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151.鷹の眼[2日目:昼~夕方] ---- 危機一髪で♂ローグの手から逃れたふぁるは空を東へ飛ぶ (危ねえ危ねえ) 危うく鳥肉になるところを乗り切れたのは彼が♂ローグの嘘を見抜いたからだった ♂ローグが言葉に出す寸前の、男か女か、一瞬の思考。本当に殺したならそんなことはわざわざ考える必要が無いはず その一瞬の違和感を野生の獣としてのカンが見逃さなかったというわけだ そのうえで♂ローグの目的を……つまり『出会うかも知れないハンターの戦力を少しでも殺ぐ』ことまでをも瞬間で推理したのだ ……♂ローグの眼はそれだけではなかった気もしたが深くは考えないことにしておく (見事なまでの洞察力。オレサマだってダテに対人恐怖症で手間ばっかりかけやがるアイツのお守りやってるわけじゃないんだよ) 可能性としては『両方とも♂ローグが殺した』ということも考えられたが……その可能性は考えないことにした (けど万が一本当に殺されてたなら、今すぐでも舞い戻ってぶっ殺してやる) 殺意を胸に秘めながら砂漠(というか砂浜から続くだだっ広い砂丘)の上をぐるりと旋回し、探し人らしき影がないかを探す 暫く飛んだところで幾人かの人影らしきものを確認したが、どれも♀ハンターではなかったので森のほうへと向かう (そうなると森の中に居るのか…やっかいだぜ) この島は森が多いせいで、その中に居る人間まで探すのは、そのものズバリ鷹の眼を持ってしても難しかった しかも見慣れぬ侵入者に対して警戒しているのか声をかけた鳥たちはみんな脱兎の勢いで逃げていってしまう ……まあ息を荒くした大型の肉食鳥類が声をかけてきたら大抵の鳥は食われると思って逃げてしまうのも当然なわけだが (クッソこれだから田舎の閉鎖的なヤツらはよぉ!) そんなことなど露知らずやり場の無い怒りを心の中でわめき散らす ともかく一人でもやるしかない。あの手間のかかる相棒……もとい子分のためにと気合を入れてじっと地面に眼を凝らす 先ほどのような襲撃者を警戒しながら高度をギリギリまで下げて森の上を旋回、だが死体と他人ばかりで探し人は見つからない 死体の中に♀ハンターの姿がないのはせめてもの救いではあったが……それでも油断は出来ない 延々と森の上を探し続け、やがて時刻は夕刻。目の前に見えるのは夕日に赤く染まった岩山の群れ そこを探そうと目の前に聳え立った大岩の上を高度を上げて通り過ぎようとしたその時 (…なんだ、ありゃ?) 大岩の上。本来なら岩肌が見えるべき場所にぽっかりと大きな穴が開いている その中に、昔に偶然通りかかった時に見たギルド砦を縮小したような施設があったのだ そして同じ服の人間が数人でその施設の周囲を監視しているようだった (このゲームの管理者側の拠点か?) 見張りの兵士らしき人間達は付き合い程度に双眼鏡を時々覗き、非常にヒマそうに大あくびをしていた それもそうだ、こんなところまでわざわざやってくる参加者など居ようはずもないのだから 一人や二人ならやってくる可能性はゼロではないが限りなく低い。ゼロに近い可能性は考えないのが人間のサガというものなのだ その堕落しきった姿を横目にしながら彼はそこを通り過ぎて言った (今はアイツを見つけることが先決だ) GM側がどんな場所に居ようと今の彼にはそんなことは関係ない 時間をかければ♀ハンターの死亡率はその分高くなる。さっきのように誰かに関わっているヒマはないのだ その施設のことは頭の片隅に追いやり、彼は相棒を求めて飛ぶ <ふぁる> <位置:E-5→???> <所持品:+2バイタルシュールドボウ[3]、リボンのヘアバンド> <スキル:ブリッツビート スチールクロウ> <備考:なんだかんだいいながら♀ハンターが心配で堪らない。ツンデレ?GM側の拠点を発見するも重要視せず無視> [E-5:上空から見ないと判らない様大岩にカムフラージュされた施設有り、数人のGMの部下が居ると思われる] ---- | [[戻る>2-150]] | [[目次>第二回目次2]] | [[進む>2-152]] |

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