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108.魔剣と剣士と狐


「あーーーーーもう!!」
ガンッと木を蹴ったのは森を歩いてた月夜花。
どうやらなかなかDOPに会えなくてイラついているのだ。
「どうしてDOPはボクを見つけてくれないんだー!」
月夜花は見つけやすくするために自分の気を放出していた。
力を封じられていてもそれぐらいはできる。
「う~ん…もうちょっと探そう…」
もう一度歩き出そうとしたその時・・・。
(……殺気!?)
月夜花はとっさに身をかわした。
ザグッ
月夜花がいた所に剣がささった。
「あ・・・君は剣士クン!?」
そこにいたのは木の上で月夜花を見下ろす♂剣士だった。
「危ないじゃないか!当たったらどうするんだよー!」
プンスカ怒る月夜花を見下ろしていた剣士はニヤリと笑いこう言った。
「「当てるつもりだったのさ」」
「え…?今声が重なってたような…?」
月夜花が一瞬疑問に思ったその時、彼女の足元にあった剣が動きだした。
「♂剣士!最初の獲物だ」
ソレは魔剣エクスキューショナーだった。
「うん!いいな!月夜花もDOP同様殺そう!」
それを聞いた月夜花は驚いた。
「エ…?うそ…?冗談だよね…?」
「冗談?お前は魔物だろ?魔物は殺さないと…」
その言葉を聞いた月夜花は怒りの表情をみせた。
「君…ボクの事好きだって言ったよね?ボクを見るためだけにFDの奥によく来たよね?いつかは友達になりたいって言ったよね?」
「そうだよ、でも・・・・」
すでに木から降りている剣士は魔剣エクスキューショナーを持った。
「人間がいいな…しかも僕の強さを認めてくれるようなアコライトがね…」
―もう、あの時の頃の剣士クンじゃないな。
そう思った月夜花は戦闘態勢にはいった。
「魔剣エクスキューショナー!ボクは君を倒す!」


<月夜花 ♂剣士と遭遇>

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