バトルROワイアル@Wiki 105


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105.どいつも、こいつも


「どいつも、こいつも、どいつも、こいつも…」

彼、♂剣士は既に闇に覆われた森の中を歩いていた。
このキリングフィールドを一人で歩く彼の脳裏をよぎるのは、初めて出会った♀アーチャーであり、♀商人であった。まるで、自分を馬鹿にするかのように姿をくらませた彼女たちの顔を思い浮かべると、はらわたが煮えくり返るようだ。本来、冒険者の花形である剣士の僕を馬鹿にするなんて決して許しはしない。次に見えた時には必ず殺さなくてはならない。
そういえば、あのドッペルゲンガーも気に食わない。エリートである僕のことをまるで雑魚を見るかのように見下して、その上路傍の石のように無視するとは…所詮は魔物の王だ。あれも殺さなくてはならない。
そして、間接的に♂剣士を助けたはずのプリーストにも彼の殺意は向く。姿をあらわさずに辻だけをするなどこのエリートである僕に対する態度ではない。そんな性根の腐った聖職者などには、神に代わって僕が天罰を下さなくてはならない。


「どいつも、こいつも、どいつも、こいつも…」




彼は、彼のことを馬鹿にした兄弟のことを考えていた。
兄は騎士団に詰めている。最近は若い剣士の恋人ができたらしく、始終いちゃいちゃするばかりでなく、褥を共にしているというではないか。
弟はゲフェンダンジョンによく赴く。色狂いのアイツは、目を血走らせ狂犬さながらによだれをたらしながら一次職やなりたての二次職を追い回している。
一方彼は、時計塔に篭っていた。うわっついた噂一つなく、ただ時計塔で日々を過ごしていた。
以前、時計塔地下で兄弟にであったとき、言われたことがある。

「この真性ひきこもり」

兄弟は少しは外に出ろということを言いたかったのだろうが、彼はただ引きこもりと言われたことが無性に悔しかった。それ以来、彼は兄弟をいつか見返してやると心に誓ったのである。
彼の名はエクスキューショナー。時計塔にのみ存在を許された不遇の魔剣である。

と、黒い十字架のように大地に突き立つ彼の目の前には、暗い妄想に顔をほころばせて歩く♂剣士の姿があった。

そして、暗い妄想に顔をほころばせて歩く♂剣士の目の前には、いつの間にか黒い十字架のような剣が大地に突き立っていた。

一人と一振りの間に沸き起こるのは、敵愾心でも恐怖でもなく、同族に排斥されたもの同士の奇妙な共感と胸の高鳴り。
「ウホッ!いい魔剣(剣士)… 殺 ら な い か ?」


<♂剣士 SUN値0(発狂) エクスキューショナー獲得>
<魔剣エクスキューショナー 特別枠参加 所持品なし>
以降、一人と一振りは手に手を取り合って愛の逃避行、違うマーダーとして行動

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