「170」(2005/11/04 (金) 02:34:42) の最新版変更点
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170.歩く
「冒険者は足が命、かぁ。近所のお兄ちゃんの言葉、身にしみるわ」
崖から飛び降りた♀アチャがどうなったかというと、全身傷だらけだったが
移動するための、明日へ向かって進むための足だけは無傷だった
「帰ったら飛び切りのお礼しないとね」
しかし声を出すなどこんな状況では危険極まりない
だが独り言でも言わないとやってられない事情があった
弓を持つ手、左腕の負傷
なるべく早く傷口を洗い流し手当てをしなければ、2度と弓を持てないかもしれない
弓手である彼女にとってそれは是非とも避けたい未来だ
いや、持てなくなるだけならまだいい
傷口からの感染症など、今この世界で対処できるはずがない
「お礼って言えば♂ローグに助けてもらうの2度目なのよねぇ」
命の対価
それも2度だ
莫大な借りをまだ返していない
どうやって借りを返そうか
やっぱり、ヒーローはヒロインのピンチに駆けつけてこそよね
なんで俺がお守りしなきゃならんのだ!とか言ってたアイツが私に助けられたって知ったら、どんな顔するかしら
「あ、なんかやる気出てきちゃったかも」
1声呟くのを最後にして、もう見え始めてきた池に向かう
左腕の傷を洗って、至急品の赤ポ使って応急手当して、
そしたら木にでも登って身を隠しながら今後を考えよう
私はまだ歩けるんだから
<♀アーチャー所持品/グレイトボウ、矢、小青箱
現在地/プロ北(prt_field01)池周辺
備考:実は怪力?数時間の間弓使用不可>
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