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何も考えないで」(2006/10/23 (月) 12:51:24) の最新版変更点

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Nコン小学校の部の番組冒頭で、司会のMEGUMIがプロらしいコメントをつけた。 何も考えない方がむしろうまくいく。 たしかにそうなんだよね。声楽家は馬鹿な方がいいとか、頭を空っぽにしてそこで響かせるとか、よく語られる言葉だ。 声は筋肉を一番リラックスさせた状態から出すべきだから、何かを考えてしまうとその分、無駄な筋肉の動きを作ってしまう。緊張を生み出すような知識なら、聞かない方がいいし、忘れた方がいい。音を出している瞬間、瞬間はバカでいい。 絶対その方がいい。 だけど、それは難しい。 何十年か生きてきて、何をするにも人には癖がある。脊椎動物として、立っているということ自体が無理のある話だ。この歌がうまくいく保証はないし、うまくいったつもりでも伝わっていないかもしれない。 しかも楽譜は音楽のすべてを語ってはいないから音楽の方向には選択肢がいくつもある。何も考えないで、ちょっと前まで赤の他人だった同士が同じ所に飛び込めるかといえば、事前のコンセンサスなしでは難しいだろう。 そうではない、そこではないかもしれないという不安は、たちまち無駄な緊張を生む。 中途半端に妥協した、互いに譲り合った低め安定なのではなく、何も考えずに動いているのに、結果的に緻密な計算通りの軌跡を描くこと。この体の動きやコンセンサスのポイントや緻密な計算を指し示すのは、自己暗示と指揮者の仕事。 指揮者ならそのカリスマ性とバトンテクで実行に移す。緻密なような計算が「正解」であるかどうかは重要でなく、自分自身やメンバーがどこか無心に飛びこみつづけられるポイントがある意味「正解」だ。カリスマ性が高ければ音楽理論などどうでもいい。ただ、正しくて世間一般によく受け入れられている理論は指揮者への信頼を増し、歌い手が何をすればよいか自己暗示にかけてくれる。考えることと考えないことのバランスは 勘違いしなければ難しくないのだけど。 小学校の部はともかく、中学校の部出場校には全般に考え直せよおまいら、って感じだった。 「僕は本番好きだよ、もう何も考えないでいいから」 とある指揮者の言葉。

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