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191.麗しき毒女 [2日目宵の口] ---- 「さて、これからどう行動していきましょうか・・・」 ♀アルケミストは淫徒プリに言葉を軽く聞き流しながら考える。 最優先は自分だけが生き残ること。 他の人間がどうなろうと知ったことじゃない。 他者は私に利用されるためにある。 そして現状のPTは何処かしら危険な雰囲気だ。 生き残るためには、このPTに居続けることと離れることの損得を考えねばならない。 「♂アサさんは♂WIZに殺されて・・・私はなんとか逃げ切って・・・それで・・・」 「それじゃ♂WIZは危険ってことかねえ」 「おで・・・こわいんだな・・・」 ♀ノービスが自分にあった出来事を語っている。 ♀BSと♂スパノビがそれぞれの反応を示している。 気になるのは♀BSの声に覇気がないことだが、父親が死んだことだしそんなこともあるだろう。 そんなことはどうでもいい。問題なのは・・・ (♂WIZは危険なマーダーの可能性が高いのね・・・) しっかりとその言葉を心に刻み付ける。 他に自分の見た人物の中でマーダーの可能性があるのは♂ローグ。 最低でも2名のマーダーがこの島にいることになる。 ただ2名だけと考えるのは危険だ。 他に1名、もしくは2名はいると考えた方がいい。 ただ他の全員がそうだという可能性は少ないだろう。 その可能性もあるが、それでは行動することすらできないので除外する。 (そして・・・) ♀ノービスと情報交換をしているPTを視線を動かし見渡す。 現在のこのPTには暗い影が差している。 復讐に狂いそうな♀BS、♂アコ、♀ノービス。 彼らの精神状態をうまく使えば自分の利になるか・・・それとも・・・ (だめね・・・リスクが大きすぎる) その狂気がいつ自分に降りかかるかわからない。 それではダメだ。 そして淫徒プリーストはこのメンバーの中で一番落ち着いているようだが、 どこか気の抜けない感じがする。 ある意味では一番の危険人物かも知れない。 ♂スパノビは・・・どうとでもなりそうなので放って置くとして・・・ (どうすれば一番安全かしら・・・) PTを離れればマーダーに殺される可能性が高くなる。 ただ復讐に狂い掛けているかもしれない今のメンバーと一緒にいるのも危険か。 仮に離れると仮定しても、理由なく離れるのは怪しまれる。 (それなら夜寝静まった時に全員殺して去ろうかしら・・・けど・・・) 成功すれば全員分の食料と武器と箱が手に入るがリスクが高すぎる。 一人や二人なら気づかれずにいけるだろう。 しかし全員となると難しい・・・いや不可能と言っていい。 一度でも騒がれれば残ったメンバーに殺されてしまう。 ただ去るにしろ、このまま残るにしろ、全員始末するにしろ・・・ 「・・・それはもう博打じゃない・・・」 「そうですね・・・何の指針もなく動きだすのは、やはり危険ですからね ・・・しかし動かないというわけにはいかないですし・・・ まぁ・・・定時放送を聞いて考えましょうか」 ドクンと心臓が跳ね上がる。 つい考えを口に出してしまったようだ。 偶然これからの行動指針の話し合いをしている時だったから良かったが、 次はないと考えておいたほうがいい。 しかし・・・ (博打・・・博打ね・・・) 荷物の中の小さな青い箱―― それを開けた結果で喜ぶものもいれば、絶望するものもいる。 (もしも・・・1つ開けてこの状況を打開するものが出れば・・・) ここにいるメンバーを皆殺しにするためのもの・・・ 一人で行動してもマーダーから逃げきれるためのもの・・・ そのあたりのものが出れば、行動するためのリスクが大きく減る。 碌なものが出なくても、元々どうせ♂BSのものだ。 自分のではないから、気にすることはない。 次に何かのチャンスがあるのを待てばいいだけだ。 幸い皆話し合いに集中していてこちらは見ていない。 気づかれぬようにそっと自分の荷物の中から小さな箱を取り出し開ける。 「―――!!」 ♀アルケミストは信じてもいない神に感謝した。 (神様・・・今だけは貴方を信じてあげるわ・・・) 口元を小さく歪める。 入っていたのは小さな赤い小瓶。 アサシンクロスだけが服用を許される速度増加薬。 その正体はあらゆる毒を超える究極の毒薬だった・・・ ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ だが♀アルケミストは知らない。 殺戮を楽しむための道具がいくつかジョーカーの手によって仕掛けられていたことを・・・ ・・・あの・・・ヘルファイアのように・・・ <♀ケミ> 現在地:F7 所持品:S2グラディウス、毒薬の瓶、青箱2個、カード帖(ホルグレンの遺品) 外見:絶世の美女 備考:策略家。製薬ステ。やっぱり悪 状態:軽度の火傷。 <♀BS> 現在地:F7 所持品:ツーハンドアックス カード帖(ダンサーの遺品) 外見:むちむち。カートはない 備考:ボス、筋肉娘 状態:負傷箇所に痛みが残る。軽度の火傷。父(ホルグレン)の死にショックを受け精彩を欠く。   肉体的ダメージよりも、精神的なものが色濃い。 <♂スパノビ> 現在地:F7 所持品:スティレット、ガード、ほお紅、装飾用ひまわり 外見:巨漢、超強面だが頭が悪い 状態:瀕死状態から脱出。眠りからは覚めている。 <♀ノービス> 現在地 F7 所持品 ポイズンナイフ スキル しんだふり 応急手当 外 見 ノビデフォ金髪 備 考 どろだらけ。 姉御チームと合流 <♂アコライト> 現在地:F7 所持品:ジルタス仮面(ジルタスの遺品) メイス 外見:公式通り 備考:支援型 状態:ジルタスの死のショックにより狂気を帯びる。 <淫徒プリ> 現在地:F7 所持品:女装用変身セット一式 青箱1 外見:女性プリーストの姿 美人 備考:策略家。Int>Dexの支援型 状態:軽度の火傷。 魔法力の連続行使による多少の疲労は休憩により多少の回復。(但し全開とはいえない) <注記:姉御チームの結束力低下中> ---- | [[戻る>2-190]] | [[目次>第二回目次2]] | [[進む>2-192]] |
191.麗しき毒女 [2日目宵の口] ---- 「さて、これからどう行動していきましょうか・・・」 ♀アルケミストは淫徒プリの言葉を軽く聞き流しながら考える。 最優先は自分だけが生き残ること。 他の人間がどうなろうと知ったことではない。 他者は私に利用されるためにある。 そして現状のPTは何処かしら危険な雰囲気だ。 生き残るためには、このPTに居続けることと離れることの損得を考えねばならない。 「♂アサさんは♂WIZに殺されて・・・私はなんとか逃げ切って・・・それで・・・」 「それじゃ♂WIZは危険ってことかねえ」 「おで・・・こわいんだな・・・」 ♀ノービスが自分にあった出来事を語っている。 ♀BSと♂スパノビがそれぞれの反応を示していた。 気になるのは♀BSの声に覇気がないことだが、父親が死んだことだしそんなこともあるだろう。 そんなことは別にどうでもいい。問題なのは・・・ (♂WIZは危険なマーダーの可能性が高いのね・・・) しっかりとその言葉を心に刻み付ける。 他に自分の見た人物の中でマーダーの可能性があるのは♂ローグ。 最低でも2名のマーダーがこの島にいることになる。 ただ2名だけと考えるのは危険だ。 他に1名、もしくは2名はいると考えた方がいい。 ただ他の全員がそうだという可能性は少ないだろう。 その可能性もあるが、それでは行動することすらできないので除外する。 (そして・・・) ♀ノービスと情報交換をしているPTを視線を動かし見渡す。 現在のこのPTには暗い影が差している。 復讐に狂いそうな♀BS、♂アコ、♀ノービス。 彼らの精神状態をうまく使えば彼らを仲違いさせれるか・・・それとも・・・ (だめね・・・リスクが大きすぎる) その狂気がいつ自分に降りかかるかわからない。 それではダメだ。 そして淫徒プリーストはこのメンバーの中で一番落ち着いているようだが、 どこか気の抜けない感じがする。 ある意味では一番の危険人物かも知れない。 ♂スパノビは・・・どうとでもなりそうなので放って置くとして・・・ (どうすれば一番安全かしら・・・) PTを離れればマーダーに殺される可能性が高くなる。 ただ復讐に狂い掛けているかもしれない今のメンバーと一緒にいるのも危険か。 仮に離れると仮定しても、理由なく離れるのは怪しまれる。 (それなら夜寝静まった時に全員殺して去ろうかしら・・・けど・・・) 成功すれば全員分の食料と武器と箱が手に入るがリスクが高すぎる。 一人や二人なら気づかれずにいけるだろう。 しかし全員となると難しい・・・いや不可能と言っていい。 一度でも騒がれれば残ったメンバーに殺されてしまう。 ただ去るにしろ、このまま残るにしろ、全員始末するにしろ・・・ 「・・・それはもう博打じゃない・・・」 「そうですね・・・何の指針もなく動きだすのは、やはり危険ですからね ・・・しかし動かないというわけにはいかないですし・・・ まぁ・・・定時放送を聞いて考えましょうか」 ドクンと心臓が跳ね上がる。 つい考えを口に出してしまったようだ。 偶然これからの行動指針の話し合いをしている時だったから良かったが、 次はないと考えておいたほうがいい。 しかし・・・ (博打・・・博打ね・・・) 荷物の中の小さな青い箱―― それを開けた結果で喜ぶものもいれば、絶望するものもいる。 (もしも・・・1つ開けてこの状況を打開するものが出れば・・・) ここにいるメンバーを皆殺しにするためのもの・・・ 一人で行動してもマーダーから逃げきれるためのもの・・・ そのあたりのものが出れば、行動するためのリスクが大きく減る。 碌なものが出なくても、元々どうせ♂BSのものだ。 自分のではないから、気にすることはない。 次に何かのチャンスがあるのを待てばいいだけだ。 幸い皆話し合いに集中していてこちらは見ていない。 気づかれぬようにそっと自分の荷物の中から小さな箱を取り出し開ける。 「―――!!」 ♀アルケミストは信じてもいない神に感謝した。 (神様・・・今だけは貴方を信じてあげるわ・・・) 口元を小さく歪める。 入っていたのは小さな赤い小瓶。 アサシンクロスだけが服用を許される速度増加薬。 その正体はあらゆる毒を超える究極の毒薬だった・・・ ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ だが♀アルケミストは知らない。 殺戮を楽しむための道具がいくつかジョーカーの手によって仕掛けられていたことを・・・ ・・・あの・・・ヘルファイアのように・・・ <♀ケミ> 現在地:F7 所持品:S2グラディウス、毒薬の瓶、青箱2個、カード帖(ホルグレンの遺品) 外見:絶世の美女 備考:策略家。製薬ステ。やっぱり悪 状態:軽度の火傷。 <♀BS> 現在地:F7 所持品:ツーハンドアックス カード帖(ダンサーの遺品) 外見:むちむち。カートはない 備考:ボス、筋肉娘 状態:負傷箇所に痛みが残る。軽度の火傷。父(ホルグレン)の死にショックを受け精彩を欠く。   肉体的ダメージよりも、精神的なものが色濃い。 <♂スパノビ> 現在地:F7 所持品:スティレット、ガード、ほお紅、装飾用ひまわり 外見:巨漢、超強面だが頭が悪い 状態:瀕死状態から脱出。眠りからは覚めている。 <♀ノービス> 現在地 F7 所持品 ポイズンナイフ スキル しんだふり 応急手当 外 見 ノビデフォ金髪 備 考 どろだらけ。 姉御チームと合流 <♂アコライト> 現在地:F7 所持品:ジルタス仮面(ジルタスの遺品) メイス 外見:公式通り 備考:支援型 状態:ジルタスの死のショックにより狂気を帯びる。 <淫徒プリ> 現在地:F7 所持品:女装用変身セット一式 青箱1 外見:女性プリーストの姿 美人 備考:策略家。Int>Dexの支援型 状態:軽度の火傷。 魔法力の連続行使による多少の疲労は休憩により多少の回復。(但し全快とはいえない) <注記:姉御チームの結束力低下中> ---- | [[戻る>2-190]] | [[目次>第二回目次2]] | [[進む>2-192]] |

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