねぎらい、首をなででやった。 深遠の馬は嬉しそうに小さくいなないて、それに応える。 一両日ほど前にDOPは、♂剣士とコンビを組んだらしいプリースト(姿は確認できなかった)との戦闘を 不利とみて離脱し西に向かったのだが。 深遠の馬が、戦闘による負傷や移動でかなり疲弊していた為に移動を断念し。 「蛇の森砂漠」から東に引き返し、「さすらい森」で身を潜めて回復に努めていたのだ。 GMによりその強大な能力のほとんどを抑制されてしまっているので、ヒールの効果も微々たる物。 回数もそう多く使えない。魔力の回復を待っては、ヒールをかけ、また回復を待つ。 幾度も幾度も繰り返して、ようやく深遠の馬の傷も全快していた。 (思ったよりも相当時間がかかったな・・・。) (これから先こんな余裕がある時なぞ、もうほとんどないだろう。) (GMめ・・・。見ていろよ、絶対に許さん・・・。) DOPは、先ほどまた流れた放送を聞いてGMへの復讐の念を新たにしていた。 旧友である、ウォルヤファの死亡が放送されたからだ。 (ここまで能力が制限されていなければ、ヤファの存在も簡単に感知できただろうに・・・くそっ!) (ヤファ・・・。お前の仇は必ず、取ってやる。) DOPは、いつどこで誰と戦ってウォルヤファが殺されたのか、当然知りようもない。 GMを殺しこの茶番劇を終わらせることで、ヤファの魂に報いようと考えていた。 (さて・・・と。そろそろ動くか。このままここにいるわけにもいかない。) (西の砂漠を進むのは避けなくては。なんのメリットもない。) (ポリン島が禁止になってしまったから、いずれは多少なりとも砂漠を行かねばならないが・・・。) (そこまでは、できるだけ森の中を移動するのが・・・・・ん?) (だれかくる・・・。) DOPの耳に、ごくわずかに注意していなければ聞き取れないくらいの、草を踏みしめて歩く足音が聞こえてきた。 (・・・崖下、か・・・。) 深遠の馬をその場に残し、DOPは足音の主を確認するために目の前の崖のふちギリギリまで静かに移動した。 協力してくれそうな者ならば話をしてみるつもりだった。幸いこちらは崖上で、深遠の馬もいる。 いざとなればすぐにこの場を離脱できる。能力が大幅に抑えられてしまった今、無駄な戦闘は極力避けたかった。 (どこだ・・・どこにいる。くそ、木の茂みが邪魔で・・・。よくみえん・・・。) (当たり前だが、身を隠しながらゆっくり移動しているな・・・。ん、あれか・・・?) (・・・♀騎士か。どうやら負傷しているな・・・。呼吸も多少乱れている・・・。) (負傷のせいで足音を殺しきれていないように見えるが・・・。) (防具のたぐいはなさそうだが。まあ、それは誰も同じか。箱から何かでない限り。) (・・・?・・・あれは・・・まさか無形剣か!?念の属性をもち、敵の精神を崩壊させるという・・・。) (・・・あの♀騎士とは、協力関係を結ぶ方が色々得策の様だ。戦闘能力も決して低い訳ではないだろう。) 協力を要請し、受け入れられればよし。もし受け入れられなかったら、そのまま離脱。 状況により、戦闘となってしまったらやむをえない。殺して無形剣やその他の有益な荷物を奪って立ち去ればいい。 DOPは心を決めた。 <DOP(所持品:ツヴァイハンダー・深遠の黒馬(深淵の槍持ち)・小青箱> <現在位置:さすらいの森・備考:対管理者) ---- | 戻る | 目次 | 進む | | [[134]] | [[目次]] | [[136]] |

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