バトルROワイアル@Wiki

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142.短距離ランナーと長距離ランナー


切れ間無い鋼のぶつかり合う音に♀ローグは恍惚の表情を浮かべる。
「良い、あんたとても良いよぉぉぉぉぉぉ」
砂かけや石投げは難なく回避されサプライズアタックやバックスタブを繰り出そうにもハイディングする暇すら無く、明らかに♀ローグが不利であった。
それにも関わらず♀ローグは笑っていた。
「楽しいっ楽しいよ!この感覚初めてだよ!」
何故こんな生き方を知らなかったのだろうか、知っていたならばうんざりしたつまらない毎日を送らずに済んだというのに。
狙いの甘い切り返しを的確に見切り弾き返し逆に攻勢に出る。
「あはははは、どうしたの、さっきから黙ってるけど。あんたは楽しくないの?」
興奮状態にあった♀ローグは気がついていなかった、彼女が攻めに回ってからまったく鋼のぶつかり合う音がしなくなったのを。
両手をだらりと下げ細やかなステップだけで剣撃を避けている♀アサシンに
「楽しくなんてないわ、殺し合いなんて私にとってはすでに日常だもの…」
ここに至って殺しの中で生きて来た者とそうでない者の差が生まれた。
無論、さきほどの悪魔プリとの戦いの疲れや負傷の影響もあるだろうが。
「殺し合いなんて本当はつまらないわよ、今のあんたは……恋の病に浮かされてる初心な小娘みたいなもんよ」
そして致命的な一撃が♀ローグを襲った。
「あ?…ああああああ」
振るわれたTCJは得物を持つ利き腕の親指だけを切り落とした
「その手でしばらく頭を冷やしたら?……それでも考えが変わらないようなら」
冷徹な殺人マシーンとしての表情を崩さず♀アサシンは言葉を繋ぐ
「まず私を殺しに来なさいよ。今度は痛くないように殺してあげる」

<♀ローグ 親指消失により握力低下>
<♀アサシン 移動開始 備考:マーダーキラーに行動方針を変更>

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