「2-050」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

2-050」(2005/11/13 (日) 21:24:36) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

050. 抱える男 ---- ♂アサシンと♀ノービス。 二人は今、森を抜け北へと歩いている。 森から南に行けば海があることは森より南から来た ♂アサシンが知っていたので、とりあえずは北に向かうことにした。 近くにあった死体の持っていたソード一本と青箱3つもしっかり拾った上で。 青箱を開けていないのは中身次第ではかさばってしまうかもしれないし、 いずれ取引に使うことも出来そうだからだ。 ソードと箱1つは♀ノービスに渡し箱2つは♂アサシンが持っている、 ♀ノービスからダガーも受け取って。 ちなみにもし他の参加者に遭遇しても、実のところ♂アサシンはまだ仕掛けるつもりはなかった。 ♀ノービスを保護しているという事でアサシンの自分でも いくらかの信用は得られるだろう、♂アサシンは殺し合いに乗り気ではない という認識が穏健派の間に流れてくれれば後々確実に楽になる。 「運が良いな、俺も…………」 呟いてふと後ろを向くと、 すぐ後ろを付いて来ていたはずの♀ノービスはいつの間にか遥か後方に居た。 肩で息をして、地べたに座り込んでいる。 早く来いと呼び寄せようとしたが、よく考えれば相手はまだノービス。 対して自分は移動速度が他職を上回るアサシン。 仕方ないのでそこまで戻ってやる。 「なんだ、もう限界か?」 「だって……歩くの速いですし…………もう随分歩きっぱなしで……」 言われてみればもう2時間以上は歩き続けている。 それくらいでは♂アサシンには大した疲労にはなっていないが、♀ノービスにはハードなようだ。 彼女の身体は恐怖からか未だに震えているし、これでは大した距離が移動出来ない。 出来るだけ早くこの島の様子を把握しておきたい。 ならば♀ノービスの回復を待っている余裕はない。 そこで、♂アサシンはこんな行動に出た。 「え?きゃっ!」 ♀ノービスを両手で抱きかかえた。 そのまま平然と歩き出す。 「疲れたんだろ?俺はまだ平気だからな」 「で……でも…………」 「遠慮すんなって、このくらいなら何でもない」 そう言うと♀ノービスは何も言わなくなった。 そうしてまた北に向けて歩き出したが、間もなくして♂アサシンが何かの気配に気付くと。 突然、火球が♂アサシン目掛けて飛んで来た。 それを視認した瞬間バックステップで回避し、少し方向を切り替えもう一度バックステップを使う。 火球は一発で途切れず、何発も二人を狙い放たれる。 抱えられた♀ノービスはまだ状況を理解出来ていないようだが構ってはいられない。 何者かの襲撃を受けている、わざわざファイアーボール などを使うということはウィザードではない、おそらくはマジシャン。 本来なら逆に術者との距離を詰めたいのだが、 まずは♀ノービスを安全な位置まで運ばないといけない。 相手の狙いが彼女になればひとたまりもなく焼かれてしまうだろうし、 何よりこんなことで折角手に入れた駒を失うのも癪であった。 それに加えて、先の♀ノービスの発言から心の中で一つ呟く。 断じて、断じて俺はロリコンじゃない。 そう、コレは駒の無駄遣いを避けるのが目的である。 無意味に自分を納得させ、火球が届かない位置まで 退避しきったと判断した瞬間、♀ノービスを思い切り後方に投げた。 ♀ノービスの悲鳴が聞こえるが無視して♂アサシンは叫ぶ。 「適当な場所で死んだふりでもしてろ!片付けたら迎えに行く!」 彼女がきちんと聞き取れたかは確認せず、 ♂アサシンはクローキングで姿を消し術者の居たと思しき位置へと駆ける。 勿論そこに姿は無く、既に術者は移動していた。 それくらいは予想が付いている。 ♂アサシンはクローキングを解き、その姿を露にさせる。 すると予想通りまた火球が放たれて来た。 アサシンの自分を相手にマジシャン風情が挑むとは笑わせる、普通なら初撃を外した時点で退く。 火球が迫っても♂アサシンはそう嘲笑い、 今度はバックステップではなくハイディングで回避した。 それで火球の飛んで来た位置を再び確認し、 ハイディングを解くとすかさずクローキングに入る。 磨き抜かれたクローキング。 並みのアサシン以上の扱いが出来ると自負している このスキルがあれば彼はマジシャンなどに負けるとは毛頭思っていなかった。 そのまま術者が潜んでいるらしき木に向かう。 だが、術者に接敵して誤算が生まれる。 気付かれる前に木の裏側に回り込んでダガーで首を裂く。 ファイアウォールも出さずにしている様子を 不自然には思ったが好都合と判断し、それを狙い加速した。 瞬間。 その木が、一瞬で幹ごと斬り飛ばされた。 何が起こったか一瞬分からなかったがすぐに理解する。 そこには片手で巨大な槍を振るう♀剣士の姿。 マジシャンじゃない、だとッ!? 世にはそれを持てば魔法を扱える武器があるとは知っていた。 その使い手と戦い、勝利したことも幾度と無くあった。 だがこんな状況でそんなものが存在するとは思わなかった、 何せ♂アサシンの得物は♀ノービスから受け取ったダガー一本だ。 予想外の事態に動揺し、思わずクローキングが解けてしまっている。 ♀剣士は相当な重量であるはずのその槍を軽々と右手一本で持ちあげ、 体勢を崩している♂アサシンに向けて振り下ろす。 「クソッ!」 無理矢理バックステップを使い回避するが、振り下ろされた槍の穂先から火球が飛来する。 今度は避けきれない。 火球だけで致命傷にはならないだろうが、被弾したところを間違いなく殺られる。 ――――お前はもっと冷徹になりきれ。 マスターのそんな言葉をまた思い出した。 ……あぁ、確かにマジシャンだってタカくくりさえしなきゃこんな死に方しなかったろうなぁ……。 崩れた体勢でのバックステップからではハイディングは不可能。 己の不甲斐無さを後悔しつつも、彼はその死を受け入れようとした。 が、そこでふと思う。 自分が此処で死んだらあの少女は。 死んだふりで身を隠しているとはいえ、この剣士が見つければ 無残に斬り潰されるか焼き殺される。 一度姿を確認されているだけに、自分を殺したあとに探しに向かってもおかしくない。 自分の不手際で余計な犠牲が出る。 それは暗殺者としての彼のプライドを傷つけるものとなる、 例え彼自身が死んでしまってもその傷は残 り続ける。 それは許し難いことだ。 念の為宣言しておくと♀ノービスがかわいそうだからではない。 そして自分はロリコンじゃない。 そう思うと、自然に右手のダガーを火球に向けて放り投げていた。 ダガーと接触した火球はそこで弾け、♂アサシン自身にその熱は届かなかった。 その爆煙に紛れ、♀剣士に今度は油断無く駆け寄る。 ♀剣士はそれに気付くと槍……ヘルファイアを素早く振るった。 先ほどまで♂アサシンは巨大な槍という印象しか受けなかったが、 あれは以前一度だけ資料の中で見たヘルファイアと見て間違いなく、それだと確信した。 使用者が自在に火球を放てるようになり、 振るうと先端から自動的にも火球を放てる巨大な槍。 振るわれたヘルファイアを♂アサシンは伏せてかわし、 低い姿勢のまま距離を詰めそのまま足払いを掛ける。 ♀剣士はそれをマトモに受け仰向けにすっ転び、 しこたま後頭部を地面にぶつけた。 そこに♂アサシンは首目掛けて人差し指と中指を突き込もうとするが、 ♀剣士は今までよりも早くヘルファイアを振るい、♂アサシンを払い飛ばす。 ♂アサシンは5メートルほど飛ばされる。 当たったのが柄だった為それで斬られることは無かったが、 後頭部を思い切り地面にぶつけた上にあの体勢で巨大なヘルファイアを振るい、 柄を命中させただけで♂アサシンを払い飛ばしたのは、 少々現実的な身体能力ではない。 武器ももう無い、コレでは勝利するのはかなり難しい。 そう判断すると、♂アサシンはバックステップを連用し一気に♀剣士から距離を取る。 ♀剣士も追おうとするが、追い付けないと悟ると♂アサシン目掛けて無数の火球を放つ。 バックステップしつつもそれを全て回避し、♂アサシンは ♀剣士から見えなくなるまでステップを続けた。 「逃げんぞッ!さっさと立て!!」 そう叫ぶと、驚いたような顔をした♀ノービスがすぐ後ろの草むらから現れた。 「ど、どうしたんですか?」 「無理だ勝てないとっとと逃げるッ!」 一息に伝え、♂アサシンはまた♀ノービスを抱きかかえると限界まで バックステップで逃げ続けた。 剣士相手に逃げたという事実もまた情けないものだったが、 それは仕方ないものと思えていた。 取り残された♀剣士は、嬉しそうな笑みを浮かべていた。 「うふふ……本当に素敵ね、さっきのお薬…………」 痛みを感じないどころか、身体に掛かる負荷まで無視した運動が出来ている。 一次職の自分が二次職相手に互角以上に戦えるほどに。 次の獲物は絶対に逃がさない、確実に殺そう。 <♀剣士> 現在位置-島の中央部の小さな森の外れ(E-6) 所持品-ヘルファイア、アンティペインメントの入っていた小瓶 備考-薬剤乱用による人格障害、左手の手首より先を損失、 特殊なアンティペインメントの効果で大幅な身体能力向上若しくは限界無視 <♂アサシン> 現在位置-島の中央部の小さな森の外れ(E-6) 所持品-フード、レッドジェムストーン1個、青箱2個 備考-クローキングLv10、ダガー消失、♀ノービスを体裁上は保護中、東に疾走中 <♀ノービス> 現在位置-島の中央部の小さな森の外れ(E-6) 所持品-青箱1個、ソード 髪型-ノビデフォ 備考-死んだふり使用可、♂アサシンの保護下、東に疾走中 <残り43名> |[[戻る>2-049]]|[[目次>第二回目次]]|[[進む>2-051]]|
050. 抱える男 ---- ♂アサシンと♀ノービス。 二人は今、森を抜け北へと歩いている。 森から南に行けば海があることは森より南から来た ♂アサシンが知っていたので、とりあえずは北に向かうことにした。 近くにあった死体の持っていたソード一本と青箱3つもしっかり拾った上で。 青箱を開けていないのは中身次第ではかさばってしまうかもしれないし、 いずれ取引に使うことも出来そうだからだ。 ソードと箱1つは♀ノービスに渡し箱2つは♂アサシンが持っている、 ♀ノービスからダガーも受け取って。 ちなみにもし他の参加者に遭遇しても、実のところ♂アサシンはまだ仕掛けるつもりはなかった。 ♀ノービスを保護しているという事でアサシンの自分でも いくらかの信用は得られるだろう、♂アサシンは殺し合いに乗り気ではない という認識が穏健派の間に流れてくれれば後々確実に楽になる。 「運が良いな、俺も…………」 呟いてふと後ろを向くと、 すぐ後ろを付いて来ていたはずの♀ノービスはいつの間にか遥か後方に居た。 肩で息をして、地べたに座り込んでいる。 早く来いと呼び寄せようとしたが、よく考えれば相手はまだノービス。 対して自分は移動速度が他職を上回るアサシン。 仕方ないのでそこまで戻ってやる。 「なんだ、もう限界か?」 「だって……歩くの速いですし…………もう随分歩きっぱなしで……」 言われてみればもう2時間以上は歩き続けている。 それくらいでは♂アサシンには大した疲労にはなっていないが、♀ノービスにはハードなようだ。 彼女の身体は恐怖からか未だに震えているし、これでは大した距離が移動出来ない。 出来るだけ早くこの島の様子を把握しておきたい。 ならば♀ノービスの回復を待っている余裕はない。 そこで、♂アサシンはこんな行動に出た。 「え?きゃっ!」 ♀ノービスを両手で抱きかかえた。 そのまま平然と歩き出す。 「疲れたんだろ?俺はまだ平気だからな」 「で……でも…………」 「遠慮すんなって、このくらいなら何でもない」 そう言うと♀ノービスは何も言わなくなった。 そうしてまた北に向けて歩き出したが、間もなくして♂アサシンが何かの気配に気付くと。 突然、火球が♂アサシン目掛けて飛んで来た。 それを視認した瞬間バックステップで回避し、少し方向を切り替えもう一度バックステップを使う。 火球は一発で途切れず、何発も二人を狙い放たれる。 抱えられた♀ノービスはまだ状況を理解出来ていないようだが構ってはいられない。 何者かの襲撃を受けている、わざわざファイアーボール などを使うということはウィザードではない、おそらくはマジシャン。 本来なら逆に術者との距離を詰めたいのだが、 まずは♀ノービスを安全な位置まで運ばないといけない。 相手の狙いが彼女になればひとたまりもなく焼かれてしまうだろうし、 何よりこんなことで折角手に入れた駒を失うのも癪であった。 それに加えて、先の♀ノービスの発言から心の中で一つ呟く。 断じて、断じて俺はロリコンじゃない。 そう、コレは駒の無駄遣いを避けるのが目的である。 無意味に自分を納得させ、火球が届かない位置まで 退避しきったと判断した瞬間、♀ノービスを思い切り後方に投げた。 ♀ノービスの悲鳴が聞こえるが無視して♂アサシンは叫ぶ。 「適当な場所で死んだふりでもしてろ!片付けたら迎えに行く!」 彼女がきちんと聞き取れたかは確認せず、 ♂アサシンはクローキングで姿を消し術者の居たと思しき位置へと駆ける。 勿論そこに姿は無く、既に術者は移動していた。 それくらいは予想が付いている。 ♂アサシンはクローキングを解き、その姿を露にさせる。 すると予想通りまた火球が放たれて来た。 アサシンの自分を相手にマジシャン風情が挑むとは笑わせる、普通なら初撃を外した時点で退く。 火球が迫っても♂アサシンはそう嘲笑い、 今度はバックステップではなくハイディングで回避した。 それで火球の飛んで来た位置を再び確認し、 ハイディングを解くとすかさずクローキングに入る。 磨き抜かれたクローキング。 並みのアサシン以上の扱いが出来ると自負している このスキルがあれば彼はマジシャンなどに負けるとは毛頭思っていなかった。 そのまま術者が潜んでいるらしき木に向かう。 だが、術者に接敵して誤算が生まれる。 気付かれる前に木の裏側に回り込んでダガーで首を裂く。 ファイアウォールも出さずにしている様子を 不自然には思ったが好都合と判断し、それを狙い加速した。 瞬間。 その木が、一瞬で幹ごと斬り飛ばされた。 何が起こったか一瞬分からなかったがすぐに理解する。 そこには片手で巨大な槍を振るう♀剣士の姿。 マジシャンじゃない、だとッ!? 世にはそれを持てば魔法を扱える武器があるとは知っていた。 その使い手と戦い、勝利したことも幾度と無くあった。 だがこんな状況でそんなものが存在するとは思わなかった、 何せ♂アサシンの得物は♀ノービスから受け取ったダガー一本だ。 予想外の事態に動揺し、思わずクローキングが解けてしまっている。 ♀剣士は相当な重量であるはずのその槍を軽々と右手一本で持ちあげ、 体勢を崩している♂アサシンに向けて振り下ろす。 「クソッ!」 無理矢理バックステップを使い回避するが、振り下ろされた槍の穂先から火球が飛来する。 今度は避けきれない。 火球だけで致命傷にはならないだろうが、被弾したところを間違いなく殺られる。 ――――お前はもっと冷徹になりきれ。 マスターのそんな言葉をまた思い出した。 ……あぁ、確かにマジシャンだってタカくくりさえしなきゃこんな死に方しなかったろうなぁ……。 崩れた体勢でのバックステップからではハイディングは不可能。 己の不甲斐無さを後悔しつつも、彼はその死を受け入れようとした。 が、そこでふと思う。 自分が此処で死んだらあの少女は。 死んだふりで身を隠しているとはいえ、この剣士が見つければ 無残に斬り潰されるか焼き殺される。 一度姿を確認されているだけに、自分を殺したあとに探しに向かってもおかしくない。 自分の不手際で余計な犠牲が出る。 それは暗殺者としての彼のプライドを傷つけるものとなる、 例え彼自身が死んでしまってもその傷は残 り続ける。 それは許し難いことだ。 念の為宣言しておくと♀ノービスがかわいそうだからではない。 そして自分はロリコンじゃない。 そう思うと、自然に右手のダガーを火球に向けて放り投げていた。 ダガーと接触した火球はそこで弾け、♂アサシン自身にその熱は届かなかった。 その爆煙に紛れ、♀剣士に今度は油断無く駆け寄る。 ♀剣士はそれに気付くと槍……ヘルファイアを素早く振るった。 先ほどまで♂アサシンは巨大な槍という印象しか受けなかったが、 あれは以前一度だけ資料の中で見たヘルファイアと見て間違いなく、それだと確信した。 使用者が自在に火球を放てるようになり、 振るうと先端から自動的にも火球を放てる巨大な槍。 振るわれたヘルファイアを♂アサシンは伏せてかわし、 低い姿勢のまま距離を詰めそのまま足払いを掛ける。 ♀剣士はそれをマトモに受け仰向けにすっ転び、 しこたま後頭部を地面にぶつけた。 そこに♂アサシンは首目掛けて人差し指と中指を突き込もうとするが、 ♀剣士は今までよりも早くヘルファイアを振るい、♂アサシンを払い飛ばす。 ♂アサシンは5メートルほど飛ばされる。 当たったのが柄だった為それで斬られることは無かったが、 後頭部を思い切り地面にぶつけた上にあの体勢で巨大なヘルファイアを振るい、 柄を命中させただけで♂アサシンを払い飛ばしたのは、 少々現実的な身体能力ではない。 武器ももう無い、コレでは勝利するのはかなり難しい。 そう判断すると、♂アサシンはバックステップを連用し一気に♀剣士から距離を取る。 ♀剣士も追おうとするが、追い付けないと悟ると♂アサシン目掛けて無数の火球を放つ。 バックステップしつつもそれを全て回避し、♂アサシンは ♀剣士から見えなくなるまでステップを続けた。 「逃げんぞッ!さっさと立て!!」 そう叫ぶと、驚いたような顔をした♀ノービスがすぐ後ろの草むらから現れた。 「ど、どうしたんですか?」 「無理だ勝てないとっとと逃げるッ!」 一息に伝え、♂アサシンはまた♀ノービスを抱きかかえると限界まで バックステップで逃げ続けた。 剣士相手に逃げたという事実もまた情けないものだったが、 それは仕方ないものと思えていた。 取り残された♀剣士は、嬉しそうな笑みを浮かべていた。 「うふふ……本当に素敵ね、さっきのお薬…………」 痛みを感じないどころか、身体に掛かる負荷まで無視した運動が出来ている。 一次職の自分が二次職相手に互角以上に戦えるほどに。 次の獲物は絶対に逃がさない、確実に殺そう。 <♀剣士> 現在位置-島の中央部の小さな森の外れ(E-6) 所持品-ヘルファイア、アンティペインメントの入っていた小瓶 備考-薬剤乱用による人格障害、左手の手首より先を損失、 特殊なアンティペインメントの効果で大幅な身体能力向上若しくは限界無視 <♂アサシン> 現在位置-島の中央部の小さな森の外れ(E-6) 所持品-フード、レッドジェムストーン1個、青箱2個 備考-クローキングLv10、ダガー消失、♀ノービスを体裁上は保護中、東に疾走中 <♀ノービス> 現在位置-島の中央部の小さな森の外れ(E-6) 所持品-青箱1個、ソード 髪型-ノビデフォ 備考-死んだふり使用可、♂アサシンの保護下、東に疾走中 <残り43名> ---- |[[戻る>2-049]]|[[目次>第二回目次]]|[[進む>2-051]]|

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
人気記事ランキング
目安箱バナー