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いただきますの後

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匿名ユーザー

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いただきますの後


「あ!こっちのお姉ちゃん目醒ましたよー」
私の顔を覗き込んでいたのはノービスの少女だった、この子はたしか最初にGM秋菜に殺された…
そこまで考えて、私も死んでしまったはずだったことを思い出した
「やれやれ、君もこちら側に来てしまうとはな」
聞き覚えのある声がノービスの少女の後ろからする
「まぁ少年がまだ来てないことは幸いだが」
「♀剣士さん!?ここはいったい、それに貴女も私も死んだはずじゃ……」
それにこのノービスの少女も…いや、それだけじゃない、ここに居る人達は皆……
「君も知っているはずさ、GMが不始末をした時よく使う手段をね」
「そんな!?それじゃあまるっきり…」
茶番ではないか
「茶番どころの騒ぎではないぞ、時が巻き戻ったところで記憶が消えることはない」
だから、とある方向指を指した
「こいつーーーーー泣かす!絶対泣かす!!」
「♀シーフちゃんストップ!ストーーーーーップ!」
「ふーん、私はなんにも悪くないですよぅ」
「…ごめんなさいごめんなさいごめんなさぃ…………」
ついさっきまで一緒にいた4人だ
「心の傷や憎悪は時が戻っても残り続ける、それに……」
と、また違う方向を指差す
そこには……
「あああああ……」
あの♂アサシンだった、その目は焦点が定まらず宙を向いていた
「変わってしまったモノは元には戻らない、あれも奴にとっては娯楽なのさ……せめて彼だけは変わらずにいてほしいものだがな」
この人はこんな所でまで彼のことを心配している
「大丈夫ですよ。あの手紙を読めば彼ならきっと…」
「ん?読んだのか!?あれを」
「ええ、彼はまだ読んでいないみたいでしたが、こっそりと読ませていただきました」
珍しくうろたえる彼女が面白くて私は柄にもなく意地悪な口調になるのが自分でも判った
「あれじゃぁまるでラブレターですよ?」
「ま、待て!そんな内容じゃなかったはずだ!」
私たち二人のやり取りにギャラリーが増えていく
とりあえずゲームが終わるまでの待ち時間は暇しなくてよさそうだ
自分の意外な一面に驚きつつもこんなことを考えていた


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