031 ボーイミーツガール
「ハアハア・・・・・・あたいとしたことが・・・・・・」
左腕の出血は服の切れ端で縛って血を止めているが
それにしても血が流れすぎた。
左腕の出血は服の切れ端で縛って血を止めているが
それにしても血が流れすぎた。
「あの♀マジ!絶対に許さないんだから!」
隠れていた♀マジにいきなりコールドボルトを撃たれ
追いかけるも見失った。
隠れていた♀マジにいきなりコールドボルトを撃たれ
追いかけるも見失った。
「はは、接近戦なら誰にも負け・・・・・・ないの・・・・・・に」
彼女は製造BSではなく戦闘BSであった。
鍛えられた技の数々は参加者でも上位ランクに食い込むであろう。
だが・・・・・・
その技を発揮する前にリタイアを向かえることになってしまうだろう。
このままでは。
彼女は製造BSではなく戦闘BSであった。
鍛えられた技の数々は参加者でも上位ランクに食い込むであろう。
だが・・・・・・
その技を発揮する前にリタイアを向かえることになってしまうだろう。
このままでは。
「う・・・・・・目がクラクラしてきた・・・・・・どうしよう・・・・・・」
目の前に小屋を見つけ、そこに転がり込むようにして入った。
そして大の字になりハアハア・・・・・・と荒い息を整える。
目の前に小屋を見つけ、そこに転がり込むようにして入った。
そして大の字になりハアハア・・・・・・と荒い息を整える。
「どうせあたいが死んでも誰にも見向きされないだろうねぇ・・・・・・」
ならばここで野たれ死ぬのもいいだろう。
製造じゃなければBSではない!という親父に反抗して
勘当同然で家を飛び出して以来、数々の季節が過ぎた。
あたいが死んでも悲しんでくれる家族もいやしない・・・・・・。
そう絶望しかけた時、キィーと小屋のドアが開く音がした。
ならばここで野たれ死ぬのもいいだろう。
製造じゃなければBSではない!という親父に反抗して
勘当同然で家を飛び出して以来、数々の季節が過ぎた。
あたいが死んでも悲しんでくれる家族もいやしない・・・・・・。
そう絶望しかけた時、キィーと小屋のドアが開く音がした。
「!!!!誰!」
思わずスティレットを取り出しそちらに差し向けた。
青箱から出て使えそうなのはこれぐらいであった。
後はほお紅が出てきた。
ほお紅なんて恥ずかしくてつけられないわよ!
青箱から出て使えそうなのはこれぐらいであった。
後はほお紅が出てきた。
ほお紅なんて恥ずかしくてつけられないわよ!
絶望したはずなのに本能で反応する♀BS。
そこにはなんと無言の巨漢が立っていた。
こちらをじっと見ている。
顔は超強面で身の丈2mは超えているだろう。
そこにはなんと無言の巨漢が立っていた。
こちらをじっと見ている。
顔は超強面で身の丈2mは超えているだろう。
「ハ・・・・・・大の男が動けないあたいをどうするってのかい?!」
これはだめだ。
男を見た瞬間にそう悟った。
こちらは負傷した上に狭い小屋の中だ。
一方的に殺されるだけであろう。
ち、ちくしょう恥ずかしいがしょうがない。
男を見た瞬間にそう悟った。
こちらは負傷した上に狭い小屋の中だ。
一方的に殺されるだけであろう。
ち、ちくしょう恥ずかしいがしょうがない。
「ホラ、私を犯す前に楽しんでいかないかい?」
そう言うと♀BSはスティレットを投げ捨て上着を脱いで胸をはだけさせた。
犯されている一瞬の隙にこいつを出し抜こう。
この状況ではそれしかないと思ったからだ。
犯されている一瞬の隙にこいつを出し抜こう。
この状況ではそれしかないと思ったからだ。
しかし・・・・・・
「お、おでは、わ、わるいやつじゃないんだな」
そう変な言葉を発するとそいつは私に近づき手を負傷していた場所にかざすと
「ひーる」
と唱えた。
「あ、あんたもしかしてスパノビ・・・・・・?」
ヒールが使える上に可愛らしいカートを引いていたのだ。
「お、おでそういうの、わ、わからない、あたま、わるいから・・・・・・」
「え・・・・・・あんたもしかして職業のこともなんもしらないわけ・・・・・・?」
「うん・・・・・・おでただずっとふぁぶるかってたらえらいひとにめいわくだから
てんしょくさせてやるからとっととでてけっていわれたんだ」
てんしょくさせてやるからとっととでてけっていわれたんだ」
「その偉い人ってもしかして初心者修練場のレオとかって言わないよね?」
「あ、おもいだした、たしかそんななまえだった」
呆れた・・・・・・どうやらこいつは何もしらずに初心者修練場でずっとふぁぶるを
叩き、レオに叩き出されるまで続けていたのだ。
そしてスパノビになったということは何年ファブルを叩いたのか計算するのも
怖くなった。
叩き、レオに叩き出されるまで続けていたのだ。
そしてスパノビになったということは何年ファブルを叩いたのか計算するのも
怖くなった。
「お、おで・・・・・・あたまわるいからなにしていいかわからない・・・・・・おねがい、
つれていって・・・・・・」
つれていって・・・・・・」
そう言うとそいつはおろおろと懇願した。
「ハア・・・・・・まあ、旅は道連れ、世は情けと言うしねぇ~。ま、いっか。
あたいについておいで!ただしボスと呼びな!あんたは子分なんだからね!」
あたいについておいで!ただしボスと呼びな!あんたは子分なんだからね!」
本音はこいつを利用したいというのもあったがこんな強面じゃ
あたい以外のやつに出会ったら問答無用で即、殺されそうだから
なんだかそれは可哀想な気がしたからだ。
あたい以外のやつに出会ったら問答無用で即、殺されそうだから
なんだかそれは可哀想な気がしたからだ。
「お、お、おでがんばる、あ、ありがとう、ぼ、ぼ、ぼず!」
ボスの発音間違いが面白くて思わずぷっと噴出してしまった。
なんだか自分よりでっかい子供の母親になった気分だ。
そうだ。いいこと思いついた。
なんだか自分よりでっかい子供の母親になった気分だ。
そうだ。いいこと思いついた。
「ほら、ちょっとこれをつけてみなよ」
そう言ってほお紅をスパノビの頬にくっつけた。
「お、おおお、うれしい!」
そうそいつは感謝の意を表したが私はただ笑い転げるのみであった。
強面にほお紅が妙にミスマッチしてすごく面白かったからだ。
強面にほお紅が妙にミスマッチしてすごく面白かったからだ。
「お、おでか、かわ、いいかな?」
「ちょ、もうやめて・・・・・・」
ひいひいと息をするとそいつがカートに青箱が入っているのを見つけた。
そして子分はどうやら青箱を開けることも知らなかったらしく代わりに開けたら
ツーハンドアックスとガードがでてきた。
そして子分はどうやら青箱を開けることも知らなかったらしく代わりに開けたら
ツーハンドアックスとガードがでてきた。
私はツーハンドアックスを装備するとスティレットとガードを子分に渡した。
こうして私と奇妙な子分の物語が幕を開けた。
「おらぁ!行くよ!」
「は、はい、ぼず!」
<♂スパノビ ♀BS 現在位置 F-3 ♀BS所持:ツーハンドアックス
♂スパノビ所持:スティレット ガード ほお紅 外見特徴-スパノビ:超強面だが頭が悪い。カートあり。 ♀BS:ボス、筋肉娘、カートはない。 ♀マジ 現在位置 F-3付近 所持品・・・不明 備考・・・コールドボルト習得済>
<残り47名>
戻る | 目次 | 進む |