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120 全てを抱えて【早朝】 ---- 「何を呆けているのですか!一緒に診て下さい!」 淫徒プリは必死に♂スパノビにヒールをかける。 敵は倒した。ならば次は負傷者の治療だ。 精神力を総動員して淫徒プリは頑張っていた。 しかしながら淫徒プリの努力とは裏腹に ♀BSはダンサーと♂剣士の死骸の前で呆然と俯いている。 ♀アルケミはただ座りながら放心している。 ・・・・・・だめだこの二人。 そう淫徒プリは心の中で毒ついた。 しかし、協力してもらわなければ。そう決心する淫徒プリ。 「まだこの人は助かるのですよ!お願いですから手伝ってください!」 傷は最初の火炎球による焼けどが少々。 そして♀BSをかばったときに受けたのであろう マグナムブレイクによる衝撃波のダメージが主であった。 治療すれば助かる。 「お願いします!どうかこの人と話して勇気づけて!」 大声で悲壮に叫ぶ淫徒プリ。 その声に思わず♀BSはブルッと体を震わせた。 そして意を決したようにこちらに近づいて来る。 「ぼ、ぼず・・・・・・お、おでがんばった・・・・・・」 ヒールを受け弱々しく♂スパノビが呟く。 「ああ、表彰もんだよ!本当にあんたはアタイの最高の子分さねぇ・・・・・・」 そう言いながら♀BSは優しく♂スパノビの髪を撫でる。 初めて人を殺したのであろう動揺も・・・・・・また一緒に行動してきた ダンサーの非業の死も・・・・・・全て抱え込んでいくらかの逡巡でまた 決意を漲らすことができる♀BSを淫徒プリは素直に強くて美しいと思った。 だけれど戦闘中にも仲間を思いやるその優しさは悪くないがいつか命取りになるとも思えた。 「ぼ、ぼず・・・・・・お、おねえさんはぶじなの?」 心配気に♀BSに問いかける♂スパノビ。 その質問は再び彼女の心の傷をえぐったのであろうか彼女の顔に一瞬、影がよぎる。 しかし次の瞬間には 「ああ、もちろんじゃないかい!」 とびっきりの笑顔で答える。 なんだか胸を締め付けられる風景に淫徒プリは自然と嗚咽と涙があふれでるのを感じた。 「よ、よかった・・・・・・そ、それじゃ・・・・・・お、おですこしやすむよ・・・・・・ごめん・・・・・・」 ほっと安堵したのか、それとも傷ついた時の自己回復という本能か、♂スパノビはすやすやと眠った。 ♀BSは♂スパノビの頬を撫でる。我が子を守る母のように。 まるでダンサーの魂が乗り移ったかのように・・・・・・撫でた・・・・・・。 ♀BSは淫徒プリと♂スパノビを後にすると♀ケミのところでしゃがんだ。 「辛いのは分かるけどあんたを庇って死んだ♂BSのためにも アタイ達は前に進まなきゃいけないんだよ・・・・・・」 そう言って♀BSは♀ケミを優しく抱擁し背中をゆっくりと撫でた。 「うううう・・・・・・うあ・・・・・・うぐうぐ・・・・・・う・・・・・・う・・・・・・」 その抱擁により美しい顔を歪ませた♀ケミはひたすらに己の感情を外に出した・・・・・・。 早朝の静謐な空気の中で二人は各々の同行人を埋葬する。 ♀BSは今は見るに耐えなくなった美しかったダンサーを回顧しながら・・・・・・。 ♀ケミは最後まで自分を守り、自分を疑うことなく死んでいった♂BSに懺悔するように・・・・・・。 二人の墓にはそれぞれ遺留品が捧げられた。 ♂BSの墓にはヘルファイアにより燃えて何の短剣なのかも最早分からない名も無き短剣を・・・・・・。 ダンサーの墓には今わの際まで決して放さず握り締めていた血染めのロープを・・・・・・。 ともに守りたい人を守るために燃えても、血に染まっても決して最後まで 諦めなかったであろう二人の想いがそれらの武器にはこもっていた・・・・・・。 「さて・・・・・・行こうかねぇ・・・・・・」 ♀BSの声に♂スパノビの治療を一段階終えた淫徒プリと埋葬し終えた♀ケミが頷く。 二人にもこのエリアがあまりに襲撃されやすいということが分かっていた。 ♀ケミが連続して魔法力を行使した疲労困憊の淫徒プリの手を引く。 そして♀BSが生命の危機を脱した眠っている♂スパノビを背負う。 一向は東に向かった。 「っとその前にやることがあったさねぇ・・・・・・」 怪訝そうに振り返る♀ケミと淫徒プリ。 そういうと♀BSは地面に落ちている魔槍に近づいた。 「その槍はこれから役に立つと思いますし私は持っていくのがいいと思いますが・・・・・・」 ♀ケミがそう言う。 淫徒プリは頭の中でその槍を手放した後の♂剣士の様子がおかしかったことに 引っかかっていたが確かにその槍の能力は魅力的であったので何も言わなかった。 そして♀BSは魔槍を・・・・・・。 「アドレナリンラッシュ!オーバートラスト!ウェポンパーフェクション!せいやああああああ!」 ごぎ。 断ち割った。 そして二人に向き直り。 「でもアタイは仲間の血を吸った武器は使うのは嫌さねぇ!」 そう言いながら豪快に笑った。 <♀ケミ> 位置:F-6から東に向かい始める 所持品:S2グラディウス、青箱2個+青箱1個(♂BSの物) 外見:絶世の美女 状態:軽度の火傷 備考:策略家 製薬ステ ただし♂BSの死により善に転向の兆しあり。 <♂剣士> 位置:F-6 所持品:熱血鉢巻(ヘルファイアは♀BSにより断ち切られた) 外見:ノビデフォ髪 (csm:4g022?) 状態:死亡 備考:JOB45 両手剣剣士 不器用 剣士学校では落ちこぼれだった。 <♀BS> 位置:F-6(まばらな木立のある草原地帯)から東へ進路をとる。 所持品:ツーハンドアックス カード帖(ダンサーの遺品) 外見:むちむち 、カートはない 状態:負傷箇所に痛みが残る。軽度の火傷。決意に漲る。 備考:ボス、筋肉娘 <♂スパノビ> 位置:F-6 所持品:スティレット、ガード、ほお紅、装飾用ひまわり 外見:巨漢、超強面だが頭が悪い 状態:瀕死状態から脱出。眠っている。 <ダンサー> 位置:F-6 所持品:ロープ(墓に供えてある) 外見:美女 ダンサーの公式外見 状態:死亡 備考:子持ち、母性本能大 <淫徒プリ> 位置:F-6 所持品:女装用変身セット一式 青箱1 外見:女性プリーストの姿 美人 状態:軽度の火傷 魔法力の連続行使による疲労困憊 備考:策略家 Int>Dexの支援型 <♂BS> 位置:F-6 所持品:短剣(墓に供えてある。なんだったかは分からない) 外見: 状態:死亡 備考:戦闘型BS。ガサツ。むっつりスケベ。楽天家 <残り33名> ---- | [[戻る>2-118]] | [[目次>第二回目次2]] | [[進む>2-121]] |

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