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生きよう、折れた剣を杖にして」(2005/11/03 (木) 17:25:27) の最新版変更点

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147(Ver NG) 生きよう、折れた剣を杖にして ----  拝啓父上様、母上様。そして兄上に妹様。  お元気ですか?僕は元気です。でも、これが皆様方に宛てる最後の手紙になりそうです。  ああ、こんな書き出しから始まっているのに何ですが、心配は決してなさらないで下さい、と記します。  例え、道の半ばで転んだとしても、きっと僕は立ち上がり、再び歩き出しますから  約束を、交わしました。そして傍らには共に歩く、仲間が。騎士子さんが居ます。  だから──  俺は、涙を拭って立ち上がる。  そして、頭上を見上げた。  二度目の夕暮れが訪れた空は、金色に染まっている。  そうさ、今は聖典のソレじゃないんだ。  例え沈んでも──何度だって、何度だって暗い黄昏と冷たい夜を乗り越えて。  又、日は上るじゃないか。  諦める事はとっくに捨てた。甘くある事だって、捨て去った。  俺は、諦めない。諦めてやるものか。  空を見上げて、誓う。  ハティーさえも退けて、何度でも上る日に賭けて誓う。  俺は、俺達は。 「絶対に生き残ろう。絶対に生きて帰ろう」  その為なら、泥だって啜ってやる。  道は、示された。  後は、その上を二人歩いていこう。  手にした、折れた剣を杖にして。 ---- | [[目次]] | [[147]].関連話 |

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