「161」(2005/11/04 (金) 02:29:10) の最新版変更点
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161.変質
変わりゆく身体に細胞の一つ一つが悲鳴をあげていた
変わりゆく精神に神経の細部に至るまで苦痛に歪んでいた
抵抗する意思さえ放棄すればこの変異に身体か精神かのどちらかがすぐに耐えれなくなり早々に死という安息を得られるだろう
だが私はそれを拒否した
すでに仇である♀ハンターが死んだことは知っていた
けれどもまだ元凶であるGM秋菜が残っている
奴を殺さねば真の意味で仇を討ったことにはならない
(…きっとあいつはそんなこと望んではいないだろうけど、ね)
それを思うと少しだけ心が痛む
その痛みは変異する痛みとは違い消えることなく残り続けている
しかし、その痛みこそが騎士どころか人ですらなくなった私に残ったただ一つのモノだった
目を閉じれば思い出すあいつの顔、あいつの温もり……この思いがなければ私はきっと変異に耐えることは出来なかっただろう
<♀騎士 DOP化完了>
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