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114.あの日の君


チリリーン
チリリーン
「ん?この音は・・・?」
フェィヨンダンジョンの奥深く…。
彼、♂剣士はそこに来ていた。
「ヤツか…」
剣士は身構えた。そう、月夜花が現れたのだ。
「ウフフフフ……また来たんだね?」
岩の上に座って、月夜花は剣士を見下ろした。
「月夜花!今日こそはっ!」
剣士は構えた。
「今日こそは僕と友達になってもらうぞ!!」
クスッと月夜花は笑った。
「いいよvただし…ボクに勝てたらだけどね」
彼女のウインクで戦いは始まった。
もちろん、剣士のボロ負けだ。
「ダメダメだね…そんなんじゃあボク、君のトモダチになれないなあ」
「うう~…今度は負けないぞ!」
そう言って剣士はよろよろと帰っていった。
「ウフフvいつでも待ってるから、そして…いつかトモダチになろうね」

「死ねよ!」
剣士はエクスキューショナーを月夜花に振り下ろした。
月夜花はギリギリでそれをかわす。
「覚えてるか月夜花?あのときはよくも僕を見下ろしたな!
前もこの僕をコケにした…」
剣士は完全に狂っていた。月夜花以外、周りが見えていなかった。
「!!」
突然、月夜花の動きが止まった。

―今だ!
剣士は月夜花に向かって突撃した。
「剣士クン動いちゃダメエエエエエエエエ!!」
「僕に命令するなあああああああああ!!」
その時だった…。爆音―……。
「があ…」
剣士は爆発の中…肉片と化した…。エクスキューショナーとともに…。
死因は簡単…剣士が振り回していた武器は周りの木々を裂いて、砕いていた。
その形の変わった木の枝に首輪がひっかかっていた。
それが原因で外れて爆発したのだった。
月夜花はそれに気づいたが、剣士はまったく気づいていなかった。
「……剣士クン…どうして…どうしてこんな事に……」
剣士の体を失った腕を抱きかかえ、月夜花は涙を流した。
「説得すれば…分かってくれると思ってた…」


<♂剣士、魔剣エクスキューショナー死亡>
<残り26名>

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