バトルROワイアル@Wiki 210


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210.よりよい首輪の外し方


「どうしたものかな…」
もう直ぐ訪れるだろう夜明けまでに、彼女には一つ考えなければならない事があった。
自分の首に嵌った首輪を弄ぶ。つまりは、そういう訳だ。
この首輪を、一体どうやって秋菜に知られず外すか。

考えてみれば、意外に難しい話だ。
♀クルセイダーの時の様に──とはいかないだろう。
首輪越しのラジオドラマの脚本を少し考えて、♀セージは首を横に振った。
人数が少しばかり多すぎる。
第一、あの時だって確実に、こちらの思惑通りであったかは判らないのだ。
もし、位置までも特定できるなら、時間をかければこのトリックを暴かれるやもしれない。

♀セージは、首輪の爆破の原理については、それなりに理解が進みつつあった。
だが、肝心の根本的な仕組みについてはまだ理解が足らないのが実情であった。
例えば、この首輪が一体何処までの情報を秋菜側に吐き出しているのか。
声は漏れている、と考えた方が無難。
それを無視してこちらの計画が漏れてしまえば、全てが水泡に帰してしまうかもしれない。
爆破機能。無理に外すか、或いは秋菜の恣意でこの首輪は爆発する。
そして生死判定…これも確実だ。恐らくは、首の血液の脈拍か何かを測定しているのだろう。
位置を特定する発信機は…どうだろうか。
前述した三つについては、これまでのゲームの進行と管理側の都合でほぼ確定だろう。
だが、後者については…
「ん…?」
考えを纏めている最中にほんの僅か、引っかかりを感じる。
自分は、何か一つ見落としをしているのではないか?
少し、考えてみる。
そう。生きている者が首輪を外したならば、首輪は爆発する。
ならば、死者が外した首輪はどうだろうか?
……少しはなれた場所に転がっているであろう、♀ローグの死体の事を思い出す。
そして、真っ先にすべきであったのに、今の今まで忘れていた事も思い出す。
矢張り、自分も疲れていたのだろう。

既に夜は更けている。だが、焚き火でもすれば筆談自体は可能だ。
そうだ。戦闘に立ちあった者からの情報か欲しい。
あの場での生き残り。♂ローグか、黒い鎧の騎士か、それとも詩人か。
…♂ローグか。あの場で、一番冷静に証言が出来るとすれば彼だろう。
怪我の後に無理をさせる事になるが…致し方ない。

決断の後の行動は直ぐだった。
歩き出すと、間も無く煙草くゆらせている♂ローグを発見する。
その隣には、♀クルセイダー。こちらは、看病に疲れ切ったのか、身を丸めて眠っている。
♀セージに気づいたらしいローグが、顔をこちらに向けたのが判る。煙草の先の赤色が、闇の中で動いたからだ。
「よぉ、姐さん。何の用だい。まさか夜這いって訳じゃねーだろ?」
「………そうだ。少し、聞きたい事があってな」
相変わらず軽薄なローグに面食らいながらも、用件を切り出す。
ああ、と頷くと、傷が痛むのか、はたまた煙草を吸いすぎたのか彼はよろよろと立ち上がった。
♀セージの後に続いて、少し離れた場所まで歩く。
火の明かりや音で、寝ている人を起さない為の配慮だ。
「火を起す。薪を集めるのを手伝ってくれ」
そうとだけセージが言うと、ローグは手早く辺りを探り始める。
セージも又、彼の後に続いた。
ややあって、持ちにくそうに両手一杯に薪を抱えた♂ローグ。
そして、♀セージも戻ってきた。
一本の薪を踏み砕いた木屑を焚き付けに♂ローグが火打石を打ち、ささやかな炎が闇夜に灯る。
「で、一体何だ?」
「ああ。だが…」
♀セージは、懐に手を遣ると記帳とペンを取り出してローグに示した。
『秋菜に聞かれると不味いからな』
そして、筆談でそう続ける。
『成程な、判った。で、聞きたい事ってな?』
『プロ南での戦闘の詳細だ』
『どうして、んな事を?』
『少し引っ掛かる事があってな。首輪の事もある。ゴタゴタ続きで忘れていたが…事態を一度整理しておきたい』
成程、と顔相応の字を書いていた♂ローグが頷く。
『先ず、殺人者と死亡者の状況を教えて欲しい』
『殺人者の方は、♀ローグと♂BS…ま、こっちは姐さんも知ってるか。それから、死んだのは…』
言葉を区切った♂ローグの貌が、一瞬曇る。
『アラーム、♀アーチャー、子バフォ、それから♂BS、♀ローグ…これは俺も後から知ったんだが、♂アルケミ。以上だな』
『そうか…』
ほんの一日前までは、ああも元気にはしゃいでいた人が、今はもう死んでしまっている。
アルデバラン前での出来事を思い出し今更ながら、酷い虚脱感が♀セージに這い上がってくる。
…余りにも唐突過ぎて、今まで現実味を帯びて感じられなかったのかもしれない。
溜息を一つ。
『…随分、死んだのだな』
『そうだな』
♂ローグは、短く、そうとだけ答えた。
『死んだ人達の中で、何か気になる事は無かったか?』
♀セージは、早々に後ろ向きの話題を切り上げ、質問を続ける。
『♀ローグ』
『♀ローグ…何か覚えている事が?』
『反魂の札って知ってるか?』
生きている者を死んでいる者に。死んでいる者を生きている者に変える──
平たく言えば、使用者をアンデットに変える札だ。
『ああ。だか、それがどうかしたのか?』
『♀ローグは、そいつを使ってアンデットになってた。それから、首輪を外してたな』
思わず♀セージは手にしたペンを取り落としそうになった。
『何だと…? 首輪は、青ジェムを使ってしか外せない筈だぞ!?』
『まぁまぁ、落ち着いてくれ姐さん。俺の推測だが、♀ローグの奴が首輪を外せたのは多分…』
殴り書きにペンを走らせた♀セージを宥める様に♂ローグが続ける。
ピン、と彼は自分の首に嵌った首輪を指で弾いた。
『こいつは、一度死んじまった奴から外しても、爆発しないんだろうな。
覚えてるだろ?最初、ノビが秋菜にぶった切られた時だ。あん時も、首輪は真っ二つだったのに爆発しなかった。
反魂の札で一度死んじまったから、♀ローグの奴にはこの首輪が外せたんだろ』
成程。♀セージは、♂ローグの推理に頷いた。
確かに言われてみればその通りで、最初の部屋で、真っ二つに切られたにも関わらず、♀ノービスの首輪は爆発しなかった。
自分達は、当初から真っ向からの首輪外しを考えていたから、この可能性は見落としていた訳だ。
死んだならば爆発しない。ならば、既に死んだ者から首輪を外しても爆発はしない訳だ。
それから、自分は首の血液が生死判定の基準ではないか、と考えたがそれも間違いらしい。
人体における心臓は、基本的に首を刎ねられても少しの時間は血液を送り続ける、と言う話を聞きかじったことがある。
頭蓋を断ち割られた時点で生死判定が作動しなければ、♀セージも秋菜や他の参加者諸共爆死していただろう。
正直、その原理は全く予想がつかないが、重要なのは致命的な一撃を受けた瞬間に生死判定が作動する、という事。
『そうそう。俺からも質問して構わねぇか?』
『ん…ああ』
『♀クルセから、あんたが首輪を外せるって事だけは聞かされたんだが…そいつぁ、一体どうするんだ?』
ああ、それから難しい話は勘弁な、出来るだけ噛み砕いて頼む、と続けたローグにセージは答える。
思考を中断して、質問に答える事にした。
『そうだな…考え方自体はそんなに難しい訳ではない。
先ず、この首輪は呪物な訳だが、そもそも呪物とは、それ自体で一つのベクトル…つまりは力の方向性だな…を持っている訳だ。
只、呪いというののそれは面白い事に所謂一般的な力学の言う様なベクトルと違って、極めて大まかで同じベクトルに親和性を持つんだ。
まぁ、判りやすく言うとそれらは属性武器の属性の様なもの、と考えてもらっていい。
それらの方向は、主に運勢、状態異常を含んだ身体…我々が普通に言う呪いやこの首輪はこれだな。
そして精神、今後新しいベクトルが発見されるかも知れないが今は、この三つに分かれている。
強さの違いはあっても、同じ方向性の呪いならば、その呪いの反発が少なくてすむ訳だ。
但し、便宜的にベクトルと呼んではいるが各方向性の位置は完全に正反対ではないから、呪い同士で打ち消しあう事は出来ない』
『良くわかんねーけど…要は、ファイアーボルトが火4の相手にゃ全く通用しねぇのと同じ事か?』
『その程度の理解でも十分。ここからは詳しく話すと長くなるから多少省略するが…
呪物、というのにも色々あってね。例えば、触れた者に被害しか齎さない物もあれば、
普段は切れ味なりなんなりで封じられた物品に力を貸している物もある。
今重要なのは後者の方で、幸いにも村正が手に入っている。偶然ではあるが…僥倖に感謝したい気分だ』
他に代表的な物は魔剣一般だな。最も極普通の武器でも第三者に呪物にされる事はあるが、と♀セージは続けた。
『で、その呪物がどうかしたのか?』
『ああ。後者の様に普段は呪いを発揮しないような物なら、我々はそれを通して他の呪物に親和する…言い換えれば介入する事が出来る。
呪いは確かに掛かっているが普段それは発揮されない。その点を突くわけだ。
勿論、先程言ったベクトルが同じである事、というのが大前提だがな。
同じベクトル同士なら方向がずれる事も無いし、普通は牙を向かない呪いであるなら解除の際にこちらが使う呪物の呪いも受けない。
その性質を利用して、首輪の呪いとの橋渡しにする訳だ。まぁ、ここから先は呪い、というより魔術学やプリーストの領域だがね』
『…それじゃ青ジェムが必要じゃねーじゃねーかよ』
「まだ話の途中だ。人の話は最後まで聞け」
憮然とした顔でへいへい、と言って真っ黒になっていく記帳を見つめるローグにセージは何故か得意顔で更に続ける。
『青ジェムが必要になってくるのはここからだ。
幾ら介入の際の橋渡しになるとはいっても、首輪側の呪い自体は健在だからな。
そのままだと、首輪に込められた爆発という呪いがそのまま解呪する人間に流れ込んできて、爆発してしまう。
ジェム類は、本来魔術において、魔術が実世界に現れる際、必要以上の負担が掛かる術の反動を保護する役割を負う。
ああ、ついでに言っておくと魔術…魔法だな。
これは、我々が今現在いる世界とは別の世界に先ず現れ、それを元に実行される訳だ。
術の負担は、その側で起こった現象が、実世界でどれだけの情報量になるか…つまり、どれだけ実現が難しいかによって決定される。
正確に言えば、奇跡なんてプリーストが呼ぶ魔術は、
現実に現れる際何らかの場所を経由しているらしいのだが、そのあたりはまだまだ研究不足なのが実情だな。
例えばストームガストなんかだと──』
『…何か話が、えっらく横道にずれてるのは俺の気のせいか?』

ごほん、と♀セージは一度咳払いをする。
『あー、すまない。兎も角、呪物による呪い、と言うのは、早い話が魔術行使の過剰反動と同じでね。
呪詛返し、なんて言葉があるがあれは全く別の代物だな。
この辺りは、お前なら魔導師ギルドから追放された様な輩が、稀に暗殺目的で呪物を作成したりする事があるらしいから解ると思う。
本当は青ジェムに関しても色々と面白い話はあるが──つまりは、その呪いを肩代わりする役割で青ジェムが必要になる
ただ正直、私はエンペリウムが青ジェムと同様の効果がある、と言われた時不信に思った。
我々が知っているそれは、単にギルド結成の為の道具だったからな。
ここに来る道すがら試しに幾らか実験をしてみたんだが…驚いた事に、少しも問題が無くてな。
見た目が少し違うから特殊な精製が必要なのかもしれないが…新しい発見だ。
ひょっとすると、ジェムは成分として幾らかエンペリウムを含有しているのかもしれないな』
『青ジェムやエンペに呪いを流し込む、って訳か』
『その通り。只、流し込む際の手順は魔術に通じている者かプリーストでなければ無理だ。
前者は魔術を行使する手順で、後者は奇跡を行使する手順でそれぞれ呪物を介して呪いを流し込む回路を精製できる』
『OK、つまり…
1.呪物というのは、属性と同じく大まかな方向に分かれているが、同じ方向性であれば反発を受けずに介入できる。
2.介入した後は、俺達が持ってる村正を通じて魔術や奇跡を使える人間がジェムに受け流す事が出来る。
3.俺達が手に入れたエンペリウムは何故かジェムと同じ役割を果たす事が出来る…って訳か?』
『大まかにはその通りだな。顔に似合わず物分りがいいじゃないか』
『………うるせぇよ、放っとけ』
ふぅ、と喋り終えた♀セージが一度息を付く。
「…と、いけないな。肝心の事を忘れていた」
「学者先生だからなぁ、あんた」
「少し学んだ者は少々衒学臭く、多く学んだものは多分に衒学臭い…私もまだまだだよ」
♂ローグの皮肉に、苦笑して返す。
ぱちり、と火花が弾けた。
『…ともかく、その首輪外しを全員分どうやって終えるかで少々悩んでいてな。
首輪の見落としていた点は判ったが、結局やらなければならない事は変わらなかった。
これだけの人数がいるとなると、一人づつ悠長に外していたのでは秋菜に感づかれるかもしれない』
「一人づつ消していって、しかも感づかれない完全犯罪が思いつかねぇ、って訳か」
ローグの言葉に、頷く。
「余り不信感を煽る訳にもいかない。知恵を貸してくれないか?」
「ったく…ローグ相手にその話題は洒落にならんぜ? オイ」
「…確かにな。誰かに見られていないといいのだが」
言われてみれば、確かに傍目からは悪巧みをしている様に見えなくもないだろう。
と言うよりも、むしろそのようにしか見えまい。
少し離れた位置を選択したのは正解だった。
「俺なら、まず信頼できる奴と共謀して一人づつ誘い出すな。
一人でやるにゃキツいし、どうせ、もう誰も疑いはしないだろ。
数は俺と姐さんを除外すれば五人。あと一人、♂プリの奴は安全策として、言い包めて引き込んでおくべきだと思う。
奴に勝手に動かれちゃ、計画が台無しになるかもしれねぇしな。ま、姐さんならイケるだろ」
「成程…信頼を逆手にとる訳だな?」
「その通り。俺は元々嫌われもんだしな。ってか…あんたも意外とイケる口じゃねぇか。俺らの側に転進してみねぇか?」
へっへっへ、と厭らしい笑みを♂ローグは浮かべてみせる。
「世辞はいらない。方針はそれでいいが、具体的にはどうする?」
「そうだな…先ずは、深淵の騎士子だな。さっき、一人で離れてったから他の連中には気づかれないだろ。
心理的に参ってるだろうし、やるなら今のうちだ。
それに、♂プリーストの件を終えた後でも十分行って戻ってこれる。
ゴトは時間との勝負だが…ま、トリック考えねぇでいいだけ気が楽だ」
そこで一旦言葉を区切って、紙とペンを取る。
『俺はその間に♀クルセをふん縛ってでも勝手に動けないようにしとくよ。
あいつぁ、正義感強いし、皆を引っ張る資質もある。放っとくと、事がやりづらくなるかもしれねぇ』
「ふむ」
♀セージが頷く
「んで、その後はバドスケだな。奴は俺やアンタを完璧に、疑い用もなく信用はし切れねぇだろうし。
最後まで残しとくと、ひょっとすると錯乱するかもしれねぇ。死にもの狂いで襲い掛かられちゃたまんねぇよ」
「最後に残すのは、♂アーチャーか」
「一次職だしな。バドスケよりゃ始末が楽だろ。多分」
「…多分とはいい加減な奴だな」
「こういうのには幾らか運って奴も絡んでくるのさ。それに博打は嫌いじゃねーんでね」
「私は嫌いだ。それに運任せとは感心しないな」
「へっ、面白いのによ。損してるぜ? っと、煙草吸っても構わねぇか?」
「ああ」
胸元を探って、♂ローグは一本煙草を抜き出す。
焚き火に翳して火をつけると、旨そうに紫煙を吸い込んだ。
「んで、その後にプリーストを始末する、と。それで終わりだ」
言って、紙を取った。
『んで、最後に残すのは俺にしてくれ。あんたじゃ、秋菜の前に立った時困るだろ。
それから、あの糞女に言ってやりたい事もあるしな。ま、首輪外しのシナリオはこんなもんだな…っと』
何か思いついたかの様な様子をローグは見せる。
『最後に、今までの話が嘘っぽくならねぇ様に演技をするから付き合ってくれ。
──それからな。これは全部演技だぞ。絶対そうだぞ。間違っても勘違いするな。
勘違いしたら、俺は絶対切れるからな。悪党だから何するか判ったもんじゃねーぞ。そりゃもう情け容赦なく。
つーか、全力で埋める。穴掘って埋めて土被せてやるからな。忘れんじゃねーぞ』
『演技…? 判ったが、何だ?』
『俺に言わせる気かよ…とにかく、それっぽい台詞返してくれりゃそれでいいから』
何故か酷く動揺しているらしく殴り書きで益々読みにくくなった文字に、♀セージは眉を潜める。
しかし、一方のローグは立ち上がると、一度咳払いをして♀セージの方に向き直った。
「…よぉ、俺が何だって、ここまでしてアンタに協力してやるか、判るか?」
「いや? 知らないが」
「俺が、アンタに惚れちまったからだよ」
「…は?」
思わず、酷く間抜けな答えを♀セージは返す。
続いて、腹筋が引き攣り、笑いがこみ上げてくる。
♂ローグの顔は、酷く気まずそう、かつ疲れ切ってる癖に、その声だけは甘く囁くようで。
率直に感想を述べるなら表情と言葉がアンバランス極まりない上に、全く♂ローグに似合っていない。
噴出しそうになるのを必死でこらえながら、セージは答えを探した。
「…成程。それで私の為なら死ねる、と?」
「ああ」
「本気か?」
「本気だ」
「一目惚れ、という奴か?」
「悪いかよ。 出会った時からだぜ、セニョリータ」
必死で笑いを堪える♀セージを尻目に、ローグは努めて声のトーンを変えない。
いや、彼の表情は諦観という絶望に彩られているのだけれど。
「いいや、悪くない、悪くないぞ…ふふ」
「本当なら今すぐ押し倒しちまいてぇぐれぇだが…それだけの時間なら最後にあるだろ」
「そうだな。全てが終わったら、先に地獄で待っていてくれ。私もいずれ逝く」
「ああ」
「…くっくく」
『……頼むから。笑わないでくれっての』
演技は終わって火も消えて。
その場には不機嫌そうに煙草をふかす♂ローグと、腹を抱えて、必死で笑い出すのを堪える♀セージだけが残された。

──箱庭の夜明けは、もう近い。


<♀セージ 他PTメンバーから少し離れた場所 他変化無し>
<♂ローグ 同上>

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