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アナザー:実験 ---- ♀セージは森の中を駆ける 賢者らしく冷静であるべきのその頭脳は道中で見たむごたらしく殺された死体のせいで恐怖に満たされていた わき目も振らず、目的地も決めず、ただの小娘のように泣きながら駆ける 息も切れ足が震えそれでもなお恐怖に押され走り続ける どれほど走っただろう。森の先に小さな小屋が見えた 迷わず駆け込むと、緊張しっぱなしだった足は直ぐに言うことを聞かなくなった だがそこには先客がいた。♂ウィザードらしき人物が何かの準備をしているようだった 誰かがいる、逃げないといけない。そう思っても一度止まった足はがくがく震えるだけで動いてはくれない 男は入ってきた何者かに気がつくと、そちらをみて口を開いた 「ちょうど良い、君が一人目です」 「……え?」 目の前の男が何を言っているのかわからない 一体何が一人目なのか それを問う暇もなく彼女はユピテルサンダーを受けて意識を失った 程なくして彼女は寒気を感じて再び目を覚ました どこかに仰向けに寝かされているのか背中は冷たく全身に生ぬるい空気が絡みつく (……これって…!?) どうやら木のテーブルの上に全裸で縛り付けられているらしい 動こうにも先ほどの電撃でロクに体が動かない 「おや、もう目が覚めましたか」 テーブルの脇では♂WIZがコンバットナイフを手に持ち立っていた 抗議しようとして口にも布らしき物が押し込まれているのに気づく ♂WIZが手にしたコンバットナイフにエナジーコートの応用だろうか青い光がともる 「さあ、実験を開始しましょう」 ナイフに写った恐怖に固まった自分の顔。それが♀セージが最後に認識できた自分の姿だった 「なかなかに有意義な実験でした。ご協力感謝しますよ」 綺麗にパーツごとに分けられ整頓されたかつて人間だったモノを相手に♂WIZはにっこりと微笑んだ 「これで人体の基礎はだいたい把握できました。書物での知識はありましたが、実践出来たことは非常に喜ばしい」 濃厚な血の匂いが漂う中だというのに、♂WIZの顔には興奮も嫌悪もなく、ただ喜びだけを浮かべていた 「さあ、それでは次を探しにいくとしましょう。次は男の実験体が手に入ると良いですねぇ」 もう用済みになった実験体には興味は無いとばかりに小屋の外に出る その頭の中には、もうすでに次の悪魔のような実験が構想を始めていた <♂WIZ 島中部の小屋をベースに行動開始> <所持品:コンバットナイフ、片眼鏡、青箱二個> <♀セージ死亡 所持品は一切未開封で♂WIZの所持品に> <残り45名> ---- [[戻る>第二回NG]]

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