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ミストレスは虫たちに言った。
「妾が探しておるのは人間ではなく器じゃ」
心なしかしゅんとしたように見える虫達。
「まあ良い、気にするでないわ。さて、いつまでもこうしていてもしたかあるまい。先を急ぐとしよう」
てくてくと歩き出すミストレス。
歩き行く先に何やら人影が見える。
器の気配はしない。
てくてくてくてくてくてくぶしてくてくてくてくてくてく
さりげなく倒れている♀アコの顔を踏んでいるのだが、いっそ感動的な程にスルーするミストレス。
「空を飛べぬというのは不便な事よのう、足の裏とかに変な物とかついておらぬか?」
他の虫より一回り小さな虫がぶんぶんと返事をする。
「はっはっは、人菌えんがちょーだと? まったく何処でそういうのを覚えてきたのだお前は」
何が楽しいのかからからと笑いながらミストレスは歩き続けるのであった。
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[[戻る>第二回NG]]
本編115と133の間の一幕
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ミストレスは虫たちに言った。
「妾が探しておるのは人間ではなく器じゃ」
心なしかしゅんとしたように見える虫達。
「まあ良い、気にするでないわ。さて、いつまでもこうしていてもしたかあるまい。先を急ぐとしよう」
てくてくと歩き出すミストレス。
歩き行く先に何やら人影が見える。
器の気配はしない。
てくてくてくてくてくてくぶしてくてくてくてくてくてく
さりげなく倒れている♀アコの顔を踏んでいるのだが、いっそ感動的な程にスルーするミストレス。
「空を飛べぬというのは不便な事よのう、足の裏とかに変な物とかついておらぬか?」
他の虫より一回り小さな虫がぶんぶんと返事をする。
「はっはっは、人菌えんがちょーだと? まったく何処でそういうのを覚えてきたのだお前は」
何が楽しいのかからからと笑いながらミストレスは歩き続けるのであった。
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[[戻る>第二回番外編]]
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