バトルROワイアル@Wiki

197

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197.再会のために


♀ローグが足早に去って行くのを見届け、一息ついて手の怪我を治療していたところ
忌々しい黄ばみ文字…もとい、GMからの定時放送が流れた。
子バフォと一緒に放送を聞いていた♀アーチャーは、思わずその場に凍り付く。
あの胸くそ悪い声に読み上げられた名前は、一体どういう意味をもつんだったか?
不器用な♀クルセ、聡明そうだった♀WIZ、どちらも自分より遥かに頼もしいはずの
二次職が、まさか…まさか、死んでしまったなんて。
そして何より、一番驚いたことは♀ローグの死亡報告がされたことだった。

「あいつが死んだ?つまり…この先にとんでもない化け物が居るってこと?」
「その可能性が大きいのだろうな。奴はプロンテラに入ったものの、何か
不都合があって行き先を変更、西に向かったが強敵が居て殺されてしまった…」
とんでもない化け物…その形容から想像される人物には心当たりがある。
あの、常軌を逸したオーラを放つ♂BS。奴もまだ生きているのだ。
そして、もし予想通りこの先にあの化け物がいるのならば、自分達には万に一つも勝ち目はない。

「どうしよう、とにかく、ここから離れたほうがいいわよね」
♀ローグを殺した相手が、こちらに向かってこないとも限らない。
「うむ。♂ローグ殿はまだ存命だ。早々に合流しなくては」
「そう、そうね。…あいつは、♂ローグは、まだ生きてるんだよね」
クルセの死に動揺を隠せないアーチャーを見て、『それに』と子バフォが地面に文字を書く。
『♀クルセ殿、♀WIZ殿両名も、死んでしまったとは限らない』
え、と声を上げる♀アーチャーを手で制して、子バフォは続ける。
『彼女らは首輪解除のために動いているはず。
元々クルセ殿が触媒を所持していたこともあるし、2人は解除に成功したのかもしれん。
自由になったものが生きていては不都合があるので、GMを欺くために死亡したことにしているのかもしれんぞ』
子バフォの言葉に、♀アーチャーの顔がみるみる明るくなる。それはもう、ぱあっという擬音まで聞こえてきそうなほどに。
隠された怪力の持ち主である彼女は、感極まって子バフォを絞め殺さんばかりの勢いで抱きしめた。
「子バフォ、あんたって…!」
「苦しい!♀アーチャー殿!」
絞殺、いや圧殺されそうになりながらも、少女が希望をもてたようでよかった、と安心する。
そう思いつつも、しかし子バフォはもう一つの疑念は明かさなかった。
……触媒は3つ、今の話での解除者は2人。計算が合わないが、一つは失敗したのだろうか?
いいや、GMに気取られないよう首輪を外すには、失敗などありえてはならない。
そして世界がそれほど優しいものではないことを、人より遥かに長く生きた彼は知っている。

気を取り直した2人は、地図を広げる。そうなれば、ここはやはりプロンテラに向かうべきだろう。
当初からの目的でもあるし、禁止区域から考えてもここから北に向かう意味はない。
「じゃぁ…プロに入るためには、こっちから回ったほうが懸命かしらね」
しばらく思案した後、つい、と♀アーチャーの指が地図上をすべる。
それは、プロンテラに東から迂回して入るルート。
北側、つまりここからプロンテラに入って、何故か慌てて出てきた♀ローグ。
何があったのかは知らないが、北には何かあるのだろう。
♂ローグ達がいたのかとも思ったが、♀ローグが引き返してきたのは入ってからすぐ。
つまりは獲物ではなく、彼女が引き返すほどの脅威があったと考えるのが自然だ。
そこで西から迂回したのだろうが、その結果が死だ。あの女が禁止区域で爆死するなんて
間抜けな死に方はしないだろうから、西側にはまず間違いなく強敵がいるのだろう。
そうすると、残るルートは東からの迂回路しかない。
そこにあるのは迷いの森。自然が作った、天然の迷宮だ。
それこそは、おそらく♀ローグが迂回路を西にとることにした理由。
「迷いの森…我らが棲み処には及ばぬとはいえ、この森も相当に入り組んだ造りときく。
無事に抜けられるであろうか?」
珍しく弱気な子バフォに、♀アーチャーは不敵に笑ってみせた。
「あたしに任せて。伊達に弓使いやってない。
フェイヨンを出てからは、ここが私の狩場だったんだから」


[不惑の目PT] 現在地→プロ北(prt_field01)から迷いの森、プロ東を通りプロを目指す

♀アチャ
(所持品:グレイトボウ、矢、小青箱)
(現在地:プロ北(prt_field01)
(備考:実は怪力?!
   手の怪我は泉の水で治療、あと1時間くらいで治る
   ♀ローグは死んだと思っている)

バフォJr
(所持品:小青箱1個(♂ローグから渡された)、クレンセントサイダー(Jrサイズ)
(現在位置:プロ北(prt_field01)
(備考:ローグに合流する。
   その後でセージ達に『要』と『アルデバラン』についての情報を伝える
   ♀アーチャーには、ヴァルキリーレルムの話はしていない(ややこしいから)
   ♀ローグは死んだと思っている)


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