バトルROワイアル@Wiki 2-260


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260.分岐[3日目午前]



『今の放送どう思いますか?』
放送が終わるとすぐ淫徒プリは地面に文字を書いた。
「ふむ」
♂セージは少し考え込み、同じように地面へ書く。
『同じ質問を口でもう一度』
それを読んだ淫徒プリはさすがに意外そうな顔になった。
意図がつかめず一瞬どうするべきか迷うが、それでも要求通りにする。
「今の放送、どう思いますか?」
♂セージは何もなかったように答えた。
「うーん、まず分かったことが1つ。おそらく私たちの声は聞かれています。放送のためだけのシステムならこちらの声が混じるはずなど無いのですからね」
「…そうなりますね」
淫徒プリは♂セージの意図を悟って頷いた。
どれだけの参加者が同じ結論にたどり着いたかは分からないが、彼らにとっては難しくない推論だ。それをしなければGMに裏を勘ぐられる恐れがある。
♂セージはすでに知っていることをあえて「推測」してみせることで、他にもあれこれ♀Wizから聞いていることを隠したのだ。
ただ、もちろん問題がないわけではない。
『今後は筆談も疑われますね』
♀Wizが文字で指摘した。
♂セージの発言がなくてもジョーカーはその可能性を警戒しただろう。だがこれで「盗聴されていると知っていることをGMは知らない」というアドバンテージが消えた。
本拠地の情報と引き替えとは言え地味に痛い。
淫徒プリは厳しい顔で頷きつつ話題を進めた。
「それで本拠地の話については?」
「事実かどうかはまだ五分五分と考えるべきでしょう」
そう言いつつ♂セージは地面に『8:2』と書く。
実際には事実の可能性の方が高いと踏んでいるらしい。
「嘘かも知れないと?」
「ええ。私たちには割り込んだ声の主を特定する材料がありません。あれがGMの演技であれば、あるいは参加者だとしても誤認や嘘があれば、それ以降のGMの言葉は全て本拠を誤魔化すための嘘と言うことになります。放送を再開するまでに時間がありましたからその間にシナリオを書けましたしね」
「そんな事をしてGMに意味がありますか?」
「本拠が誰かに見つかりかけていたのなら阻止できます。それにE-5近辺で遭遇を促進できる可能性もありますね」
『ではなぜ8:2?』
淫徒プリは割合の根拠を筆談で尋ねた。
今度は♂セージも同じく文字で答える。
『本拠は禁止すれば済みます。また死者の増えている今、促進策が必要とは考えにくいです』
死者の増加はこの殺戮ゲームの進展を意味する。
彼らの知る危険人物も多数死んでいるので殺人者は一見減ったように思えるが、彼らを殺した何者かが必ず存在するのだ。
それはもっと強力で狡猾な殺人者かも知れない。
あるいは襲われた者の反撃の結果かも知れないが、その反撃した誰かが殺人を犯したことに変わりはない。
今後時間的にも空間的にも追いつめられて行けば、殺人という一線を越えた人間が次の決断に踏み切る可能性は決して無視できない。
GMとしては慌てる必要はないのだ。
「でも今までのGMの行動に比べて作為が過ぎませんか?もっと放置されていた印象があるのですけど」
♂セージが答えを書いている間、不自然な間が出来ないように♀Wizが反論を口にした。
淫徒プリへの返答を書き終えた♂セージは♀Wizへの答えを急いで考える。
とりあえずため息を吐いて時間を稼ぎ、その間に答えをひねり出した。
「そう信じたいのであればどうぞ。ですがもう忘れましたか?ついさっきまでGMに声を聞かれていることも知らなかったのですよ。彼らのやり方を分かってるつもりになるのは高慢だと思いますが」
思い切り嫌味っぽい口調で言って地面には短くひとこと。
『口論を』
するとそれまで年長者3人のやり取りになんとかついて行こうとしていた♂シーフが自分の出番だとばかりに口火を切った。
「そんな言い方ないでしょう♂セージさん!」
ほとんど反射的に♀商人が言い返す。
「何よ。♂セージさん間違ったことは言ってないでしょ」
「間違ってなくても言っちゃいけないことだってあるだろ」
「ふーん。例えばあんたがチビだとか?」
「誰がチビだよっ。僕の背は友達の間じゃ普通だしまだ伸びてる!」
「そう。類は友を呼ぶって言うわよね」
「言ったな!」
「まあまあ2人とも」
そのままただの口喧嘩になってゆく2人とおざなりな仲裁をする淫徒プリの声にまぎれて♂セージは長めの文章を書き始めた。
『さて朗報です。本拠が判明したので装置は2箇所も見つければ充分になりました。今日中に再合流まで可能かも知れません』
♀Wizの話では装置は全4基。昨晩まではその全てを回ろうとしていたが、それは本拠もどれかと一緒にあると考えていたからだ。
装置を停止させるだけなら全部見つける必要はない。
小さく頷いて♀Wizは返答する。
『では私たちで1つ探します。見つけたらすぐ壊すべきかしら?』
『いえ。装置を破壊すればGMも黙っていないでしょう。反撃の準備を整えてからでないと危険です』
『首輪を外す方法とかですね?』
『ええ。一案はありますが、周到な準備が必要な手段です。今説明してアイデアを制限しても良くありませんし、長くなりますから聖書へ書いておきましょう』
♂セージが返答する間にも♀Wizは矢継ぎ早に質問を続けた。
『合流の場所は?』
『ここで。地形を見慣れてますしほぼ中間です』
『夜の放送でここや隣が禁止されたら?』
『我々が再合流したと知ればGMも真意に気付きます。なので地図を持ったまま合流することは出来ません』
地図を持たずに戻るのであればどこが禁止されていても大差はない。
そこまで読みとって♀Wizは再び頷いた。
もちろんその際に地図をどうするか考えなくてはならないが、それは別の問題だ。
誰かがまとめて持ったまま残るか、安全な場所に隠すか。状況を見て決断するべきことで今決められることではない。
聞くべき事を聞き終わった彼女は口喧嘩する年少組と仲裁する淫徒プリに視線を送った。
それに気付いた淫徒プリは話に加わる。
「ああもう、めんどくさい。貴方がたも見てないで何とかして下さいよ」
♂セージは大げさに肩をすくめて立ち上がった。
「止める必要がありますか?このままとっとと分かれるとしましょう。もう充分長居しすぎました」
半分本気で口喧嘩していた♂シーフと♀商人もそれで我に返る。
「はーい」
「そうしてくれるとさっぱりします」
「ふんだ。で、あたし達はどっち行くの?GMのとこ行ってみる?」
「どうせ近付けませんし殺人者も集まって来るかも知れません。中央からは離れるべきでしょう。とは言え北は狭くなりすぎましたし、南へ抜けてなるべく島の隅を目指しますか」
♂セージは♀商人の質問に答えて半島へ踏み込む口実を作る。
対して♂シーフは島の北半分に残る口実を口にした。
「僕は♂プリさんを捜しに行きます」
「ご随意に」
口では冷たく言いながら♂セージは少年に右手を差し出す。
一瞬不思議そうにその手を見た♂シーフもすぐにその意味に気付き、少し照れくさそうに右手を差し出した。
魔法職としては意外なほど力強い♂セージの手がその手を固く握る。
『たのみます』
唇の動きだけでそう伝える彼に♂シーフはしっかりと頷き返した。
その間淫徒プリは♀Wizにヒールを数回掛けていた。
「約束でしたから」
「ありがとう。借りにしておきます」
「返済は当てにしてませんよ」
感謝の言葉にはひねくれた答えを返しつつ、淫徒プリは数奇な縁で結ばれた女性に目礼する。
そしてやや芝居がかった口調で言った。
「では、いつかヴァルハラでお会いしましょう」
そのまま照れ隠しのように背を向けた淫徒プリの背へ♀Wizがさらりと返す。
「あら。ニブルヘイムかも知れませんよ」
淫徒プリの背がぐらりと傾き、残りの3人は笑いを噛み殺した。
そして彼らもそれぞれに別れを告げる。
「じゃあね。二度と顔見せないでね」
「そっちこそ。次は知らないぞ」
「まあせいぜい頑張って下さい」
どうか無事でと言う言葉を飲み込み、後ろ髪引かれる思いを振り切って。
彼らは二手に分かれて歩き出した。



<♀商人>
現在地:D-6→南か東の半島を目指す
所持品:店売りサーベル、乳鉢いっぱい、カート、100万はくだらないゼニー
容 姿:金髪ツインテール(カプラWと同じ)
備 考:割と戦闘型 メマーナイトあり? ♂セージに少し特別な感情が?
    ♂セージ・淫徒プリと同行

<淫徒プリ>
現在地:D-6→南か東の半島を目指す
所持品:女装用変身セット一式 未開封青箱
容 姿:女性プリーストの姿(csf:4h0l0b2) 美人
備 考:策略家。Int>Dexの支援型 ♀WIZに話したことで少し楽になる
    ♀商人・♂セージと同行

<♂セージ>
現在地:D-6→南か東の半島を目指す
所持品:ソードブレイカー 島の秘密を書いた聖書 口紅
容 姿:マジデフォ黒髪
スキル:ファイアーウォール ファイアーボルト ソウルストライク ファイアーボール
備 考:FCAS―サマルトリア型 ちょっと風変わり? GMジョーカーの弟疑惑
    ♀商人・淫徒プリと同行

<♂シーフ>
現在地:D-6→北か西の半島を目指す
所持品:多めの食料
容 姿:栗毛
備 考:ハイディング所持 盗作ローグ志望でちょっと頭が良い ♀Wizと同行

<♀WIZ>
現在地:D-6→北か西の半島を目指す
所持品:クローキングマフラー ロザリオ(カードは刺さっていない) 案内要員の鞄(DCカタール入)
容 姿:WIZデフォの銀色
備 考:LV99のAGIWIZ GMに復讐 ♂シーフと同行
状 態:容態安定。ただし全身に傷跡が残る。HPはまだ半分以下








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