バトルROワイアル@Wiki 2-117


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118.花【二日目早朝】


今日もつき合わせちゃってごめんね。

あぁ、彼女の声が聞こえる。

私はまだ半人前だけど……お祈りだけは忘れたことがないんだ。

そう言う彼女の笑顔はとても清らかで。

いつか……立派なプリースト様になれるといいんだけど。

大丈夫、君なら慣れるさ。その清らかな笑顔を持つ君なら。

あは、でも君と一緒ならきっと出来そうな気がするよ。

そう、君の笑顔は人に安らぎを与えるんだ。

なんでだろ……君といると、安心する……。

なのに何故―

天の神様、どうか今この私の願いを聞き届けてください―

何故君が―

私の心の中にいる全ての人物をどうかお救いください―

どうして君が―

そして……どうか彼の願いをかなえ―

そんな奴に殺されなければならない―


彼は朝日が出る少し前に目覚めた。
鞄の中から食料を出し軽く食事を取り、腰に挿していたシミターを抜きさる。
暫く眺めた後、鞘をベルトから外すとシミターを収めゆっくりと前傾姿勢になる。
そして剣を抜いて、切って、また鞘に収める。
また剣を抜いて、切って、鞘に収める。
幾度となく剣を抜いて、切って、鞘に収める。
彼は剣を抜いて、切って、鞘に収めながら考える。

(今俺のいる場所は島の最西端から少し南にそれた位置)

剣を抜いて、切って、鞘に収める。

(ここにくるまでに出会ったのは♀ローグ、そして♀アコのたった二人)

剣を抜いて、切って、鞘に収める。

(わずか二人……か。♀ローグは死に……♀アコは生死不明……か)

剣を抜いて、切って、鞘に収める。

(何故だ……何故俺は確実なる止めを刺さなかった……)

剣を抜いて、切って、鞘に収める。

(まだ……甘い、か……)

剣を抜き、両手で持ち、目の前にある小枝に向かって剣を振るう。
スパッという心地よい音の後甲高い爆発音が響いた。

(この性質はおよそ理解した……。一定の規則性もなく完全なまでのランダム)

(これを当てにする事はできない……が、相手に悟られていなければ十分に効果はある)

彼は剣を鞘に収めると足元に生えていた花を摘み始めた。
全部で8輪、夜の定時放送で自分が殺した♀ローグを除いた人数と同じ数。
彼はその花を崖から海に向かって放ると、また剣を抜いて、切って、鞘に戻した。
その一閃で花は全てパラリとわかれるとそのまま海へと落ちていった。
彼の、彼なりの死者への手向け、何故そうするのかは彼以外の誰も知りえない。
彼は花が見えなくなるのを見届けるとゆっくりと北東に向かって歩き出した。

(この上のエリアは禁止区域……そこから西は恐らく崖だろう……)

(ならば脱出する方向は東へ取る……はずだ、恐らくだが……)

死神はゆっくりと島の中心部へと向かっていった。


<♂クルセ>
位置:D-8→D-7を避けるようにしながら北東に移動中
所持品:s2ブレストシミター(亀将軍挿し)
外見:csm:4j0h70g2

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