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117 助祭の失敗~拝啓何某様リターンズ<一日目 深夜> ----  拝啓神父様。  何となく何処かで聞いた事のあるような文句でごさいますがお加減如何でしょうか?  ♂アコライトです。  先に襲撃者によって離れ離れになった同行者達との合流も果たせず、また彼らの安否も容として知れない事に 僕自身も苛立ちを覚えるばかりでありますが、そもそもからしてこの殺人ゲームに巻き込まれると言う悲運に見舞われ、 また僕一人では何一つ出来る事とて無く只、夜明けと皆を待ちながらじっとしているのみでした。  ところが。  突然がさりと僕の前の茂みがなったかと思うとそこから思いもかけなかった来訪者がやってきたのです。  一瞬、先に出合った珍妙な弓手二人か、はたまた僕の下僕などとお名乗りになられた美しい人かとも思いましたが、 もしその方々であれば、まさかむさ苦しい顔で筋肉で張らし切った服を着て、しかもクホホホホ…などとは言いますまい。  やんぬるかな。  目の前にいる物件は、日がな一日冒険者の武具を叩き壊し、奇声を上げる事を生き甲斐としているあのホルグレンでありました。  随分と歩いて疲れ切ったのか、目の前のホルグレンは随分とくたびれておる様子でしたが、 無粋を承知でジロジロ眺めてみると、特に返り血を浴びていると言う様子も無く、取り合えずは一安心と言った風情で御座いました。  恐らくは、ここ最近というもの動員令のせいで精錬所が閉鎖されてしまったせいでありましょう。  ひっきりなしに響き続けていた嘆きと歓喜の混沌の坩堝は閉じられ首都には一時ながら平穏が訪れていたのであります。  そうこう考えている内に、クホグレンは坩堝じゃないぞ、ツルボだ、いやいやウツボかなどとのたまって居りますが、 つうか貴様は凶悪な面構えの海産物の名前を言うとる暇があるなら国語を勉強しろウツボ君。  しかしながら、何時までも目の前のint1の破壊神に会話の主導権を任せていたのでは進む会話も進みません。  嫌々ながら、一体何がどうしたのか、どうしてここにいるのであるか、と尋ねてみた所、 彼はいきなりくわっ、と目を剥いたかと思うと僕の肩を掴み、わっしわっしと揺さぶりながら。 「そうだった。おいお前、俺の娘を見なかったか。筋肉が俺よりも満載された素敵な娘だ。おおっと貴様にはやらんぞ。  探してるんだ。俺は確かに集められたときこの目で見たからな。つうか武器を壊したくて壊したくて禁断症状が…ウッ!?」  ジャンキーか?貴様は精錬ジャンキーなのか?  そんな蕩ける様な目で人を見るな。叩 か な い か、ウホッ、とかいうな。ハンマー片手ににじり寄るな。  いい加減にしないと柔らかくて窓の無い真っ白い牢獄に閉じ込めるぞこのヒューマンロストがっ!!  あたかも、伝説に聞く世界の管理者の様にっ!!いや、そうであたかもしれない!!  …閑話休題…カンカンカン、クホホホホ~  こうして。  どうやら娘を探しているらしいクホグレンは、残った青箱から出てきたメイスを舐める様な視線で見ながら 白痴の様にそれをぐりぐり弄りまわしている訳ですが、神父様はお加減如何でしょうか?  嗚呼。同行者達の安否が気になって気になってたまりませぬ。  後、この破壊神の娘、という麗人が何となく気の毒な気もします。  神父様もどうか風邪や体調など崩さぬようご自愛下さい。  僕達、まだまだ死ぬつもりはございません。  けれど何とはなしに、逆毛とか北方にある肝臓英訳(訛り含有)の幻影が見えるのは気のせいと思いたいですが。 <♂アコライト 状態変化無し 持ち物:もう一つの青箱からはメイス 場所H-6> <ホルグレン 状態変化無し 持ち物:ハンマー タバコ カード帳 メイス 場所H-6> ---- | [[戻る>2-116]] | [[目次>第二回目次2]] | [[進む>2-117]] |

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