バトルROワイアル@Wiki

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246.みっつの遭遇(3日目早朝)

「・・・鷹の声がする」
そう言い出した♂ハンターの提案で、一行はその声の主を探す為、小さな森の中を散策していた。たとえ野生のファルコンだろうと、♂ハンターが手懐けることができれば、戦力になるだろうと踏んだからである。
「♪ま・ま・ま・待ってろYour Bird! So・幸せのBlue Bird! だって俺達(だって俺達)・Flee bird」
どうやら♀騎士はついに♂モンクのラップにハモリを入れられるまでになってしまったらしい。楽しそうな二人を横目で見ながら、♂プリーストは♂ハンターに話しかけた。
「アンタは鷹使いかい」
「いや、俺は弓専門だよ。それでもここがこういう場である以上、戦力になりそうなものはやっぱり、ね」
「だぁな。俺ァ野生のファルコンってのは見た事ねぇからどこまで頼りになんのかは解んねぇがよ。餌付けとかすんのか? どうやって懐かせんだ?」
「あんまり考えてはないんだけどさ。何とか、頑張って・・・?」
ビーストベインもファルコンマスタリーも全てマスターしてはいるものの、いまひとつ♂ハンターにも自信はなかった。普通、一般的なハンターが駆るファルコンは全て、実戦用にハンターギルドが雛の頃から育成した改良種である。即ち、野生のそれとの戦力比も、ちゃんと手懐けることができるかどうかも、♂ハンターにも解らなかった。
「♪大丈夫さ(So)、心にLoveさえあれば人も・鳥も悪魔だって・(皆)みなミナ兄弟さ・Yeah!(Yeah!)」
にこにこノリノリヒップホップカップルの能天気さも後押しして、♂プリーストが一抹の不安を覚えたその時、視界に蹲る人影が飛び込んできた。
「オイ待て、誰かいるぞ」
「・・・そこに誰かいるのか?」
人影の方も、♂プリースト達に気づいたようだった。むくりと立ち上がり、こちらに注意を払っている。朝日は昇ったとはいえ、薄暗い森の中ではその正体がよく確認できない。小声で♂プリーストが仲間に警戒を呼びかける。
「・・・オイ。この状況でひとりってのは、ゲームに乗ってる馬鹿の可能性もあるから、油断すんじゃねぇぞ」
♂モンクも口を閉じ、♂ハンターは弓を構え、じりじりと距離を詰める。人影もじりじりと後退し・・・・・・だが、ある程度まで接近したところで、♂プリーストは相手の顔をはっきりと見た。
「てめえ・・・・・・♂騎士・・・・・・・・・!」
「・・・・・・・・・!!!」
名前を呼ばれた♂騎士は、慌てたように駆け出した。
「なっ・・・待ちやがれ、オイ!」
後を追うように♂プリーストも走り出す。仕方なく、♂ハンター達も続いた。・・・しかし、今のが♂プリーストが言っていた、仲間殺しの♂騎士・・・?

「♪Ah~・・・何が何だかWhy・Why」


   *  *  *


――誰か向かって来んぜ。お仲間さんのようだが。
突然鋭くそう鳴いた相棒の言葉に、泉を経由した後、一夜を森で過ごしていた♀ハンターはぴくりと反応すると、硬い表情を作った。横で寝転びながら、精神力に負担がかからない程度のヒールで傷を癒していた♀スーパーノービスがすぐにその表情の変化に気づいて尋ねる。
「・・・何か、ありましたか?」
「人・・・、誰か、来るみたい」
「それは、敵ですか?」
「えっと・・・ハンターの人みたい。ふぁるの声に気づいて、こっちの方来たみたい」
――まだいるぜ。馬鹿みてぇな格好したプリーストの旦那に、馬鹿みてぇな事ぶつぶつ喋ってるモンクに、ひとり浮いてるぱっと見普通の騎士嬢だ。近くに他にも何人か、怖そうなのがうろうろしてるみたいだが。
「えっと・・・あと、何かおかしなプリーストさんに、何かおかしなモンクさんに、何かふつーの騎士さんみたいです。・・・あと、近くに怖そうな人が何人か」
パーティを組んでいるのならば、ましてやその中にプリーストが入っているのであれば、接触しても危険は少ないだろう。何かおかしな・・・というのが気にかかるが。だが、この一帯に人が集まってきているらしいならば、早朝の今のうちに移動が得策か。それとも♀ハンターとふぁるがいる以上、森の中の方が安全だろうか。
「・・・どうします?」
♀ハンターは緊張ゆえか、少し全身を震えさせている。
「・・・・・・まだ、怖いですか」
「ううん・・・今は、おねえちゃんも、ふぁるもいてくれてるもん」
不安と恐怖を払うように、♀ハンターはすっくと立ち上がった。
「大丈夫、もう怖くなんか」
「それは、君のファルコン・・・?」
「きゃあっぅ!?」
ずざざざっと、瞬時に♀スーパーノービスの後ろに隠れる♀ハンター。
「・・・まだちょっと、ダメみたいですね」
苦笑を浮かべながら、ぽかんとしている♂ハンター達に♀スーパーノービスが話しかける。
「ええと、はじめまして~。あなた方は見たところ、危険な人達じゃなさそう・・・ですよね?」
「そこで俺を見るんじゃねぇ」
ぶすりと♂プリーストが突っ込む。
「こいつはな、まやぱーぽーカードが刺さってんだよ。イッツァレアモノだレアモノ、って待てゴルァ、このカオは自前だそこのハンターの女ァ、生まれたての小鹿みてーにぷるぷる震えんじゃねェッ! だいたい、それ言うならこの♂モンクだって十分怪しい奴だろうがよッ」
「♪No No、怪しくないナイナイナイ......イッツミー」
「はいはいよしよし、怖くないですからねー、あの人もきっといいひとですからねー」
まくし立てた♂プリーストにさらに怯えて縮こまってしまった♀ハンターの頭を撫でながら落ち着かせようとする♀スーパーノービスに、♂プリーストはもうこの島に来てから何度目になるかわからない、嫌な予感がした。
「ったく、この島に普通な奴ぁいねぇのか・・・っと、そうだ」
空気に流されてしまいそうだった目的を取り戻し、♂プリーストは訊く。
「アンタ等、♂騎士を見なかったか? 俺が追いかけてるのはそいつで、この辺に逃げて来た筈なんだが」
「♪NightにKnightが走る走る、追うよ♂プリ・リメンバー・ミー」
「その♂騎士さんというのは、殺人者ですか?」
「・・・・・・そうだ。だが、危険な奴じゃあねぇ。・・・筈だ」
♀スーパーノービスは思案する。敵討ちか、仲間割れか。そういった、危険に飛び込んで行く可能性のある目的を持った仲間がいるのであれば、♀ハンターのことを考えてもこのパーティと組んで行動するのは少し躊躇われるかもしれない。
「・・・知らないみたいだな。ったく・・・どこ隠れやがったんだ」
「あなた方は、その♂騎士さんを追いかけてるんですか?」
「♪Yes、(B・B・B・But)皆で・生きて帰って・Love!and Peace!」
「俺はな。コイツ等は、まぁ成り行きで一緒に行動してるだけだ。俺は、ほかに仲間もいるしな」
「俺は・・・ファルコンの鳴き声がしたから。これでも一応ハンターだし、戦力に・・・なるかなと、思って」
その言葉に♀ハンターがまたびくっと反応し、♀スーパーノービスの影から♂ハンターを見つめる。その視線に気づき、♂ハンターは苦笑しながら両手を振った。
「あ、いや、君の相棒なら、俺の出る幕はないから・・・そんな、奪おうなんて考えてないから、そう警戒されても・・・なぁ」
「♪ユアセールフ・幸せのBlue Bird、俺達・愉快なFlee Bird」
「お前はちょっと黙ってやがれっ」
「なる程・・・とりあえず、皆さんはいい人そうで、安心しました」
♀スーパーノービスの言葉に、そりゃそうだとばかりに♂プリーストが、それに続いて三人が頷く。
「そうだ。俺も、探してる人がいるんだけど・・・・・・」
♂ハンターがそう切り出そうとしたその時に。
がさり。


「・・・見つけたえ」


二人のハンターは同時に息を飲み、目を見開いた。
♀スパノビは見知った危険な相手に、♂プリーストは本能的に危機を察知し、身構える。
「♪Why? Who are? you?は不安言う?(no no?)」
ラッパーとそれにハモる♀騎士に、ふぁるはやっぱりこの姉ちゃんも変だった、と場違いなことを思う。
そんな彼等の前に。
胸元で胎動する新たな命の鼓動に息を荒げつつ、♀アーチャーの姿をしたミストレスは、朝日を背にしてそこに立っていた。
「我が・・・王子様も、久方ぶりよのう」
火照った頬は、妖艶な笑みは、その姿はただ官能的に。

<♂プリースト>
現在地:E-6
所持品:修道女のヴェール(マヤパープルc挿し) でっかいゼロピ 多めの食料 マイトスタッフ
外見:逆毛(修道女のヴェール装備のため見えない) 怖い顔
備考:殴りプリ ♂騎士を発見、再び見失う ♂ハンタ、♂モンク、♀騎士と一時的に同行
状態:心身の疲労はやや回復

<♂ハンター>
現在地:E-6
所持品:アーバレスト、ナイフ、プリンセスナイフ、大量の矢
外見:マジデフォ金髪
備考:極度の不幸体質 D-A二極ハンタ ♂モンク、♀騎士、♂プリーストと一時的に同行
状態:麻痺からそれなりに回復(本調子ではない) ミストレスと遭遇。棒立ち
    ♀アーチャーを救いたい

<♂モンク>
位置:E-6
所持品:なし(黙示録・四つ葉のクローバー焼失)
外見:アフロ(アサデフォから落雷により変更)
スキル:金剛不壊 阿修羅覇凰拳
備考:ラッパー 諸行無常思考 楽観的 刃物で殺傷

<♀騎士>
位置:E-6
所持品:S1シールド、錐
外見:csf:4j0i8092 赤みを帯びた黒色の瞳
備考:殺人に強い忌避感とPTSD。刀剣類が持てない 笑えるように

<♀ハンター>
現在地:E-6
所持品:スパナ、古い紫色の箱、設置用トーキーボックス、フォーチュンソード、オリデオコンの矢筒、+2バイタルシュールドボウ[3]
スキル:ファルコンマスタリー、ブリッツビート、スチールクロウ、集中力向上、ダブルストレーピング
備考:対人恐怖症、鳥と会話が出来る、純鷹師、弓の扱いはそれなり、島にいる鳥達が味方
状態:♀スパノビを信頼、ふぁると遭遇で勇気りんりん、でも知らない人達ちょっと怖い
    ミストレスと遭遇、恐怖

<ふぁる>
現在地:E-6
所持品:リボンのヘアバンド
スキル:ブリッツビート スチールクロウ
備考:なんだかんだいいながら♀ハンターが心配で堪らない、ツンデレ?GM側の拠点を発見するも重要視せず無視、♀ハンターと遭遇

<♀スパノビ>
現在地:E-6
外見:csf:4j0610m2
所持品:S2ダマスカス、シルクリボン(無理矢理装着)、古いカード帖(本人気付いていない)
スキル:集中力向上、ニューマ、速度増加、ヒール
備考:外見とは裏腹に場数を踏んでいる(短剣型)
状態:♀ハンターの生い立ちや鳥との会話能力を知る、JTにより負傷(ちょっと回復)

<♂騎士>
現在地:E-6森の中を放浪
所持品:ツルギ、S1少女の日記、青箱1個
外 見:深い赤の瞳
状 態:痛覚を完全に失う、体力は半分ほど、個体認識異常(♂ケミ以外)正気を保ってはいるが、未だ不安定
    ♂ケミを殺してしまった心の傷から、人間を殺すことを躊躇う それでも生きたいと思う自分をあきれながらも認める。
備 考:GMの暗示に抵抗しようとするも影響中、混乱して♂ケミを殺害 体と心の異常を自覚する
    ♂ケミのところに戻りできるなら弔いたい、誤解から♀Wiz達と小競り合いの末逃走、♂プリースト達から逃走

<ミストレス>
現在地:E-6
外見 :髪は紫、長め 姿形はほぼ♀アーチャー
所持品:ミストレスの冠、カウンターダガー、(胸元に)ミストレスの卵
備考 :本来の力を取り戻すため、最後の一人になることをはっきりと目的にする。つまり他人を積極的に殺しに行くことになる。
     ♂ハンターの誘惑と♀ハンターへの報復、どちらを優先させようか? 卵はもうあと僅かで孵化

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