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193.定時放送5 定時放送時刻です、と♂GMに起こされたGM秋菜は、渡された報告書(死亡者リスト)を一瞥し、 手元の水晶を模したものを覗き込む。 「ふーん、そろそろ少なくなってきたわね♪  ただ、ちょーっとプロンテラ周辺に固まりすぎかなぁ~。いけない人たちですねっ  ♀セージさん達と♂ローグさん達は再び合流の可能性もあるし、う~ん」 現在位置を見つつ、世界地図を参照しようと手を伸ばすと、♂GMの作ったご飯が目にはいる。 「……ふんっ」 仮眠を取ってやや回復していた気持ちが落ち、反抗的に食べ物を押しやる。 「みんなみんな、さっさと死んでしまえばいいのよ」 生存者の現在位置を再確認すると放送を流すために立ち上がった。 その瞳に映る真意は分からない。 絶望か、高揚か、狂気か、それとも他の何かか。 瞳からは、冷たい色だけがうかがい知れる。 そして、世界中に場違いな音楽が流れ出し、放送が始まる。 「みなさ~ん、殺し合い、続けてますか?  そろそろすくな~くなって来ましたが、どんどんやっちゃいましょう♪  まずは死亡者です☆  ♀アサさん、  ♀クルセさん、  ♀WIZさん、  ♀ローグさん、  ♀騎士さん、  ドッペルゲンガーさん  以上の6名で~す♪  それでー、禁止区域の発表です!  ゲフェン北東  砂漠の分岐  バッタ海岸  GH古城  クリーミーの野道  の、五つですぅ~。  あんまり残ってるとBANしますから、早く移動して殺し合いを続けてくださいね♪  以上ですっ☆」 世界に響くその声からも、何を思い何を考えているのか聞き取ることは、できない。 参加者たちは、ただいつも通りであると感じるだけ。 「放送は、あと一回くらいかなっ  それ以上長くかかると秋菜困るな~」 そう言いながら、唇を激しく舐め、クスクスと笑った。 ---- | 戻る | 目次 | 進む | | [[192]] | [[目次]] | [[194]] |

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