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073.流離う者 【夜~深夜】 ---- 大臣を追いかけていたはずの♀アコ。彼女は今 「……どこよここ」 何故か満月を背に断崖絶壁の上に立っていた! 「おっかしいなぁ……さっきまで森の中に居たんだけど」 大臣を追って東に向かって進んでいた。それは覚えている 途中で標的を見失い、逃げたらしい方角『東』に進んでいたのだが 「確か『西から昇ったお日様が東に沈む~♪』だからあっちよね」 そんなことを言いながら太陽の沈む方向に向かっていたのである 当然のことながら追いつけるはずもないというか全くの真逆の方向なわけで、そのうち日もとっぷりと暮れてしまった 「太陽って北から昇って南だったっけ……あんたわかる?」 ペットフードをお腹一杯食べて腕の中で丸くなって眠る子犬に問いかけるも、答えてくれるはずも無し 仕方ないのでどこか小屋を探してそこで一夜を明かそう。そう思いガケ沿いに進んでいるのだが家どころか納屋一つ見当たらない 「もうこうなったら野宿しかないかなぁ…」 だが実際何処に乗り気な参加者がいるか分からない。寝込みを襲われてジ・エンドではあまりにあっけなさ過ぎる 子犬も番犬としてどの程度役に立つか分からない以上、やはりどこか家で休みたい。もしくは、寝ているところを番してくれる仲間を見つけたい そんなことを考えていたその時 う~~~ 何時の間にか目を覚ました子犬が近くの茂みに向かい小さく唸っていた 何者かが接近する気配を野生のカンで感じ取ったのかもしれない (……誰かいるのかしら) そっと子犬を地面に下ろすと、皮のグローブをぎりり、とはめ直す 緊張に拳を握り締め、何者かとの遭遇に備え構えを取りしゅっしゅとヒットマンスタイルで拳を暖める♀アコライト (さあて、何が出るか……敵だったら容赦なく返り討ち!) 闇の中の何者かは、まだ見えない <♀アコと犬現在地:D-8> <移動履歴はG-5、G-6、F-6、F-7でD-8に到る> <遭遇する何者かについては次の書き手におかませ> | [[戻る>2-072]] | [[目次>第二回目次]] | [[進む>2-074]] |
073.流離う者 【夜~深夜】 ---- 大臣を追いかけていたはずの♀アコ。彼女は今 「……どこよここ」 何故か満月を背に断崖絶壁の上に立っていた! 「おっかしいなぁ……さっきまで森の中に居たんだけど」 大臣を追って東に向かって進んでいた。それは覚えている 途中で標的を見失い、逃げたらしい方角『東』に進んでいたのだが 「確か『西から昇ったお日様が東に沈む~♪』だからあっちよね」 そんなことを言いながら太陽の沈む方向に向かっていたのである 当然のことながら追いつけるはずもないというか全くの真逆の方向なわけで、そのうち日もとっぷりと暮れてしまった 「太陽って北から昇って南だったっけ……あんたわかる?」 ペットフードをお腹一杯食べて腕の中で丸くなって眠る子犬に問いかけるも、答えてくれるはずも無し 仕方ないのでどこか小屋を探してそこで一夜を明かそう。そう思いガケ沿いに進んでいるのだが家どころか納屋一つ見当たらない 「もうこうなったら野宿しかないかなぁ…」 だが実際何処に乗り気な参加者がいるか分からない。寝込みを襲われてジ・エンドではあまりにあっけなさ過ぎる 子犬も番犬としてどの程度役に立つか分からない以上、やはりどこか家で休みたい。もしくは、寝ているところを番してくれる仲間を見つけたい そんなことを考えていたその時 う~~~ 何時の間にか目を覚ました子犬が近くの茂みに向かい小さく唸っていた 何者かが接近する気配を野生のカンで感じ取ったのかもしれない (……誰かいるのかしら) そっと子犬を地面に下ろすと、皮のグローブをぎりり、とはめ直す 緊張に拳を握り締め、何者かとの遭遇に備え構えを取りしゅっしゅとヒットマンスタイルで拳を暖める♀アコライト (さあて、何が出るか……敵だったら容赦なく返り討ち!) 闇の中の何者かは、まだ見えない <♀アコと犬現在地:D-8> <移動履歴はG-5、G-6、F-6、F-7でD-8に到る> <遭遇する何者かについては次の書き手におかませ> ---- | [[戻る>2-072]] | [[目次>第二回目次]] | [[進む>2-074]] |

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