バトルROワイアル@Wiki


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 090 おやすみなさい【定時放送直前】
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 ―進路変更しましょう。
 そう言ったのは♀スパノビだった。
 どこかを目指していたはずなのに、突然の進路変更。
 ♀ハンターは最初にその言葉を聞いたとき、首を傾げた。
 
 『どうして道…を?』
 『んー、そっちに行くのは別に良いんですけど…誰か居たみたいな感じだったので…
  ♀ハンターさんの意見で決めますよ~』
 ♀スパノビが言うと、♀ハンターは首を横に振った。
 あまり人と関わりたくない。
 この子以外と関わるのが怖い―
 
 『い、いや!行きたくない!』
 『じゃあ、こっちに道を変えましょうかー』
 指差したのは先ほど誰かの気配がしていた方向。
 こっちの気配は消えましたから、と♀スパノビが言った言葉に♀ハンターは頷いた。
 進路変更し、二人は休憩を取ることにしたのだ。
 
 『じゃあ、この辺りで休憩しましょうか。私はちょっと周りの様子見てきますね~』
 『あ…う、うん』
 『近くに人の気配は無いですが…万が一何かあれば呼んで下さいね』
 頷く♀ハンター。
 にこりと笑うと♀スパノビは木の陰へと消えていった。
 石の上に座って辺りを見回した♀ハンター。
 周りの景色を見ている内に、いつのまにかうとうととし始め…
 疲れていた彼女は鞄を枕にいつの間にか眠ってしまっていた。
 
 
 「…これはさすがに♀ハンターさんには見せられませんね」
 ―あまりにも酷すぎる。
 周りの様子を確認していた♀スパノビは、既に死んでいる♀アサシンを発見した。
 この損傷具合は…恐らく魔法でやられたんだろう。
 状況から推測するに加害者は魔法を使えるもの。
 ウィザード、セージ、マジシャン。大体その辺りだろう。
 魔法を使えるものでも、ゲームに乗っているものはいるんだろう。
 近くに散らばっているのは恐らく彼女の遺品だ。
 その中で♀スパノビの目に留まったのはオリデオコンの矢筒だった。
 
 「これは頂いておきますか」
 ―いつか役に立つかもしれませんし。
 持っていた鞄の中に矢筒を詰め込むと、♀スパノビは辺りを見回した。
 木の陰にひっそりと生えていた花を見つけると、その根元をざくりと切る。
 彼女はその花を、♀アサシンの元へ備えた。
 
 
 おやすみなさい。
 ♀スパノビはそっと呟いた。
 
 
 ***
 
 
 「起きてください~」
 ちょんちょんと♀スパノビが、まだ完全に目が覚めていない♀ハンターの顔をつっつく。
 寝ぼけ声を上げる♀ハンターを見て、♀スパノビは苦笑して―
 ♀ハンターのほっぺたを触った。
 ぷに。
 
 「わわわっ!?」
 思わず声を上げる♀ハンター。
 あわてて右手に傍に置いていたスパナを掴み、周りをキョロキョロと見回す。
 くすくす、と笑っている♀スパノビの顔がそこにはあった。
 
 「お昼寝休憩は終わりですよ、♀ハンターさん」
 その声を聞いたとたん、恥ずかしさと安心さが同時に込み上げてきた。
 ♀ハンターは顔を真っ赤にさせた。
 
 それから数分後―彼女たちは一回目の定時放送を耳にする。
 
 
 <♀ハンター 現在位置・・・進路変更→D-6>
 <所持品・・・スパナ 古い紫色の箱>
 <備考・・・対人恐怖症 鳥と会話が出来る ステ=純鷹師 弓の扱いは???>
 <状態・・・♀スパノビと同行。但し、完全に信頼はできていない。♀スパノビ以外の人間は完全に拒否>
 
 
 <♀スパノビ 現在位置・・・進路変更→D-6>
-<所持品・・・S3ダマスカス シルクリボン(無理矢理装着) 古いカード帖(本人気付いていない) オリデオコンの矢筒>
+<所持品・・・S2ダマスカス シルクリボン(無理矢理装着) 古いカード帖(本人気付いていない) オリデオコンの矢筒>
 <備考・・・外見とは裏腹に場数を踏んでいる(短剣型) 集中力向上習得済>
 <状態・・・♀ハンターと同行>
 
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