バトルROワイアル@Wiki 225B


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225-B.加速

―ファイアーウォール! ファイアーウォール! ファイアーウォール!

それは珍しく激しい感情をともなった♀セージの咆哮。
そして高く突き抜けるように放たれた裂帛の魔力の渦。
魔力で歪んだ床から弾ける轟音と空気を歪ます灼熱の業火は秋菜の退路を絶つ。

―ブランディッシュスピア!

炎の柱のない空間から空を奔り突き抜ける一閃。
それは哀しき想いと揺ぎ無い意思をのせた閃光。
動きだした刻は秋菜を一瞬にして追い詰める。

「―――っ!」

わけがわからないまま喉の痛みが致命傷であることを悟る秋菜。
♂ローグがなにかしたのかっ!?
だからといって足元に倒れこんでいる♂ローグに構う余裕などない。

―サンクチュアリ!

もうなりふり構っていられない。全力で全員殺してやる。
GMの強大な魔力の輝きが炎の柱を巻き込みどす黒く輝く。

周囲を揺るがすBDSの衝撃が轟いた。

喉にスティレット、そして深淵の騎士子のBDS、さらには周囲のFWすら飲み込んで仁王立ちするGM秋菜。
BDSをまともに受けてなお倒れずに立つ秋菜に深淵の騎士子は恐怖すら覚えた。

が、そんなことは言っていられない。
深淵の騎士子は追撃のタメを瞬時につくり剣を突き出す。

「遊びが過ぎたみたいですね」

ゾッとするほど冷たい言葉とともに放たれた拳は深淵の騎士子が突き出した剣の数mm横を奔る。
そしてそのまま秋菜の拳は深淵の騎士子の胸を貫いた。

「秋菜ーーーーーーーっ!」

降り注ぐ♀セージのファイアーボルト。しかし詠唱はあまりにも遅すぎて。
絶命して倒れこむ深淵の騎士子を持ち上げて降り注ぐ炎は防がれ、♀セージに深い無力感を与える。

「順番が狂っちゃいましたね♪」

冷たい表情のままの軽い口調。
今更恐怖など… と♀セージは思うが無力感はどうしようもなく。
その場から一歩も動かないまま秋菜は何かの詠唱をはじめた。

「そこまでだ秋菜ーーーーーーーー!」

遠くからの怒声。♂アチャだ。
一瞬にして空を切り秋菜に迫る矢。

バカ、そこで叫んだら不意打ちにならないっ

♀セージは例え焼け石に水でもと追撃の詠唱をはじめる。
案の定、矢は軽く秋菜に弾かれた。

「ダブルストレイフィング! ダブルストレイフィング!」

次々と続けざまに放たれる銀の矢。
しかし悉く弾く秋菜。
ファイアーボルトが加わっても何もかわらない。
ただ、さすがに矢は弾かずに避けるようになったくらいか。

「あああああああああああああああっ!」

突然何を思ったか気がふれたように秋菜に突っ込んでいく♀セージ。
♂アチャはそれを見て青くなって叫んだ。

「止めるんだ♀セーージーっ!!!」

GM秋菜は無表情のまま♀セージを迎え、その拳を…

ブォンッ

まるで速度増加を受けた足の速いペコペコが高速で目の前を飛んでゆくような異音。
そして肉がつぶれ飛ぶような不快音。バリスタの巨大矢が秋菜を貫いた。

秋菜が避けた♂アーチャーの矢は遥か後方でバリスタの発射を抑えていたロープを切断していたのだ。
♂アーチャーのとっておきの秘策。
そしてそれに気付いた♀セージが自らを囮にして秘策の成功率をあげたのだ。
しかしその♀セージも秋菜の拳にからだを貫かれていたが。
倒れる秋菜と♀セージ。

「♀セージ!」

♂アーチャーは悲壮な叫びをあげて♀セージに駆け寄る。
が、それでも再び立ち上がろうとしているGM秋菜に気付く。

「てめぇっ」

♂アーチャーは急いで弓を構えるが秋菜も必死だ。
瀕死なはずのからだを器用に動かし床の欠片を♂アーチャーに投げつけ弓を弾き飛ばす。

「ハァっ、ハァッ」

荒い息を隠しもせずに憎しみの目を燃やす秋菜。

「ヒール! ヒール! ヒール! ヒール! ヒール!」

そしてヒールを唱えつつ♂アーチャーに向かって立ち上がる。

―スッ

秋菜の目の前に突然立つ人影。
そしてその人影は―

皮肉にも秋菜が放ったサンクチュアリと時間がその人影、♀クルセに絶好の機会をもたらしたのだ。

「グランドクロス!」

聖なる白い輝きと衝撃が十字に奔る。
♀クルセの残っている全生命力を懸けたその一撃の輝きは―
今度こそ、今度こそ確実に秋菜の生命を消して―
そして散った―

生命力を失った秋菜のからだはどさりと崩れる。
♀クルセも崩れ落ち方膝を突く。そしてそのまま絶命した。
その方膝をついて頭を垂れた姿は、
まるでプロンテラ騎士団員が騎士同士で互いに尊敬の意を込めてする仕草に似ている。
まったく動けず呆然としたまま♂アーチャーはそう思ったのは、
♀クルセの頭の下には♂ローグがうつぶせに倒れていたからか。

<深淵の騎士子、♀セージ、GM秋菜、♀クルセ 死亡>
<残り1名>


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