バトルROワイアル@Wiki 2-069


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069 もう一人の道化


「ってことは俺っちの前に二人も手にかけたってことでゲスか・・・・・・そりゃぁ許せねーでゲスなぁ・・・・・・」
詩人は軽く言葉のジャブを繰り出すと同時に横っ飛びをする。
すぐさま、詩人が居た場所に二本の矢がほぼ同時に撃ちこまれる。

「悪いですけどその気持ち悪い喋り方を聞いているだけで吐き気をもよおしますわ。
失礼ですが今時、そんな口調で興味を引ける女は馬鹿だけですわよ?」
私は軽く先制攻撃をしかけるとともに先程のジャブのお返しにとストレートを打ち返す。

「いやぁぃやぁぃゃぁ、麗しきのカプラ嬢グラリス殿は何故ここまで堕ちたのか?
俺っちはむしろそれに興味があるのでさぁ!」
放ったストレートをカウンターで返されしかも核心を衝かれた私は不機嫌を隠すかのように矢を返す。
こいつの言葉とやり合うのは心が乱れるだけだ。黙殺しなければ。

「それにあれでゲスよ?巷では俺っちのファンクラブもあるほど俺っちは実は大モテなんでさぁ」
嘘つきね。
思わず私は笑った。

「おっと、俺っちは確かに真実じゃないことも言うかもしれないが、嘘つきじゃないでゲスよ」
!?
一瞬息が止まりそうになった。

「それではなんだというのです?」
まるで私の心を読んだかのような発言に思わず問い返してしまった。

「吟遊詩人でさぁ。詩人の嘘は神様もお許しになられるんだ。だろ?そうだろ?」
「何が言いたいのよ・・・・・・?」
段々と軍役時代の言葉遣いに戻りつつある。
平静さを失くしつつあるという良くない兆候だ。

「いつも怜悧な眼鏡をかけクールビューティーながらも誠実で優しいってのが貴女みたいな
キャラクターの定石だと思ってたのでさぁ・・・・・・残念でゲスよ・・・・・・しょぼーん」
「・・・・・・」
ひたすら矢を返すことに集中するが奴の敏捷性と言ったら猿並みだ。
横っ飛びを繰り返し全然命中しない。
心がまた掻き乱され始めた。

「俺っちとしては貴女のその心の氷を溶かしてみたいでゲスよ。おっと!」
間一髪で猿が一気に距離を詰め寄った私の鋭い斬撃を横っ飛びで避ける。
うるさい!うるさい!うるさい!
完全に心が乱された。
砂漠の砂嵐に襲われたオアシスのように。

「やめろって言ってるのよ!クソッたれ!!人の心を穿り返すってのは下衆のやることだわ!」
こいつはGMジョーカーと一緒だ。
ひたすら私の心をささくれ立たせる。

「おお、そいつぁうまいねぇ!ゲスゲス口調の下衆でゲスか!?」
うざい。
私の中で何かが爆発した。
怒りを燃料として体を加速させ
必殺の間合いまで詰め寄り横っ飛びではかわせない回転切りをはなつ。
しかしそいつは大きく跳んだ。


後ろに。


「しつこい男と口うるさい男は嫌われるって教わらなかったのかしら?!」
続けざまにさらに踏み込み下段からの逆袈裟切りをはなつ。
今度は後ろ飛びではかわせまい。
だが今度はそいつはまたもや横っ飛びでかわす。
追い打ちの矢も当たらない。
ひょいひょいとバック転をしまた距離をとられた。

「いい加減にしてほしいわね!逃げてばかりいて!貴方それでも男なの!?」
業を煮やした私は今度は腰溜めにバスタードソードを
構え突っ込んでいく。変幻自在の型でどう逃げようが斬るつもりであった。
そして態勢を崩したあいつにとどめをさすのは連弩の毒矢。
至近距離で脳髄にうちこんでやる。

しかしなんとあいつは逆に向こうから走ってきた。
馬鹿な???!何を考えている?!
軍修練では習わなかった事態に一瞬の思考停止に陥った
私が判断に迷っているとあいつは急に沈み込んだ。

「足元がお留守でゲスよ・・・・・・あ~らよっと」

「!?」
天と地がひっくり返る。
スライディングタックルからの
カニバサミで引き倒されそいつはすぐさま
私の上に騎乗位になり片手で私の両手を封じ込み
右手に持ったバリスタを私の喉に突きつけた。
矢の冷たい感触が私をゾッとさせた。
そして両手なのに相手の片手の力にびくともしない。
並みの弓手の力ではない。

「ハア・・・・・・ハア・・・・・・貴方一体何者なの・・・・・・?」

「ただの詩人でさぁ・・・・・・って言っても信じないでしょうが。ちょいと俺っちの身の上話でも
話しましょうかねぇ・・・・・・」
そう言って詩人は私の顔の間近に顔を近づけてきた。
相手の吐息が触れるぐらいの距離。
私は思わず嫌悪と共に顔を逸らした。

「あんたみたいな女だったよ。俺の妹は・・・・・・外はガチガチの鎧で固めて
心にもしっかり鍵をかけてやがった・・・・・・」
ガツンと私は鎧の上からバリスタの柄で小突かれた。
急にそいつの口調が真面目な口調に変化した。
興味を持ちそいつの顔を恐る恐る再び覗きこむと思わずドキッとした。
詩人の瞳がそれまでのふざけた瞳ではなく
憂いと後悔とその他の何かを含んだ感情で彩られていた。
そしてきっとその瞳は私を見つめてはいない。
どこか私を通り越した遥か遠くを見つめている。
にやけ面では無くこの凛々しい顔なら美男子中の美男子に入るであろう。

「俺の妹は俺とは血が繋がっていなかった・・・・・・」
長い長い道化の話が始まった。

<グラリス>
位置:F3
容姿:カプラ=グラリス
所持:所持品-TBlバスタードソード 連弩(?毒矢と矢を半々装填)普通の矢筒 ?毒の矢十数本
案内要員の鞄(DCカタール入り)メイルオブブリーディング
備考:武装が大幅に強化されたことにより心理的油断が生じている。

<バード 持ち物 バリスタ 羽帽子 普通の矢筒
状態:妹の復讐の為に殺人者と主催者へ憎しみを抱く。
位置:F-3>


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