バトルROワイアル@Wiki

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♂ローグの治療が終わると、アラームは安心してこてんと、その場に寝ころんでしまった。

♂ローグにも休憩が必要なので、その場で♂ローグ、バドスケ、アラームの三人は一休みする事にした。

一息つく♂ローグ、バドスケも木によっかかって座って休んでいる。

「……よう、お前アラームの知り合いか?」

♂ローグの言葉にバドスケは♂ローグを見る。

「ああ、時計塔で一緒だった。お前が今までアラームを守っていてくれたのか?」

どちらも、今更な内容である。が、確認せずにはいられない。

「成り行きでそーなっちまっただけだ」

成り行きの一言だけでここまでの傷を負ったというのは、少し無理がある。

バドスケは久しぶりに心が温かくなった気がした。

「……アラームを守ってくれて、ありがとう」

「だから成り行きだって言ってんだろ」

バドスケは静かな寝息を立てるアラームを見る。

「アラームはさ、優しい子なんだ。いつも一生懸命で明るくて……」

ぶっきらぼうに言う♂ローグ。

「知ってるよ」

「だからさ、そんなアラームがこんな所に来させられて…

…どれだけ辛い思いしてるかって考えるだけで俺は……」

「……。」

「でもさ、久しぶりに会ったアラームはいつもと変わらないアラームのままで『私は元気でしたよ』って言ってさ……」

目頭を押さえるバドスケ。

「ありがとな、お前……アラームの心もきちっと守っててくれたんだな……ありがとな……」

寝っ転がったままバドスケから顔を逸らす♂ローグ。

「礼ならあの♀アーチャーと今は別行動してる♀クルセと小バフォにでも言え。俺は何もしちゃいねえ」

バドスケは♂ローグを見る。

「……バーカ。んな傷だらけの体でそれ言っても説得力なんてねえよ」

「うっせえ!」

♂ローグ、バドスケ、アラームの三人はプロンテラ目指して南下していく。

周辺を探したが、♀アーチャーの姿は見つからず。♂ローグの

「セージの所行ったか、次の目的地に先行ったかのどっちかだろ」

という言葉に、ローグ達の目的地であるチュンリム湖を目指す事にした。

エンペリウムのある場所の内、ヴァルキリーレルムとルイーナの二カ所は既に通行不可となっている。

となると、今ローグ達の中でここに手を出せるのは小バフォのみである。

ブリトニアにはセージ達が向かっている、ならばローグ達は残るチュンリム湖が担当となる。

アラームはにこにこしながら、バドスケから旅の話を聞いている。

♂ローグはむすーっと黙ったままだ。

『あのローグも仕留めた事だし、残るマーダーは……俺が知る限りじゃクソ墨だけか。捕まるなよ♀アーチャー』

無駄に豪勢なプロンテラ城を見上げながら、♂ローグはそんな事を考えていた。



<♂ローグ、所持品:ツルギ、 スティレット>

<アラーム、所持品:大小青箱>

<バドスケ、マンドリン、アラーム仮面 アリスの大小青箱>

<現在位置:プロンテラ北、プロンテラ城直前>


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