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NG2-29

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NG.旅は道連れ世は情け[二日目夕方]


何時になったら止むんだろうな。雨宿りは早く切り上げたいところだけど……。
シトシトと降る雨を木の木陰から見上げていた♂ハンターは視線を地上に戻した。

俺は一体何がしたいのだろうか…。
♀アーチャーを見つけたらどうする?ジルタスを殺した相手と出会ったら?
♂ハンターは頭を左右に強く振った。
今はそんなことを考えている場合じゃない。考えても答えは出ない物だ。

とは言え───

この雨では人を探すのは難しい。
足跡は消えているだろうし、仮に近くまで近づけたとしても
雨音で追跡は難しくなる。
また、雨の中では相手も警戒しているだろう。
気配を絶っていたと勘違いされて戦闘になるのは避けたい所だった。

雨宿りを続けるしかないか。
♂ハンターは再び空を仰いだ。

こんな雨の中を何かが飛んでる?
よく目を凝らしてみるとどうやら鳥の様だ。
「あれは……ファルコンか……?どうしてこんなところに。」

♂ハンターがファルコンはゆっくりと空を旋回しながら降下して
丁度、♂ハンターの雨宿りしている木の枝に着地した。
大きく体を揺すり体にまとわりついた水をはじき飛ばす。
雨を逃れてやって来たのだろうか。

♂ハンターが鷹の様子を眺めていると、
ファルコンは始めて気が付いたかのように♂ハンターに目線を向けた。
鷹と狩人の視線が交錯する。

♂ハンターは何となくその鷹の目を見ておかしくなってしまった。
どこか俺と同じ雰囲気がするなコイツ。
「お前も……何かを探してるのか?」

鷹は答えなかったが、どこか賢そうな瞳をハンターから離さなかった。
「俺は、探してるんだ。女の子をね。
 大切な人なのかどうかはまだ分からない。」

一旦言葉を区切り繋げる。まるで自分の意志を確かめるかの様に。
「でも、守りたいんだ。守って上げたい人なんだ。」
♂ハンターは顔が自然と火照るのを感じ慌てた。

「はっ…お前に話してもしょうがないか……。」
視線を地上に下ろす。俺も精神的に参ってるのかもな。

突然、♂ハンターの右肩が力強く握りしめられる。
何事かと思い右肩を見ると先ほどの鷹が肩に止まっていた。
「なんだ……餌なら持ってないぞ。」

怪訝な表情でいる♂ハンターの頭を、ファルコンがコツリとつつく。
「いたた!、何するんだ!」

こつこつこつこつ!
「痛てっなんだ!いたたた!」

ようやく突くのが収まったので鷹の方を見ると、
まるでこの馬鹿が!と言わんばかりのすました顔で遠くを見つめていた。
「───人を探すのを手伝ってくれるのか?」

鷹は答えない。しかし、一瞬だけこちらに向けた鷹の目がこう言っている様に思えた。
(似たもの同士だろ?)


<ふぁる>
現在地:F-6
所持品:+2バイタルシュールドボウ[3]、リボンのヘアバンド>
スキル:ブリッツビート スチールクロウ>
備考:なんだかんだいいながら♀ハンターが心配で堪らない。ツンデレ?GM側の拠点を発見するも重要視せず無視>
   気まぐれで♂ハンターと同行。

<♂ハンター>
現在地:F-6
所持品:アーバレスト、ナイフ、プリンセスナイフ、大量の矢
外見:マジデフォ金髪
備考:極度の不幸体質 D-A二極ハンタ
状態:麻痺からそれなりに回復(本調子ではない) ミストレスと、ジルタスを殺したモンクを探すために動く。
   ふぁると行動を共にする。



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