「175」(2005/11/04 (金) 02:36:42) の最新版変更点
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175.人外+1PT
♂ローグの治療が終わると、アラームは安心してこてんと、その場に寝ころんでしまった。
♂ローグにも休憩が必要なので、その場で♂ローグ、バドスケ、アラームの三人は一休みする事にした。
一息つく♂ローグ、バドスケも木によっかかって座って休んでいる。
「……よう、お前アラームの知り合いか?」
♂ローグの言葉にバドスケは♂ローグを見る。
「ああ、時計塔で一緒だった。お前が今までアラームを守っていてくれたのか?」
どちらも、今更な内容である。が、確認せずにはいられない。
「成り行きでそーなっちまっただけだ」
成り行きの一言だけでここまでの傷を負ったというのは、少し無理がある。
バドスケは久しぶりに心が温かくなった気がした。
「……アラームを守ってくれて、ありがとう」
「だから成り行きだって言ってんだろ」
バドスケは静かな寝息を立てるアラームを見る。
「アラームはさ、優しい子なんだ。いつも一生懸命で明るくて……」
ぶっきらぼうに言う♂ローグ。
「知ってるよ」
「だからさ、そんなアラームがこんな所に来させられて…
…どれだけ辛い思いしてるかって考えるだけで俺は……」
「……。」
「でもさ、久しぶりに会ったアラームはいつもと変わらないアラームのままで『私は元気でしたよ』って言ってさ……」
目頭を押さえるバドスケ。
「ありがとな、お前……アラームの心もきちっと守っててくれたんだな……ありがとな……」
寝っ転がったままバドスケから顔を逸らす♂ローグ。
「礼ならあの♀アーチャーと今は別行動してる♀クルセと小バフォにでも言え。俺は何もしちゃいねえ」
バドスケは♂ローグを見る。
「……バーカ。んな傷だらけの体でそれ言っても説得力なんてねえよ」
「うっせえ!」
♂ローグ、バドスケ、アラームの三人はプロンテラ目指して南下していく。
周辺を探したが、♀アーチャーの姿は見つからず。♂ローグの
「セージの所行ったか、次の目的地に先行ったかのどっちかだろ」
という言葉に、ローグ達の目的地であるチュンリム湖を目指す事にした。
エンペリウムのある場所の内、ヴァルキリーレルムとルイーナの二カ所は既に通行不可となっている。
となると、今ローグ達の中でここに手を出せるのは小バフォのみである。
ブリトニアにはセージ達が向かっている、ならばローグ達は残るチュンリム湖が担当となる。
アラームはにこにこしながら、バドスケから旅の話を聞いている。
♂ローグはむすーっと黙ったままだ。
『あのローグも仕留めた事だし、残るマーダーは……俺が知る限りじゃクソ墨だけか。捕まるなよ♀アーチャー』
無駄に豪勢なプロンテラ城を見上げながら、♂ローグはそんな事を考えていた。
<♂ローグ、所持品:ツルギ、 スティレット>
<アラーム、所持品:大小青箱>
<バドスケ、マンドリン、アラーム仮面 アリスの大小青箱>
<現在位置:プロンテラ北、プロンテラ城直前>
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