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156.魔人   急所を外れていたとはいえ♀騎士の傷はいつその命を奪ってもおかしくない状態で、しかるべき処置をせねばもって数刻 先ほどのPTには薬師も未熟ながら聖職者も居た、彼らならばこの潰えそうな命を助けることが出来るかもしれない だが、♀ハンターの罠を受けた彼らが健在である保障も無く一応は敵対関係になってしまったこともありすんなりと助力が頼めるとは思えない それに♀騎士をこの状態で動かしてはそれこそその命を縮めることにもなりかねない 手段は一つだけある ドッペルゲンガーとて癒しの術を行使することが出来る だがそれは人のソレとは違い魔に属する者にしか効果を示さない 「…う、奴は?」 「逃げた」 「追わなければ……うっ!」 「動くな、動けば死が近づくだけだ」 「……自分の身体のことはよく判ってる、どのみち私は長くない。なら少しでもあいつを追うわ……」 と、ドッペルゲンガーを力無く振り払い立ち上がる 「どうしても追うのか?」 「ええ、あいつを殺せるなら他はなにも要らない、私の命すらもね……」 「その潰えそうな命、たった一つだけ繋ぎ止める方法があるとしたらどうする?」 ドッペルゲンガーは腹を括った 「だがその方法は人としての尊厳、誇りそういったもの全てを奪うであろう……それでも生きて戦いに身を投じることを望むか?」 ゆっくりとそしてしっかりと♀騎士は頷いた 半ば確信していたその応えに僅かに哀れみを浮かべツヴァイハンダーで器用に己の指先を切る 「啜れ。そうすれば貴公の命永らえることができよう、だがその時点で貴公は人ではなく魔と成る」 ♀騎士の人としての本能が戸惑いを見せた、だがそれは一瞬ですぐに貪るようにその鮮血を啜り始めた <♀騎士 DOP化> <ドッペルゲンガー プチ衰弱> ---- | 戻る | 目次 | 進む | | [[155]] | [[目次]] | [[157]] |

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