086.この二人、やりすぎだと思います・・・
お父さん、お母さん、それに兄上に妹。お元気ですか
僕は元気です、運も上向いてきたみたいで友達も出来ました
色々とワケアリな人達ばかりですが
そしてさらにワケアリな人が一向に加わりそうです
「あ、あの…」
「……」
いくら尋ねても返事はありません
彼女らは端から見れば女の子に膝枕してもらっている男、いつもならこのバカップルに火炎瓶でも投げつけたい光景ですが
状況がそれとは違います、なにしろ今は非日常の極みともいえる状況だからです
「こう言ってはなんですがその人死んd」(ガッ)
「或閲wwwwwデリカシーwwww無いwwwwイクナイwwwwwww」
アコライト君はいい奴ですがすぐ手が出るのが欠点だと思います。あと逆毛だし
「殺すなら殺せ……殺す気が無いなら放っておいて…」
この二人に何があったのかは判りません、ただ彼女の身体以上に心がボロボロなのは見てとれます
するとさっきから興味もなさそうに見ていた深淵さん(彼女から身の上を聞いたときはびっくりしました)が彼女に近寄ります
ええ、とっても嫌な予感がするのは気のせいであってほしいです
パァン!
願った矢先にやってくれるとは流石です
「貴公、そのようなことで本当にその男が喜ぶとでも思っているのか?」
ええ、深淵さんの言いたいことはよく判ります
「本当にその男のことを想うならば意地でも生き残る、そうではないのか?」
ええ、言ってることは正しいです
「運命とは抗い得ぬ流れではない、何故戦おうとせん…」
だけど、それが出来るのは一握りの強い人だけなんですよ
大半の人間はそう割り切れるほど強くはないんです
「うはwwwwwwちょっとやり杉wwwww」
ヒール!!
「俺様wwwwwやさCwwwwwww」
アコライト君はもうちょっと空気を読むべきだと思います まる
<♂アコライト♂アルケミ深淵の騎士子♀騎士 遭遇>
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