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060 悲しい話その2 ---- 私は、♂プリと♂シーフに自分がしようとしていることを説明しようとして、ふと思った。 悪夢の中では……。 首輪をしているということは、相手=GMに話が聞こえるということである。 そういえば、夢の中では突然襲われたといっても過言ではない。 話が聞こえるはずなのに。 あの悪夢の参加者はどうしていたのだろうか……? そう思うと、説明することができなくなってしまった。 自分の悪夢の話しをすれば、良い意味でも悪い意味でも私に対する態度は、更に変わるだろう。 今は説明する時期ではない。 今後、きっとそれができる時期が来る。 「とりあえず……移動しませんか?」 私が言えたのは、その一言だけだった。 「おう、どっちに進む?」 「このまま海岸線を南に向かうか、林の中を更に進むかですが……どちらがいいでしょう?」 地図を広げてコンパスを隣におく。 「南に向かうと集落跡があるみたいですが…」 「僕としては集落跡はやめといたほうがいいと思います」 「ん? なんでまた?」 ♂プリが不思議そうに♂シーフをみた。 「集落跡ってことは、隠れる場所が多いですよね? ってことは奇襲されないとは限らないし。 できればそれなりに見通しがいいところがいいです」 「お前……意外と頭良いんだな」 「まあ、盗作ローグ志望だったんで。それなりに勉強してます。誰かさんと違って」 「ほーーーう? 俺の頭が悪いとでも言いたそうな言い方だな、おい」 ♂シーフのあたまにうめぼしをかましながら、♂プリは言う。 「いたたたた、誰もそうだとはいってないじゃないですか、痛いってば、離してくださいよー」 「クスクス……じゃあ、西に向かいましょう?」 荷物をまとめて、ついでに♀WIZは未開封だった青箱を開けた。 「マフラー…?」 ひっくり返してみると、スロットにトカゲのカードがさしてある。 「フリルドラカード挿しってことは……クローキングマフラー?」 壁際でのみだが、クローキングできる代物だ。 「へー。結構いいもの出たんだな」 「とりあえず、使うことががないといいんですけどね」 マントをはずして華奢な肩を露出させると、♀WIZはマフラーを身につけた。 無論、♂プリと♂シーフはその肩と仕草に視線が釘付けである。 そう、男は悲しい生き物なのだ。 <♂プリースト> 現在位置-(F2) →南西(E3)に向かう 所持品-修道女のヴェール(マヤパープルc挿し)、でっかいゼロピ、多めの食料、赤ポーション5個 外見特徴-逆毛(修道女のヴェール装備のため見えない)、怖い顔 備考-殴りプリ 、♀WIZ・♂シーフと同行 <♂シーフ> 現在位置-(F2) →南西(E3)に向かう 所持品-青箱(未開封)、多めの食料 外見特徴-栗毛 備考-ハイディング所持 、♂プリ・♀WIZと同行、盗作ローグ志望でちょっと頭が良い <♀WIZ> 現在位置-(F2) →南西(E3)に向かう 所持品-ロザリオ(カードは刺さっていない)、クローキングマフラー 外見特徴-WIZデフォの銀色 備考-LV99のAGIWIZ、GMに復讐、♂プリ、♂シーフと同行 | [[戻る>2-059]] | [[目次>第二回目次]] | [[進む>2-061]] |
060 悲しい話その2 ---- 私は、♂プリと♂シーフに自分がしようとしていることを説明しようとして、ふと思った。 悪夢の中では……。 首輪をしているということは、相手=GMに話が聞こえるということである。 そういえば、夢の中では突然襲われたといっても過言ではない。 話が聞こえるはずなのに。 あの悪夢の参加者はどうしていたのだろうか……? そう思うと、説明することができなくなってしまった。 自分の悪夢の話しをすれば、良い意味でも悪い意味でも私に対する態度は、更に変わるだろう。 今は説明する時期ではない。 今後、きっとそれができる時期が来る。 「とりあえず……移動しませんか?」 私が言えたのは、その一言だけだった。 「おう、どっちに進む?」 「このまま海岸線を南に向かうか、林の中を更に進むかですが……どちらがいいでしょう?」 地図を広げてコンパスを隣におく。 「南に向かうと集落跡があるみたいですが…」 「僕としては集落跡はやめといたほうがいいと思います」 「ん? なんでまた?」 ♂プリが不思議そうに♂シーフをみた。 「集落跡ってことは、隠れる場所が多いですよね? ってことは奇襲されないとは限らないし。 できればそれなりに見通しがいいところがいいです」 「お前……意外と頭良いんだな」 「まあ、盗作ローグ志望だったんで。それなりに勉強してます。誰かさんと違って」 「ほーーーう? 俺の頭が悪いとでも言いたそうな言い方だな、おい」 ♂シーフのあたまにうめぼしをかましながら、♂プリは言う。 「いたたたた、誰もそうだとはいってないじゃないですか、痛いってば、離してくださいよー」 「クスクス……じゃあ、西に向かいましょう?」 荷物をまとめて、ついでに♀WIZは未開封だった青箱を開けた。 「マフラー…?」 ひっくり返してみると、スロットにトカゲのカードがさしてある。 「フリルドラカード挿しってことは……クローキングマフラー?」 壁際でのみだが、クローキングできる代物だ。 「へー。結構いいもの出たんだな」 「とりあえず、使うことががないといいんですけどね」 マントをはずして華奢な肩を露出させると、♀WIZはマフラーを身につけた。 無論、♂プリと♂シーフはその肩と仕草に視線が釘付けである。 そう、男は悲しい生き物なのだ。 <♂プリースト> 現在位置-(F2) →南西(E3)に向かう 所持品-修道女のヴェール(マヤパープルc挿し)、でっかいゼロピ、多めの食料、赤ポーション5個 外見特徴-逆毛(修道女のヴェール装備のため見えない)、怖い顔 備考-殴りプリ 、♀WIZ・♂シーフと同行 <♂シーフ> 現在位置-(F2) →南西(E3)に向かう 所持品-青箱(未開封)、多めの食料 外見特徴-栗毛 備考-ハイディング所持 、♂プリ・♀WIZと同行、盗作ローグ志望でちょっと頭が良い <♀WIZ> 現在位置-(F2) →南西(E3)に向かう 所持品-ロザリオ(カードは刺さっていない)、クローキングマフラー 外見特徴-WIZデフォの銀色 備考-LV99のAGIWIZ、GMに復讐、♂プリ、♂シーフと同行 ---- | [[戻る>2-059]] | [[目次>第二回目次]] | [[進む>2-061]] |

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