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241.言霊[3日目早朝] ----  ♂騎士が現れた後。  とりあえず朝の放送を聞いてから動くともう一度決めた後、交代制で見張りに付くことにして、まだ体力が本調子ではない♀WIZのサポートに淫徒プリは付いていた。  支援とWIZの組み合わせであれば、大抵の襲撃にも耐えられるだろうからだ。 「あの……さっきの言葉……どなたが言っていた言葉ですか?」  どうにも気になって仕方がなかった淫徒プリは♀WIZに声をかけた。 「さっきの言葉? ああ、人間は一人で死んで行くんじゃないって?」 「そうです。その言葉」 「だから、大切な人ですよ。この指輪の相手……と言えば判ります?」  そう言いながら、左手の薬指にはまった銀色の指輪……結婚指輪を見せた。 「旦那さま……ですか?」  ♀WIZは微笑むことでその質問を肯定した。 「……失礼ですが、職業はプリースト? しかも、破戒と言われる殴り?」 「ええ、そうです。どうしてご存知なんですか?」 「あ、いえ。もし、そうであれば知っている方かもしれないと思いまして。今も、お元気なので?」  淫徒プリの質問に♀WIZは顔を曇らせた。 「亡くなりました。一月ほど前に」  間違いない。  この♀WIZの夫は、自分の師とも仰いでいた人だ。  あの人にはWIZの妻が居た。残念ながら、会ったことは無かったが人づてにAGIWIZだと聞いていた。  ノービス時代に、クリーミーに追われていた自分を助けてくれ、人を救うことに憧れを見せてくれた人。  そしてアコライトになった時もプリーストの位を授かった時も心から祝福してくれたのはあの人くらいだった。  ……プリーストの位を授かる少し前くらいから、自分は悪事に手を染め始めたから自業自得ではある。  もっとも、そんなことを知っていたら師はきっと自分を祝福よりも粛清していたかもしれない。  プリーストの位を授かってからは、自分のことで忙しくなり疎遠になっていたが一月ほど前に、やはり同僚達の噂話で彼がこのゲームに参加させられたと言うことを知った。  その時は、仕方がないと思っていた。  あの生真面目すぎる性格は、今の腐った大聖堂の中では浮く存在であるのは間違いないのだから。 「そうですか……」  今は亡き師の妻が目の前に居る。  そして、もうすぐ別の道を進む。  もしかすると、もう二度と会えないかもしれない。  せめて、自分の本当の姿くらいは教えた方がいいのではないか。  しかし、他者の目もある。  そんな時に容易に自分の本当の姿を教えることは自分自身の危険にも繋がるのではないか。  心の中をそんな葛藤が渦巻いて行く。 「どうかしましたか?」  そんな心情が表情にも出ていたのか、心配そうな表情で♀WIZが覗き込んだ。  淫徒プリは、覚悟を決めた。 「『人間は一人で死んで行くわけではない』……これは師と仰いでいた人が良く言っていたものです。ですから、間違いありません。私は、あなたの旦那さまに師事して頂いていたことがあります」 「あの人の弟子……?」  そう言葉にしながら淫徒プリは地面の小枝を取って地面に文字を書き始めた。  文字に気がついた♀WIZは、その文字を黙ったまま静かに読んで行く。  曰く、自分は本当は男であること。  曰く、油断を誘うために女装をしていること。 「ええ、他の方には黙っていてくださいね」 「どうして、私には言うのですか? 最後まで黙っていればいいのに」 「私は師のように正義や慈愛に生きることはできませんが、せめて関わりになった人は守りたいと思っていますよ」  少し迷った後、淫徒プリは地面の文字を続けた。  私の仲間だった、アルケミスト♀には気をつけるよう。  彼女は、アサクロの劇毒を所持しているにもかかわらず、それを誰にも言わず1人で隠し持っていたから。  美しいだけに、棘は鋭く人を傷つける。 「不思議な巡りあわせで……これが最期になるかもしれないから、気をつけて」 「……きれいな花には毒があるですね」  ♀WIZの言葉を聞くと、淫徒プリは地面の文字を蹴り、消し去った。 <♀商人> 現在地:D-6 所持品:店売りサーベル、乳鉢いっぱい、カート、100万はくだらないゼニー 容 姿:金髪ツインテール(カプラWと同じ) 備 考:割と戦闘型 メマーナイトあり? ♂セージに少し特別な感情が……?    ♀WIZ・♂シーフ・♂セージ・淫徒プリと同行→朝を待って♂セージ・淫徒プリと同行 <淫徒プリ> 現在地:D-6(丘の木立) 所持品:女装用変身セット一式 未開封青箱 容 姿:女性プリーストの姿(csf:4h0l0b2) 美人 備 考:策略家。Int>Dexの支援型 ♀WIZに話したことで少し楽になる    ♀WIZ・♂シーフ・♀商人・♂セージと同行→朝を待って♀商人・♂セージと同行 <♂セージ> 現在地:D-6(丘の木立) 所持品:ソードブレイカー 容 姿:マジデフォ黒髪 スキル:ファイアーウォール ファイアーボルト ソウルストライク ファイアーボール 備 考:FCAS―サマルトリア型 ちょっと風変わり? GMジョーカーの弟疑惑    ♀WIZ・♂シーフ・♀商人・淫徒プリと同行→朝を待って♀商人・淫徒プリと同行 <♂シーフ> 現在地:D-6(丘の木立) 所持品:多めの食料 容 姿:栗毛(紫) 備 考:ハイディング所持 盗作ローグ志望でちょっと頭が良い    ♀WIZ・♀商人・♂セージ・淫徒プリと同行→朝を待って♀Wizと同行 <♀WIZ> 現在地:D-6(丘の木立) 所持品:クローキングマフラー ロザリオ(カードは刺さっていない) 案内要員の鞄(DCカタール入) 島の秘密を書いた聖書 口紅 容 姿:WIZデフォの銀色 備 考:LV99のAGIWIZ GMに復讐    淫徒プリ・♂セージ・♂シーフ・♀商人と同行→朝を待って♂シーフと同行 状 態:容態安定。ただし全身に傷跡が残る。HPはようやく緑っぽく ---- | [[戻る>2-241]] | [[目次>第二回目次3]] | [[進む>2-243]] |
242.言霊[3日目早朝] ----  ♂騎士が現れた後。  とりあえず朝の放送を聞いてから動くともう一度決めた後、交代制で見張りに付くことにして、まだ体力が本調子ではない♀WIZのサポートに淫徒プリは付いていた。  支援とWIZの組み合わせであれば、大抵の襲撃にも耐えられるだろうからだ。 「あの……さっきの言葉……どなたが言っていた言葉ですか?」  どうにも気になって仕方がなかった淫徒プリは♀WIZに声をかけた。 「さっきの言葉? ああ、人間は一人で死んで行くんじゃないって?」 「そうです。その言葉」 「だから、大切な人ですよ。この指輪の相手……と言えば判ります?」  そう言いながら、左手の薬指にはまった銀色の指輪……結婚指輪を見せた。 「旦那さま……ですか?」  ♀WIZは微笑むことでその質問を肯定した。 「……失礼ですが、職業はプリースト? しかも、破戒と言われる殴り?」 「ええ、そうです。どうしてご存知なんですか?」 「あ、いえ。もし、そうであれば知っている方かもしれないと思いまして。今も、お元気なので?」  淫徒プリの質問に♀WIZは顔を曇らせた。 「亡くなりました。一月ほど前に」  間違いない。  この♀WIZの夫は、自分の師とも仰いでいた人だ。  あの人にはWIZの妻が居た。残念ながら、会ったことは無かったが人づてにAGIWIZだと聞いていた。  ノービス時代に、クリーミーに追われていた自分を助けてくれ、人を救うことに憧れを見せてくれた人。  そしてアコライトになった時もプリーストの位を授かった時も心から祝福してくれたのはあの人くらいだった。  ……プリーストの位を授かる少し前くらいから、自分は悪事に手を染め始めたから自業自得ではある。  もっとも、そんなことを知っていたら師はきっと自分を祝福よりも粛清していたかもしれない。  プリーストの位を授かってからは、自分のことで忙しくなり疎遠になっていたが一月ほど前に、やはり同僚達の噂話で彼がこのゲームに参加させられたと言うことを知った。  その時は、仕方がないと思っていた。  あの生真面目すぎる性格は、今の腐った大聖堂の中では浮く存在であるのは間違いないのだから。 「そうですか……」  今は亡き師の妻が目の前に居る。  そして、もうすぐ別の道を進む。  もしかすると、もう二度と会えないかもしれない。  せめて、自分の本当の姿くらいは教えた方がいいのではないか。  しかし、他者の目もある。  そんな時に容易に自分の本当の姿を教えることは自分自身の危険にも繋がるのではないか。  心の中をそんな葛藤が渦巻いて行く。 「どうかしましたか?」  そんな心情が表情にも出ていたのか、心配そうな表情で♀WIZが覗き込んだ。  淫徒プリは、覚悟を決めた。 「『人間は一人で死んで行くわけではない』……これは師と仰いでいた人が良く言っていたものです。ですから、間違いありません。私は、あなたの旦那さまに師事して頂いていたことがあります」 「あの人の弟子……?」  そう言葉にしながら淫徒プリは地面の小枝を取って地面に文字を書き始めた。  文字に気がついた♀WIZは、その文字を黙ったまま静かに読んで行く。  曰く、自分は本当は男であること。  曰く、油断を誘うために女装をしていること。 「ええ、他の方には黙っていてくださいね」 「どうして、私には言うのですか? 最後まで黙っていればいいのに」 「私は師のように正義や慈愛に生きることはできませんが、せめて関わりになった人は守りたいと思っていますよ」  少し迷った後、淫徒プリは地面の文字を続けた。  私の仲間だった、アルケミスト♀には気をつけるよう。  彼女は、アサクロの劇毒を所持しているにもかかわらず、それを誰にも言わず1人で隠し持っていたから。  美しいだけに、棘は鋭く人を傷つける。 「不思議な巡りあわせで……これが最期になるかもしれないから、気をつけて」 「……きれいな花には毒があるですね」  ♀WIZの言葉を聞くと、淫徒プリは地面の文字を蹴り、消し去った。 <♀商人> 現在地:D-6 所持品:店売りサーベル、乳鉢いっぱい、カート、100万はくだらないゼニー 容 姿:金髪ツインテール(カプラWと同じ) 備 考:割と戦闘型 メマーナイトあり? ♂セージに少し特別な感情が……?    ♀WIZ・♂シーフ・♂セージ・淫徒プリと同行→朝を待って♂セージ・淫徒プリと同行 <淫徒プリ> 現在地:D-6(丘の木立) 所持品:女装用変身セット一式 未開封青箱 容 姿:女性プリーストの姿(csf:4h0l0b2) 美人 備 考:策略家。Int>Dexの支援型 ♀WIZに話したことで少し楽になる    ♀WIZ・♂シーフ・♀商人・♂セージと同行→朝を待って♀商人・♂セージと同行 <♂セージ> 現在地:D-6(丘の木立) 所持品:ソードブレイカー 容 姿:マジデフォ黒髪 スキル:ファイアーウォール ファイアーボルト ソウルストライク ファイアーボール 備 考:FCAS―サマルトリア型 ちょっと風変わり? GMジョーカーの弟疑惑    ♀WIZ・♂シーフ・♀商人・淫徒プリと同行→朝を待って♀商人・淫徒プリと同行 <♂シーフ> 現在地:D-6(丘の木立) 所持品:多めの食料 容 姿:栗毛(紫) 備 考:ハイディング所持 盗作ローグ志望でちょっと頭が良い    ♀WIZ・♀商人・♂セージ・淫徒プリと同行→朝を待って♀Wizと同行 <♀WIZ> 現在地:D-6(丘の木立) 所持品:クローキングマフラー ロザリオ(カードは刺さっていない) 案内要員の鞄(DCカタール入) 島の秘密を書いた聖書 口紅 容 姿:WIZデフォの銀色 備 考:LV99のAGIWIZ GMに復讐    淫徒プリ・♂セージ・♂シーフ・♀商人と同行→朝を待って♂シーフと同行 状 態:容態安定。ただし全身に傷跡が残る。HPはようやく緑っぽく ---- | [[戻る>2-241]] | [[目次>第二回目次3]] | [[進む>2-243]] |

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