七夜七冊 IPCC第3次報告書10の結論(WWFまとめ)

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○2001年1~3月の作業部会でまとめられた、第三次報告書の結論要旨

 ■気候変動の科学の10の結論

 ①地上の平均気温は、1860年から0.6度上昇しているが、そのほとんどは20世紀に上昇した。

  21世紀に上昇率は10倍速くなる。

 ②過去50年にわたって観察された温暖化のほとんどが、人為的起源によるものだという、新しい、

  より強力な証拠がある。

 ③5度、10度、あるいは15度、というように気温上昇が永遠に続くことをとめるためには、温室効果

  ガスの排出を、今日のレベル以下にしなければならない。唯一の課題は、私たちがどれだけ

  すばやくそれを行うか、そしてその間に世界がどれだけ暖かくなってしまうかということである。

 ④もし私たちが温暖化を止める行動をとらなければ、21世紀に起こるであろう気温上昇は、

  これまでの予測の2倍である6度に達することもありえる。

 ⑤気温の上昇によって大気の運動が活発化し、極端な気象現象が起こる可能性がある。多雨

  地帯はより多くの雨が降るようになり、乾燥帯はより乾燥し、嵐の多い地帯はより激しくなるだろう。

 ⑥ほとんどの人々は陸上に住んでいるが、気候変動による影響は、ほとんどの陸域において、

  地球の平均よりも激しくなるだろう。特に南ヨーロッパ、アジアおよびアフリカの多くは最悪の影響

  を受けるだろう。

 ⑦短期間における気候システムの急激な変動に、本当のリスクが存在する。そのような変動は

  今も自然におきているが、地球温暖化が気候システムに与えるストレスによって、ますます起こり

  やすくなっている。

 ⑧気候変動の突然変異のひとつは、冬の時期のヨーロッパをシベリアよりも25度以上暖かく

  している海洋大循環の流量がとまることである。

 ⑨海面上昇は、気温が安定した後も何百年も続き、多くの地域が水没する運命にある。

 ⑩例えば新しい植林を行い、二酸化炭素を吸収するための吸収源をつくることは気温上昇の

  進行を遅くするだろうが、効果はわずかでしかない。吸収源に依存することは、科学的に不確実

  性がある。


 ■気候変動の影響の10の結論

 ①気候変動はすでに進行している。動物の移動パターンや植物の開花パターン、昆虫のライフ

  サイクルパターンを時として大幅に変えてしまう。

 ②将来、熱帯地域の穀物生産量は大幅に変わり、時として大惨事が起きるだろう。大飢饉が

  アフリカの一部で起こるだろう。

 ③マラリアやデング熱などの病気がヨーロッパや北アメリカに再び広がるだろう。

 ④2080年までに毎年起こる沿岸の豪雨による浸水で、2億人以上が被害を受けるだろう。

 ⑤デルタ地帯や沿岸低地域や島嶼地域などに住む何千万人もの人々の中には、海面上昇

  によって、家を失う人々が現れるだろう。

 ⑥ヒマラヤからアフリカやシベリア、南フランスなどの森林地帯にかけて、森林火災が頻発する

  だろう。

 ⑦