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100 蟲 ---- ・・・びちゃ。 月明りの差し込む室内にて。 床に転がる首の無い男。彼の動かない筈の肉体が、血溜まりの中でびくんびくんと何度か跳ねた。 びちゃ。ごり・・・ごり。 何かを貪る様な音と共に、びくびくと跳ねる。その度に未だ乾き切っていない血溜まりは飛沫をあげた。 ・・・・・・ぺちゃり。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・ずる。ずる。 ・・・・・・・・・・・・ 数時間後。 その室内に、首の無い男はもう居らず。彼が転がっていた筈の位置には赤黒い染みの広がりと、骨の欠片と思しき白い破片だけが残されていた。 そして扉の外まで、延々と血の跡。 浜辺には、何かが這い擦ったような跡。 <大臣の腹の中から帰った寄生虫、屍を喰い成長して何処かへ> <※アルギオペの亜種。特別枠関係無し、BR参加者とは見なされないが、本能のまま人は襲う> ---- | [[戻る>2-099]] | [[目次>第二回目次]] | [[進む>2-101]] |

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