バトルROワイアル@Wiki 2-029


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029.うつつかまぼろしか


周囲を木々に囲まれた林の中。

「あなた……私も、ついにここに来ました」

オーラをまとった♀WIZが足元にロザリオを置き、左手の薬指にはめられた指輪にくちづけしてつぶやいた。
所持品は全て没収されたが、はずすことのできない祝福された結婚指輪だけは残っていた。
しかし、この指輪にはもう本来の効果はない。

夫であるプリーストは、前回のBRでGMジョーカーに殺されたから。
夫は戒律破りの殴りプリーストだった。
それでも、不正が嫌いで自分の身よりも他人を案じ、殴りである以外はプリーストとして申し分ない性格だった。
自分のようなAGIWIZを拾ってくれたのも、きっと最初は優しさからだったのかもしれない。
……そう、その性格。
それが災いしたのだろう。
BR法にも前面を切って反対していたために、ゲームへ送られてしまった。
そして……開始直後に、真っ先にジョーカーに反抗して殴りかかり、バルムンクで真二つにされた。
一瞬の出来事だったそうだ。

「私は、あなたのカタキをうちます……だから、見守っていて下さいね」

♀モンクが飛び掛ったときにも自分も、それに続きたかったが周囲を巻き込むことを考えて必死で抑えた。
……敵は、GMただ一人……他者を殺したくはない。

「この首輪は……絶対はずせるはず。そのためには……仲間を探さなくては」

♀WIZは幼いころからある悪夢を見ていた。

その夢は。
現実味がないのになぜか生々しく、あまりにも凄惨で悲劇的だった。

夢の中では自分はGMで。
ミッドガルドそっくりの箱庭を作り、そこでBR法のごとく殺し合いをさせていた。
愛する人を下僕のように使い、苦しませていた。
強制暗示に精神改造。そして肉体改造と、人為的に殺人者を作り、疑心暗鬼を募らせる。
人々が、自分の思うままに殺し合いをするのを笑みを浮かべて自分は見ているのだ。

しかし、それも長くは続かない。
人々が枷をはずし、逆襲してきたから。

放たれるGX、突き刺さる短剣。
バリスタからの強烈な矢の一撃……。
そして、消える意思。

「きっと、あの夢のように……できるはずだわ」

死ぬことは怖くない。
愛しい人のもとへ行く事ができるから。
でも、ただでは死なない。
この馬鹿げたゲームを破壊してから……

<♀WIZ 現在位置 G4 所持品ロザリオ(カードは刺さっていない) 青箱(未開封) 外見特徴-WIZデフォの銀色。備考-LV99のAGIWIZ>


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