バトルROワイアル@Wiki

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151.定時報告4


「あ~ら♀ハンタさんてば、3人もまとめて殺したのねっ♪
 ♀騎士さんも瀕死みたいだし、うん上出来上出来☆ 合格よ~♪」

報告に目を通すと、GM秋菜は甲高く笑った。
豪奢な玉座に深く腰を埋めたまま膝下をばたつかせる。
そんな秋菜を、報告を携えてきた男はただ無表情に見つめた。
二人は性別の違いを除いて、同じデザインの白い制服を纏っている。
違いは男の首に巻かれた金属の質感を持つ首輪。

GM秋菜はゲームを始めるに当たって、数名のGMをスタッフとして共に拉致していた。
彼らの役割は、先に♀ローグに命を奪われた♂GMのように死体の生死を確認する外勤と、
GM秋菜の周辺で彼女の世話をしたり、首輪から送られてくる情報を整理する内勤に分けられた。
彼らはどちらも等しく首輪によって管理されていた。更に後者は精神改竄を行われ、
ゲーム参加者の首輪から発信される情報を正確にまとめ上げ管理する機械に成り果てていた。
ゆえに後者の首輪は保険のようなものであったし、爆発の規模もGM秋菜の身に被害が及ばぬよう
前者の数十分の一に押さえられていた。

「ご苦労さま☆ これからも♀騎士さんとDOPさんの監視をお願いね~♪」

GM秋菜は男を下がらせると、手元の水晶球を模した装置を操作した。
目の前の鏡にルーンミッドガルド全土の地図と、各参加者を示す赤い印が浮かび上がる。
GM秋菜はアルデバラン南方に印が集中しているのに気付いた。

「あらぁ・・・ここだけまっかっかになっちゃってる~、えーと・・・♂ローグさんと、♀セージさんと・・・全部で7人ですかぁ。
 全員まだ殺害数0の悪い子ちゃんばかりだしっ! う~ん、良くないですねぇ。
 それに♀セージさんたちは確かこっちに向かってたはずなのに、ど~してわざわざ北に戻っちゃったんでしょう~?
 まさか時計塔を目指してるなんてことないですよねぇ。秋菜心配だなぁ・・・」

GM秋菜は左人差し指を口元に添えて、うーんとかわいらしく小首をかしげた。
その時、壁にかけられている時計から鳩が飛び出した。
定時報告30分前だ。

GM秋菜はパチリと指を鳴らした。

「よーし、めんどくさいからここ禁止区域にしちゃおっと♪
ついでに霧を発生させて、なかなか抜けられないようにしちゃおうかな~♪
みんなが必死に逃げるところを秋菜に見せてくださいっ☆」





30分後、いつも通りの場違いな音楽に合わせて、4回目の定時報告が放送された。
死者は♂マジ、♂ノービス、悪魔プリ、♀アルケミ、♀BS、ペコペコ管理兵、ペコペコ管理兵、♂アコ、♀ハンタの8名。
禁止区域は

廃鉱周辺
モロク―フェイヨン間南の橋周辺
ゴブリン村
エルダーウィローの森
アルデバラン南

の5箇所であった。


<残り16名>

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