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191.覚醒 男はとても器用だった。 自我のいう名のジグソーパズルは確実に完成に近づいている。 男はとても運が良かった。 肉体的にも精神的にも苦痛にしかならないものがパズルの進行を加速させていた。 そして… ついに♂BSはGM秋菜の支配から解き放たれた。 ♂BSは♀BSとただ一度だけPTを組んで狩りをしたことがあった。 その精算の場所だった首都西下水入り口、そこは彼の思い出の場所である。 はからずも♀ローグの後を追うように♂BSは首都西に引き返し、下水入り口前に移動した。 そしてカバンの中から♀BSの生首を静かに取り出した。 ♂BSは大切そうに、そしてかなり辛そうに生首を地面に置く。 無言のまま斧を地面に叩きつける様に掘っていく。 そして生首を埋める。 「なんだよこれ…」 いつの間にか顔は涙でぐしゃぐしゃになっていた。 「なぁ…」 からだ中のチカラが不意に抜け四つん這いに倒れ込む♂BS。 「なぁっ! なんなんだよこれはよっ!!」 死にたいとしか考えられなかった支配された精神が開放され、 殺戮しか求められなかった支配された肉体に自由が戻った。 自分を取り戻した♂BSは一気にさまざまな感情にのみこまれていく。 そして… 絶叫。 倒れこんだまま一時間ほど♂BSは少しも動かなかった。 その効果が抑えられていたのかイグ実では回復できず、隻腕のままの♂BS。 しかし肉体改造によって戦闘BSなみのSTRが漲っている。 しかも片手で両手斧を振るうのにも支障がないほどの漲り。 さらに製造BS特有の器用さと運のよさも自我の復活により完全に取り戻しているように思える。 もう涙はない。逆にその両眼には鋭い活力が漲っている。 ♂BSは自らを奮い立たせて立ち上がる。 「ごめんな」 ふと顔に優しさが溢れる。だが次の瞬間には鋭く凛とした顔になっていた。 (俺は最後までこのゲームをやってやる、そしてあの♀GMにもう一度会うんだっ) ♂BSは再び殺戮のゲームの中へと歩き出すのであった。 <♂BS 現在位置/現在位置/プロ西 ( prt_fild05 ) 所持品:ブラッドアックス、ゴスリン挿しロンコ 備考/自我復活、ゲームに勝ち残りGM秋菜への復讐の一撃が目標に> ---- | 戻る | 目次 | 進む | | [[190]] | [[目次]] | [[192]] |

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