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196.嵐の前の首都南 空はどこまでも青く高く。 港の都市アルベルタは定期的に行われる蚤の市に賑わっていた。 蚤の市用に港が露店用に開放されている。 ♂BSは街と港の境界に位置する大階段に一人座り込んでいた。 太陽の輝きにウミネコの声と行き交う人の話し声。 ♂BSの心もそわそわと浮き立つ。 2日前に隣りに露店をだしていた♀BSの横顔を思い描く。 「2日後、蚤の市みたいね…」 「あ、ああ。 蚤の市か…」 「なんか楽しそうだよね」 「そうだな。ちょっと露店だしにいこうかな」 「あ、私もだしたいなー」 「…もしかしたら会えるかもな」 「そうだねっ」 「…」 「…」 たったこれだけで終わった蚤の市の話し。 別に約束したわけでもないのに♂BSは♀BSの姿を無意識に求めていた。 「テロだーっ!」 突然の怒号。 湧き上がる不安に我を失うほどの焦燥感。 ♂BSは露店と人ごみ、そしてごった返したモンスターの群れの中に走り出す。 ―アドレナリンラッシュ!! ♂BSが唯一習得した戦闘用のBSスキルを発動させる。 人と古木の枝で召喚されたモンスターの群れとの戦闘が激しく展開されている。 突然♂BSはモンスター・ガーゴイルのチャージアローで戦闘エリアから弾き飛ばされた。 情けないことに♂BSの体力はもう尽きようとしていた。 そして♂BSを追いかけて本の上級モンスター・ライドワードが襲い掛かかってくる。 (これまでかっ) ♂BSはが転んだ体制のまま最悪を予感したそのとき、間に♀BSが割り込むのが見えた。 その瞬間♂BSの脳裏に忘れかけてた記憶が蘇る。 口下手な♂BSが商人時代に学んだスキルは露店関連とメマーナイトだった。 その事を聞いた♀BSは嬉しそうに笑いながら護身用につけとくものよと1kコインをシャツの裏側に縫い付けたのだ。 その記憶が思い浮かぶとともにからだが勝手に反応した。 強引にシャツの裏側に縫い付けられた1kコインを掴むと♀BSの前にと飛び出した。 「メマーナイト!!」 叫んだのは♂BSと♀BSほとんど同時だった。 その破壊力の前にライドワードも手負いなこともあって耐えることができなかったようだ。 力尽きて地にバサリと落ちるライドワード。 そしてBS二人はなんとなく照れ笑いを浮かべる。 「こんにちは」 テロもほぼ鎮圧されたようだった。 次々と湧き上がる思い出にブラッディアックスを握る拳から血がにじみ出る。 シャツの裏側の1kコインがやけに重く感じる。 (必ず、必ずかなわなくても一撃、俺のすべてを込めてっ…) そして♂BSは首都プロンテラの南にはいった。 <♂BS 現在位置/プロ南 ( prt_fild08 ) 所持品:ブラッドアックス、ゴスリン挿しロンコ シャツの裏に縫い付けてある1kコイン 備考/基本的にはマーダー、最終目的はGM秋菜への復讐の一撃> ---- | 戻る | 目次 | 進む | | [[195]] | [[目次]] | [[197]] |

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