バトルROワイアル@Wiki 2-245


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245.真面目である不幸[3日目早朝]

トン・トン・トトント・トントントン

不規則なステップを踏む音が朝方の冷たい空気に響く。
そしてそれに合わせる鼻歌も。

show you show me san-dan-syo♪
醤油 de ご賞味 ren-da-syo♪

リズミカルでありながら不規則な節。
韻を踏んだ…と言うよりはむしろ駄洒落じみた歌詞。
同時に繰り出される鋭い拳の連撃とはイメージにいささかギャップがあった。

「むー」
近くで丸まって寝ていた女性が身じろぎした。
途端にステップを踏む男――♂モンクの動きがぴたりと止まる。
彼は足音を忍ばせて戻り、まじめな顔で彼女に語りかけた。

「…お休み・ゆっくり・羊を・カウント・one・two・three and half」
「ハーフって何だよ」

後ろからツッコミが入る。
習慣で日が昇ると同時に目覚めた♂ハンターだった。

「halfは・半分・0.5」
「いや、意味は分かってるけどさ。それより起こしたくないなら踊るのやめられないか?」

答える合間にもくいっ、くいっ、と体を動かす♂モンクを呆れ顔で見ながら言った。
自分の意志では止められないと聞いてはいても、起き抜けに見ると少々鬱陶しい。

「No-no・ダンスィン・俺っち・修練・new・ステップ・new・リズム・now」
「リズムとステップの練習って。本格的にダンサーにでもなる気か」
「Boooooooo」

否定と思われる声を上げて♂モンクはぶんがぶんがと頭を振る。
当人ももどかしいのだろうが、やられる方としては馬鹿にされてるような気がしてくる。
真面目にやれと怒りたくなるのを♂ハンタはこらえた。

「…踊ってるのではなくて、変わってしまったリズムで戦うための訓練をしている。という意味なのだと思います」

眠そうに答えたのは♀騎士だった。
横になったまま顔だけを上げ、ほとんど開いていない眼と眉を二本の平行線のようにして2人を見る。
ふぁふ。
彼女の口からあくびが漏れた。

「Cool」
「…相変わらず凄い通訳力だね。でももう少し寝てていいよ。♂プリ起こすには少し手間取りそうだし」

大口を開けて泥のように眠る♂プリを見下ろす。
よほど疲れていたのか、夜中にいびきを止めるため何度か鼻をつまんだのに起きなかった。

「食べ物の匂いさせれば起きるかな」
「残って・you・まだまだ・food・聞いて・ナイナイ・水っぽいze」
「まだ食べる物残ってたのか、言わないなんて水っぽい…ええと水くさいな。だそうです」
「保存食は食べ切ったよ。鳥でも捕ってこようかってことさ」
「その必要はねえ」

匂いをさせるまでもなく、食事の話に反応してそれまで寝ていた男がのっそり起きあがる。

「マズい干し肉でよけりゃ食い切れねえほど持ってるぜ」
「whaaaaaaaaaaat?」
「なんだってー!?だそうです」
「一体どこから?」

口々に驚きの声を上げる3人に対し♂プリはあっさり言った。

「はなっから鞄に入ってた。箱だけじゃなくてメシにも当たりはずれがあるみてえだな」
「…それって何かやばくないか?」

鞄から引っぱり出された大量の干し肉の束を♂ハンターは慎重に見つめる。
1人分としては明らかに多すぎる食料を見て警戒する彼に対し、♂プリは適当に一本抜き出して囓って見せた。

「ずっと食ってるが何も起きてないぜ」
「そうですよね。疑う理由もありませんし」

そう言って♀騎士も手を伸ばす。
♂ハンターは思わず彼女を止めようとするそぶりを見せた。
野山で生活するハンターは一見食べられそうな物に含まれる毒の怖さをよく知っている。
それに狩人の常識としては「エサ=罠」なのだ。
すると彼の目前でチッチッチッと指を振り♂モンクが踊り出した。

「思うよ・me・ジョーカー・狙う・俺達・争う・if毒…」
「はい、分かりました。もういいですよ。あなたの説明じゃ余計分かりにくくなりますから」
「オ~マ~イガ~ッ」

調子よく歌い続けていたところを♀騎士の善意に遮られ、♂モンクはアフロ頭を抱えてのけぞった。
芝居じみたその仕草を見て♂プリがぼそっと言う。

「楽しそうだな」
「だね。じゃなくて」

思わず頷きつつも♂ハンターは話を元に戻した。

「♂モンクさん何だって?」
「1人だけ食べ物をたくさん持ってれば疑うのが当然です。そこに毒を仕込んでも引っ掛かる可能性は低いでしょう?それよりは何かあるんじゃないかと疑わせて内輪もめを起こすのが目的だと思う。と言いたかったみたいです」
「あ、そうか。ごめん」

自分の言動が対立を招きかねなかったことを指摘され♂ハンターは慌てて謝る。
♂プリはニヒルに笑った。(3人には獲物を見つけた狼の笑顔にしか見えなかったが)

「いいってことよ。それよりすげえな♀騎士。読心術か?」
「♂モンクさん専用ですけど」
「……」「……」

のろけのようにも聞こえる返事に♂ハンターと♂プリはそれぞれ何とも言えない表情を浮かべる。
それに気付いた♂モンクはカクカクと不審な動きを見せながら話をそらした。

「ささささておき・それは・捜す・俺達・♀アチャ・girl・知らない・か」
「アーチャーの女の子か?見てねえと思うぜ。だが…」
「だが?」

真剣な顔で考え込んだ♂プリの続きを♂ハンターはじっと待つ。
♂プリはその目をまっすぐに見返して言った。

「かわいいのか?」

思わずがっくり肩を落とす♂ハンターに代わり♀騎士が生真面目に答える。

「私は会ったことないです。でも♂ハンターさんのお姫様だそうですから、たぶん」
「けーっ、どいつもこいつも売約済みかよ。やってらんねー」
「…やめてくれ」

ようやく声が出るところまで気を取り直した♂ハンターがうめき声を上げる。
だが♂プリは吠え続ける。

「うるせー俺にも美人の彼女くれーっ!性格良くてメシ旨くて乳がでかいともっとよしっ」
「そうかい・you?・思うよ・俺は・色と形」
「♂モンクさんっ」

♂プリのたわごとに合わせて歌った♂モンクの頭が♀騎士によって後ろからはたかれる。
鳥の巣のような髪の毛がクッションになってほとんど衝撃はなかったが、彼は大げさに身もだえた。

「なぜなぜ・why・殴るの・ミー・only meeeeeeee」
「うおーっ俺も叩いてくれーっ」
「あんたら…」

収拾がつかなくなってきた聖職者2人に♂ハンターはため息を吐く。

「頼む。少しだけでいいから真面目にやってくれ」
「おおわりい。だが俺は一応マジメだぜ?こんな状況じゃ好いたの惚れたのって健康的な欲があったほうが歪まねえからな」
「どうでも・見かけは・always・俺っち・ママママジマジ大マジ」
「……あーそー」

本当に彼らと一緒にやってけるのだろうか。
♂ハンターは頬を引きつらせた。
♀騎士も基本的にお嬢様のようで、♂モンクだけならともかく♂プリの下品な発言が加わるとお手上げらしい。誰か彼を押さえられる人が居ればいいのに。
そこで彼はふと思った。

「なあ♂プリさん。あんたの仲間、探さないか」
「どうした・放置か・your princess」
「まさか。あいつを探すついでにだよ。多分だいたい同じ方向だから。それに♂セージって人ならミストレスを追い出す方法思いつくかも知れない」

♂プリがなぜ1人でいるかや仲間については昨晩の事情説明で聞いている。
多人数のPTを冷静にまとめ上げていたという♂セージなら♂プリを完封できそうだし、♀アーチャーや♂モンクの異常も何とかなるかも知れない。
その可能性に思い至ったのか♂モンクも手足の動きを止める。
少し考えて♂プリも頷いた。

「そうだな。んじゃこの辺探しながら待つか」
「え?」

こちらから探しに行くつもりだった♂ハンターは意外の声を漏らす。

「仲間も絶対こっち来るってことか?なんで?」
「何でってお前」

♂プリは説明しようとして言葉に詰まった。
♂セージ達が南と東の岬を調べに行くためにはE-6を通るしかないから。とは言えない。
言っちゃいけないことは覚えているが、理由をうまく順序立てて説明する自信もない。
困った♂プリは自分でも嘘くさいなと思うことを口走った。

「…かよわい俺様を心配して探しに来るからだよ」
「へー」「tooooo・baaaad・joooooooke」

もちろん、男たちの声は全然信じていなかった。


<♂プリースト>
現在地:E-6
所持品:修道女のヴェール(マヤパープルc挿し) でっかいゼロピ 多めの食料 マイトスタッフ
外 見:逆毛(修道女のヴェール装備のため見えない) 怖い顔
備 考:殴りプリ ♂騎士を追いかけている ♂ハンタ、♂モンク、♀騎士と遭遇、誤解から捕まる
状 態:心身の疲労はやや回復 股間を強打 疲労により方向感覚欠如(回復?)

<♂ハンター>
現在地:E-6
所持品:アーバレスト、ナイフ、プリンセスナイフ、大量の矢
外見:マジデフォ金髪
備考:極度の不幸体質 D-A二極ハンタ
状態:麻痺からそれなりに回復(本調子ではない) ミストレスと、ジルタスを殺したモンクを探すために動く。
 ♀アーチャーを救いたい

<♂モンク>
位置 :E-6
所持品:なし(黙示録・四つ葉のクローバー焼失)
外見 :アフロ(アサデフォから落雷により変更)
スキル:金剛不壊 阿修羅覇凰拳
備考 :ラッパー 諸行無常思考 楽観的 刃物で殺傷

<♀騎士>
位置 :E-6
所持品:S1シールド、錐
外見 :csf:4j0i8092 赤みを帯びた黒色の瞳
備考 :殺人に強い忌避感とPTSD。刀剣類が持てない 笑えるように

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